
皆さんは、野外採集(昆虫採集)で入手したクワガタ&カブトムシ達はどう飼育されていますか?
採集等を楽しみ、成虫の格好よさをじっくりと堪能されたことだと思います。
夏の終わりと同時に、クワガタ、カブトムシのシーズンももう終了かと思ってらっしゃる方、成虫飼育をじっくりと堪能した次は、今度は産卵&幼虫飼育にチャレンジしてみましょう。
今年野外で入手出来た虫達は既に熟成が完了しておりますので、即座に産卵セットを組み、幼虫を取ることが出来ます。
また野外で入手した個体の場合、わざわざ♂と♀を再度交尾させなくても、野外で既に交尾している可能性が高いので、そのまま♀のみで産卵セットを組むことが可能です。
つまり野外採集品の♀と産卵セットがあれば、幼虫を産ませることが出来るんです。
今回より少しずつではございますが、今年の夏、採集出来たであろうと思われる日本のクワカブの産卵セットの組み方、コツなどをご紹介していきたいと思います。
※この記事は毎年、ほぼ同じ内容(一部加筆や変更点もある場合あり)で掲載させて頂いております。今年より産卵を初めてする方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※
今回は「ミヤマクワガタ」の産卵セットのやり方をご紹介します。
【ミヤマクワガタ参考画像♂:2020年度採集個体】
【飼育種】
和名:ミヤマクワガタ
学名:Luxanus maculifemoratus
<産卵セット時の方法>
※野外品の♀を利用した産卵セットのご紹介です※
【累代】
天然ものWD♀を使用
【お勧めのマット】
黒土マット
完熟マット
産卵マット(プロトタイプ)
【お勧めの容器】
クリーンケースM~L程度
【水分量】
手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】
ケース底面7割程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】
18~20℃前後(※重要)
セット方法を図示するとこのような感じです。
ミヤマクワガタの産卵ポイントは何といっても設定温度です。
18~20℃ この温度帯がカギです。
この温度をキープするのは普通のご家庭では難しいでしょうが、この設定具合によって全て決まるといってもおかしくないと思います。
温度設定さえクリアすれば案外普通に産んでくれることもあります。
しかし産卵数は♀によってバラつきがあり、産む♀は結構な数を産んでくれますが、産まない♀はゼロというのも珍しくありません。
次に産卵セットを組んだ後、今度はいつその幼虫の割り出し作業を行ったら良いのかについてご紹介してみたいと思います。
<割り出し、幼虫取り出しの時期>
基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。
卵や幼虫が1~2頭見え始めたからといってで早期に割り出してしまうと、まだ産む気がある♀の産卵活動を一旦ストップさせてしまうことがあるのであまり好ましくありません。
上記の数位見えてきたら、大成功!もう十分割り出しても大丈夫です。
ミヤマクワガタの♀はオオクワガタやヒラタクワガタ等によく見られる子食いの可能性は低いと思いますので、多少割り出しする期間を長く持っても大丈夫かと思います。
あくまで私の場合になりますが、大体産卵セット開始して、約1ヶ月半~2ヶ月程度を目安に割り出すようにしています。
ただし飼育ケース内の環境が急激に悪化したり、ケース側面や底面にまったく卵や幼虫が見られなかったり、♀が全く潜る気配を見せずマット上面を徘徊ばかりしている時は話は別になります。
今回は野外ものの♀はほぼ交尾が終了していると言っても過言ではないので、♀の持ち腹を期待して、そのまま♀のみを産卵セットに入れるやり方をご紹介しました。
しかし、♀がなかなかマットに潜る行動をしなかったり、何回かセットしても全く産まない場合は、♂がいるならば再交尾をさせた方が良い場合もあると思います。そのあたりは状況を見て臨機応変に対応してあげて下さいませ。
下の画像は過去に行ったミヤマクワガタ産卵セット割り出し風景です。
上手くいけばこのように幼虫を得られる機会も大いにあります。
如何でしたでしょうか?
上記が私の本土産ミヤマクワガタの産卵セットの組み方です。
何度も書いていますが、ミヤマクワガタを産ませるかどうかは温度管理がとても重要になってきます。
低温管理をキープするのは難しいですが、幸い今からの時期は少しずつ寒くなりますので、夏場にセッティングするよりは管理もしやすくなるのではないでしょうか?
機会がありましたら是非一度産卵セットを組み、幼虫飼育を挑戦してみて下さいませ。(^^)
※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※
使用したアイテム
完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵Mat《プロトタイプ》, 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2024年9月26日
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生き物散策記シリーズのご紹介です。
【散策記:出逢った生き物たち】
アトボシアオゴミムシ
大きさ:約14㎜
【2024/9/17:宮崎県某所:観察者:Shiho】
小さいですが、前胸のメタリックグリーン色がとてもキレイなアトボシアオゴミムシ
ゴミムシというにはキレイ過ぎる!!💦
ナガサキアゲハ♂
大きさ:約70㎜
【2024/9/17:宮崎県某所:観察者:Shiho】
我が家の庭で舞っていたナガサキアゲハ♂
大きな、とても格好良いアゲハチョウ種です。
ラミーカミキリ
大きさ:約13~15㎜
【2024/9/17:宮崎県某所:観察者:Shiho】
小さいカミキリですけど、とても美しいラミーカミキリ
私の大好きなカミキリ種の一つです^^
エダナナフシ
大きさ:約60㎜
【2024/9/17:宮崎県某所:観察者:Shiho】
葉上にいたのは、エダナナフシ
この個体は60㎜と大きくありません。
大きくなると100㎜をゆうに超えてきます、それはもう迫力があります!
