先日の日記にていくつか質問がありましたのでちょっとここにて取り上げてみたいと思います。

【リンダーマンさんの御質問】
早速なんですが日本産のコクワとオオクワガタは月夜野さんのクワガタマットを固詰めしてもダメなんでしょうか?

基本的にコクワとオオクワは材産みだと考えます。
過去にきのこMat
、くわMatをかなりの力で加圧してマット産卵を試みましたが見事に玉砕しました。固めの部分で大きな材という風に思わせたかったのですが失敗でした。
しかしまだ2度程しか試した事がありませんので、絶対ダメだとは言い切れないかもしれません。
色々と工夫してチャレンジして新しい方法を編み出すのも面白いかもしれません。御参考までに・・・。(^^)

【ゾロさんの御質問】
早速質問なんですが、
ワイルドのパプキン金♂×赤♀から青系がでることってありますか???やはり、地道にインブリードしかないんですかね?

パプキンですが、私もかなりやりました。
参考になるかどうかは分かりませんが、私の体験談を一つ。
私がパプキンを初めて手に入れたのはもうかなり前、7~8年?もっと前だったかもしれません。
当時はまだノーマル系色のパプキンでも結構高価で、ブルー系というのはまだ見たことがありませんでした。

その内ブルー系色のパプキンが注目され始めました。当時は♂個体ではなく♀個体のブルーを皆さん求めていました。
ですがやはりブルー♀はかなり高価だったため、私も何とか今もっているパプキンからブルー♀が出ないものかと色々と試行錯誤しました。

当時私が所持していたのはノーマル系色。
当時の個体とは全く同じではないでしょうが、以下のような感じの色合いだったと記憶しています。


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【♂はこのような感じ】

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【♀もこのような色が混ざったような感じでした】

上記のような、今で言うノーマル系色的な色合いの個体をブリードして、その子供達に少しでもブルーが出ている部分を注目しました。
私が最も注目した部分は

・足にブルーが出てきている

特にこの部分でした。
まずは足のブルー化固定を目標として2世代ほど回しました。その内足だけではなく背中や腹側にもグリーン混じりのブルーが出るようになり、
それを更に煮詰めていってブルーが出始めました。

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【そのうちこのような色合いの♀も出るようになりました】

この上記のような感じの♀が出るようにまでインラインでやって来ました。
ですがずっとインラインでやるには血の限界があるため、数を増やし、枝分かれした血統での戻し交配みたいな感じで色を煮詰めて行きました。
それこそ何千と飼育したのではないかと思います。

ちょっと経験話が長くなりましたが、
上記のような経験からゾロさんのいう金♂×赤♀からでも青が出る可能性は絶対無いとは言い切れないと思います。
♂は遺伝がなかなか伝わりずらいですが、♀は以外に親の色合いを反映しやすいと思いましたので、
まずは青♀を作出する事から挑戦してみると良いかと思います。

結論をまとめると

・金♂×赤♀より産まれた個体で少しでもブルーが出てきている個体を選抜してブリードする。

・産まれて来た個体たちを更に選抜しインラインで煮詰めていく。その時後々の血の濃さを防ぐ為に枝分かれの派を作っていくのも忘れずに・・・


このような流れで行っていけば青♀、やがては青♂へとつながって行くのではないでしょうか・・・。
実際わたしの場合ノーマル系同士の親からブルー系を出す事には成功しましたし・・・。やり方は色々とありますので、
あくまで参考までに聞いて頂けますと幸いです。(^^)/