本土産コクワガタの飼育(産卵結果) Ⅴ:最終
今回は本土産コクワガタの割り出しの結果第5弾をご紹介したいと思います。今回は1セット割り出しました。すべて本土産コクワガタです。本土産コクワはこれが最終セットになります。
まずは本土産コクワガタ♂の参考画像と、その産卵させたセット方法についてご紹介します。
【飼育種】
和名:本土産コクワガタ
学名:Dorcus rectus
産地:本土産
<産卵セット時の方法>
【累代】天然ものWD♀を使用
【使用したマット】きのこマット+クヌギ材2本
【使用した容器】クリーンケースL
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、 なおかつ水が染み出ない程度
【設定温度】25~28℃前後
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
セット方法を図示してみました。以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
では産卵結果ですが、
<産卵結果>
幼虫21頭、卵7個
今回のセットからは上記のような結果でした。最後のセットは少し少な目だったかな。
<全体の感想>
今回は本土産コクワガタ1セットを割り出しました。今回は卵も入れて28とまずまず、親♀も一生懸命頑張ってくれました。毎回言いますが、本当に感謝、感謝です。
今回の産卵セットもマット+材を使用した産卵で行いました。材にもマットにも幼虫が確認出来ましたが、どちらかとうと材の方に多く入っていました。 卵は全て材より発見したので、材の表面近くで孵化した幼虫が食していく内にマットの方に移行したのではないかと推測しております。
今回のマットはきのこマットでセットしてみました。熟度の浅いマットなので、マット産みには向かないかと思っていましたが、こちらのマットでもマット産みも確認出来ているので問題はなさそうですね。
産卵設定温度は少し高めに設定しました。 25~28℃程度、ほとんど27℃帯でキープするように頑張りました。この時期は寒いので、エアコンは自動でつけっぱなしでした。
今回のセットでは卵を含めて28頭、前々から割り出している本土コクワガタの数にしては少し物足りなさを感じましたが、それでも十分。産んでいただけているだけで感謝感謝です。(^^)
今回のセットで本土コクワガタの産卵セットの割り出しも最後となりました。本土コクワガタに関しては数にバラつきはありましたが、今季はどのセットも失敗がなかったのがうれしいですね。いかに繁殖能力が高いかを感じました。
3月に入りました。耐寒性の高いコクワガタならばもう1~2ヶ月もすれば野外でも動き出す個体もいるはずです。今年も沢山の生体に巡り逢えたら嬉しいですね。いまからシーズンが楽しみです。(^^)
6 Comments »
RSS feed for comments on this post. TrackBack URL
Leave a comment
2015年3月5日
カテゴリー
使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース
コクワガタとは関係ないですが、僕は今アクティオンゾウカブトを飼っています、あまり成長しなくなったので中ケース~小ケースにうつしました、この事によって体重が軽くなったり羽化するまでに何か悪影響や気を付けないといけないことはありますか?m(__)m
Comment by リッキー — 2015年3月6日 @ 6:30 PM
リッキーさん レスありがとうございます。(^^) ゾウカブト、しかもアクティオンですか、いいですね。ゾウカブト種は3令期間が非常に長いですよね。でもエサ切れ、管理温度、湿度さえ気を付けていれば比較的容易に羽化させることが可能な種だと思います。意外に丈夫な種ですよ。自然に蛹になった場合でもヘラクレスのように角曲がりを心配する必要も少ないですしね。頑張って下さいね。立派なアクティオンの羽化期待しております。(^^)
Comment by tsukiyono — 2015年3月9日 @ 11:58 AM
ほんと長いです(–;) おっきくしたいです!!(^^) ありがとうございますm(__)m
Comment by リッキー — 2015年3月9日 @ 5:36 PM
初めまして、我が家では夏に飛んできたコクワガタの雌を3匹ほど飼っていますが、先日産卵セットに入れておいた材を取り出して割って見たところ四センチ程の幼虫が2匹居ました他は探して見ましたが見当たりませんでした、コクワガタでも産卵が少ない事も有るんでしょうか?
Comment by ダミアン — 2016年10月25日 @ 8:53 AM
ダミアン さん 初めまして、レスありがとうございます。 飼育日記担当のShihoと申します。 ご質問の件ですが、コクワガタは確かに産卵数は比較的多い種類だとは思いますが、勿論全ての個体が必ずしもそうとは限りません。 これは全ての種類にも言える事だと思います。 沢山産む個体もいれば、少ない個体もいます。 中には全く産卵してくれない個体も多く存在します。 4cmというと、案外育っていると思います。 孵化自体は結構前の方だったかもしれません。 その間親♀もずっと同居させていたのであれば、親♀による子食いによる幼虫減少の可能性も考えられます。 コクワガタやオオクワガタ、ヒラタクワガタなどのドルクス属では子食いの発生率がかなり高いので、注意が必要な場合もあります。 ご参考程度に読んでいただければ幸いです。 ご質問ありがとうございました。 飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2016年10月25日 @ 9:22 AM
Shihoさま、ご丁寧なお返答ありがとうございます頑張ってみます。 会員登録は済んでいますので、来年はまた新しい雄を購入して、入れてあげたいと思います。 また、これからも宜しくお願いします。
Comment by ダミアン — 2016年10月26日 @ 8:48 AM