ドウガネブイブイ
大きさ:約20㎜
【2024/9/17:宮崎県某所:観察者:Shiho】
よく見かけるコガネムシ種の一つ、ドウガネブイブイです。
葉上で休んでいる所をパチリ!^^
オオシオカラトンボ
大きさ:約55㎜
【2024/9/17:宮崎県某所:観察者:Shiho】
オオシオカラトンボです。
シオカラトンボよりも、より濃い青色で美しい種です。
※昆虫には数多くの種類がおり、その数は計り知れません。ゆえにこのブログ上でご紹介している虫達も、私達が知る限りでの浅い知識でご紹介しておりますので、種類名や名前、生息情報などが間違っている場合もございますので、そのことをご了承の上、あくまで参考紹介として気軽にご覧頂けますと幸いです。よろしくお願い申し上げますm(__)m
※ご紹介する生き物は私が出逢ったもので間違いないですが、ご紹介する際、ブログ更新時とのタイム差等により、多少の時系列が前後する場合もございます。ご了承下さいませ。
※散策手段や採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって散策方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※野外散策や、採集はマナーが大事です。散策&採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいない昆虫の放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
海洋&水生生物の場合、採集してはいけない生体や場所、採集方法などがあります。
漁業権などの問題にもなりますので、注意をする必要があります。
その辺りをきちんと確認をするなどして、くれぐれも気を付けましょう!
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9月も下旬に差し掛かり、否応なしに秋の気配も漂っています。。
ヒガンバナがキレイに咲く時期となって来ました。
前回の野外採集は、あまりにもこの時期にしては頭数が少なかったので、今日はポイントを変えてみることにしました。
今回のポイントは私の中でもかなり有力なポイントです。
それではその時の様子をご紹介します。
【2024/9/19の採集】
コクワガタ♂
体長:約♂20㎜ほど
【2024/9/19:宮崎県某所:観察者:Shiho】
ポイントに到着してすぐに、ハルニレ木に頭を突っ込む食欲旺盛なコクワガタ♂の姿を発見!
ほんとにすぐに見つけられたので、
「よしよし、まだいるいる!」
とテンションも上がりました!
そして、このコクワ♂がいた木を軽く叩いてみると、
ノコギリクワガタ♂
体長:約♂30㎜前半
【2024/9/19:宮崎県某所:観察者:Shiho】
ポトっと、ノコギリクワガタ♂が落ちて来ました!
擦れも無くとてもキレイな個体です。
ヒラタクワガタ♂&♀
体長:約♂50㎜程、♀30㎜程
【2024/9/19:宮崎県某所:観察者:Shiho】
こちらのハルニレの樹皮裏にはヒラタクワガタの♂♀ペアがいました。
隠れているようで隠れきれていなませんね笑
ヤマナシ
【2024/9/19:宮崎県某所:観察者:Shiho】
採集途中にヤマナシが見事に実っているのを見つけました。
画像だけ見ると凄い立派で美味しそうなのですが、残念ながら市販ものと比べるとあまり甘くはありません。。
生食も出来ますが、一般には果実酒を作るのに用いられるそうです。
こちらのハルニレを叩いてみると、
ポトッっと、
小さい音で何か落ちて来ました。
おおっ~!!
ミヤマクワガタ♂
体長:約♂40㎜後半
【2024/9/19:宮崎県某所:観察者:Shiho】
何とミヤマクワガタ♂が落ちて来ました!
前回見かけなかっただけに、これは嬉しい!!
やっぱりポイントによるってことですね~。。
カブトムシ♂
体長:約♂40㎜ほど
【2024/9/19:宮崎県某所:観察者:Shiho】
上記ミヤマと同時に小型のカブトムシ♂も落ちて来ました。
背中に大きな穴、クワガタにやられたのでしょうか?
こちらの細いハルニレの樹皮裏からは、
コクワガタ♂&♀
体長:約♂30㎜半ば、♀20㎜半ば
【2024/9/19:宮崎県某所:観察者:Shiho】
小型のコクワガタ♂♀が入っていました。
コクワガタは寒さに強く、状態が良ければ越冬もする種ですので、まだまだ元気ですね^^
このハルニレ木を叩いてみると、
2つのまぁまぁ良い落下音!
探し当ててみると、
ミヤマクワガタ♂
体長:約♂66.8㎜
【2024/9/19:宮崎県某所:観察者:Shiho】
おおおっ、
なかなか大型のミヤマクワガタ♂でした!
この時期らしく片アゴ欠損状態でしたが、その他は少々の擦れキズはあるもののとても元気な個体!
この日2頭目のミヤマクワガタに出逢えてラッキーでした!^^
そしてもう一頭、
アカアシクワガタ♂
体長:約♂38.5
【2024/9/19:宮崎県某所:観察者:Shiho】
おおおー、これはっ!!
アカアシクワガタじゃないですかー!!
小さい個体ですが、今シーズン初採集のアカアシです!
この種も寒さに強い種ですので、この位の時期ならば問題ないといったところでしょうか。
と、このような感じで9月下旬の採集を楽しみました。
今回はポイント変えて攻めてみた成果も出て、ミヤマクワガタを再び見つけることが出来ました。
そして今シーズン初採集のアカアシクワガタまで。。
見かけた頭数は、全体で約30頭ほど。。
いやぁ、宮崎の夏はまだまだ終わりませんよ~笑!^^
※昆虫には数多くの種類がおり、その数は計り知れません。ゆえにこのブログ上でご紹介している虫達も、私達が知る限りでの浅い知識でご紹介しておりますので、種類名や名前、生息情報などが間違っている場合もございますので、そのことをご了承の上、あくまで参考紹介として気軽にご覧頂けますと幸いです。よろしくお願い申し上げますm(__)m
※ご紹介する生き物は私が出逢ったもので間違いないですが、ご紹介する際、ブログ更新時とのタイム差等により、多少の時系列が前後する場合もございます。ご了承下さいませ。
※散策手段や採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって散策方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※野外散策や、採集はマナーが大事です。散策&採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいない昆虫の放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
※ 海洋&水生生物の場合、採集してはいけない生体や場所、採集方法などがあります。
漁業権などの問題にもなりますので、注意をする必要があります。
その辺りをきちんと確認をするなどして、くれぐれも気を付けましょう!
