GWも明けましたね。皆さん良い休日をお過ごしになられましたでしょうか?今日も紹介していきます、野外採集の方法、今回は国産アカアシクワガタの採集方法ご紹介したいと思います。

アカアシクワガタa

月夜野参考画像 018

【個体参考例:アカアシクワガタ♂】

アカアシクワガタb

月夜野参考画像 020【個体参考例:アカアシクワガタ♀】

【飼育種】
和名:国産アカアシクワガタ
学名:Dorcus rubrofemoratus
産地:日本

あくまで私の採集方法になりますが、どのようにして採集出来るのか、紹介してみたいと思います。(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)

【採集時期】
5月下旬~9月下旬、ベストシーズンは6月上旬~7月中旬。

【採集場所】
東日本以北に多く生息し、ある程度標高がある高所に生息、広葉樹が広がり、近くに川(水辺)が流れているような場所が好ましい

【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレ、ヤナギなど(※地域によって変わると思います)

【国産アカアシクワガタのいそうな場所】
国産アカアシクワガタの場合、細い木の枝等に掴まっている事が多いです。昼間は日差しを避ける為、葉の影などに潜んでいるようです。

【採集方法】
ルッキング(目で見て採る)採集、蹴り採集(木を蹴って落とす)灯火採集(光に集まってきたのを採る)があります。

私の場合、ほとんどが蹴り採集ですが、地域によっては灯火採集でかなり集まってくるところもあると聞きます。

蹴り採集の場合のやり方として、一発目の蹴りは結構重要です。最初の蹴りでがビックリして足を縮めて落ちてきます。2回目以降の蹴りでは、今度は逆に落ちまいとしがみつくのでなかなか落ちにくくなります。アカアシクワガタは手が長く樹につかまりやすい体型をしておりますので、一度樹にしがみついたらなかなか落ちない事も多いです。樹の隙間をじっくり見て探すルッキング採集も有効だと思います。

月夜野参考画像 017

月夜野参考画像 019上記画像をご覧下さいませ。足が長いのがお分かりでしょうか?

また地域によっては灯火採集でもよく取れるところもあるようです。各種クワガタの中でも飛翔性は高いように思われます。

【採集する時間帯】
基本的には早朝~午前中が私的にはベスト。蹴り採集時には落ちてくる場所が見えることが必須条件。暗くなると厳しくなる。後は、夕方~夜間。こちらは灯火採集に向きます。アカアシクワガタは♂♀共に比較的小型なタイプなので、♂♀共によく飛翔するようです。

【採集道具】
私はアカアシクワガタを採る時は一応以下のものを使用してます。ほとんどが蹴り採集、もしくは灯火採集なので、ヒラタなどを採集する時に使用するウロ採集などに使用する掻き出し棒やピンセットなどは使用しません。

img_20120511T153000687網:伸縮出来そうな比較的長めの網がベスト

上記網は私の手作り。4~5mの釣竿の先に幅15cm位のエビ取り用網をつけたもの。小さなエビ取り網の方が、 枝が分かれている間にいた時などの隙間に入り込みやすいので便利。ルッキング採集の場合には必需品。

※あくまで私の採集方法ですが、アカアシクワガタの場合、この網はとても重宝します。枝先や枝分かれの所にくっついていることが多いので、狭い隙間に入り込めるこの網は私の必需品です。

また大きい網で捕獲する場合は、くっついている樹の下に網を受け皿のようにして置き、その上で網のへりで樹を揺すります。そうすれば振動を感知したアカアシが落ちてきて下にある大きな網に入る・・・そういう採り方をすれば良いかと思います。

img_20120511T153001312懐中電灯:周りが薄暗い時や草むらに落ちた時、枝の間をルッキングする時などに必要

img_20120511T153001953採集ケース:ルアーケース

小さなマスに一頭ずつ入れます。入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに噛み合うなどの喧嘩の心配はありません。一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利。

コバエシャッター中採集ケース:飼育ケース

まとめて大量に入れることが出来ますが、ルアーケースのように仕切りがない為、中で噛み合いや喧嘩が起こる可能性があります。それでも大量に入れられるのは便利ですね

【その他の採集のポイント】
風が強い日は採集が難しいです。強い風が吹くとアカアシクワガタはその長い足で木にしっかりとしがみつくので木を蹴ってもなかなか落ちてきません。後、雨が降っている時&降った直後も難しいです。理由は木を蹴っても葉や枝に残っている雨粒が無数に落ちてきて、どれがクワガタかどうか判断がしずらい時があります。

上記が私がアカアシクワガタを採集するときに注意して行う事項です。如何でしたでしょうか?国産アカアシリクワガタ。山地性が強く、通常平野部ではなかなか見かけることが出来ないクワガタですが、なかなか味があるクワガタです。皆さんも今年は是非国産アカアシクワガタの採集にチャレンジしてみませんか??(^^)

※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。

※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)

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