フルストファーノコギリの飼育(幼虫飼育&産卵)
今日はちょっと色系ノコギリ種、フルストファーノコギリの飼育方法についてご紹介したいと思います。
フルストファーノコギリといえば、その昔は大珍品だったこと もありました。元々は大型化するロンボック産が有名ですが、小型?(小~中歯)タイプの黒化型するスンバワ産のフルストファーも過去に飼育した事がありま す。下に紹介する画像は一般的な大型化する産地のロンボック産フルストファーと、黒化型タイプのスンバワ産フルストファーです。
【大型になるタイプの一般色♂ロンボック産フルストファーノコギリ】
【黒化型タイプのスンバワ産フルストファーノコギリ♂45mm】
【黒化型タイプのスンバワ産フルストファーノコギリ♀28mm】
【飼育種】
和名:フルストファーノコギリ
産地:ロンボック島、スンバワ島産など
学名:Prosopocoilus fruhstorferi
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】くわマット、完熟マット、きのこマット、菌糸
【使用した容器】500cc程度のブロー容器を使用
【えさ交換回数】途中1~2回でOK
【設定温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約6ヶ月(合計約7ヶ月)位
フ ルストファーノコギリの幼虫飼育ですが、とても容易です。マット、菌糸、どちらでもよく育ちます。上画像にあるロンボック産タイプの個体は容易に大型も出 ておりましたが、スンバワ島産の黒化型個体はほとんどが小~中歯タイプで羽化してきました。これで同種とは思えないほどですよね?でも途中死亡する事もな く、無事羽化してくれていました。
<産卵方法>
次に産卵方法ですが、これもとても容易な種です。かなり多産です。
マットのみでも産卵しますし、材を入れてセットしてもどちらでもOKです。私の場合はマットのみで産卵させてました。
<マット産みで産卵を行った場合>
【使用したマット】くわマット、完熟マットがお勧め
【使用した容器】クリーンケースS~M
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面7割程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】25℃前後
まずは組んだ産卵セットからご紹介します。
「くわマット」にてセットを組んだケースです。
セット方法を図示するとこのような感じです。
<材も使用して産卵セットを組んだ場合>
【産卵に使用したマット】くわマット、完熟マット+材2本
【産卵に使用するケース】クリーンケースS~M
【産卵管理温度】25℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
画像で紹介すると・・・
このようなかんじです。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
上記のような感じで1~2ヶ月もすればケース側面に幼虫が見えてくるはずです。但し産卵木を使用したセットの場合は、産卵木の方に潜ってしまいケース側面で発見するのが分からない場合もあります事をご注意下さいませ。
色虫、特にノコギリクワガタには色彩豊かな種が沢山います。そのほとんどが上記と同様のセッティングで可能です。皆さんも機会がありましたら是非トライしてみて下さいませ。(^^)
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2014年3月10日
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使用したアイテム
きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット)
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