モーレンカンプオオカブト 羽化紹介【未公開個体シリーズ】
十数年前から長年 画像の保存用に使用していた外部用ハードディスクが破損して、しばらくそのままにしていましたが、この度業者さんに修理を依頼し、見事復活しました。
改めて見返してみると、かなり膨大な数の個体の未公開の画像がありました。
このままこの画像の個体達を埋もれさせてしまうのは勿体なので、今回より少しずつでは御座いますが、この過去に飼育した個体達を【未公開個体シリーズ】という形でご紹介してみたいと思います。
ただ、今までにも紹介している個体もいますので、もしかしたら、もしかしたらですが、気付かずに重複してご紹介してしまう場合もあるかもしれませんが、その時はご勘弁&ご了承頂ければ幸いです。m(_ _)m
第1回目の最初の未公開個体は、
「モーレンカンプオオカブト」
【モーレンカンプオオカブト♂86.3mm】
【種類】
和名:モーレンカンプオオカブト
学名:Chalcosoma moellenkanpi
産地:ボルネオ
累代:WF1
【親情報】
ワイルド♀(未計測)
【羽化体長】
♂86.3mm
【使用したエサ】
きのこマット
途中交換回数3回
(Pクリアボトル1400cc移行後)
黒土マット
(※蛹化直前)
【飼育で使用した容器】
初令~2令後期:プリンカップ860cc
3令時~羽化時:Pクリアボトル1400cc
【設定管理温度】
初令~2令時:25℃前後
3令時:20~22℃前後
【羽化までにかかった時間】
1令投入後、約11ヶ月(合計12ヶ月程度)
<羽化までの手順>
割り出しは卵状態。
↓
そこから孵化させ、最初の1~2令時はプリンカップ860ccで管理。
使用したエサはきのこマット。
↓
そして3令になったところで、Pクリアボトル1400ccに移行。
↓
蛹化前直前までこのボトルでエサ交換を繰り返す。
↓
3令後期になり、蛹化間近になったら、黒土マットを飼育容器の底に少し固めに敷いて押し固める。
↓
幼虫が蛹室を作り出す。
↓
蛹になる
↓
羽化 ♂86.3mm
上記、この流れで育てました。
特に難しい種ではありませんが、気を付けた点と言えば、
・エサ交換
(エサは絶やさずに)
・温度管理
(3令以降はほんの若干低めに)
・蛹化する前に、飼育容器下部分に黒土マットを入れる
(※ 長角になりやすくする為)
この点に気を付けて飼育しました。
このモーレンカンプをはじめ、コーカサス、アトラス等のカルコソマ系は、普通にそのまま蛹化させると、角が短くなってしまう傾向が強いと言われています。
その対策方法として、蛹化前には飼育容器底面のマットを硬く詰め直すか、黒土や赤土を敷き詰めると、長角が出やすいと言われています。
今回は、敢えて弊社でも販売している黒土マットを固く敷き詰めてみましたところ、無事 長角タイプの個体が羽化してくれました。
この体高の高さとスマートなフォルムが格好良いですよね。
コーカサスやアトラスとはまた違った魅力がある虫だと思います^^
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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2019年2月18日
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使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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