国産カブトムシ きのこマット袋内での自然羽化
先日、クワガタ野外採集を終え帰宅した時のことです。
車を駐車場に入れようとした所、前方で何やら動くもの(※赤マルの部分)があり。
車を降り、近づいて見てみると、
何とひっくり返っている国産カブトムシの♂を発見。
一瞬「えっ??」と思ってしまいました。
何故なら今季国産カブトムシはまだ採集したこともなく、養殖の方でも在庫は持ち合わせていなかったからです。
となると野外ものがここまで飛んできたのか?
う~ん・・・・よーく考えて辺りを見回してみると、すぐ右側にあるマットに目がいきました。
そういえばこのマット、長らく動かしてなかったな・・・・。
・・・・・もしかして・・・・・・・・・
マットを確認して見ると、
なんと、下の方にボロボロに穴の開いたマットが、しかもマット量も減っています。ちなみにマットの種類は「きのこマット」。
そしてその穴をよーく見てみると、
穴の中にカブトムシの成虫がいる。
斜めに作った蛹室より現れたカブトムシ成虫♀。
羽化の際に脱げ落ちた蛹の殻も見えます。
とにかくマットを全て開封してみることにしました。
すると、
なんと合計で14頭の国産カブトムシ成虫♂♀が現れました。
これにはびっくりしました。
考えられるのは、昨年野外のカブトムシの♀成虫がここまで飛んできて、積んでいたマットに潜り込んで産卵を行い、そしてその幼虫たちがマット内で、幼虫~蛹~成虫羽化と育ち、自力脱出するまでになったということだと思います。
マット内の全ての個体が羽化していたこと、駐車場に転がっていた成虫個体、今シーズンのカブトムシ発生の時期から考えると、今回私が見つける前に自力脱出し、外の世界へ出て行った個体も存在すると考えられます。
それにしても恐るべき生命力です。
国産の野外のカブトムシが自然に飛んできて外に置いてあるマットに入り込み、産卵するという話は過去の日記でもご紹介しました。
しかし今回はそのマット袋内で一貫して羽化まで完了し、自力脱出するというのは初めてでした。
縦に蛹室を作る国産カブトムシにとってはとても狭い環境だっ たと思います。それゆえか、♂は小型~中型サイズばかりでしたが、出てきた14頭全て羽化不全もなくキレイな完品状態でした。
国産カブトムシ、通称「ムシキング」、力強さだけではなく、生きようとする力、生命力もまさにムシキングだと感じさせられました。
今年も外から来るカブトムシ達の為にいくつかマットを置いておこうかと思います。(^^)
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