クワガタ カブトムシ 野外(昆虫)採集の準備をしよう :道具編【2024年度版】
4月になって雨が多くなって来ましたね。
いよいよ今年も、クワガタ&カブトムシの採集シーズンが始まります!
採集が本格化する夏を前に、クワガタ採集における準備をご紹介をしていきたいと思います。
ご紹介するポイントとなるのは、
・採集に必要な道具など
・採集のポイント、コツなど
・採集する木の紹介など
・採集方法など
等です。
※これらの記事は毎年毎年ご紹介しております。
毎回ご紹介しているので、「またこの記事か!」、とお思いになられる方もいらっしゃると思いますが、今年より初める初心者の皆様もいらっしゃると思いますので、大変恐縮ですが再度ご紹介してみたいと思いますので、ご理解頂ければ幸いです。
では、まず今回はクワガタ採集をする為に必要な道具をご紹介してみたいと思います。
昆虫を採集する時、皆さんはどうやって捕まえますか?
そのまま素手で捕まえるという方もいらっしゃるでしょう。それはそれで十分よいのですが、採集するにあたり、少しの道具を使うことでより捕まえやすく、かつ安全に採集することが出来ると考えます。
今回ご紹介するのはあくまで私個人:Shihoの使用している道具等です。勿論人によっては自分に合った様々な道具が存在すると思いますので、あくまでご参考程度に読んで頂ければ幸いです。
【服装・身なり】
まずは道具というより、身に着けるものからご紹介したいと思います。
これはもう常識ですよね。
自然の中には色々な虫がいます。
人間の体に害を及ぼす虫も沢山存在するわけです。最近特によく聞くのが「マダニ」です。勿論マダニ以外にも蚊やアブ、ヒル、ハチ、など沢山の虫が寄ってきます。
そして虫だけではありません。草むらや木に登ったりする際に、身体を傷つける野バラや葉っぱ、木切れなど沢山の危険なものがあります。
また画像の服は少し黒っぽい服ですが、可能ならば白色に近い服だとより良いと思います。黒っぽい服はハチに狙われやすいと聞きます。
こういったものから少しでも身体を守るために肌を表に出さないように装備して出かけましょう。
帽子、夏の山には必需品です。
夏はとても日差しが強くなります。最近は夏になるとよく熱中症で病院に運ばれる方が多数いらっしゃいますので、しっかりと帽子をかぶって対策をしましょう。
また帽子は日差し対策だけではなく、頭を防護してくるという役目ももっています。
攻撃性の強いスズメバチは黒い頭髪等を狙って襲ってくる傾向があるようですので、帽子は必需品です。
白系の帽子の方が攻撃されにくいと言われています。
【攻撃的な性格を持つスズメバチ】
手袋、これも必需品ですよね。
野外の草木は思ったより鋭くてすぐに手が切れてしまいます。
普通の軍手でも良いですが、この画像の手袋は手のひらの部分がゴムで覆われている頑丈なタイプです。これならば多少のものならば安心して掴むことが出来ます。
長靴。草むらには様々なものが潜んでいます。
その代表格が毒ヘビの「マムシ」です。
【2018年度に遭遇したマムシ】
近づいた覚えがなくても気づかずにそのテリトリーに入ってしまって攻撃を受けてしまう例は数えきれないほどあります。
そういった意味でも長靴は必需品です。
この画像の長靴はひざのすぐ下あたりまでくるタイプです。
でもいくら長靴をはいているとはいえ、注意は絶対必要です。襲われないことにこしたことはありませんからね。
タオル。
これは言われなくても皆さん身に着けていくと思います。
私は長めに折りたたんで首と服の回りに埋め込んで、首の隙間からの虫や草などの侵入を防ぎます。
勿論、汗も吸い取ってくれるので、これも必需品でしょう。
【採集道具】
次に私が日頃使っている採集道具をご紹介したいと思います。
虫とり網です。よく100円ショップでも売られている大き目の網です。
こういう大きい網で捕獲する場合は、くっついている樹の下に網を受け皿のようにして置き、その上で網のへりで樹を揺すります。
そうすれば振動を感知した虫が落ちてきて下にある大きな網に入る・・・そういう採り方をすれば良いかと思います。
上記網は私の手作り。4~5mの釣竿の先に幅15cm位のエビ取り用網をつけたもの。
小さなエビ取り網の方が、 枝が分かれている間にいた時などの隙間に入り込みやすいので便利。
なかり長く伸ばせることが出来ます。ルッキング採集の場合には必需品。
懐中電灯(大)です。
結構大き目の懐中電灯で、光の強さも強く、かなり遠くまで光が届きます。
暗い所で回りを照らしたり、灯火採集の際にとても重宝します。
こ ちらも懐中電灯ですが、小さいペンライトタイプです。大きさは15cm程度。
このライトは主に樹のウロ(穴)の中を照らす時に使用します。
オオクワガタ、 ヒラタクワガタ、コクワガタ、スジクワガタ、ネブトクワガタなどのウロや樹皮裏などに潜むクワガタの発見に重宝します。
通称:掻き出し棒:これで樹のウロの中や樹皮裏を探ります。
ウロや樹皮裏などに潜むクワガタを発見する時には、これは絶対必需品!
