6月~8月にかけて1~2令幼虫を200cc菌糸カップに47頭投入。約1か月後に菌糸ビンに入れ替え。以後は約3か月毎に菌糸ビン交換しました。6月~8月にかけて羽化しました。47頭の内訳は、幼虫死亡5頭、蛹死亡4頭、羽化不全6頭、羽化32頭(♂8頭、♀24頭)でした。羽化個体の大きさは、♂81.0~85.6mm(80mmオーバー率100%)、♀47.3~60.6mm(50mmオーバー率92%)でした。♂85.6mm(画像)、♂85.0mm、♂85.0mm、♀60.6mm、♀57.0mm、♀57.0mm、♀56.1mm、♀56.0mm、♀55.4mm、♀55.0mmと大型個体が作出できました。

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気をつけたポイント

やはり温度管理を徹底したことです。18~26℃の範囲で季節に従い管理しました。しかし、結果を見てもおわかりの通り、♂の羽化率がとても悪く、これは蛹化、羽化期の温度が26℃では高すぎたのが原因ではないかと考えています。♂85.6mm、♂85.0mmの2個体もだいぶ暴れが生じておりました。この2個体のお尻の締まりにはかなりな余裕があり、暴れが無ければもう一段大きくなっていたかと思うと残念です。今期は最高温度を24℃に設定して、蛹化、羽化期に臨みたいと考えています。

備考

♂80mmオーバー率、♀50mmオーバー率ともにほぼ100%を達成でき、♂85mmオーバー、♀55mmオーバーの個体を多数作出できたのも月夜野きのこ園様のサポートのおかげです。いろいろありがとうございました。♂85.6mmは画像ではわかりずらいですが、非常に均整がとれた幅広で立派な体躯をしています。また、♀60.6mmは初めての60mmオーバー個体でしたが、55mm個体と比べても、他種かと思わせるほどの圧倒的な存在感です。これら個体は兄妹であり、他の兄弟もすべて85mmオーバーでした。奇跡のラインに出会えたのかもしれません。来期はこのラインを中心に温度管理に工夫を凝らし、立派な体躯の87mmオーバー個体を目指します。