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生き物散策記シリーズのご紹介です。
【散策記:出逢った生き物たち】
コオニヤンマ
大きさ:約87㎜
【2024/9/13:宮崎県某所:観察者:Shiho】
おおっつ、オニヤンマだー!・・・
と、思いましたが、コオニヤンマでした。
しかしこの個体もなかなか大型で迫力があります。
ルリタテハ
大きさ:約40㎜
【2024/9/13:宮崎県某所:観察者:Shiho】
タテハチョウの一種、ルリタテハ
黒い下地に瑠璃色のブルーが何とも美しい蝶です。
ツクツクボウシ♂
大きさ:約25㎜
【2024/9/13:宮崎県某所:観察者:Shiho】
夏の終わりによく見かけるようになるツクツクボウシ
この独特の鳴き声を聞くと、夏の終わりを感じさせられてしまいますね。
ヒメオサムシ
大きさ:約25㎜
【2024/9/13:宮崎県某所:観察者:Shiho】
色合いが美しいヒメオサムシ
私が通うフィールドではなかなか珍しいです。
コマダラナガカメムシ
大きさ:約10㎜
【2024/9/13:宮崎県某所:観察者:Shiho】
この種も初見でした。
コマダラナガカメムシという種らしいです。
これもまた美しい色合いですね^^
※昆虫には数多くの種類がおり、その数は計り知れません。ゆえにこのブログ上でご紹介している虫達も、私達が知る限りでの浅い知識でご紹介しておりますので、種類名や名前、生息情報などが間違っている場合もございますので、そのことをご了承の上、あくまで参考紹介として気軽にご覧頂けますと幸いです。よろしくお願い申し上げますm(__)m
※ご紹介する生き物は私が出逢ったもので間違いないですが、ご紹介する際、ブログ更新時とのタイム差等により、多少の時系列が前後する場合もございます。ご了承下さいませ。
※散策手段や採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって散策方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※野外散策や、採集はマナーが大事です。散策&採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいない昆虫の放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
海洋&水生生物の場合、採集してはいけない生体や場所、採集方法などがあります。
漁業権などの問題にもなりますので、注意をする必要があります。
その辺りをきちんと確認をするなどして、くれぐれも気を付けましょう!
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前回の日記で、群馬県での今年度のクワカブ野外採集のシーズン終了を告げましたが、こちら宮崎はまだまだ終わりませんっ!!
9月も中旬に入った宮崎の山の様子をご紹介したいと思います。
【2024/9/11の採集】
採集ポイントに到着して、
最初に目に飛び込んで来たのが、
タマゴタケ
【2024/9/11:宮崎県某所:観察者:Shiho】
なんとも立派なタマゴタケ!
こちらではなかなか目にすることが少なく、私も久しぶりに見ました。
真っ赤な色合いで、見るからに毒々しいですが、実は立派な食用キノコ。
秋の山の恵みの一つですね^^
さて、本題はクワガタ採集に戻りまして、
ハルニレの木で小さな個体を発見!
お顔を拝見させて頂くと、
スジクワガタ♂
体長:約♂15㎜ほど
【2024/9/11:宮崎県某所:観察者:Shiho】
とても小さいスジクワガタの♂個体でした。
この時期になるとやはり傷だらけですね。
しかしこんな小さな身体で今の時期まで生き残って来た歴戦のツワモノです。
大きなハルニレの木
葉を見る限りでは、まだまだ枯れてはいませんが、やはり少し黄色がかってる感じがしますね。。
このハルニレの木を蹴ってみると、
ボトボトッツ!!
と、何とも心地よい落下音!
探し当ててみると、
ノコギリクワガタ3♂
体長:約♂30~60㎜ほど
【2024/9/11:宮崎県某所:観察者:Shiho】
ノコギリクワガタ3♂が落ちて来ました。
ちょうど小歯、中歯、大歯のグラデーション個体ですね。
クワガタシャワー何度聞いても良いものです^^
この子達と同時に、
サツマコフキコガネ
大きさ:約♂27㎜
【2024/9/11:宮崎県某所:観察者:Shiho】
サツマコフキコガネも落ちて来てました。
触角が立派ですね^^
ふと、周りを見渡してみると、
ヤマグリ
【2024/9/11:宮崎県某所:観察者:Shiho】
こちらも秋の味覚、ヤマグリが落ちていました。
まだちょっと早いかなと思ったのですが、一つ落ちていれば他にもあるはず・・・
と探してみると、
落ちているには落ちていましたが、そのほとんどが空か、このように既に食いかみ砕かれていました。
おそらく猿の仕業でしょう。。
猿にとっても御馳走ですからね💦
コクワガタ♀
体長:約25㎜ほど
【2024/9/11:宮崎県某所:観察者:Shiho】
こちらのハルニレ木の隙間にはコクワガタ♀の姿がありました。
まだ樹液も出ており、周りではアリ達の姿も見えました。
こちらのクヌギのウロからは、
ヒラタクワガタ2♂
体長:約♂57㎜&56㎜
【2024/9/11:宮崎県某所:観察者:Shiho】
中型のヒラタクワガタ♂が2頭も入っていました。
さすが長生きする黒系クワガタ種、こちらのヒラタ達はほぼ傷一つ無くとてもキレイな身体をしていました。
このヒラタ2頭が入っていた木を叩いてみると、
カブトムシ♂
体長:約♂50㎜ほど
【2024/9/11:宮崎県某所:観察者:Shiho】
カブトムシ♂が落ちて来ました。
角も折れてまさに満身創痍ですね。
この個体も小さいながら今まで生き残った歴戦のムシキングです。
という感じで、9/中旬の宮崎県での野外採集を楽しみました。
んっつ?あれ?
そういえば今回はミヤマクワガタの姿を見かけませんでした!!
