ヘラクレス・ヘラクレスの飼育【羽化報告】
ヘラクレス・ヘラクレスオオカブトの羽化報告です。
幼虫飼育はきのこマットを使用しました。
ちなみに産卵に使用したマットは黒土マットを使用しております。
【羽化したヘラヘラ♂個体】
【飼育種】
和名:ヘラクレス ヘラクレス
学名:Dynastes hercules hercules
産地:グアドループ島
累代:CB
【親情報】
♂140mm
♀64mm
【羽化体長】
♂152.5mm
【使用したエサ】
きのこマット
途中交換回数5回
(Pクリアボトル1400cc移行後)
【飼育で使用した容器】
初令~2令後期:プリンカップ860cc
3令時:Pクリアボトル1400cc
蛹時期:人工蛹室
【設定管理温度】
初令~2令時:25℃前後
3令時:20~23℃前後
【羽化までにかかった時間】
1令投入後、約16ヶ月(合計17ヶ月程度)
<羽化までの手順>
割り出しは卵状態。
↓
そこから孵化させ、最初の1~2令時はプリンカップ860ccで管理。
この時の管理温度は産卵セッティング時と同等の25℃前後。
使用したエサは最初からきのこマット
↓
そして3令になったところで、Pクリアボトル1400ccに移行。
ここから幼虫期間を伸ばし、じっくりと育て上げる為、少しだけ管理温度を20~23℃前後に下げる。
↓
蛹化前直前までこのボトルでエサ交換を繰り返す。
↓
※途中一回キノコバエ大量発生によりマット全交換あり
↓
幼虫が蛹室を作り、前蛹状態
↓
人工蛹室に移行
↓
羽化 ♂152.5mm
上記、この流れで育てました。
特に難しい種ではありませんが、気を付けた点と言えば、
・エサ交換
(食いによるマット減少と、マットの劣化)
・前蛹時、蛹室を作りタイミング
(人工蛹室に移行するタイミングを逃さずに)
・温度管理
この点に気を付けて飼育しました。
今回は初令(孵化時)からきのこマットでの飼育。
3令に入った時点で管理温度を少し下げ、じっくりと幼虫期間を引っ張りました。羽化期間は16ヶ月。
途中キノコバエの大発生によりマットの劣化が激しかった為、全交換するなどのトラブルはありましたが、それ以外は管理も楽でした。
世界最大のカブトムシ、ヘラクレスオオカブト、とっても格好良く迫力満点です。
皆さんも機会がありましたら是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?^^
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
11 Comments »
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2023年4月7日
カテゴリー
使用したアイテム
きのこMat(昆虫マット・発酵マット), プリンカップ, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
質問失礼致します。
shiho様は以前の飼育日記でも1400クリアボトルを使いヘラクレス・ヘラクレスの幼虫飼育をされていましたが、マット交換はどのように行っていますか。
目視でボトル内のマットの量を確認し、上からマットを追加されているのでしょうか。それとも一度幼虫をボトルから取り出してマットを全交換されているのでしょうか。
ご多忙のところ恐れ入りますがお返事お待ちしております。
Comment by m0 — 2023年10月1日 @ 12:53 AM
m0様
レスありがとうございます。
そうですね、あくまで私のやり方ではございますが、私の場合は糞の多さが目立ってきて、マットの量が減少したりすると交換するようにしております。
交換の場合は、そのマットにダニや線虫、コバエの幼虫などの雑虫が目立つくらい湧いている時には完全に全交換します。
雑虫がそこまで湧いていない場合には、一度ボトルより全部出し、ふるいにかけて大きな糞は取り除き、ふるいを通過したマットは劣化などが見られなければ、追加の新しいマットと混ぜて水分調整をしてから使用するようにしております。
あくまで私個人のやり方ですので、ご参考程度して頂ければ幸いです。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2023年10月1日 @ 8:20 AM
お返事下さりありがとうございます。
ヘラクレス・ヘラクレスを前蛹までボトル管理されているブログや動画などは少なかった為、今回のマット交換の際の留意点含め大変勉強になりました。
shiho様の飼育日記は非常に分かりやすく、いつも楽しく拝見している為これからも参考にさせて頂きたいと思います。
Comment by m0 — 2023年10月1日 @ 4:12 PM
m0様
レスありがとうございます。
暖かいお言葉ありがとうございます(#^^#)
そうやっておっしゃって頂けるだけで、ブログを書き続ける励みになります!
