クワガタ野外採集記(昆虫採集記)2015年【No.19】コクワガタ大型 50mm 現る!(九州宮崎編)
2015年クワガタ野外採集記(昆虫採集記)シリーズ。
今回で19回目になります。
最近ほぼ連続で、アカアシクワガタ♂56mm、ミヤマクワガタ75mm、77mm、ノコギリクワガタ75mm、カブトムシ♂86mmと、特大個体をGETさせて頂いているShiho。
とっくに9月に入り、シーズン終了のカウントダウンも始まっているのは分かってはいるのですが、今回も密かに大物個体に出逢えるのではないかと期待している自分がいます。
というわけで、採集スタートです。
AM 9:00、いつにもまして遅いスタートになってしまいました。
まずはこのハルニレの木。
樹液は出ているのですが、その周りには何も付いておらず。
とりあえず蹴ってみると、
凄くキレイな大歯なりかけのノコギリクワガタ♂50後半程度サイズ。
コクワガタ♂30前半程度サイズ。
ヒラタクワガタ♂30mm後半サイズ。
上記3種、3頭♂がバラバラっと落ちて来ました。
皆小型サイズですが、まずは幸先の良いスタートです。
この位のサイズは全てリリースします。
上記3頭と同時にアオハナムグリも一緒に落ちて来ていました。
小さいですが、とてもキレイな虫です。
【アオハナムグリ】
コガネムシ科
体長:15~20mm程度
北海道~九州まで広く生息
花に集まり花粉を食べる
アオハナムグリ、よく見かけるハナムグリですが、考えてみると今年見たのは初めてかも??基本花粉を食べるそうですが、成虫はゼリーでも飼育可能なのでしょうか?一度試してみたいと思います。
次にこのクヌギをチェック。
ルッキングで見当たらないので、蹴ってみると、
ノコギリクワガタ♂小歯型。
カブトムシ♂中型サイズ、キレイな個体です。
凄くキレイなコクワガタ♂大型個体
上の方から上記3頭が落ちて来ました。
このコクワガタ、とても大きく、しかも何とキレイなのでしょう。こうしてみると、コクワガタも十分主役級を張れるだけの雰囲気があります。
体長は帰宅後に計測で♂50mmジャスト。
特大までとはいかなくても大型サイズですね。
飼育(ブリード)では50mmUPの壁は厚くはありませんが、野外採集で採るとなると、なかなかお目にかかれないサイズです。
コクワガタも50mmを超えてくれば別のクワガタのような雰囲気があります。素晴らしいです!!
実は今シーズン♂50mmUPのコクワガタを採集したのは今回が2頭目。前回はご紹介していなかったので、今回ご紹介出来て良かったです。
採集シーズンも後半になると、木を蹴った時、クワガタやカブトムシなどの虫達以外にも落ちてくるものがあります。
それは、
そう、木の実です。
上記画像はクヌギの実(ドングリが出来る前のやつだと思います)です。
秋が近づくにつれ、これらの実が落ちる確率や数が増えていきて、クワガタが落ちて来たと思ったら、木の実だったということはよくあります。
同時に落ちてくるので、やっかいですが、慣れてくると、確実ではないですが、大体の判断はつくようにはなります。
あくまで私の感覚ですので参考までにですが、これらの実が落ちた時は「カサカサッ、パラパラッ」と軽い音がします。
また落下スピードもクワガタ達が落ちてくるスピードとは若干遅いです。
紛らわしくもありますが、やっている内に次第と慣れてくるような感じもします。
さて、採集フィールドを回っていると、凄い樹液の臭いがしました。
かなり強烈で発酵した臭いがプンプン漂ってきます。
周りを見渡してみると、
ありました。どうやらこのハルニレの木からみたいです。
樹皮がめくれたところから樹液が流れ出て強烈です。しかも樹皮裏にはクワガタらしい姿が2頭ほど見えます。
私の気配に気付いたのか、右の♀個体は落下して逃げてしまいました。
あと一頭残っていたので、じっと見ていると、
何と自分から体を出してきてしまいました。
普通は隠れるものなのですが、珍しこともあるものです。
折角出てきてくれたので、お顔を拝見。
樹液にまみれた、ヒラタクワガタ♂30mm前半位。顔を拝見した後はそのまま同じ樹皮裏に帰してあげました。
お次は、
連続で採集していたこのポイント。
今回は残念ながらクワガタの姿は見えず、代わりにオオスズメバチがいました。オオスズメバチがいるということはまだ樹液が出ている証拠。タイミングがあえばきっとまたクワガタ達が来てくれるはずです。また次回に期待ですね。
今の時期(9~10月)のスズメバチ種にはとても注意が必要です。この時期になるとスズメバチは交尾時期を迎えとても攻撃的になります。その為、近くを通っただけでも場合によっては攻撃してくることがあるんです。
今の時期、スズメバチを見かけたら、そのままスルーするか、怒らせないように刺激を与えずに採集するのが賢明でしょう。要注意です。
樹皮がめくれ、独特の雰囲気があるハルニレの木。
ルッキングでは見当たらないんので、蹴ってみると、
スジクワガタ♂20mm後半サイズ
上記3頭を含む4~5頭が落ちて来ました。
しかし手に取ることが出来たのは3頭のみで、他は見逃してしまいました。
こちらのハルニレの若木では、
蝶と、カナブン3頭が樹液を舐めています。
右の2頭はなかなか深いモスグリーン色です。
よい色合いですね~。
ここまでで、大体2時間位採集しました。
今回も渓流で一息入れます。
長靴を脱いで足を水に浸して暑さをリセットします。
座っていた岩のとなりの草に、
小さい個体が??
とても小さいハナムグリのようです。
後で調べてみましたが、何の種類なのか分かりませんでした。
休憩してまた採集再開しようとしましたが、何だかのんびりした気分にやられてしまい、本日はここで終了することにしました。
今回も楽しく2時間半程採集させて頂きました。
見かけた頭数は30~40頭程でしょうか?
数的には毎回少なくなっているとはいえ、それでもまだまだ多くの虫の姿を見る事が出来ています。
例年だともうこの時期は採集には来ていないので、この時期の虫の発生状況など詳しくは分からなかったのですが、この様子だと9月いっぱいは虫の姿を見ることが出来そうな感じがしてきました。
まだまだ採集楽しんでみたいと思います。(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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