今回見かけた種は、
・ノコギリクワガタ
・ヒラタクワガタ
・スジクワガタ
・コクワガタ
・カブトムシ
上記4種、頭数にしたら全部で20頭位でしょうか。。
行ったポイントにもよるのかもしれませんけど、この数は少ないですね。。
宮崎なら例年を見てもまだまだ採れても良いのですけど。。
最近は気候の変化が激しく昔とは全然違って来ているようにも感じます。
その影響もあるのでしょうか。。
でももう少し楽しみたいので、次回はポイントを変えて攻めてみようと思います💦
※昆虫には数多くの種類がおり、その数は計り知れません。ゆえにこのブログ上でご紹介している虫達も、私達が知る限りでの浅い知識でご紹介しておりますので、種類名や名前、生息情報などが間違っている場合もございますので、そのことをご了承の上、あくまで参考紹介として気軽にご覧頂けますと幸いです。よろしくお願い申し上げますm(__)m
※ご紹介する生き物は私が出逢ったもので間違いないですが、ご紹介する際、ブログ更新時とのタイム差等により、多少の時系列が前後する場合もございます。ご了承下さいませ。
※散策手段や採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって散策方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※野外散策や、採集はマナーが大事です。散策&採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいない昆虫の放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
※ 海洋&水生生物の場合、採集してはいけない生体や場所、採集方法などがあります。
漁業権などの問題にもなりますので、注意をする必要があります。
その辺りをきちんと確認をするなどして、くれぐれも気を付けましょう!
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9月も2週目に入り、朝など少し涼しさを感じるようになってきました。
特に群馬県の方ではその感じは強いみたいで、月虫メンバーの皆もすっかり採集には出向くこともほとんど無くなって来ました。
それと同時に、今年から始めた月虫メンバーによる「野外採集ギネス」の方も動きが全く無くなって来たので、この辺りが一旦の区切り時でしょうか。。
現時点(2024/9/9)での結果では御座いますが、月虫メンバーによる2024年度のギネス個体はどうだったのかを改めて発表したいと思います。
まずはこの採集に参加してくれた月虫メンバーのご紹介です。
ちっぴー
しょうた
ずーかー
よっしー
きょー
こうちゃん
この6名です。
全員20歳代の若き力溢れる若者たちです。
本年度(2024年)よりこの月虫メンバーによる野外採集個体のギネス記録を残しておこうとこの企画を始めました。
さてその結果はというと・・・
それでは現時点での、各部門のギネス個体をご紹介したいと思います。
【ミヤマクワガタ部門】
ミヤマクワガタ♂
体長:約♂67.4㎜:※現ギネス個体
【2024/8/21:群馬県某所:観察者:こうちゃん】
【ノコギリクワガタ部門】
ノコギリクワガタ♂(※一番右の個体)
体長:約♂65.2㎜:※現ギネス個体
【2024/7/7:群馬県某所:観察者:こうちゃん】
【コクワガタ部門】
コクワガタ♂
体長:約♂47.4㎜:※現ギネス個体
【2024/8/8:群馬県某所:観察者:こうちゃん】
【スジクワガタ部門】
スジクワガタ♂
体長:約♂32.0㎜:※現ギネス個体
【2024/8/21:群馬県某所:観察者:こうちゃん】
【アカアシクワガタ部門】
アカアシクワガタ♂
体長:約♂47.3㎜:※現ギネス個体
【2024/7/22:群馬県某所:観察者:こうちゃん】
【カブトムシ部門】
カブトムシ♂
体長:約♂83.0㎜:※現ギネス個体
【2024/7/31:群馬県某所:観察者:こうちゃん】
と、各種類のギネス個体のご紹介でした。
今年の月虫メンバーによる野外採集ギネス記録は、
※2024年度:9月9日時点
こうちゃんによる、6種部門ギネス完全制覇ということになりました!
こうちゃん、おめでとうございます!!
いやぁ、全部門制覇は凄い!本当に。
雨が降る以外のほとんどの日に採集に通ったこうちゃんの熱意の結果が出ましたね。
ほぼ数日おきに私の所に記録更新の報告が来てましたからね笑
ちなみに、こうちゃんのこの今年のギネス記録は、今後抜かれるまでは、「歴代の月虫ギネス記録」として残っていく事になります。
ちなみに、個人間での採集記録は以下のような感じになりました。
さて、如何でしたでしょうか?
今年はもう更新は無理だと感じ、ここで一旦まとめましたが、勿論今後もまだまだずっと記録更新は続けていきます。
まだ違う種、もしくは来年以降こうちゃん保持するギネス記録を更新する者が現れるのか?
それともまた更にこうちゃんが自ら持っているギネス記録を更新するのか??いやぁ楽しみですね^^
月虫メンバーの皆さん、お疲れ様でした。
また今後も、そして来年以降も採集ギネス報告よろしくお願い致しますm(__)m
月虫メンバーの採集力、見せてやりましょう!^^
PS
月虫メンバーによる群馬での今年の野外採集はひとまず終了した感じですが、私が在住する宮崎県ではまだクワガタの姿は見かけますので、もうしばらくはその様子などをご紹介していくつもりです m(__)m
※昆虫には数多くの種類がおり、その数は計り知れません。ゆえにこのブログ上でご紹介している虫達も、私達が知る限りでの浅い知識でご紹介しておりますので、種類名や名前、生息情報などが間違っている場合もございますので、そのことをご了承の上、あくまで参考紹介として気軽にご覧頂けますと幸いです。よろしくお願い申し上げますm(__)m
※ご紹介する生き物は私が出逢ったもので間違いないですが、ご紹介する際、ブログ更新時とのタイム差等により、多少の時系列が前後する場合もございます。ご了承下さいませ。
※散策手段や採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって散策方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※野外散策や、採集はマナーが大事です。散策&採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいない昆虫の放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
※ 海洋&水生生物の場合、採集してはいけない生体や場所、採集方法などがあります。
漁業権などの問題にもなりますので、注意をする必要があります。
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生き物散策記シリーズのご紹介です。
【散策記:出逢った生き物たち】
今回は海へやって来ました!
