先日の日記に「黒虎さん」より以下の御質問がありました。

shihoさん初めまして、教えて下さい!
露天堀りについて詳しく知りたいです!
特に露天堀りを行った後の蛹、マット等の管理や注意点が知りたいです。お願いします。

今日はちょっと黒虎さんからいただいた質問「露天掘り」について書いてみたいと思います。
「露天掘り」・・・初めて聞いた方は何のことだか疑問に思う言葉です。
簡単に説明するとクワガタやカブトが蛹もしくは前蛹状態になった時に蛹室の上面の一部を壊し露出させる事です。

前の画像ですが、参考までに載せてみました。

画像003 012  
【ヘラクレス♀の蛹】

上はヘラクレス♀の蛹室を露天掘りにした画像です。

このように蛹室の上面を露出させる事を「露天掘り」といいます。
自然界では虫は一番良い条件の環境に自ら移動して蛹化や羽化を行う事ができますが、 人間のブリード下においてはその管理条件の下羽化を行わないといけません。 たとえ粗悪な環境下においてもその場所で成虫にならなければなりません。
この場合、状況によっては手助けしてあげないと蛹化不全&羽化不全を起こす場合があるのですが、露天掘りにする事により環境を改善したり、蛹室の状態をチェックしやすくしたり出来ます。
たとえば

・入れているマットや菌糸の状態が水分過多や劣化等で蛹室内の湿度が高すぎる場合に露天掘りをすると湿気を逃がす事が出来ます。

・蛹室を作ったはよいが形状が悪く、このままでは蛹化時もしくは羽化時に不全を起こしてしまうのではと思われる場合、露天掘りにする事によって蛹室の様子をチェックできます。

本来ならば露天掘りをせず自然に蛹化&羽化させる方が虫にとっては一番ベストなので、
早めのエサ交換やある程度広めの容器で管理するなどの余裕を持った飼育が生体にとってはベストになると考えます。

次に露天掘りした後の管理ですが、私は以下のことに気をつけます。

・蛹室内の乾燥
・露天掘りした蛹室内にマットなどが転がり落ちていないか

特に乾燥については蛹室がむき出しになっているので気をつけます。蛹といえど水分は必要ですので・・。
後は周りのマットなどが露天掘りした蛹室内に落ちて来ていないか・・。このようなチェックも行います。
マットがコバエの幼虫などによって劣化している場合はマットはどんどん劣化していきますので蛹室周りのマットが劣化していくようであれば人工蛹室への移動をお勧め致します。

露天掘りについては大体このようなところでしょうか・・・。
いつも書きますがあくまでもShiho的考えなのであくまで参考程度にお聞きくださいね。(^^) 

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