クワガタ野外採集記(昆虫採集記)2015年【No.25】この時期でも採れるんです!(九州宮崎編)

2015年野外採集(昆虫採集)シリーズ。
今回で25回目になります。

10月に入って2度目の採集です。
朝夕もかなり涼しくなって来ています。前回は10頭程しか見かけることが出来ませんでした。今回は何頭見かけることが出来るでしょうか?

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 秋晴れの中、AM 8:20、目的地に向かいます。

 

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採集地に向かう途中、コスモスを見かけました。
秋桜(コスモス)、漢字の名前の通り秋の花の代名詞とも言える花です。この花を見かけると「10月だなぁ~」と思ってしまいます。

 

IMGP7851

 クマバチがコスモスの花に集まっていました。

【クマバチ】
体長:20mm前後
本州、四国、九州に生息
花に集まる

 

IMGP7850

 こちらにはトラマルハナバチの姿を発見。

【トラマルハナバチ】
体長:18mm前後
北海道~九州に生息
花粉と蜜に集まります。

 

ハチ達も厳しい冬に向けて準備が忙しそうです。

 

さて、クワガタ採集に戻って・・。

目的地に到着です。

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ニレの群生があるところですが、心なしか葉の色合いも黄色くなり、葉の数も少なくなって来ています。

10月のこの時期、クワガタ樹液採集をしているのは私位のものでしょうか?

 

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シーズン中は良くノコギリクワガタが落ちて来たハルニレ。
今は蹴ると、クワガタの反応はなく枯れかけた葉が多数落ちて来ます。

 

 

 

 

こちらのハルニレの木、

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お分かりになりますでしょうか?
画像のちょうど中央位に横向きになっているネブトクワガタがいます。かなり見にくいですが、背中の縦筋が確認出来ます。

 

お顔を拝見させて頂く為に取り出させて頂きました。

IMGP7875

やはりネブトクワガタでした。

 

拡大画像で見てみます。

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キレイな個体ですね。
大歯の特徴は出ておりませんが、これでも立派なネブトクワガタ♂個体です。

 

こちらのハルニレの折れた枝先では、

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大型のオオスズメバチが活発に活動していました。
今の時期のスズメバチ種はとても攻撃的なので注意が必要です。いつもならばあまり気にしないで撮影するのですが、今回は撮影時少しドキドキしました。

 

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こちらのクヌギの木でもオオスズメバチを見かけました。

 

上記画像オオスズメバチを後ずさりながら撮影し、ふと隣のクヌギの木を見てみると、

IMGP7923

目線より少し高めの所にミヤマクワガタの♂が樹液を舐めていました。

 

IMGP7925

お分かりでしょうか?ミヤマの胸下にある黒く濡れている部分が樹液です。
樹液の出も段々と悪くなっているようですね。それでもこのミヤマはたくましくエサを求めて頑張って生きています。

 

IMGP7934

嬉しくなってしばらく眺めたり、撮影したりしていたら、さすがに私の気配に感じたらしく落下してしまいました。

その個体を拾い上げて、記念にもう一枚撮影。
小型な♂ながら両手を上げて威嚇してきました。

 

最後に木を蹴ってみると、バラバラっと何か落ちて来ました。
予想だにしていなかったので、慌てて探してみると、

IMGP7949

手前に落ちて来たのはクヌギの実。
丸々と太った大きい実でした。

 

それと、もう一つ、
IMGP8016

なんと、ノコギリクワガタの69mm(後程計測)

こちらは木の反対側に落ちて来ました。危うく見落とす所でしたが、見事にGET!!

とても大型で欠損箇所もなくキレイな個体です。
しかもサイズも69mmとなかなかのサイズ。まだこんな個体が残っていたかと思うと嬉しくなりました。

1本の木でミヤマとノコギリをGETしたせいもあってテンションは一気にヒートアップ!気合が入りました!

 

同じくクヌギの木。
この木には深い樹皮裏があります。

IMGP7918

隙間をライトで照らしながら見て、掻き出し棒で取り出してみると、

 

IMGP8025

出て来たのはヒラタクワガタ61mm(後程計測)
かなり汚れていますが、元気いっぱいです!

 

それと、

IMGP8022

コクワガタ46mm(後程計測)
なかなか大型のコクワガタです。

 

あともう一頭、

IMGP8019

スジクワガタ♂小型個体。

同じ樹皮裏に違うし3種類のクワガタが入っていました。
素晴らしいです!

 

所変わって、こちらはハルニレの木。

IMGP7896

 木の本体と隣の木の枝が合わさってくっついている所にクワガタを発見。

お顔を拝見すると、

IMGP7909

 ヒラタクワガタの小型♂でした。
小さいですが、とても元気です。

 

こんな感じで楽しく3時間程採集しました。

最初の内に見かけた数頭は採らずにスルーしていたのですが、この時期に一体どれ位の数が採れるのか試してみたくなったので、一度見かけた個体は採集してみることにしました。

 

今回の結果は、

IMGP8026

 比較的大きめの個体達。

 

IMGP8018

 小型の個体達。

 

合計で23頭という結果でした。

種類は、ミヤマクワガタ、ノコギリクワガタ、ヒラタクワガタ、コクワガタ、スジクワガタ、ネブトクワガタの6種類。
圧倒的に寒さにも強い黒系クワガタが多数です。

 

前回の採集が10頭程しか見かけなかったので、今回はそれ以下かもしれないと覚悟していたのですが、結果は前回の倍以上という良結果!しかも最初に見かけた数頭(4~5頭)は採らずにスルーしたことを考慮すると、30頭近くを見かけたことになります。

10月のこの時期に来てまだこれだけ野外でも見かけることが出来るのですね。本当に嬉しくなりました。

 

IMGP7996

 山野ではカラスウリが美味しそうに赤く色づいていました。

 

IMGP7992

 こんなに赤く熟して、見た目にも美味しそうなのですが、実際は苦くて食するには向かないそうです。なんか残念ですよね~。

 

 

山

ほんのりと色づき始めた山々、本格的に紅葉時期に入っていく頃ですが、まだまだ山にはクワガタを見かけられることが分かりました。クワガタを見かけられる限り野外採集、チャレンジしてみようと思っています。

皆さんもお時間がある方はドライブがてら秋の空気を楽しみながら、10月採集如何でしょうか?もしかするとまだ見ぬ大物が待っているかもしれませんよ。(^^)

※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。人によって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。

※ 採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)

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2015年10月10日

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