国産カナブンの飼育:産卵結果
少し前になりますが、昨シーズン野外で採集した国産カナブンの産卵セットの割り出しを行ってみました。今回はその時の様子をご紹介してみたいと思います。
【参考画像:色彩変化が多彩な国産カナブン個体】
【国産カナブンの産卵方法】
※今回行ったセッティング方法です※
【累代】
天然ものWD♀を使用
【使用したマット】
黒土マット
【使用した容器】
クリーンケースM
【水分量】
水分量は通常のセットよりは少な目、
マット開封後、3~4日程度水分を飛ばす、加水なし
【マットの詰め方】
ケース底面より2割程度、少し強く詰める。
上部5割程度はフンワリと軽く詰める。
【設定温度】
20℃前後
図示すると以下の様な感じです。
次に割り出し時の実際の画像がありますので、その時の様子と産卵結果を画像と合わせてご紹介してみたいと思います。
<割り出し時の様子&産卵結果>
産卵セットケースを上から見た画像です。
まだ割り出し前です。※ゼリーのカップは取り除きました※
まだ割り出し前です。※ゼリーのカップは取り除きました※
親個体は既に死亡していくつか亡骸が見られます。
マットをひっくり返すと、
何頭か幼虫がいました。とりあえずは産んでくれたようでホッとしました。
マットを探ってみると、複数頭見つかりました。
しかし数的には多くはなく、合計で9頭でした。
しかし数的には多くはなく、合計で9頭でした。
<産卵結果>
幼虫9頭
昨年は国産アオカナブンと国産クロカナブンの産卵セットを組み、どちらも成功していましたので、今年は国産カナブンの産卵に初挑戦しました。
産卵セットの管理温度を少し低めの20℃で組んでみました。
産卵結果は上記に書いた通り9頭という結果となりました。
産卵結果は上記に書いた通り9頭という結果となりました。
幼虫を手のひらに乗せてみました。
まだ小さいですね、令数は2令といったところでしょうか。
まだ小さいですね、令数は2令といったところでしょうか。
茶色い細かく長い体毛が沢山生えています。
頭はクワガタやカブトムシに比べると小さいですね。
色合いは薄い茶色といった感じでしょうか。
頭はクワガタやカブトムシに比べると小さいですね。
色合いは薄い茶色といった感じでしょうか。
ところで皆さん、知っていました?国産カナブンの幼虫は前進する際は背中で移動するんです。既にご存知の方も多いとは思いますが、初めて見られる方達のためにちょっと動画を撮影してみました。
どうでしょうか?とても興味深いですよね~。
私も初めて見た時には、凄く驚いた記憶があります。
私も初めて見た時には、凄く驚いた記憶があります。
如何でしたでしょうか?
今回初めて国産カナブンの産卵に挑戦してみましたが、なかなか思うようには結果が出ませんでした。
野外ではかなりの数のカナブンを見かけるので、きっと爆産タイプなのだろうと思ていましたが、やはり甘くはないですね。
次回セットを組む時は、管理温度や使用マット、マットの水分量等々、組み方を変えて複数セット組んでみたいと思っています。
2 Comments »
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カナブン、綺麗ですね。 国産のものでも、こんなに多彩な色の個体がいるなんて知りませんでした。大きなスペースは必要なさそうなので、そのうち、挑戦してみようと思います。 今回もご相談です。 貴園からの福袋に入っていたタランドゥスオオツヤクワガタ♀を先週末から産卵床に入れていたのですが、いつもガリガリ齧っていたので、産卵材を齧っているのかと思っていたら、驚愕の事実が。 なんと、新品の分厚い壁のコバエシャッター大ケースに大穴をあけていました。人力では歯でも爪でも傷一つ付けるのが困難なプラスチックの壁が完全に貫通されていましす。 さらに驚いたのは、穴から離れたところに移してみたら、1時間後にはまた穴のところに頭を突っ込んでいた事。そこで、転倒防止用の木材を1本当てて穴を塞いで近寄れないようにしてからまた遠くに放したのですが、更に1時間後にはその木材も退けて再び穴のところに戻って来て頭を突っ込んでいました。 これって、地形を記憶している、という事?虫なので頭悪いかと思っていたのですが、その知能と忍耐強さには感服しました。穴の開いた産卵床には戻せないので、取り敢えずまた♂と同居させています。 産卵床投入から1週間しかたっていないのですが、もう産卵って終了したと考えて良いのでしょうか?産卵木(カワラ材)1本とカワラタケ菌床1個を入れてあるのですが、若干は齧ったらしき跡があります。 まだ時間不足、という事でしたら、穴を塞いでもう一度産卵床に投入するか、新たに別の産卵床を作成しようと思っています。ご教示頂ければ幸いです。 それにしても、クワガタがこんなにも利口なのなら、もっと熱心にお世話してあげよう、と思っています。一寸の虫にも五分の魂、と言いますが正にその名の通り。ちょっと吃驚した出来事でした。
Comment by Puffin — 2016年2月20日 @ 10:34 PM
Puffinさん いつもレスありがとうございます。 Puffinさんの返答については本日(2/22)の飼育日記内にて書いております。。 宜しければそちらをご覧頂ければ幸いです。 よろしくお願い致します。 飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2016年2月22日 @ 12:54 PM