2015年野外採集の方法(本土産ノコギリクワガタ)
2015年野外採集方法の紹介も、もうあとわずかとなってきました。今日は本土ノコギリクワガタの採集方法をご紹介したいと思います。
【飼育種】
和名:国産ノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus inclinatus
(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)
【採集時期】
5月下旬~9月下旬
ベストシーズンは6月上旬~7月中旬。
【採集場所】
平地に近い所に多い、ただ高所でも生息。近くに川(水辺) が流れているような場所が好ましい
【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレなど(※地域によって変わると思います)
【ノコギリのいそうな場所】
ノコギリの場合、上記画像のように木の枝に掴まっている事が多いです。
昼間は日差しを避ける為、葉の影などに潜んでいるようです。
木の太さは細くても太くても、どちらもいるようです。すっごく細い背丈位の木でもいることがあります。
【採集方法】
ルッキング(目で見て採る)採集、蹴り採集(木を蹴って落とす)
灯火採集(光に集まってきたのを採る)があります。
私の場合、ほとんどが蹴り採集です。
ポイント:一発目の蹴りは結構重要です。
最初の蹴りでノコギリがビックリして足を縮めて落ちてきます。
2回目以降の蹴りでは、今度は逆に落ちまいとしがみつくので
なかなか落ちにくくなります。大型の場合、一度しがみついたらなかなかおちないのでご注意を。
後、ノコギリは灯火採集でも良く取れます。
クワガタの中では一番飛翔性が高いように思われます。
昔はかなりの数のノコギリを灯火で捕獲した事があります。
【採集する時間帯】
基本的には早朝~午前中が私的にはベスト。
蹴り採集時には落ちてくる場所が見えることが必須条件。暗くなると厳しくなる。
後は、夕方~夜間。こちらは灯火採集に向きます。ただ超大型の飛来はまれ。♀が多いです。
【採集道具】
私はノコギリを採る時は一応以下のものを使用してます。
ノコギリとミヤマは同じ道具ですね。
網:伸縮出来そうな比較的長めの網がベスト
上記網は私の手作り。4~5mの釣竿の先に幅15cm位のエビ取り用網をつけたもの。小さなエビ取り網の方が、 枝が分かれている間にいた時などの隙間に入り込みやすいので便利。ルッキング採集の場合には必需品。
採集ケース:ルアーケース
小さなマスに一頭ずつ入れます。入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに噛み合うなどの喧嘩の心配はありません。一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利。
まとめて大量に入れることが出来ますが、ルアーケースのように仕切りがない為、中で噛み合いや喧嘩が起こる可能性があります。それでも大量に入れられるのは便利ですね
【その他の採集のポイント】
風が強い日は採集が難しいです。
強い風が吹くとノコギリは木にしっかりとしがみつくので木を蹴ってもなかなか落ちてきません。
後、雨が降っている時&降った直後も難しいです。理由は木を蹴っても葉や枝に残っている雨粒が無数に落ちてきて、どれがクワガタかどうか判断がしずらい時があります。
上記が私がノコギリを採集するときに注意して行う事項です。
如何でしたでしょうか?本土ノコギリクワガタ。よく見かける一般的なクワガタですが、70mmUPを超える個体はとても迫力があります。のぜひ 皆さんも今年は本土ノコギリクワガタの採集にチャレンジしてみませんか??(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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