本当にありがとうございます。
こちらこそ今後ともどうぞよろしくお願い申し上げますm(__)m
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2023年10月2日 @ 6:39 AM
初めまして。shiho様
質問失礼致します。
ヘラクレスのオスの幼虫飼育について、人工蛹室前提でクリアボトルを使用されておりますが、以前は小ケースを使用されておられました。
小ケースからクリアボトルへ変更された理由など教えていただけたら幸いです。
飼育スペースの関係で、大きなケースで飼育ができないので、人工蛹室前提でなるべく小さなケースで飼育しようと検討しているのですが、大きな個体を羽化させるため使用する物として、小ケース、クリアボトル、パンケースで迷っています。
shiho様の飼育日記を拝読させていただいたところ、小ケース、クリアボトル両方で飼育されていたことから、参考とさせていただきたく質問させていただきました。
よろしくお願いします。
Comment by いっくん — 2024年5月20日 @ 2:21 PM
いっくん様
コメントありがとうございます。
鋭いご指摘ですね、当ブログをご覧頂きありがとうございます。
小さな容器に変えたのは一番はスペースの問題です。
飼育するにしたがってかなりの頭数が増えて来たというのがあります。
もう一つは私の場合は、そこまで大きいサイズにこだわっていなかったせいもあります。
蛹化時期前までボトルで飼育しても、十分に140~150㎜位までは出てくれましたのでこれで十分満足していました。
大きな個体を羽化させたいのであれば、スペースの確保、エサ全体の総量がグンと増えてしまいますが勿論大きい方が良いと考えます。
何だったら大ケース(Lサイズのケース)の方が好ましいくらいだと思っています。
あくまで私個人の考え方ですのでご参考程度にして頂ければ幸いです。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2024年5月21日 @ 5:27 AM
shiho様
お返事頂きありがとうございます。
たいへん参考になりました。
自分の飼育環境に合ったやり方で、楽しみながら飼育していこうと思います。
今後ともshiho様の飼育日記を参考とさせて頂きます。
この度はありがとうございました。
Comment by いっくん — 2024年5月21日 @ 8:48 AM
こんにちは。
はじめましてナナハチともうします。
月夜野さんの商品を愛用させて貰って大変助かっております。
私は昆虫飼育をスタートして3年になります。
今まで国産オオクワガタ、グランディス、アンテ、スマトラオオヒラタ等をブリードしました。
しかし、開始当初から挑戦しているヘラヘラだけ全くうまくブリードできません。
産卵から孵化までは順調にいきますが、二齢ごろからすべて死んでしまいます。
今まで何匹も⭐︎になってしまいました。
これは拒食症という病気でしょうか?
他のカブトムシは上手く羽化までいっていますがヘラヘラのみすべて失敗です。
温度は22から25度の間です。
原因が全く分からず行き詰まっています。
どうすればよいですか。
アドバイスお願いします。
Comment by ナナハチ — 2024年9月8日 @ 7:06 PM
ナナハチ様
コメントありがとうございます。
いつも弊社商品をご愛用下さってるとのこと、まことにありがとうございますm(__)m
ご質問にあったヘラヘラの件ですが、
ちなみに飼育マットは弊社の何の種類のマットをご使用でしょうか?
今までにヘラヘラは何回(複数回)かチャレンジされたのでしょうか?
それは全て別血統の個体でしたか?
また、その全てでそうなった(死亡してしまった)ということでしょうか?
温度管理自体も問題ない温度帯ですし、元来ヘラヘラは成虫、幼虫も含めてかなり強いほうだと私は感じています。
血統的な欠陥があるのか・・・でも違う血統で試しているのだったらそれも当てはまらないし・・。
管理ケースが酸欠しているということはありませんでしょうか?
でもこれももしそうなのだったらヘラヘラ以外の種類でも影響は出るでしょうし・・。
なので、大変申し訳ないのですが、原因は正確には分からないというのが正直な見解です。
お役に立てない回答になってしまいました申し訳ございません。。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2024年9月9日 @ 5:55 AM
返信ありがとうございます。
マットはきのこマットを使用して、5ペア産卵セットを組んで見ました。
ヘラヘラだけは諦めたくないので粘り強く頑張ってみようと思います。
これからもよろしくお願いします。
Comment by ナナハチ — 2024年9月9日 @ 3:28 PM
ナナハチ様
コメントありがとうございます。
はい、是非頑張って下さいね、応援しております。
こちらこそ今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2024年9月10日 @ 8:30 AM