ここで何か生き物を探してみることとします。。。
流木の下に何かいます。。
お顔を拝見してみると、
ダンゴムシでした。
お目目が可愛い(笑^^
しかし、いつもよく見るダンゴムシとは色合いが違います。
流木をひっくり返してみると、
ハマダンゴムシ
体長:約18㎜
【2024/9/5:宮崎県某所:観察者:Shiho】
こちらにももう一匹大きなダンゴムシがいました。
海岸に生息するハマダンゴムシです。
私は初見でしたが、それにしても大きいですね、家の周りで見かけるオカダンゴムシより一回り大きいです。
それに体色模様がとても美しい!
そして少し離れた場所で見かけたのは、
オカヤドカリ(※ムラサキオカヤドカリ)
大きさ:約15㎜程(貝殻の幅)
【2024/9/5:宮崎県某所:観察者:Shiho】
海岸に落ちている珊瑚の上をトコトコと歩いていたのは、オカヤドカリでした。
海の中にいるヤドカリと違って、こちらは内陸性のヤドカリです。
種類的には、おそらくですが、ムラサキオカヤドカリのまだ若い個体だと思います。
見るからに貝殻幅も約15㎜ほどしかなく、色も白いままでした。
オカヤドカリは国の天然記念物になっているので、恐る恐る観察し、あまり触れないように撮影しました💦
今度は、砂浜に流れ込んでいる川の河口、いわゆる汽水域に移動しました。
この時間、ちょうど干潮時間だったらしく、河口付近では干潟が見えていました。
その干潟にいたのは、
この白いの何だと思いますか?
歩いて近づくと、あっという間に小さな穴の中に入り込んでしまいます。
その正体は、
ハクセンシオマネキ♂
大きさ:約30㎜(※足など入れ全体で)
【2024/9/5:宮崎県某所:観察者:Shiho】
白い生き物の正体はカニ。
ハクセンシオマネキというカニでした。
上の画像の個体は♂個体ですね。
♂は片側のハサミがとても大きいのですぐに判別が出来ます。
同じ干潟には、
トビハゼ
大きさ:約50㎜
【2024/9/5:宮崎県某所:観察者:Shiho】
私が歩いて来た振動が伝わりビックリしたのか、穴からトビハゼが出て来ました。
このハゼは主に泥の上を飛び跳ねて行動します。
干潟を歩いていると、
ホンビノスガイ
大きさ:約50~60㎜
【2024/9/5:宮崎県某所:観察者:Shiho】
干潟の上にポツんと割と大きめの貝が落ちていました。
落ちている?・・
という言い方は間違っているかもしれませんが、ほんとにただポツンと佇んでいたんです。
撮影していても、泥に潜る様子もなかったので、もしかしたら既に死んでいるのかもしれません。。
そして、河口のヨシ原がある干潟の上で見つけたのは、
ヨドシロヘリハンミョウ
大きさ:約10㎜
【2024/9/5:宮崎県某所:観察者:Shiho】
ハンミョウの一種、ヨドシロヘリハンミョウでした。
よく見かけるナミハンミョウと比べると、とても小さく、最初は小さなハエが飛んでいるのかと思ったほどでした。
この個体は黒っぽいですが、中には緑色がかった個体もいました。
おそらく個体差でしょう。
※昆虫には数多くの種類がおり、その数は計り知れません。ゆえにこのブログ上でご紹介している虫達も、私達が知る限りでの浅い知識でご紹介しておりますので、種類名や名前、生息情報などが間違っている場合もございますので、そのことをご了承の上、あくまで参考紹介として気軽にご覧頂けますと幸いです。よろしくお願い申し上げますm(__)m
※ご紹介する生き物は私が出逢ったもので間違いないですが、ご紹介する際、ブログ更新時とのタイム差等により、多少の時系列が前後する場合もございます。ご了承下さいませ。
※散策手段や採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって散策方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※野外散策や、採集はマナーが大事です。散策&採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいない昆虫の放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
海洋&水生生物の場合、採集してはいけない生体や場所、採集方法などがあります。
漁業権などの問題にもなりますので、注意をする必要があります。
その辺りをきちんと確認をするなどして、くれぐれも気を付けましょう!
使用したアイテム

9月に入りましたね。
私が住む宮崎でも種類によってはまだまだクワガタ達は見かけることは出来ますが、月夜野きのこ園本社がある群馬の方では、「朝がかなり涼しくなって来て、クワガタの姿はほとんどみられなくなりました」とのこと。
こういった話を聞くと、「今年も終わったのかなぁ・・」と寂しい気持ちになってしまいますね。
今年の夏に採集して大事に飼われていた虫達も、一部の種を除いて次第にお亡くなりになって来る頃だろうと思います。
野外採集をされて採集した大事な虫、もしくは飼育(ブリード)していた大切な虫が死亡した場合、皆さんはどうされていますか?
安らかに眠らせてあげるように土に還す方もいらっしゃるでしょう。
またあるいは思い出にと、その個体を大事に標本にしていつまでも手元に置いておくという楽しみ方もあると思います。
大切に育てた、夏の想い出のつまった大切な昆虫を大事に残したい。
そんな想いを形にするには「想い出標本」がおすすめです!
採集や飼育で大事に育てた虫達をきちんとした形にして残しておけば、虫に対して感謝の気持ちも愛着もこれまで以上にわいてきます。
今回の飼育日記では月夜野きのこ園でご紹介している「標本の作り方」についてご紹介してみたいと思います。
※この記事は毎年ほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より初めて標本に挑戦する方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※
でも標本って作るの大変そう・・・
そんなふうに思われがちですが、実は標本は「乾燥させるだけ」で大丈夫なんです。 ですのでここでの紹介は特別な薬品などの用意はいりません。このページでは月夜野流の標本作りをかんたんな3ステップでご紹介します!
