クワガタ野外採集記(昆虫採集記)2015年【No.26】10月半ば樹液採集報告!(九州宮崎編)

10月ももう半ば過ぎ。最近急に寒くなってきましたね。
さすがにこの時期になると樹液採集は厳しいのではと思ってしまいます。

今回はどんな虫達に出逢えるのでしょうか?

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 AM 8:30、目的地に向かいます。
風がかなり冷たく感じます。

 

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ハルニレの木。葉がかなり黄色くなり、枯れ始めています。

 

 

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小さいハルニレですが、よくヒラタが集まっていた木。

 

木の隙間などを探しますが、

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いない・・・。

 

こちらも、

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いないですね・・・。

 

別のハルニレの木。

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樹液はまだ出ているようです。

この木も蹴ってみましたが、反応なし。
枯れ葉だけが落ちて来ました。

 

さすがに厳しいのかと思い始めた時、

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ハルニレのウロ(穴)のある木で、黒いものを発見!

 

近づいてみると、

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間違いなくクワガタです。

 

慎重に取り出してみると、

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なかなか大型のコクワガタ、♂45mm以上はあるでしょう。
ウロ(穴)周りにいたという事はまだ越冬体勢に入らず、現在も活動しているということでしょう。

 

こちらのハルニレの樹液だまりでは、

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ネブトクワガタを見かけました。
きっちりと隙間にはまっているので、今回は取り出しはスルーしました。

樹液もまだ結構出ていますね。

 

 

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同じ木の足元を見るとノコギリクワガタの死骸が落ちていました。

 

少し移動して、クヌギの木の群生を見てみることにしました。

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蹴ってもみますが、何も反応なし。

 

こちらのクヌギの樹皮裏に、黒いものが見えました。

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掻き出し棒でお顔を拝見、

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 中型のコクワガタ♂個体でした。
体長は40mm位でしょうか。

 

それともう一頭、

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コクワガタの♀個体でした。
♂♀ペアで樹皮裏に隠れていました。

この時期♀はあまり見かけないので、嬉しい出逢いです。

 

 

その後、なかなかクワガタに出逢えず、ポイントを移動。

 

その先のクヌギの木で、

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やっと黒虫系以外のクワガタに出逢えました!
ミヤマクワガタ♂です。樹液を舐めています。

 

 

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 まだ体毛も残っており、なかなかキレイな個体です。
サイズ的には♂50mm後半といったところでしょうか。

ミヤマクワガタに出逢えてテンションが上がりました!

 

最後に同じ木を蹴ってみると、

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なんと、パサッと落下してきたのはミヤマクワガタ♀。

 

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まさかこの時期に来てミヤマクワガタの♀に出逢えるとは思ってもみませんでした。

この時期のミヤマクワガタの♀はほとんどの個体が産卵活動を行うため、地中に潜っているものとばかり思っていました。まだ地上で活動している♀に出逢えるとは感激です。

この♀個体はとても元気で体重もまだ重く、フセツ取れなどの欠損もなく、まだ産卵前といったような印象を受けました。

 

となりのクヌギの木の樹皮裏には、

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 樹皮裏に潜むクワガタの姿を発見。
おそらくコクワガタだと思います。

背丈の届かない少し高い場所にあったので、ここは撮影だけでスルーしました。

 

こちらのハルニレの木、

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 奥で何か動きました!

 

すかさず掻き出し棒を差し入れて、

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中型のヒラタクワガタ♂2頭を取り出しました。

どちらとも体長40~45mm位といったところでしょうか。
とても元気な個体達でした。

 

今回もこのような感じで3時間ほど採集させて頂きました。
今回見かけた種は、

・コクワガタ
・ヒラタクワガタ
・ミヤマクワガタ
・ネブトクワガタ

4種

採集及び見かけた頭数は合計で11頭でした。

 見かけるのはほとんどが黒系のヒラタ、コクワ、ネブト。
その中でミヤマのペアに出逢えたのは嬉しかったです。
ただ残念ながら今回はノコギリには出逢えませんでした。

 

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この辺りでは「セイタカアワダチソウ」が咲き誇っていていました。

 

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秋の果実、柿もたわわになっています。

 

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特に赤く熟したやつは渋柿でも食べても甘そうです。

 

今回も秋の冷たい空気を味わいながら採集を楽しませて頂きました。秋も段々と深まって来ています。10月いっぱいまで虫達の姿を見かけることが出来るでしょうか?それとも11月もまだ見る事が出来るのか?

また次回を楽しみに今回はこの辺までとさせて頂きます。

※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。人によって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。

※ 採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)

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2 Comments »

