発酵マットでの産卵セット方法は?
発酵マットを使った産卵セット方法

【用意するもの】

・発酵マット

・樹皮など

・昆虫用ゼリー

・飼育ケース
・新聞紙:通気性のあるビニール( ラップなどに穴をあけた物 )
発酵マットのガス抜き&加水
【1】
マットを開封し衣装ケースなどに入れ約1~7日、発酵臭を飛ばします。マット自体の「におい」が山の土のようなにおいになればガス抜き完了です。

【2】
産卵させる種類によっては「ふるい」にかけ微粒子にすると、より産卵数が多くなる場合があります。

【3】
発酵臭を飛ばしたら、加水をします。加水に使用する水は水道水でもOKですが1日程度おいてカルキを抜くとより良いです。

【4】
加水の目安は手のひらでギュット握り土団子ができ、手のひらで転がしても形が崩れない程度になります。握ったときに水がにじみ出てしまう場合は水分量が多すぎます。
発酵マットのセット
【1】
まず、ケース底約10cmをカチカチにマットを敷き詰めます。(このカチカチに詰めた部分に虫達は産卵します。)

【2】
固く詰めたその上に今度は約2~3cm位ふわっと軽くマットを敷きます。

【3】
新聞紙や通気性のあるビニールを挟みフタをします。この状態で3日程度、産卵セットと同じ環境で管理しマットが発熱していないか虫を入れる前に確認してください。 ※熱が出ている場合には、一度マットを容器から出し新聞紙などに薄く広げ熱を取ってください。マットを硬く詰める容積を少なくしたり、管理温度を下げて、再セットし様子をみてください。

【4】
発熱が無い事を確認できたらその後、生体の転倒防止の止まり木や樹皮を入れ、昆虫用ゼリーなどのエサと親虫を入れます。

【5】
最後に新聞紙や通気性のあるビニールのフィルターをかぶせてフタをしセット完了です。セット期間は産卵させる虫の種類にもよりますが2週間~2ヶ月です。
スマトラヒラタの産卵=2003/11/22
▲ケースをひっくり返した様子

・産卵数 52頭
・セット期間 1ヵ月半
・設定温度 25度前後
・セット内容 くわMat
■セット内容の詳細 くわマットのみで産ませました。材は使用しておりません。 設定温度は25℃前後、湿度は多少多め。使用ケースは中ケース。 マット底10cmは固詰め。上3cmはフンワリと・・・
備考
▼産卵させるポイント
・親虫の熟成・・・虫の種類によって様々ですが羽化後、熟成期間が必要です。 ・管理温度・・・20~25℃の直射日光のあたらない場所でセットしてください。 ・エサ・マットの管理・・・マットの乾燥、ゼリーなどのエサ切れにご注意ください。
▼発酵マットに発生するカビのような物について

発酵マットに発生する「クモの巣」「植物の根」のような菌は保管中や幼虫飼育中、産卵セット中によく見られますがそのままご使用いただいて問題ございません。