★★★標本つくり方の3つのステップ★★★
ステップ① 「カチコチに固まった昆虫をほぐす(軟化)」
ステップ② 「昆虫針を昆虫に刺す(貫通させる)」
ステップ③ 「形を整える(展足)」
お亡くなりになってしまった昆虫は固く乾燥しているか、お亡くなりからあまり時間の経っていないものが良いです。 また、体がグニャグニャするものは腐敗防止の為にも一旦乾燥させてからの方が扱い易いです。
今回は乾燥して体が固くなっているものを用意しています。
〜用意するもの〜
①段ボールか発泡スチロールのような針が刺しやすい板
②固定用の針、マチ針でもOK
③使い古した歯ブラシ
④木工用ボンド(足が取れたりした場合の修復用)
⑤昆虫針、今回は6号というものを使います。
⑥有れば便利、ピンセットや先の細長い物、竹串や楊枝
⑦お亡くなりになった昆虫
まずは昆虫を洗いましょう!
お亡くなり後、そのままの状態で乾燥していますので、体に付いたオガやゴミを水で洗い流し、歯ブラシなどでキレイに汚れを取り除きます。
汚れを落としたら次に50~60度のお湯に漬けます。 (熱湯に入れてしまうと眼が白くなってしまいますのでご注意!)。昆虫の乾燥具合で柔らかくなる時間が変わってきますが、30分~1時間位で柔らかくなってきます。
足の先端の方から柔らかくなってきますので昆虫の足を動かしながら確認していってください。 まだ固いようであればさらに漬けてください。
足がだいたい動かせるようになったらお湯から引き揚げます。
昆虫がやわらかくなったらティッシュで水気をきって発泡スチロールの上に置きます(この時、足を全体に広げるように置きます)。 うまく広げられたら初めに1本昆虫針を刺します。 刺す位置は真ん中よりやや右です。真ん中だと背中の羽<翅>が開いてしまったり、形が崩れてしまいます。
結構固いので、抑えの板なんか有ると便利です。あと、ラジオペンチを使用するとより簡単かもしれません。(両手を添えると刺しやすくなります(1人での撮影のためここでの画像は片手ですが、、、)。
針の刺さり具合ですが、一旦上部の羽(翅)が貫通したら角度を確認します。前、後ろから確認して垂直に刺さっていれば、角度に気を付けて下まで貫通させます。 針の上部1.5cm位を目安にしてください。
ちなみに標本の道具で平均台という物があり、あると針の差し込みの時に便利です。
一番上段の大きいほうの穴に針の頭を差し込み、グイっと一気に押しつけます。
すると、丁度良い刺し具合になります。
さてお次は昆虫の形を整えていきます。まずは、このままだとクワガタが回転してしまうのでお尻の方を針で抑え、次にアゴをお好みで広げて針で固定します。標本の形は図鑑などに載っているものをお手本にするのがわかりやすくておすすめです。
では、後ろ足から形を整えていきます。
ここで一つポイントがあります。出来るだけ左右対称に整えてあげましょう!
それと、足をなるべく縦になるように針で固定します。ピンセットを使って整えてから固定すると上手くいきました。足の固定は針を十字に刺すと安定します。
そして、足の爪を開かせます。足の爪を開かせるとよりぐっと標本っぽく見えてきます。
次に中足です。この足も少し癖がついていたのでピンセットで少し引っ張りながら整えました。
もともと爪が開いている足は針の固定はしていません。
要するに整って乾燥出来ればそれで良いのです!
ここでポイント!「触角をお忘れなく!!」
私はついつい終わってから気がつくことが多いです、、、。
眼の下の方に折りたたまれているので、細い棒で出してあげます。
中足も整えて、なるべく左右対称にします。
整え終えたら、あとは乾燥させて出来上がりです。
乾燥する際は風通しの良い日陰で干してください。もともとの昆虫の乾燥具合にもよりますが、 2週間~1ヶ月が目安です(大きいものだと1ヶ月以上かかる場合もございます)。 また乾燥期間中に少しずれたりすることもありますので時々チェックして微調整しましょう。
同じ要領でメスも隣で整え(展足)ました。オスメスの形を揃えると奇麗に見えるのでおすすめです!
乾燥できたら標本箱に納めてみましょう。
自分の思い出が残るっていいですね~!うん、かっこいい!
※標本箱の中には一緒に防虫剤を入れる事をお勧め致します。
鑑賞用でだけでなく、 データも残したい場合はラベルを作成しましょう!
【野外採取の場合】①何時 ②何処で ③誰が採った
この3つが基本です。
【飼育の場合】①昆虫名 ②産地(~産) ③累代
やその他飼育中の管理の仕方など表記しておくとよいかもしれません。
ラベルは標本昆虫の針に一緒に刺しておきましょう。
他にも 想い出深いエピソードを記載しておくのもおすすめです! 自分なりに工夫したり楽しみながら標本を増やしていけたらより楽しめると思います。
ステップ① 「カチコチに固まった昆虫をほぐす(軟化)」
・昆虫は歯ブラシなどで水洗いする。
・50~60度のお湯に30分~1時間位漬けこみます。
・関節の動き具合で確認し、固いようならさらに漬けこむ。
ステップ② 「昆虫針を昆虫に刺す(貫通させる)」
・昆虫針を刺す時は支え板やラジオペンチを使うと刺しやすいです。
・貫通させる前に針の角度を垂直かを確認してから貫通させる。
ステップ③ 「形を整える(展足)」
・形を整えるにはまず昆虫が動かないよう大まかに固定してから細かい所を整えていく。触角を整えるのを忘れずに!
