サタンオオカブトの飼育【幼虫飼育編】
今回は久しぶりに外国産カブトムシの飼育の紹介をしたいと思います。そのカブトムシとは
「サタンオオカブト」
皆さんも勿論ご存じの方も多いと思います。
かつて1ペア100万円をする価格で取引されていたこともある南米産の幻のカブトムシです。
ではどんなカブトムシなのか、ご紹介してみましょう。
【飼育種】
和名:サタンオオカブト
学名 Dynastes satanus
産地:ボリビア
南米ボリビアに生息するDynastes系カブトムシ。
Dynastes系カブトムシと言えば、ほとんどの方が真っ先に思い浮かべるのは「ヘラクレスオオカブトムシ」だと思います。
確かに形状や風貌はヘラクレス種と似たような恰好をしていますが、同じDynastes系でもヘラクレスよりネプチューンオオカブトに近い種類だと感じます。
上記でも書きましたが、昔は幻のカブトムシと言われ、野外ものの個体が入荷した際には100万円クラスの価格で取引されおり、世界最高峰のカブトムシとして大変重宝されておりました。
しかし時が流れ、ある条件さえクリアすれば、養殖は比較的難しくないことから、市場に出回る個体数も増えていき、現在では当時の価格とは比べ物にならないほどお手頃な価格で入手することも可能になりました。
とはいえ、当時の高級カブトムシのイメージがいまだに根強く残っているのも確かで、実際私も「サタンオオカブト」と言えば、「おお~サタンかぁ~」と身構えてしまう感があります。
この広い額のフサフサの黄金色の体毛がとても印象的でした。
今回は、そのサタンオオカブトのまずは幼虫飼育についてご紹介してみたいと思います。
産卵方法については次回の日記にてご紹介させて頂きたいと思います。
では幼虫飼育の方法をご紹介します。
<幼虫飼育>
以下は私がサタンオオカブトの幼虫飼育をする時のやり方です。
【お勧めのエサ】きのこマット、完熟マット
【飼育容器】
♂♀:1800CCブロー容器
♂の大型幼虫のみ蛹化時にクリーンケースS使用
【えさ交換回数】途中♂回6回程度、♀5回程度
【設定管理温度】18~20℃前後(※重要)
【羽化までにかかるおおよその時間】
♂♀共:初令投入して合計約22~24ヶ月程度
飼育は非常に容易な種で、弊社のマットでは「きのこマット」「完熟マット」でよく育っています。
元々ヘラクレスオオカブトほど大型ではないので、飼育管理する容器もそこまで大きなものは必要ないかと思います。私は主に1800cc程度のブロー容器を利用し、大型の幼虫の場合のみ最終令時にクリーンケースSサイズ程度の大きさの容器を使用する場合(蛹化の際の角曲がりを防ぐ為)もあります。
全般的に見て幼虫飼育は特に難しい点は無いように思えますが、ひとつだけ重要な注意点があります。それは管理温度です。この種は産卵においても幼虫飼育においても常時低温(18~20℃程度)管理が必須な種だと思います。それさえクリア出きれば後は特に問題はないように感じています。
如何でしたでしょうか?
南米のサタンオオカブト。凄く魅力的なカブトムシですよね。
今回は幼虫飼育の方法を「幼虫飼育編」としてご紹介させて頂きました。次回の日記では産卵させる方法、「産卵方法編」について書かせて頂きたいと思います。
サタンオオカブト、皆さんも是非機会がございましたら飼育してこの虫の素晴らしさを体感して頂ければ幸いです。
※今回ご紹介させて頂きました飼育方法はあくまでも私:Shihoが行っているやり方について書かせてもらっております。飼育の方法にルールはございませんので、やり方はそれぞれ千差万別です。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです※
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2015年12月8日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース
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