ゴロファ・テルサンデールの飼育(幼虫飼育&産卵方法)
先日、お客様とお話ししている際に以下のような質問を受けました。
ゴロファ・テルサンデールの飼育方法を教えてほしいです。
ゴロファ、テルサンデール!いやぁ懐かしい!私は基本的にゴロファカブトが大好きですが、テルサンはそのゴロファの中でもベスト3に入るほど好きなゴロファ種でした。小型のゴロファ種ですが♂は漆黒のボディ、頭角の発達は素晴らしく、パッと見ただけではゴロファ種とはとても思えない格好をしています。過去に沢山飼育していたのを思い出します。
今日は久しぶりにゴロファ・テルサンデールの飼育方法をご紹介してみたいと思います。
【飼育種】
和名:ゴロファ・テルサンデールタテヅノカブト
学名:Golofa tersander
産地:メキシコ
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】完熟マット、黒土マット、きのこマット
【設定温度】20~25℃前後
【えさ交換回数】途中1回
【お勧めの飼育容器】500~800cc程度
【羽化までにかかる大体の時間:25℃前後管理下】
♂:初令投入して~約10ヶ月
♀:初令投入して~約9~10ヶ月
※管理温度&飼育エサ、また幼虫の大きさによって羽化までの時間帯は異なります。
ゴロファ・テルサンデール(通称=テルサン)の幼虫飼育は とても容易です。基本的にマット飼育、よく熟した黒土や完熟マットでも良し、栄養価の高いきのこマットでもどちらでも飼育は可能でした。どのマットを使用しても♂の頭角は結構立派な長角で羽化してきた記憶があります。
エサ交換はマットの劣化などを考慮し、途中1回ほど交換していますが、小型種なのでさほど食が多いわけではないので、糞もあまり目立ちません。私は一応念のために一回の交換をしていましたが、マットの状態次第では交換なしでも羽化が可能だと感じました。
<産卵方法>
次に産卵方法のご紹介をします。
【お勧めのマット】完熟マット、黒土マット
【お勧めの容器】クリーンケースM~L
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面5割程度固く詰めて上部5~8センチはフンワリと。
【設定温度】25℃前後
産卵セットを組む手順をご紹介します。
セット方法を図示するとこのような感じです。
産卵方法ですが、こちらもとても容易だったことを記憶しております。産卵数にはバラつきがあるものの平均で40位は取れました。管理温度は私なりですが25℃前後、幼虫飼育と同じ位でセットしていました。
テルサンは羽化してから熟成するまでに少し時間がかかるものが多かったと記憶しています。羽化後も蛹室の中でじっとしている事が多く、次世代のブリードをする場合、熟成はマット上への自力脱出してからのエサ食いを目安にしていました。ただ中には他の個体よりも早く自力脱出してきた個体も存在しましたので例外もあると思います。
自力脱出した順にエサを与えてガツガツ食するようになったらほぼ熟成完了という判断をしていました。それから2~3週間ほどじっくりとエサを食べさせて~交配(交尾)~産卵セットへ・・・・という流れでセットを組んでいました。
交尾方法はハンドペアリングではなく、♂♀一緒にしばらく(1週間位)同居させていました。個体の大きさが小さく意外とコロコロしているのでハンドペアリングは難しいと判断した為です。
上記のような方法で産卵までさせていましたが、幼虫も取れていたのでまずまず成功していたのではないかと自分的にはそう思うところでした。
如何でしたでしょうか?ゴロファ・テルサンデール、他のゴロファ種と違い♂は漆黒のボディを持つとても魅力的なゴロファでした。飼育方法も容易な種です。私もまた機会があったら飼育してみたいものの一つと言えます。(^^)
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2015年4月14日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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