・乾燥期間の目安:乾燥にはオオクワ♀なら3週間が目安。オオクワ♂70mm程度の大きさなら1ヶ月以上。オオヒラタやオオカブトなど体長80~150mmのものは3ヶ月以上かかる場合もあります。元々の扱う昆虫の乾燥具合にもよりますので確認しながら乾燥させて下さい。
・データを残したい場合はラベルを作成、標本昆虫の針に一緒に刺しておく。
【ポイント】
・基本的にはルールは有りませんが、左右対称にする事や足の爪を開かせたり触角を整えるとより標本っぽく奇麗に見えます。
・有る程度数を並べるのであれば整える形に一貫性を持たせると並べた時に奇麗に見えます。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
上記までは月夜野きのこ園HP上でもご紹介している「標本の作り方」です。
後はこんなのもあった方が良いな、こんなやり方もあるよ、と思うものをShiho的に少し補足してみました。
【酢酸エチル、もしくは除光液での防腐処理】
標本を作製するには死亡した虫を乾燥させるだけでも勿論大丈夫です。
月夜野きのこ園的には自然乾燥をお勧めしますが、中には防腐処理をしておきたいという方もいらっしゃると思います。
そんな方達の為に防腐剤について少しご紹介しておきたいと思います。
防腐剤として主に使用されるものには、「酢酸エチル」もしくは「除光液」などがあります。
本来ならば、純度の強い「酢酸エチル」の方が望ましいのですが、こちらは劇薬の為、簡単に入手することが難しく、最近では薬店でも販売や取り扱ってくれない所が多いです。
上記画像は「酢酸エチル」
また取り扱っている場合にも購入には「用途説明」や「身分証明書提示」等、何かと手続きが必要な場合があります。
この「酢酸エチル」の代用品として「除光液」を使うという手もあります。
「除光液」とは女性が爪等につけるマニキュアなどを洗い落す液体のことで、この除光液の中には「酢酸エチル」が含まれているものがあります。
勿論「酢酸エチル」より効き目は強くはありませんが、それでも何もしないよりは効果はあると考えます。
こちらは化粧品店や薬店、場合によっては100円均一ショップでも販売しています。購入する際にも身分証明書なども必要ないので、とてもお気軽に入手することが可能です。
上記は100円均一ショップで入手した除光液。
★★酢酸エチル&除光液の使用方法★★
酢酸エチル、もしくは除光液を手に入れ、防腐処理の方法をご紹介します。
気密性の高いビンなどにティッシュペーパーを数枚入れ、そこに液を数滴~適量入れ、ティッシュペーパーに染み込ませます。液はなるだけ染み出ないようにし、気化させた蒸気で防腐処理を促します。
密閉したビンに入れたノコギリクワガタの死亡個体。
ティッシュペーパーは除光液の色を染み込んでピンク色になっています。
実は本当は、生きたままの生き虫を入れた方が防腐剤としての効き目は強いそうです。
ただし勿論入れた昆虫は死ぬことになりますが、呼吸器から防腐剤を吸い込むことで更に防腐効果が強まると聞いていますが、私には抵抗があり、ちょっと無理ですね。
【展足した後、標本を乾燥させる方法】
皆さんは昆虫を展足した後、どのように管理されていますか?
上記の説明でも書いているように展足が完成し、昆虫が乾燥するにはかなりの時間がかかります。
問題はその間の管理方法です。
もう10年以上前の話ですが、当時よく標本を作っていた私は、展足を終え、完成した標本を乾燥させていました。
当時はそのまま日の当たらない日陰に置いてそのまま放置しておいたのですが、まだ十分に中が乾燥していない間は腐敗臭がします。
その腐敗臭に引き寄せられ沢山のハエが外部からやって来て、結果的にそこに卵を産みハエの幼虫が沸き、標本がダメになったものも出てしまいました。
その時は酢酸エチルがあったので、生体の死亡後は酢酸エチルで防腐剤処理をしていました。最初は酢酸エチルの強烈な臭いでハエは集まらなかったのですが、時間とともに酢酸エチルの臭いは薄れていくので集まってくるようになりました。
なので、標本を乾燥している間、外部からハエなどの虫が集まらないようにしておく工夫も必要だと考えます。
そこで私はその後はタッパー等の気密性の高い容器の中で乾燥させるようにしました。風通しが良くありませんので、勿論外で乾燥させるより時間はかかりますが、ハエなどの外敵から守るには仕方ありません。
少しでも乾燥を助ける為、乾燥剤を入れておくと良いです。
きっちりとフタをして外部からのハエ等の侵入を防ぎます!
数ヶ月後、乾燥が終了し、標本が完成した後は、
標本箱に入れてみましょう。
きっちりと並ぶ姿はさぞかし美しいでしょうね。
昨年私が展足した標本個体
今回色々と標本作成について書いて来ましたが、特別なルールはないので、個々で色んな形にしても楽しいので、 是非、みなさんもチャレンジしてみてください!!(^^)
※この方法はあくまでShiho&月夜野きのこ園流のやり方です。人それぞれによってやり方は様々です。 あくまで参考として見ていただければ幸いです。
使用したアイテム

生き物散策記シリーズのご紹介です。
【散策記:出逢った生き物たち】
オオセンチコガネ
体長:約15㎜
【2024/8/26:宮崎県某所:観察者:Shiho】
山地で見つけた、お馴染みのオオセンチコガネ
いつもの赤紫色ではなく、この個体は珍しくブルー系統色。
このような色合いは「ルリセンチコガネ」とも呼ばれていて、奈良などでよく見かけるようです。
とてもキレイな色ですよね、とてもこれが糞虫とは思えません笑
キイトトンボ♂
体長:約40㎜
【2024/8/26:宮崎県某所:観察者:Shiho】
とても小さいキイトトンボ
黄色と薄緑のコントラストが美しいです。
キアゲハ
体長:約60㎜
【2024/8/26:宮崎県某所:観察者:Shiho】
葉上に止まっていたのは、キアゲハ
傷ひとつなく美しい個体でした。
ハラグロオオテントウ
体長:約12㎜
【2024/8/26:宮崎県某所:観察者:Shiho】
山地のヤマグワの葉上で見つけたハラグロオオテントウ
大型のテントウムシで、とっても美しい!!
