サタンオオカブトの飼育(産卵編)
先日の日記でネプチューンオオカブトをご紹介しましたので、今日は近縁種ともいえるサタンオオカブトのご紹介をしてみたいと思います。
サタンオオカブト、高価なカブトムシの代名詞だった南米のカブトムシです。高価な時には1ペア100万円もしていました。それでも購入者が後をたたなかった のですから恐れ入ります。今ではあまり見かけなくなってきました。ワイルド(野外品)が入らなくなったせいか、累代の限界が影響しているのでしょう か・・・。
【サタンオオカブト♂個体参考画像】
【飼育種】
和名:サタンオオカブト
学名 Dynastes satanus
産地:ボリビア産
産卵セット方法は以下の通りです。
【産卵に使用したマット】完熟Mat
【セット期間】約30日間
【産卵に使用するケース】衣装ケース中タイプ程度
【産卵管理温度】18~20℃
【水分量(湿度)】通常の設定よりほんの少し水分量多め。(手で強く握って少し水が染み出る位)
【セット方法】ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
セット方法は図示すると以下の様な感じです。
クリックでカブトムシ発酵マット産卵の詳細に移動
上記のような感じでセットを組みます。
そして約1ヶ月程度にわたって採卵&孵化させた過去の結果ですが、
【卵孵化の結果】
1回目:58卵採卵→48幼虫
2回目:15卵採卵→10幼虫
3回目:39卵採卵→22幼虫
4回目:10卵採卵→1幼虫
合計122卵採卵→81幼虫
上記に記載している通り81頭孵化とうい結果でした。
孵化の確率約66%。
頭数だけ見ると81頭取れたのは成功と言いたいのですが、孵化率的には少し残念な結果でした。せめて75%位は行きたかったのですが・・・・。
ステージ的に見てみると採卵後半があまり孵化率がよくありません。1回目&2回目に採卵した卵は結構な確率で孵化しているのですが・・・。
ちなみに採卵した卵はどのように管理したかというと、
上記のような感じで管理します。勿論このままではなく、上にマットをふんわりと2~3cmほどかぶせ、水分が飛び過ぎないように保湿シートや新聞紙などで調整してフタをします。管理に使用するマットは基本的に産卵セットに使用したマット。この場合は完熟Matを使用しています。
以上サタンオオカブトの産卵の紹介です。産卵はとても容易ですが、低温管理だけがネックといったところでしょうか・・・。皆さんも機会がありましたら是非飼育してみて下さいませ。(^^)
1件のコメント »
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サタン、ネプチューンは低温管理で難しいでした。 成虫に生ったのはサタン10のうち1頭だけしかも♀でした。 ネプチューンは10で成虫が0で悲惨な結果でした。 ヘラヘラは、月夜野さんのマットで150㎜越えでメスも巨大でした。 マルスゾウカブトも110㎜越えホトンドなげ飼いです。冬の温度管理のみです。 25度キープは出来ずにいます。 夏場の25度キープはムリでした。 マットも月夜野さんの普通のマットでノミの飼育です。 へラヘラ、ゾウカブトは幼虫も飼い易く成虫も大きいのが羽化出来ました。 環境さえ整えばサタンもネプチューンもいけると思ってますが・・・・・ 今度はニジイロクワガタ、シロカブトを考えてます。 サタンの管理参考になりました。
Comment by 太田 勲 — 2014年1月4日 @ 8:43 PM