今回、既製品ナチュラのみでタランドゥスがどれ程大きくなるか?という検証を行いました。
種親 77mm×53mm 無血統

冬は低温気味(18〜20度前後)、春は常温or冷暖房で20度前後に調節、夏前は冷房にて22〜23度ほどで飼育しました。

冬は暖房をつけ、初齢から2本目まで18度〜20度の低温気味で飼育
2本目1100ボトル投入後、冬終わり〜春にかけては常温、または冷暖房にて21度前後で飼育(たまに23度を超える事があったりと、ワインセラー未使用な為完璧な温度調節は行えませんでした)
3本目1400ボトル投入後はしばらくそのままで放置、菌糸を食べさせ、暴れ始めたタイミングで蓋を外しティッシュ2枚と輪ゴムで空気の出入りを多くし蛹室作りを見守りました。
その後、蛹室を作り、ある程度蛹が固まったらティッシュの人工蛹室へ、そして羽化という流れです。

既製品ボトルのみで85mm超えがでる、というのは今まであまり見ない記録だと思われます。
これをみて、安定供給安価の既製品ナチュラボトルでの飼育を検討していただければ幸いです。

既製品ナチュラボトル1100→1100→1400での3本つなぎで羽化
最終体重37g
蛹体重29g
羽化1ヶ月後に計測、85.5mm

他にも既製品ナチュラボトルのみで
オスは82.4mm、78mm、仮測定85mm、仮測定81mm個体が羽化
メスは54mm〜57.7mmまで羽化という結果でした。

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気をつけたポイント

当方の家庭では、虫以外の生き物も飼っているため湿度調節も同時に行いました。 基本的に湿度40〜60%を加湿器、除湿機を使いキープ。 温度は自室にて、ボトルを部屋の下に置き温度変化を減らしながら、エアコンのみの管理で飼育しました。(ワインセラー、温室未使用) 3本目、蛹室作り前の暴れはティッシュを蓋に使い、酸欠を少しでも減らし暴れを少なくする工夫をしました。 他にもビン交換後数日は蓋をせず、ティッシュを上にかぶせたりと酸欠対策もある程度行いました。

備考

カワラ菌糸ビンを数回使ったことがある方なら似たサイズは誰でも出せるかと思います。 菌糸交換タイミングを2ヶ月おきにしたのもサイズが出た理由の一つだと個人的には感じております。 しかし、大型血統でも既製品ナチュラのみで90mm超えは難しいのでは?と感じました。 既製品のみですと、85〜88mm辺りが限界に思われます。 少しでも参考になれば幸いです。 画像2枚目では親サイズ77×52となっておりますが、77×53の間違いです。