エサ交換時に幼虫が「前蛹」又は「蛹」になっていて
蛹室を壊してしまった場合などに
人工的に「蛹室」をつくり、そこで羽化させます。
人工蛹室の作り方は以下の手順です。
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スプーン | 園芸用スポンジ | 大きめプリンカップ等 | カッター |
【1】
ホームセンターや園芸店で売られている生花やフラワーアレンジ用の
園芸用スポンジを前蛹や蛹にあわせてカットします。
【2】
人工蛹室の大きさをある程度に決め、スプーンを使いあとをつけます。
幅の目安は蛹の幅の約1.3~1.4倍です
【例】
2cm(蛹の幅)×1.3 = 2.6cm
【3】
枠を決めたらスプーンで掘っていきます。
【4】
向かって左が「あたま」になります。
「あたま」上に少し傾斜をつけ「おしり」の方を少し深く掘り下げます。
【5】
水分を含ませ 削った面を「指のはら」で
やさしく擦り表面を滑らかにします。
最後に水ですすげば人工蛹室の完成です。
【6】
前蛹(ゼンヨウ)を入れた様子。
【7】
蛹をを入れた様子。
【8】
プリンカップなどの容器に入れ
通気用に穴を開けたフタをし管理します。



ヘラクレス用の人工蛹室は「あたま」側の返しを作らず、角が引っかからない様に作ります。 頭側を高くし角度をつける事と、同じく頭側に返しを作らない事で角曲がりを軽減する事ができます。
ヘラクレスの人工蛹室は大きい為、プリンカップではなくプラスチック容器を使用します。弊社では縦170mm・横290mm・高130mm程度の物を使用しています。

ケース底面の図

横から見た図
小ケースや中ケースで蛹室を作った場合、ほとんどがケース底に作りますので蛹室の形がケース底から見えます。両側面からみて蛹室が見えない場合には幼虫の作った蛹室をそのまま使います。


ケース底面の図

横から見た図
蛹室をケース底見て片寄った場所に作った時には大抵側面から蛹室が見えます。その場合には角曲がりになってしまいますので人工蛹室へ移し角曲がりを防止します。