カブトムシ界で世界的に知名度ナンバーワンといえばヘラクレスオオカブトではないでしょうか?
今日はヘラクレスオオカブトを初めて飼育される方達の参考になればと、改めて飼育方法をご紹介したいと思います。

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【参考画像:ヘラクレス・ヘラクレス♂145mm】

【飼育種】
和名:ヘラクレス・ヘラクレス
学名:Dynastes hercules hercules
産地:グアドループ

皆さんも既にご存知のようにヘラクレスには数多くの亜種があります。
リッキー、エクアトリアヌス、オキシデンタリス、レイディなどなど・・・。今日は一番代表的なヘラクレス・ヘラクレスに的を当ててご紹介したいと思います。

<初めに>
繁殖を望んでいるのならば、親となる♂♀を入手します。
力強い、しっかりとした親を容易しましょう。♂と♀の体格差があると交尾が上手くいかない場合がありますので、ある程度バランスのよい♂♀を入手するのも大事だと思います。

<熟成>
産卵を行わせる♂♀を入手したら、まずは後食を見ます。本当は正確な羽化日が分かれば目安になるのですが、曖昧な場合は後食を見ます。あくまで私のやり方ですが、ゼリーを1個投入し、1~2日で完食する位に食欲旺盛、かつよく動き回れば、ほぼ熟成している目安と考えています。

<ペアリング>
そしてペアリング・・・。
ペアリングには同居させてしばらく放置させるタイプと、♂♀を人の手で半ば強制的に交尾させるハンドペアリングがあります。私の場合はハンドペアリングタイプです。♀を置き、その後方からそっと♂を乗せます。私の場合、♀の小循板の辺りに♂の口が来るようにして置くようにしています。

そして交尾が終了したら、♀を単独飼育し、2~3日がっつりと栄養を取らせます。

<産卵セット>
そしていよいよ産卵セットです。
私はH・ヘラクレスの場合、以下の様な産卵セットで組んでいます。

【産卵に使用するマット】完熟マット、黒土マット
【セット期間】1回目:開始~約10日間程度
【産卵に使用するケース】衣装ケース中タイプ程度
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)

セット方法は図示すると以下の様な感じです。

<採卵>
ヘラクレスなどの大型カブトの場合、中型の衣装ケースでも狭い為、親♀が卵を潰さないように、セット後、10日前後で採卵を行います。♀の潜りが悪い場合は2週間~3週間ほど放っておく場合もありますので、あくまで目安です。

<卵の管理>
採卵した卵は、別の容器に入れ、管理します。
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上記はプリンカップ860ccの中に採卵した卵を入れたものです。この上からマットをかぶせます。このように管理します。

このようにして、産卵セット~採卵、産卵セット~採卵・・と♀の体重が軽くなるまで産ませます。繰り返すと♀は死ぬまで産卵をしますので、死なせたくない場合は、ある程度で産卵セットを組むのをやめると良いでしょう。

大体このような感じで私はヘラクレスの産卵を行っています。
とても格好の良い虫ながら比較的容易な種ですので、入手された時には是非挑戦してみて下さい。(^^)

PS
この方法はあくまで私(Shiho)個人のやり方です。やり方は人それぞれなので、ご参考程度に見て頂ければ幸いです。

 

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