2015年 クワガタ 野外採集記(昆虫採集記)シリーズ。
先日、本格的なシーズンを前に下見も兼ねて今季初のフィールドに出ました。

着々と採集方法シリーズを書いている私ですが、ある方から以下のような質問を受けました。

採集の下見って何?何をするのですか?

なるほど、確かに初めて野外採集をする方達にとっては「採集の下見」って何のことか分からないかもしれませんね。今日の日記では「採集の下見」の必要性についてちょっと書いてみようと思います。

 

冬が明け、春が来ると、それまで枯れていたクヌギなどの葉が青々と生えてきて見事に生き生きとしてきます。それと同時にクワカブシーズンの到来でもあります。

あくまで私のやり方ではありますが、私の場合、本格的な採集シーズン(6月~8月)を迎える前には毎年必ずすることがあります。それが「採集地の下見」です。

なぜ下見が必要なのか?「採れる時期に来たら毎年採れている所にそのままいけば良いのではないか?」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。確かにそれはそれでも良いのですが、もっとしっかりと採集をするためには、その年のフィールドに合わせた下見(調査)が必要だと私はそう考えています。

前年度の採集シーズンが終わるのは大体9月上旬あたり、それから今季の採集が始まるのは大体今位の5月下旬あたり、その間約8か月程度採集フィールドを見ていないわけです。その間以外にも様々な変化があります。そういう所を事前に調べるのが下見というわけです。

では下見をすることで、何が分かるのか?
下見によって何をチェックするのか?私は以下のような所をチェックするようにしています。

 

・採集場所に向かう道のチェック

採集するポイントまで行く道を調べます。何もなければそのまま辿り着けますが・・・


<がけ崩れにより寸断された箇所>

このように崖崩れが発生して道路が寸断され、その先に行けないこともあります。こうなっては危険ですので、その先にある採集ポイントへは諦めなければなりません。

 

・採集フィールドにおける採集樹の有無チェック

毎年採集出来ていた樹も、今年も大丈夫かどうかは分かりません。樹が枯れていたり、人の手によって伐採されていたりと、そういうことは良くあります。また逆に昨年まで知らなかった新しい樹を発見出来ることもあります。採集出来そうな樹の場所をあらかじめ確認していくことで、スムーズな採集が出来ると思います。

 

・採集樹の今季における樹液の出る箇所


<樹の枝の樹液に集まるクワガタ達>

樹液の出る場所は年々違う事があります。ウロから流れ出す場合はそのウロが今年も存在していれば同じように出ている場合も多いですが、枝傷や樹皮傷から流れ出ていた樹液は、大体がその箇所を変えている事が多いです。

その樹液が出る箇所をあらかじめ覚えておくと採集する際にとても便利です。樹に近づいてまず最初はその箇所を見れば良いのですからね。

 

・採集樹のウロの有無、形状


<今年のクヌギの樹のウロ>

樹のウロは毎年形状を変えます。樹自体が穴を塞ごうとしていくからです。狭くなったウロ、まったく穴がなくなったウロなど、様々です。もちろんウロが無くなれば、そこに入っていたクワガタなどは入れなくなり、そのウロでは採集が出来なくなります。

ウロ採集はすばやい作業が必要なので、あらかじめウロの形状を理解し、それに合わせた採り方を認識しておくこともとても大事だと考えます。

 

如何でしたでしょうか?上記が私が下見でチェックするポイントです。本格的な採取シーズンを前にその年のおおよその採集フィールドの情報を知るのと知らないのでは採集効率に大きく影響すると考えます。

勿論人によってはこの他にもチェックするポイントなど色々あると思います。あくまで私個人のやり方ですのでご参考程度に読んでいただければ幸いです。(^^)