さぁ、現存の飼育情報から遠ざかっていますが、ここまで来たのでもう少しヒメカブト特集にお付き合い下さいませ。
今回も★クワカブタイムマシーン★ケブカヒメカブトです。この個体達は2003～2006頃の羽化個体になります。

 
 
【♂64mm（上2画像は同個体♂）】

 
【♀40mm（上2画像は同個体♀）】

【飼育種】
和名：ケブカヒメカブト
学名：Xylotrupes pubescens

産地：ミンダナオ島
累代：CB

【羽化体長】♂57～64mm、♀40～42mm
【使用したエサ】きのこMat
、完熟Mat
【使用した容器】850～ 1100PPボトル（単独飼育）
【えさ交換回数】途中1回の計2回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入～合計約8～9ヶ月

ミンダナオ島産のヒメカブト、ケブカヒメカブトです。この種の特徴は何と言っても体毛。ふっさりとまではいきませんが、
うぶ毛のような薄い黄金色の体毛は新成虫の時にはかなりキレイです。

飼育自体は他の亜種同様にとても容易な種で、弊社のマットではきのこMat、完熟Mat、くわMat、黒土Matとこれらのマットで飼育が可能だと思います。

毎回書いていますが、ヒメカブト種は日本のカブトと同様に縦に蛹室を作るので、
今回の個体達に使用した容器は縦長の850～1100ccのPPボトルを使用。 25℃管理で約9～10ヶ月程度で羽化してきました。

ただ残念な事にこの種も植物防疫法において海外からの輸入規制がかかる規制対象種になっているようです。

※今回ご紹介したXylotrupes pubescens
（ケブカヒメカブト）は植物防疫法において海外からの輸入規制がかかる規制対象種になります。ご注意下さいませ※

ケブカヒメカブトの産卵セット割り出しを行いました。
結果は以下の通りです。画像は割り出し時の幼虫の画像です。

＜ケブカヒメカブト：Ｆ2＞
セット内容：（きのこマットのみ：ケース底5〜7センチ程固め）
使用ケース：中ケース
設定温度：25℃前後
結果：幼虫：62頭
期間：2ヶ月

小さな身体で沢山産んでくれました。
さすがに♀はマットの中で死亡しておりました。
今回はきのこマットでセットを組みましたが、なかなかの結果。
今度は大型個体を羽化させられるように頑張ります。