クワガタ野外採集記(昆虫採集記)2015年【No.22】シルバーウィーク採集!!(九州宮崎編)

2015年野外採集(昆虫採集)シリーズ。
今回で22回目となります。

皆さん、シルバーウィーク、如何お過ごしでしょうか?
私は野外採集に行ってきました。

さて今回はどんな虫達に出逢えるのでしょうか?

 

IMGP7008

AM7:10、林道を駆け抜け、採集ポイントへ向かいます。

 

 

IMGP6931

最初に出迎えてくれたのはカブトムシの大型♂個体。

周りがちょっと暗かったので、フラッシュ撮影でパチリ!

 

同じ木の下の方では、

IMGP7227

虫達が集まっていました。

皆さん、この上記画像の中に何頭の虫が隠れて写っていると思いますか?

 

答えはこうです。

 

①:真ん中のカブトムシ♀1頭

②:右上のカナブン1頭

③:カブト♀のすぐ左の個体に2頭、おそらくコクワガタペア

④:③の2頭の左上に1頭

⑤:カブト♀の下のちょい右側にネブトクワガタ1頭

 

答えは合計6頭です。

お分かりでしたでしょうか?

 

画像があるやつだけちょっとご紹介。

IMGP7228

①のカナブン。体半分しか映っていませんでした。

 

IMGP7231

③の樹皮裏に隠れているコクワガタの♂♀ペア、2頭。

 

IMGP7232

 ⑤の樹皮の隙間に頭を突っ込むネブトクワガタ。

 

こんな、狭い空間に6頭もの個体が共存しているんですね。

素晴らしいです!

 

 

IMGP6935

こちらのハルニレの木の小さめのウロ(穴)からはヒラタクワガタ中型位の♂が顔を出しています。

この木はまだ樹液の出も良さそうですね。
ウロ(穴)の周りが染み出た樹液で変色し、かなりの臭いが漂っていました。

 

次はこのハルニレの木、

IMGP7016

ルッキングでは見付けきれなかったので、蹴ってみると、

 

 

IMGP6953

バサッと落ちて来た、ノコギリクワガタ♂大歯型。

 

 

IMGP6956

赤いレッドボディタイプ。

 

 

IMGP6958

改めて手に乗せて撮影。
なかなかの大型です。60mm後半はあるでしょう。

 

こちらのハルニレの木では、

IMGP6658

樹皮裏に潜む2頭の個体を見つけました。

 

IMGP6660

ズームアップで撮影。
背中のツヤ等から判断して、おそらくコクワガタの♂♀ペアでしょう。仲良くしているのでそのままスルー。

 

ところで、この2枚上の画像、クワガタ2頭の上に小さい虫がいます。お分かりでしょうか?

 

IMGP6659

そうです、こいつです。

前の採集記で紹介した「ヨツボシケシキスイ」と一緒に良く見かけます。

 

調べてみると、

 

【ヨツボシオオキスイ】
体長:10~15mm程度
北海道~九州に生息
広葉樹の樹液に集まる

 

「ヨツボシケシキスイ」と似たような名前。

 

両者を比べてみると、

ヨツボシ比較5

※クリックすると拡大画像が見られます※

 

なるほど、「オオキスイ」は黄色の四つ星模様。
「ケシキスイ」は赤色の四つ星模様で大アゴが発達。

似たような名前だけど、だいぶ違いますね。
格好よさでは「ケシキスイ」の方が個人的には好きですね。

 

 

お次はハルニレの木が数本、

IMGP6689

 蹴ってみますが、なかなか落ちて来ません。

 

ここには木が4~5本ありますが、最後の一本でようやく、

IMGP6682

本日初のミヤマクワガタ♂が落ちて来ました。

小型♂体長は50mm前半といったところでしょうか。

このミヤマは体毛もかなり残っていて凄くキレイな個体でした。まるで発生してきたばかりのようです。

 

それともう一頭、

IMGP7248

コクワガタ♂大型個体。体長は45mm以上はありそうです。
アゴもなかなか太く立派な個体です。

このコクワガタとても元気でなかなか撮影に手こずりました。
さすがにコクワガタはこの時期になっても元気がありますね。この個体もおそらく越冬して来年を迎える事でしょう。

 

こちらは細いクヌギの木、

IMGP7219

仲良く頭を合わせて3頭のカナブンが樹液を舐めています。
カナブン達は複数頭で、よく頭をそろえて樹液を舐めていることが多いです。
今年は上記の様な似たような画像を何枚も撮ったような記憶があります。

 

 

こちらのハルニレのウロ(穴)の入り口には、

IMGP6992

ヒラタクワガタの♂がウロ(穴)から体を乗り出しています。

 

すかさず掻き出し棒で引っ張り出してお顔を拝見!

IMGP6994

んっ??

左アゴと右アゴの長さが非対称です。

 

左の長いアゴで計測すると、♂50mm後半位でしょうか。
蛹化不全によるアゴの未発達個体ですね。
一瞬、雌雄同体個体かと思ってしまいました。

 

お隣の細いハルニレの木では、

IMGP6998

大きなヒラタクワガタの♀が木に口を突っ込んで樹液を舐めていました。

なかなか大きい♀です。
産卵活動前のエネルギー補給といったところでしょうか。
それとも産卵後のエネルギー補給でしょうか。。。

 

少し大きめのクヌギの木では、

IMGP7092

ノコギリクワガタの♂♀ペアの姿が。

 

IMGP7093

そーっと近づいて撮影してみました。

樹液を舐めている♀に♂がやさしく寄り添っています。

 

 

秋の季節を感じながら、2時間程採集させて頂きました。
見かけた頭数はおよそ20頭位でしょうか。

本日は観察だけにし、お持ち帰り個体はゼロ。
とても楽しい採集でした。

 

IMGP7695

 この時期は彼岸花が咲き誇っていますね。
赤と白の彼岸花、とてもキレイです。

 

IMGP7225

秋の風物詩ともいえるススキも風になびいていました。

朝夕はだいぶ肌寒い日が多くなってきました。
また次回も虫達に出逢えるでしょうか?
楽しみにして今回はこの辺で終了とさせて頂きます。

※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。人によって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。

※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)

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2015年9月21日

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