蝶の標本作成に必要な道具:展翅板&展翅テープを自作してみた!【Shiho的見解】
今回はクワカブネタではなく、蝶の標本作成についてご紹介してみたいと思います。
蝶の標本作成をする時、クワカブなどとはまた違った展足方法が必要になって来ます。
クワカブなどは発泡スチロール板とピンさえあれば、形を整えることが可能ですが、蝶についてはなかなかそう簡単ではありません。
蝶の標本をキレイに整えた状態で標本にするには、展翅板&展翅テープというものが必要になって来ます。
これは専門のお店などでは販売していますが、なかなか扱っているお店も少なく、地方の私のような場所に住んでいる者にとっては、入手すること自体がなかなか難しいです。
それならば、作れるであれば自作してみよう!!と思い今回挑戦してみました!
今回はその作成過程などをご紹介してみたいと思います。
【展翅板の作成方法(Shiho流)】
【準備する材料】
・
左から、
⓵木板:225㎜×120㎜×9㎜=1個(1/2の長さを使用)
②木版:225×60㎜×9㎜=2個(1/2の長さを使用)
③木片:90㎜×30㎜×15㎜=2個使用
④発泡スチロール(高硬度):厚さ10㎜のもの(カットして使用)
【作成手順】
⓵の基盤となる土台に③の木片をくっつけます。
木工用ボンドだけでも良いかとは思いますが、念のために釘を一本打ちつけました。
発泡スチロールをカットします。
④165㎜×20㎜×10㎜
この部分は蝶標本の針を刺す中心部分になります。
今後何回も針を差し入れすることになると思い、今回は硬度の高い建材用のスタイロフォームを使用しました。
このようにカットした④発泡スチロールを真ん中にくっ付けます。
後は溝幅を調整して②の木板を固定すればOK
今回は溝幅が、6㎜、6.5㎜、7.5㎜、9㎜ の4タイプを作ってみました。
溝幅の小さいのはシジミチョウ等の小さい蝶用、9㎜の溝幅は中~やや大型用の蝶用と考えて作成しました。
展翅板としてはこれで完成になります。
うーん・・なかなか良い感じですね。。
素人作りなので凸凹していて見栄えはパッとしませんが、標本を作製する分には問題ないと思っています。。
ここで、この展翅板、実際に市販されているものより小さいと思った方も多いでしょう。。
実は、今回この小さ目の大きさにしたのには理由があるんです。
標本を作った後、乾燥させますよね?
しかしそのままポンとどこかに置いたまま乾燥させると、色んな雑虫にやられてしまいます。
なので乾燥期間中は、タッパーなどのしっかりと閉じた気密性が高い容器内で乾燥させたかったので、今回はそのタッパーに合わせてこの大きさになった次第です。。
こんな感じでタッパーに2つほどキレイに入ります。
ちなみにこのタッパーはダイソーさんの¥550の商品でした。
高さにまだ余裕があるので、
こうやってちょっと工夫すれば4個とも入れることが出来ます。
この周りに乾燥剤や防虫剤を入れて、乾燥させればOKです。
展翅板は完成しましたが、蝶標本を作るにはまだ何か足りません。。
そうなんです。展翅テープです。
展翅板に展翅テープを使って蝶標本を固定させ形を整えますので、展翅タープは必需品なんです。
大手の通販などでは入手は出来ますが、何とか身近なもので代用出来ないかと考えたところ、月虫メンバーのこうちゃんがアドバイスをくれました!
月虫メンバー:こうちゃん
「100円均一ショップなどでも売ってるトレーシングペーパーが代用品には良いですよ!」と・・。
さすがこうちゃん、クワカブ以外も詳しいですね!
大変参考になります!
そして、そのアドバイスを受け、
早速買って来ました!
ダイソーさんで110円で売ってました。
薄くて艶々していて透き通り率も高いです!
これを②木版の上に合うようにカットし、ピンで留めると、
はい、こんな感じになりました!
素人作成なのでデコボコしておりいびつですが、使用する分には問題ないでしょう。。
如何でしたでしょうか?
今回は蝶の標本を作製するに必要な展翅板と展翅テープの代替品を自作成してみました。
自分で作るのは手間がかかるようですが、材料さえそろえば、一つ作るのに約5分位と結構あっという間に作ることが出来ました。
もちろん市販のものと比べると、使用した材料も違うでしょうし、頼りない感じもしますが、これでも十分活躍出来るのではないかと期待しております。
皆様も是非一度ご自分で作成に挑戦して、キレイな蝶の標本を作製してはみては如何でしょうか?^^
※今回ご紹介した作成道具や作成方法は、あくまでShiho流であり参考事例です。作り方には様々な方法がありますので、あくまでもご参考程度に見て頂ければ幸いです。ご了承の上ご覧頂ければ幸いですm(__)m
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