よく見かけるナナホシテントウは7㎜程ですので、その約1.7倍ほどもあります。
初めて見つけた種類でしたので喜びのひとしおです^^
シロスジコガネ
体長:約28㎜
【2024/8/26:宮崎県某所:観察者:Shiho】
海岸線の松の木の根元幹で見つけたシロスジコガネ
お髭が立派過ぎる!笑
※昆虫には数多くの種類がおり、その数は計り知れません。ゆえにこのブログ上でご紹介している虫達も、私達が知る限りでの浅い知識でご紹介しておりますので、種類名や名前、生息情報などが間違っている場合もございますので、そのことをご了承の上、あくまで参考紹介として気軽にご覧頂けますと幸いです。よろしくお願い申し上げますm(__)m
※ご紹介する生き物は私が出逢ったもので間違いないですが、ご紹介する際、ブログ更新時とのタイム差等により、多少の時系列が前後する場合もございます。ご了承下さいませ。
※散策手段や採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって散策方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※野外散策や、採集はマナーが大事です。散策&採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいない昆虫の放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
海洋&水生生物の場合、採集してはいけない生体や場所、採集方法などがあります。
漁業権などの問題にもなりますので、注意をする必要があります。
その辺りをきちんと確認をするなどして、くれぐれも気を付けましょう!
使用したアイテム

さぁ、いよいよ8月も終わりですね~。
世間的にはもう夏休みも終わり、来週より9月に入ります。
秋シーズンの到来トと共にクワカブシーズンも終わりを告げるわけですが・・・。
いやいや、まだ終わりませんよ!
ということで、先日(8/25)クワカブ野外採集に行って来ました。
今回はその時の様子をご紹介します。
【2024/8/25の採集】
採集ポイントに着き、
最初に目に飛び込んできたのは、
ノコギリクワガタ2♂1♀
体長:未測定
【2024/8/25:宮崎県某所:観察者:Shiho】
ハルニレの木に付くノコギリクワガタでした。
8月も終わりですが、まだこんな光景が見れるなんて・・
うん、まだまだイケるな!!
こちらのハルニレの木でも、
カブトムシ♀
体長:未測定
【2024/8/25:宮崎県某所:観察者:Shiho】
樹液に集まるカブトムシの♀が目に付きました。
この木の裏側を見てみると、
カブトムシ♂
体長:未測定
【2024/8/25:宮崎県某所:観察者:Shiho】
小型のカブトムシ♂の姿もありました。
樹液が無いところでしたので移動中だったのでしょうか?
そして、この木にある縦長のウロ内からは、
コクワガタ2♂
体長:約40㎜程
【2024/8/25:宮崎県某所:観察者:Shiho】
大歯型のコクワガタ♂2頭が入っていました。
傷や擦れはありますがまだまだキレイな個体です。
そして更に、最後にこの木を蹴ってみると、
ポトポトッツ!!
と、2つの音。
探し当ててみると、
ミヤマクワガタ♂&♀
体長:未測定
【2024/8/25:宮崎県某所:観察者:Shiho】
小型のミヤマ♂と♀がペアで落ちて来ました。
このミヤマ♂はこの時期とは思えないほどしっかりと体毛も残っていました。
いやぁ、この木は当たり木でした!
カブト、コクワ、ミヤマと、1本の木で計6頭を見つけることが出来ました。
近くの木々には、
アケビの実がたわわに実っていました。
でもまだまだ青く、美味しく食べられるにはもう少し時間がかかりそうです。
こちらには秋の味覚、栗も落ちていました。
中身は既に無くなっていましたが、イガはまだ青いまま・・
うーん・・こんな青くで落ちても中の実は果たして熟しているのでしょうか?
しかし栗ももう落ち始める時期になってきたんだなぁ、とますます秋を感じさせられました。
こちらのクヌギの樹皮裏には、
ヒラタクワガタ♂
体長:約♂58.5㎜
【2024/8/25:宮崎県某所:観察者:Shiho】
ヒラタクワガタ♂が入っていました。
60㎜には届きませんでしたが、なかなかがっちりした体格で肉厚!
良型でした。
この同じ木を蹴ってみると、
カブトムシ♂
体長:約♂76.5㎜
【2024/8/25:宮崎県某所:観察者:Shiho】
ノコギリクワガタ♂
体長:約♂64.3㎜
【2024/8/25:宮崎県某所:観察者:Shiho】
なかなか大型のカブト♂とノコギリ♂が落ちて来ました!
どちらも大きかったので、落下音は結構大きく一瞬特大個体を期待してしまいました笑💦
この細めのクヌギの木からは、
ミヤマクワガタ♂
体長:約♂66.8㎜
【2024/8/25:宮崎県某所:観察者:Shiho】
ノコギリクワガタ♂
体長:約40㎜
【2024/8/25:宮崎県某所:観察者:Shiho】
ミヤマクワガタ♂とノコギリ♂の2頭が落下。
どちらも年季の入った感じのする、まさにシーズンを生き抜いてきた感じがしました。
と、このような感じで8月下旬の採集を楽しみました。
やはりかなり頭数は減って来ていますね。。
とは言っても場所によってはまだまだいることは居ます。
過去には9月に特大個体を何頭も採ったこともあるので、もうしばらくは楽しみたいと思います。
山の神様、今回もありがとうございました!m(__)m
※昆虫には数多くの種類がおり、その数は計り知れません。ゆえにこのブログ上でご紹介している虫達も、私達が知る限りでの浅い知識でご紹介しておりますので、種類名や名前、生息情報などが間違っている場合もございますので、そのことをご了承の上、あくまで参考紹介として気軽にご覧頂けますと幸いです。よろしくお願い申し上げますm(__)m
※ご紹介する生き物は私が出逢ったもので間違いないですが、ご紹介する際、ブログ更新時とのタイム差等により、多少の時系列が前後する場合もございます。ご了承下さいませ。
※散策手段や採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって散策方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※野外散策や、採集はマナーが大事です。散策&採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいない昆虫の放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
※ 海洋&水生生物の場合、採集してはいけない生体や場所、採集方法などがあります。
漁業権などの問題にもなりますので、注意をする必要があります。
その辺りをきちんと確認をするなどして、くれぐれも気を付けましょう!
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