先日紹介したヘラクレスの雌雄同体個体?の日記内でグラディアトールメンガタの雌雄個体を羽化させた事があると書きましたが、その時の画像が残っていたのでご紹介したいと思います。

グラディア雌雄

【飼育種】
和名:グラディアトールメンガタ
産地:アフリカ・カメルーン

いかがでしょうか?この個体は2005年に羽化させた個体です。顔(頭)の部分が分かれており顎も♀の顎と小さく変形しながらも♂の顎の特徴を持っています。この画像からは分かりませんが、右と左の足の長さも少々異なっていました。完全にツートンに分かれているわけではありませんが、珍しい個体だと記憶しております。

さて、今回の日記で初めてグラディアトールメンガタの飼育方法を見られる方もいらっしゃると思いますので、改めて幼虫飼育方法と産卵方法についてご紹したいと思います。

<幼虫飼育>

【お勧めのエサ】くわマット、きのこマット菌糸E-800
【飼育容器】800cc程度の容器など。
【えさ交換回数】途中1回程度
【設定温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約5ヶ月(合計約6~7ヶ月)

幼虫飼育ですが、とても容易な種。弊社のマットでは、くわマット、きのこマット、菌糸でよく育ってくれます。マットを入れる容器も私の場合は 800cc程度のブロー容器にマットを入れて飼育すればOKです。菌糸の場合は菌糸ビンE-800の大きさで大丈夫だと思います。管理温度は23~25℃程度で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。

<熟成期間>

グラディアトールメンガタとメンガタメリーの唯一違う所は、成虫の熟成期間だと感じています。メンガタメリーが羽化後、約6~8ヶ月も熟成がかかるのに対して、グラディアの方は2ヶ月ほどで熟成し交尾が可能です。

<産卵方法>

グラディアトールメンガタもメンガタメリーと同様に材に産卵する事が多いので、材を使用したセッティングをご紹介します。

★材を使用して産卵セットを組んだ場合★

【産卵に使用したマット】くわマット、完熟マット1~2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースSM
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。

画像で紹介すると・・・

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【真上から見たセット完成図】

このようなかんじです。

セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
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材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。セットして約1ヶ月~1ヶ月半もすれば、ケース側面や底面に幼虫が見えてくると思います。但し材全てに産卵していた場合は材に入り込んでしまっているので外側からは幼虫が確認出来ません。その場合は2ヶ月ほどして一度材を掘り起こしてみて下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。

いかがでしたでしょうか?今回のグラディアトールメンガタ。雌雄個体の紹介がメインでしたが、グラディアトールメンガタはメンガタメリーと違い少し赤みがかかりウ顎はメリーほど湾曲しない(※ただし大型個体に限る)。♀に関しては体の模様が全然ちがう。そして成虫の熟成が早いという特徴を持っている。とても魅力的なクワガタですよね。皆さんも機会がございましたら、是非一度挑戦してみては如何でしょうか?(^^)

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