オオクワガタの常温飼育の場合、孵化から1年~1年半が羽化の目安ですが、飼育温度や性別、エサ、個体差などにより前後しますので正確にはわかりません。
常温飼育の場合、幼虫の成長は越冬(活動静止)期間を経て緩やかになっていると思われますが、個体によってはもう羽化してもおかしくないと思います。
ビンの交換は、時季ではなく実際に幼虫の状態を見て行なうのがよいでしょう。
幼虫の体の色をビンの外から見ることが出来れば良いのですが、見えない場合は幼虫がどうなっているのか分かりません。交換の判断をして掘り返した時に出てきた幼虫を見て対処してください。
・幼虫の体の色が白い場合 → 新しい菌糸ビンへ投入
(まだ蛹化までの期間があります)
・幼虫の体の色が黄色い場合 → 発酵マットを詰めたビンへ投入
(いつ蛹化してもおかしくありません)
・幼虫が前蛹または蛹になっていた場合 → 人工蛹室へ移動
幼虫の体がやや黄色くなっていると蛹化が近い3齢後期の幼虫です。そうなるともうエサはあまり食べませんし、蛹室を作るのが大変な新しい菌糸ビンへの交換は避けたいところです。
菌糸ビンが全体的に黒く劣化していても、ビン内が極度の乾燥や多湿状態ではなく、幼虫が蛹室を作れる状態であれば、交換せずにそのまま羽化まで使用する選択肢もあります。
上記の写真の幼虫は菌糸ビンが劣化していても、問題なく蛹室を作ってくれました。