先日、ランプリマ種のパプアキンイロクワガタの飼育方法をご紹介しましたので、今日は同じランプリマ種のアウラタキンイロクワガタについてご紹介したいと思います。

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【オーストリア産のアウラタキンイロ♂♀】
 
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【タスマニア産のアウラタキンイロ♂&♀個体】

【飼育種】
和名:アウラタキンイロクワガタ
学名:Lamprima aurata

産地:オーストラリア、 タスマニア島など
累代:CB

アウラタキンイロはパプキンの近縁種であり、風貌もとてもよ く似ています。産地ごとに特徴はありますが、顎が短く、光沢が強いのが特徴です。ほとんど大歯のタイプは見かけません。また体色はオーストラリア本土産の アウラタは♂緑や黄色が多く、♀も黄色、赤、緑色が多いです。一方タスマニア産のアウラタキンイロは♂に紫が多く、♀も青や紫の色合いが多く見られます。

<幼虫飼育>

幼虫飼育はパプキンと一緒でとても容易、温度変化にも強いです。マットでも菌糸でもどちらでも飼育可能です。お勧めはマットです。

【お勧めのエサ】くわマット、完熟マットきのこマット菌糸
【設定温度】23〜25℃前後。
【エサ交換回数】交換途中無し~1回程度で:120ccプリンカップ使用
【羽化までの期間】初令幼虫~約5ヶ月

<産卵方法>

【お勧めのマット】くわマット、完熟マット黒土マット
【設定温度】20~23℃程度
【産卵セットさせる容器】クリーンケースのSSSサイズで十分可能。

産卵もとても容易で、マットのみで沢山産んでくれます。セットの方法は図示すると

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こんなかんじです。
私 の場合、産卵木は入れずに、そのままマット固めでセットします。クリーンケースS程度の容器で十分な広さだと思います。産卵数はパプキンよりは若干少なめ のような気がしています。設定温度はパプキンよりも少し低めにしています。根拠はありませんが、私が過去に飼育した時、20℃程度だと結構産卵した実績があるので、ご紹介したまでです。

こうしてみると、パプキンとほとんど同じで感じでよいのかと言うと、パプキンとは一つだけ違う特徴があるんです。それは成虫になってからの熟成の期間です。

パ プキンの場合は、羽化して1ヶ月もすればエサを食べだし、交配が可能になります。しかしこのアウラタキンイロは羽化してから後食を開始するまでが非常に長 く、半年~1年近くかかる個体も存在します。私が過去に飼育したオーストラリア本土産のアウラタは羽化してから~後食開始まで約1年2ヶ月かかった事があ りました。その間全くエサを食べずじっとマットに潜ったままです。パプキンならばもうとっくに寿命つきている期間だと思います。

パプキン とアウラタ、とてもよく似ていますが、この点だけは相違があるようです。でもそこの所だけ注意して飼育すれば、大丈夫です。成虫も幼虫もとても強く頑丈な 虫です。最近ではあまり見かけなくなっているので入手も難しいかもしれませんが、皆さんも機会がありましたら是非一度チャレンジしてみてくださいませ。 (^^)

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