クワガタ野外採集記(昆虫採集記) 2016年【No.19】初採集:オオセンチコガネ現る!(九州宮崎編)
2016年度、野外採集(昆虫採集)シリーズ。第19回目のご報告です。
※何度かブログ上でも書いているので、既にご存知だとは思いますが、私が採集活動をしている地域は九州 宮崎県です。
日本全国の地域や場所によって採れる虫の種類や傾向、大きさなどは大きく違ってくることもありますのでご了承の上ご覧頂けますと幸いです。よろしくお願い申し上げます※
前回の採集(8/7)の合間の出来事です。
【オオセンチコガネ】
体長:15~22mm程度
北海道~九州に生息
糞や死体に集まる
やりました!オオセンチコガネ、自己初採集です!!
いきなりですみません。
オオセンチコガネ、実はずっと採ってみたかった昆虫なんです。
センチコガネは先日、群馬で採集することができましたが、オオセンチコガネは初採集です。
今回はたまたま、クワガタ採集をしている途中で、何かの動物の糞(おそらくイノシシ)を見かけ、何気に見てみると、憧れのオオセンチコガネが糞を切り離し運んでいるではありませんか?
【採集したばかりのオオセンチの画像】
採集現場で撮影しました。
まだ頭部や体に糞が付いています。
これをプリンカップ内に濡れたティッシュを入れ、一晩置いてみると、
とってもキレイになりました。
レッドが基調の大変美しい個体です。
とっても嬉しい初の自己採集オオセンチコガネです。
う~ん、とっても可愛い・・・。
この種にはセンチコガネとオオセンチコガネとありますが、頭循も台形型なので、この個体はオオセンチで間違いないと思います(多分・・・・
調べた所によると、オオセンチコガネはレッド色を基本とした個体が一番よく見かけるらしいです。
その他にはグリーンや、ブルーの個体なども存在し、巷ではルリセンチコガネやレインボーセンチコガネ等と呼ばれるほど美しいらいしです。
上記画像はオオセンチのブルー個体
このブルーオオセンチは、2003年に当時、付き合いのあったクワガタ友達より貰い受けた個体です。
その友達はみかん山を持っていて、「よく猿やイノシシなどがみかん山に糞をして、それによく集まっているよ」と言っていました。
クワガタ採集は木を見ます。
しかしセンチコガネ採集は糞を見ないと採れません。
着眼点が違っていたので、なかなか今まで出逢う機会がありませんでしたが、今後は何かしら動物の糞があれば注意して見てみようと思います。
そしていつか、もう一つの憧れの糞虫。
そうです!「ダイコクコガネ」を採ってみたいです!
こちらもオオセンチコガネと同じ糞虫なのですが、その形状はむちゃくちゃ格好良いんです。本当に素晴らしいフォルムをしています。
糞虫の採集家の方のHPをネットで見ていると、実に見事にオオセンチコガネやダイコクコガネを採集されています。
私もきっといつかは・・・と切望しながら採集時には動物の糞に注目してみたいと思います。
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
2 Comments »
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オオセンチコガネ、とても鮮やかで美しいコガネムシですね。こんな種類が日本にもいたなんて知りませんでした。パプアキンイロクワガタのように、色の種類も豊富で、一度お目にかかってみたいです。ただ、飼育するのに餌はまさか糞?。だとすると、都会では入手が困難かなあ。ヘラクレス・ヘラクレスの糞だったらうちにもあるのですが。 その我が家のヘラクレス・ヘラクレス、以前投稿した5月には割り出しが2015年12月21日なのに5月13日の3回目のマット交換で10.0g・8.9g・6.8gと完全な発育不良。温度管理ができず20℃以下だったのが災いしていたと思うのですが、5月からは25℃一定温度管理下に置いてきのこマットで飼育していました。8月22日に4度目のマット交換をしてみたところ、64g・37g・40gと少し挽回してきました。まだまだ足りないとは思うのですが、何とか元気に成虫にしてあげたいです。 さて一つ教えていただきたい事があります。 ペットショップで売れ残ってそのまま寿命を迎えそうだったマルスゾウカブトムシのペアを買い取って飼育、産卵に成功させたのですが、産んだ直後とみられる卵(♀を産卵床投入から8日目で割り出し)を5個採取しました。 90ccプリンカップにマットとともに入れて置いたら、割り出しから3週間たった現時点で全て卵が見えなくなりました。どうやら孵化したようです。 90ccでは小さいと思うので、手遅れにならないうちに大きめの容器に移そうと思うのですが、卵からの飼育は初体験です。 あとどのくらい待ってから、どの程度の大きさの容器に移せばよいのでしょうか? 今は、取り敢えず90ccでは乾燥が早いので加湿しながら様子を見ています。まだ、幼虫の姿は外側からは確認できません。 また、90ccのマットは、きのこマットを使用しております。カブトムシといえば熟度が高い黒土マットですが、大きくなる種類なので栄養価が高いきのこマットでOKでしょうか?きのこマットは、データベース投稿で貴社からいただいたものがあり、現在売り切れの黒土マットも、以前貴社で購入したものが未開封で残っており、どちらでも対応可能です。 何卒宜しくお願いします。
Comment by Puffin — 2016年8月23日 @ 9:58 PM
Puffinさん いつもレスありがとうございます。 オオセンチコガネですが、実は昆虫ゼリーも食することが分かりました。 採集してから既に3週間近く経過していますが、とても元気で、時折ゼリーに頭を突っ込んで舐めてるのを実際に何度も確認しています。 ゼリーで成虫飼育が可能ならば飼い易く、ありがたいですよね。嬉しい発見でした。 ご質問のマルスゾウカブト幼虫の件ですが、マルスの幼虫は比較的頑丈でとても強いと考えます。 沢山食べてマットが少なくなり、糞でゴロゴロしたような状況下が数日続いても問題なく生存しており、その後きちんと大型で羽化してくれたことが何度もあります。 しかし90ccのカップでは確かに小さすぎると思いますので、大きく育てたいと思うのならば、今すぐにでも少し広めの容器に入れてあげても良いと思います。 あくまで私がやっている方法の一つですが、私は孵化したばかりの幼虫や1令幼虫、2令幼虫は大体はまず860ccのプリンカップで管理します。 その後、3令になってしばらくしたら、1500~1800cc程度のブロー容器に移し替えます。 月夜野きのこ園で販売している商品で例えるならば、Pクリアボトル1400等をお勧めします。 マルスはヘラクレスの様に蛹化時に角曲がりの心配がほとんどないので、超大型の個体でなければ、あとは時間をかけてこのまま蛹化~羽化させることも珍しくありません。 ちなみに私も幼虫飼育には主にきのこマットをメインで使用しています。 ただ最初の孵化した辺り、いわゆる初令の最初の頃だけは、産卵に使用したマットと同じものを使用しています。 私の場合は完熟マットや黒土マットが多いですね。 大体このような感じで私はマルスを飼育して来ました。 ご参考程度に読んで頂ければ幸いです。 よろしくお願い致します。 飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2016年8月25日 @ 9:44 AM