コーカサスオオカブトムシの飼育方法【幼虫飼育&産卵方法】
今回はカルコソマ属のオオカブト、コーカサスオオカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【和名】コーカサスオオカブト
【学名】Chalcosoma caucasus
【幼虫飼育】
まず幼虫飼育ですが、私は以下の様な方法で行っています。
【使用する容器】
♂♀1800ccブロー容器~クリーンケースS~M程度
【えさ交換回数】
途中♂回6~8回程度
【設定管理温度】
20~25℃前後
【羽化までにかかるおおよその時間】
♂2令投入して約15ヶ月(合計17ヶ月程度)
体長、幅ともに大型になるコーカサスは幼虫もかなり大きくなります。
幼虫飼育は比較的簡単で、マットさえ切らさなければすくすくと育ってくれます。
設定温度は約20~25℃程度。
より大型を目指す場合には管理温度を少し低め側に設定すると良い傾向があります。
ただしその場合、蛹化までに結構時間がかかる場合があります。
【蛹化】
幼虫飼育自体は容易なのですが、コーカサスの幼虫飼育~羽化で最大の難関は、蛹化だと私は思います。
なぜかと言うと、蛹化の時、なかなか大きな角(長角)を形成してくれないんです。
ボディばかり大きくて、角は短い・・・こんな個体が多い傾向があります。
一説には管理するマット湿度(水分量)の温度や、後は蛹化する前のマットを赤土などに変えると長角が出来やすいと聞いた事があります。
【産卵方法】
次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。
【セット期間】
開始~約1ヶ月半
採卵する場合は約2週間に一度の採卵
【産卵に使用するケース】
クリーンケースL
【産卵管理温度】
23℃前後
【水分量(湿度)】
適量(手で握って土団子が出来る位)
【セット方法】
ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
産卵自体はとても容易な種だといえます。こまめに採卵すれば、過去には多い時には100近く採卵出来たときもありました。
設定温度は少し低めの23℃位が良いような感じがするので、私はこの温度帯でやっております。
【採卵した卵の管理方法】
上記のようにケースに穴をつくって卵を落とし込み、その上をマットで軽く覆います。
あとは孵化を待つのみです。管理温度は20~25℃前後にして管理しています。
有精卵ならば孵化率も悪くなく結構沢山の幼虫が取れます。
如何でしたでしょうか?大型カブトの中でも比較的、安い価格で入手可能なコーカサスオオカブト。
是非機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
3 Comments »
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2018年1月12日
カテゴリー
使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
コーカサスの幼虫はどれ位のgになるんですか?
Comment by とも — 2020年5月24日 @ 6:28 PM
ともさん
レスありがとうございます。
申し訳ございません、コーカサスオオカブトについては、羽化させたことはありますが、飼育期間中に体重測定はしたことがないので具体的にどれくらいということは正直分かりません。
お役に立てずに申し訳ございません、ご了承頂ければ幸いです。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2020年5月25日 @ 5:59 AM
産卵は簡単でしたが、秋口に気温が下がってきたときにきちんと加温してあげないとダメですね。ネプチューンなどは15℃前後位でも平気ですが、コーカサスは低温で幼虫が死ぬことが多いです。
Comment by 775 — 2021年3月6日 @ 5:36 AM