クワガタ野外採集記(昆虫採集記)2015年【No.17】ノコギリクワガタ特大75mm現る!(九州宮崎編)
2015年クワガタ野外採集記(昆虫採集記)シリーズ。今回で17回目になります。
今年の採集シリーズ、もう17回もご紹介しているんですね。今年の採集も色んな出逢いがありましたが、シーズン終盤に来て大物個体を連続GETと、今一度活気づいているShihoです。
さて、今日もどんな出逢いがあるのでしょうか?
AM 8:20、目的地へ向かいます。
最初の木に到着。
葉やツタでちょっと見えにくいですが、ハルニレの木です。
最初に出迎えてくれたのはカブトムシの♂。
木の根元の部分から出ている樹液を舐めています。
カブトムシと言うと「夜に行動し、日が昇ると地面に潜ってしまう」とよく聞きますが、場所や個体差によってはこうして太陽が当たっている日中でも行動しています。
同じ木の細い枝にはカブトムシの♀が樹液を舐めています。
更に上の方の枝の周りにも樹液が出ています。
見えにくいですが、ヒラタクワガタの♂がくっ付いています。
更にこちらは木の裏側。ここにはカナブンの姿が。
この木だけで、カブトの♂♀、カナブン、ヒラタクワガタ♂と色んな種類の虫達が集まっていました。自然が豊かですね~。
場所を少し移動して、
今度はこのハルニレの木のウロ(穴)。
中から樹液が流れ出ていい感じです。ここにはいつも大体ネブトクワガタがいます。
ズームアップして見てみると・・・・・・・・・
やはりいました。ネブトクワガタです。
掻き出し棒使って取り出して見ると、
ネブトクワガタ♀が2頭に♂1頭。
ネブトクワガタの♀、なかなか採れないんですが、今回は2♀GET。しかも1♀は大型サイズです。やりました。
次はこのハルニレの木。
少し大きいので蹴るのは大変なのですが、毎回何かしら落ちて来てくれる期待の木です。
早速蹴ってみると、
4~5頭ほどバサバサッと落ちて来ました!!
来ました!クワガタシャワーです。
こっ、これはデカいっ!!
少し汚れていますが、ノコギリクワガタ♂特大サイズです!!
帰宅後、計測してみると、何と♂75mm!!
ノギスできっちり計ると
♂75.2mm
紛れもなく今年最大のノコギリクワガタ♂です。
じっくりと撮影してみました。
体はサイズの割にはそこまで太くないような感じがしますが、このスラリと前向きに伸びた長い顎が75mmを超えた要因だと思います。
先日のミヤマクワガタ♂77mmに続き、特大個体を連続GET。シーズン終盤大物説もいよいよ本格化してきそうな勢いです。そんな風に思わせるような素晴らしい個体でした。山の神様ありがとうございます!
特大個体も採れて、一息入れます。
まずはすぐそばの川(渓流)で一休み。
透き通る水が凄く冷たいです。とてもキレイ。
採集していると体内に熱がこもり、熱中症を引き起こしやすくなります。なので私は時折、こういう川で顔を洗い、長靴を脱いで足を浸すようにしています。水はあまりにも冷たくて、長く浸かっていると足の方が痛くなってくるほどです。
こうやって見上げると、落ち着きます。
自然はやっぱり良いものだなと深く感じます。
こうしてリセットして、さぁ採集再開です。
こちらのハルニレの木ではカナブンとクロカナブンが集まっていました。
クロカナブンのみをGET。
ここでクロカナブンの特徴をご紹介してみたいと思います。
【国産クロカナブン】
【体長】
22~28mm
【分布】
本州、四国、九州に生息。
【体の特徴】
全体的に黒く光沢があり、とても美しい。
色合いはその名前の通り黒一色。
身体をひっくり返した際、両後足の付け根の左右の基節がお互いに接する。
身体のラインはカナブンよりは比較的細みのやや縦長だがアオカナブンよりは少し太め。
【行動の特徴】
非常に素早く動き、あっという間に飛んでしまう。
飛翔性がかなり高い。
交尾意欲が高い
【採れる場所】
平地性が強いが、比較的高所でも見かけることもある。
クヌギやニレ、ナラ、ヤナギなどの樹の枝状にくっついて樹液を食している。
夜の灯火によく集まり、灯火採集はとても有効な手段。
【有効な採集方法】
樹の枝回りなどをじっくりと見て網などで捕獲する方法。
樹を蹴って落とす方法。ただしよく飛ぶので落下する前に飛んでしまうことが多い。
灯火採集方法。
【活動期間】
6月中旬~9月下旬
ベストシーズンは7月上旬~8月上旬。
カナブン、アオカナブンと比べると若干発生が遅い気がする。
【採れる時間帯】
朝方~昼間にかけて主に活発に活動するが、夜でも見られる。
クロカナブン。漆黒のいい色合いですよね~。個人的にはとても好きなカナブンです。
昨年繁殖にも成功し、幼虫飼育をしていますが、まだ羽化する気配がありません。温度管理しているのですが、2年近くかかるのでしょうか?
昨年は結構高温(28℃前後)で産卵セット組みましたが、どうやら低温の方が良いとの情報を得ました。今年は低温管理の部屋(20℃前後管理)で産卵やってみたいと思います。
今回も3時間程採集しました。
採集頭数は50頭ほど。
その中より大型♂達とネブトクワガタの♀2頭のみをチョイスしお持ち帰りとしました。
野外採集記(昆虫採集記)第17回目。如何でしたでしょうか?
今回は何といってもノコギリクワガタの♂75mmUPに尽きると言っても過言ではありません。
♂75mmUPは私もノコギリクワガタでは初めてのサイズだと思います。74mmは2度ほど採集した事がありましたので。
その他はカブト、ミヤマ、ノコ、コクワ、ネブト、カナブン、クロカナブンと種類的もほぼ大体のものは採れていますね。
9月に入っていますが、数的にも50頭程、途中逃がしたのも結構いましたので、まだまだ採れる感じがします。また次回の採集も頑張ってみたいと思います。
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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