  1. 私ばかりコメントしてしまい、申し訳ありません。 今回は、質問と報告です。 寒い日の方が多い時期になってきましたね。 まだ、WDのクワガタが活動しているのは、驚きです。 温度調節など無い自然環境の中でも、こうやって活動できる強い生命個体が生き残って、種として存続されていくのですね。 我が家のオオクワガタ達は、殆どの子はゼリーを食べなくなり、ヒノキマット内に潜り込んでじっとしているようになりました。例外は、今シーズン繁殖に成功した久留米産ペアの♂で、今も元気にゼリーを食べ、ケース内を歩き回っています。同じ温度管理下(エアコンで24℃前後)なのに、これは個体差なのでしょうか。 そこで質問1)です。越冬の方法を以前ご紹介されましたが、開始の目安は何を基準に?月日でしょうか、各個体の動きでしょうか?オオクワガタは、越冬させようと思っていますので、ご教示頂けると幸いです。 質問2)は、今成虫には貴園のヒノキマットを使用しています。このマット、コバエの発生をほぼ完ぺきに抑えてくれるので、大変重宝しております。ただ、個体によってはこのマットに入れると動きが弱くなる印象が。害というほどの事ではないと思いますが、これを使って越冬させても大丈夫でしょうか?実績などありましたら、お教えください。 今、一番嵌っているのは、ヤマトサビクワガタです。前回報告したように、最初の繁殖には失敗しましたが、割り出しの時に、産卵木に穴をあけて入り込み洞を作ったペアがそっと寄り添う姿を見て、一目で夢中に。何としても繁殖させたくなり、個体を増やして、現在、成虫♂5頭♀7頭・幼虫♂1頭♀1頭になりました^^);。ブリーダーの方にコツも教わり、冷やし虫家を利用した適温一定管理下で、もう冬間近ですがこれから繁殖に挑戦しようと思っています。絶滅が危惧され野外採集禁止になっているので、情報も少なく手探りですが、入手した詳細な情報については結果とともにアップさせて頂き、皆様と情報共有して種の保存にささやかながら貢献したいと思っております。 先日ご報告の「クワガタの森」計画ですが、植木屋さんに現場調査していただき、植樹する場所決めをしました。重機を入れての大規模な植樹になるので、奥に入れるには今ある樹木を伐採しなけれならず、せっかく生きている命、たとえ植物でも心痛むので避けたかったのですが、見て頂いたら、伐採しないで重機が入るスペースが見つかり、偶然ナラの木が8本群生している地点でした。そこにクヌギを2本、ハルニレを1本植えることが決まりました。因みにナラの木は「蹴り」を入れてみましたが、クワガタシャワーは発生せず。朝晩1ケタ台の気温なので、流石に無理? クヌギの木は、人為的に枝を剪定して低くごつごつした形状にした「台場クヌギ」を希望していました。その業者さんは保有していないけど、知り合いの業者で扱っている所があるので取り寄せてもらえることに。来春が楽しみになりました。その時は、また御報告しますね。 7月に「ふるさと納税」で頂いたオオクワガタ2つがいから始まったクワガタ飼育ですが、今は、成虫がオオクワガタ5つがい10頭(能勢YG・久留米産等)、ヤマトサビクワガタ♂5頭♀7頭、幼虫がオオクワガタ(久留米産の直子)10頭、ヤマトサビクワガタ♂1頭♀1頭、ニジイロクワガタ(ホワイトアイ)4頭(ノーマル)♂2頭♀2頭、パプアキンイロクワガタ3頭、と成虫22頭幼虫23頭の大所帯に。数が増え続けているのはバレバレで、家族からは「ほどほどに」と言われてしまいました。でも、繁殖に成功すれば更に増えることに汗)。本業の方が忙しいので、今の数がいっぱいいっぱいかなぁ。 そこで質問3)ですが、皆さん、繁殖して数が増えたらどうされているのでしょうか?半端でない産み方だった時など、どうされるか知りたいです。 サイトの更新、毎日チェックして楽しみにしております。 今後とも宜しくお願い致します。

    Comment by Puffin — 2015年10月25日 @ 1:05 PM

  2. Puffinさん いつもレスありがとうございます。 質問の回答ですが、 質問1) 越冬のタイミングですが、私の場合は一応皆同じ時期に越冬のセットを組みます。 そのまま越冬する個体もいますし、すぐには越冬せずマット上に上がって来てまだエサを食べるものもいます。越冬の時期には個体差があります。 なので上に上がって来てエサを食べる個体はエサ切れには注意してそのまま見守ります。その内、寒さを感じ、越冬をしに潜って行きます。 質問2) ヒノキマットで越冬可能です。 勿論広葉樹系のマットの方が良いとは思いますが、昨年度も越冬させるクワガタは全てヒノキマットで越冬させました。 オオクワガタ、コクワガタ、スジクワガタ、ネブトクワガタ、外国産ではホペイ、台湾オオクワガタなど。 どの個体も死亡もなく、無事今季の春を迎える事が出来、その後の繁殖も成功しておりますので、特には問題はないかと思います。 質問3) 数が増えて来た場合、確かに管理は大変になりますよね。 あくまで例ですが、 ・欲しいと希望する方、きちんと管理が出来る方に分けてあげる。 ・同じクワガタを飼育している方と生体の交換をしてもらう。 ・買い取りをしているショップさんなどに問い合わせて買ってもらう。 ・売買掲示板やネットオークションなどに出し、販売する。 このような方法があると思います。 質問の回答は大体このような感じでしょうか。 クワガタの森計画、順調なようで何よりです。 私もまだ樹液採集に行っていますが、この時期に来ると見かける数もガクンと激減しました。当たり前と言えば当たり前のことですが、寂しいですよね。でもまた来年の夏の新しい出会いを楽しみにしています。 毎回、色々とお話を聞かせて頂いてこちらとしても大変楽しみです、ありがとうございます。また近況などのご報告楽しみにお待ちしております。 飼育日記担当:Shiho

    Comment by tsukiyono — 2015年10月25日 @ 11:34 PM

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2015年10月23日

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