主にウロの中にいるクワガタを採集する際に使用します。
先が真っすぐな物と、鍵状になっている物と2種類あるとより便利です。ウロの中のクワガタの顎を掴み、これで引っ張りだす事ができます。
しかし結構力が入りすぎる場合がある為、引っ張る時はある程度の加減が必要。
必要以上に力を入れるとクワガタのアゴなどが折れてしまうのでご注意を。
ハンドスコップ。
日中に樹の根本などに潜っているカブトムシなどを掘り起こして捕まえる時に使用します。
樹の高い所に登る時に使用します。
樹のウロが手の届かないような高い場所にあった時、そーっと脚立を立てて静かに上ってウロを見ます。
【双眼鏡】
採集の中で、手に届かない場所にある木、または、かなり大きな大木の場合、木を蹴った位の衝撃だけでは落ちて来ない大物が潜んでいる可能性があります。
そういった木をルッキングで探すことが出来るのが双眼鏡です。
双眼鏡には様々なメーカーのものがあり、大きさ、重さ、倍率も様々です。
・倍率
・視界範囲
・明るさ
・重量の軽さ
に注意して、自分好みの双眼鏡を探してみると良いでしょう。
小さなマスに一頭ずつ入れます。
入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに噛み合うなどの喧嘩の心配はありません。
一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利。
まとめて大量に入れることが出来ますが、ルアーケースのように仕切りがない為、中で噛み合いや喧嘩が起こる可能性があります。
それでも大量に入れられるのは便利ですね。
【予防薬】
いくら完全防備をしているからといっても、やはり虫などに刺される場合があります。そんな時の為に私は以下のようなものを常備持っていくようにしております。
虫よけスプレー(右2つ)、虫さされ薬(左)です。
ここ数年「マダニ」などで騒がれているように虫よけ対策は必要だと考えます。
右2つの虫よけスプレーはマダニ対策にも適応したものらしいです。強力タイプ。
そしてそれでも刺された場合には、左の虫刺され薬を・・・。持っていれば安心ですので、なるべく常備するように心がけましょう。
目薬。これ結構必需品です。
採集に行くと、なぜか必ず小さいコバエみたいなものが顔の回りにまとわりついてきて、スキあらば目の中に入ろうとするんです。
ナゼなのか理由は分かりませんが、これがかなりやっかい。
何度目の中に入られて嫌な思いをしたことか・・・。
そういう時には目薬は必需品です。
目に入った虫を排除した後に消毒するようなかんじで目薬をつけるようにしています。
【ポイズンリムーバー】
ポイズンリムーバー。
蜂や虫に刺された場合、毒を吸い出す機器です。
しかしこれがあれば、もう刺されても大丈夫というわけでは御座いません。
あくまで応急処置なので、刺された場合は病院に行った方が賢明でしょう。
特に「アナフィラキシーショック」にはご注意下さいませ。
【水分&塩分補給】
野外採集に行くときには、必ず水分補給や塩分補給が必要になります。
日本の夏は30℃をも軽く超える炎天下になります。野外採集はとても楽しく、夢中になり気がつかないうちに水分や塩分がどんどん失われていきます。
それらが不足してくると熱中症などを引き起こす原因にもなりますので、注意が必要です。
こまめな水分補給、塩分補給を心がけるようにしましょう。
私がよく持っていく補給用品です。
こまめな水分&塩分補給は絶対必要です。
【採集道具:一例】
上記画像は2021年度に本格的な採集前に準備した道具の一例です。
私はこんな感じで揃えて採集シーズンに備えております。
如何でしたでしょうか?上記が私が採集に持っていく際の主な道具類です。
勿論、脚立などは持っていくことも大変なので、そこは個人のお好みで・・・。しっかりと安全対策をして、野外採集を楽しみましょう。
※上記採集用具はあくまでShiho個人のお勧めです。ご参考程度に読んで頂ければ幸いです。
※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
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