今日はダイオウヒラタクワガタの飼育方法についてご紹介してみたいと思います。

個人的にとても大好きなダイオウヒラタ!かなり格好よいです!

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【参考画像:ダイオウヒラタクワガタ♂83mm】

【飼育種】
和名:ダイオウヒラタクワガタ
学名:Dorcus bucephalus

産地:西ジャワ産
累代:WF1

<幼虫飼育方法>

【使用にお勧めのエサ】菌糸、きのこマット、くわマット
【マット飼育の場合に使用した容器】 900ccブロー容器 程度
【菌糸飼育の場合】 1100cc菌糸ボトル2本、もしくは1100ccと1400ccの2本
【えさ交換回数】途中1回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかる時間】2令投入して約10ヶ月(合計12ヶ月程度)

幼虫飼育は菌糸ビン、マットどちらでも大きく育ってくれます。菌糸ビン飼育に比べると若干時間はかかりますがマットでも大きくなってくれます。菌糸 飼育の場合は管理温度にもよりますが、投入より半年~10ヶ月程度で羽化してくれています。♀ならばもっと早く、半年程度です。

<産卵用法>
産卵方法ですが、マットのみで産ませるやり方と、材を入れてセットを組むやり方があります。別々にご紹介してみたいと思います。

★マットのみで産卵セットを行った場合★

【累代】WD♀
【使用したマット】くわマット、完熟マットがお勧め
【使用した容器】クリーンケースM程度
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面7割程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】25℃前後

産卵セットを組む手順をご紹介します。

まずはクリーンケースを準備
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くわマット を大きなケースに出します。
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ケース底面を固めていきます。
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固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
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転倒防止の木片とエサを入れます。
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間に新聞紙を挟んでセット完了
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セット方法を図示するとこのような感じです。

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★材を使用して産卵セットを組んだ場合★

【産卵に使用したマット】くわマット、完熟マット2本
【使用する材】コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【産卵に使用するケース】クリーンケースM
【産卵管理温度】25℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。

セット完了後の画像を紹介すると・・・

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【真上から見たセット完成図】

このようなかんじです。

セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)

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上記のようなかんじで約1ヶ月半~2ヶ月もすれば、ケース側面に幼虫が見えてくるはずです。もしその位経過しても卵も幼虫も見られない場合は、交配が成功していない可能性がありますので、♀を取り出し、♂と交尾させると良いと思います。

今の時期は寒いので、温度管理には注意してあげて下さい。後、可能ならば湿度も調整してげると更に良いと思います。加湿器などを上手く利用して色々と工夫してセットを組むのもクワガタ飼育の楽しさだと思いますよ。ご参考までに・・・。(^^)

最後に、今回ご紹介したのは西ジャワ産ダイオウヒラタ。
東ジャワと比べると顎を閉じた時に若干閉じた形の形状が異なる事で区別されているようです。

少し詳しく述べると・・・・

東ジャワ産:両顎を閉じた時、合わせた所が平行になる。
西ジャワ産:両顎を閉じた時、合わせた所が少し山型になる。

今回の個体は西ジャワ産に当たります。ただこれは絶対ではなくあくまでも傾向にあるそうです。

またダイオウヒラタはジャワの特産種で、スマトラヒラタやパラワンヒラタなどのtitanus属とは別種らしいです。この顎の鋭い湾曲!
初めて見たときこの形状に惹かれました。まだ飼育したことのない方は是非挑戦してみて下さい。格好良いですよ~。(^^)         

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