
今回は世界一美しいと言われるニジイロクワガタの飼育方法をご紹介したいと思います。
【参考画像:ニジイロクワガタ♂】
【参考画像:ニジイロクワガタ♀】
【飼育種】
和名:ニジイロクワガタ
学名:Phalacrognatus muelleri
産地:オーストラリア
七色の輝きを持つクワガタ、ニジイロクワガタ。
世界一綺麗なクワガタとしてもその名が知られています。
最近は色合いも様々なものが出ておりまして、グリーンやブラック等多彩な色彩変化なものが流通しているようです。
でも私はやっぱり、個人的にはこの7色の輝きを持つカラーが一番好きですね^^
野外品は輸入規制がかかっているため、今現在は長らく入って来ておりません。
市場に出回っているものは、ほとんどが飼育累代個体だと考えられます
飼育の方は、産卵、幼虫飼育共に容易な種です。
それでは私個人のやり方ではございますが、幼虫飼育方法と産卵方法をご紹介してみたいと思います。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
菌糸、きのこマット
【マット飼育の場合に使用する容器サイズ】
♂:800~1100㏄程度
♀:800~1100㏄程度
※マット交換は1~2度程度
【菌糸飼育の場合】
♂:800~1100㏄×2~3本
♀:800~1100㏄×2~3本
※菌糸ビンの劣化、幼虫の食い次第ではもう一本必要とする場合もあります※
【設定管理温度】
23~25℃前後
【羽化までにかかる時間:菌糸の場合】
♂:初令投入して約8~10ヶ月程度
♀:初令投入して約8~10ヶ月程度
※あくまで目安です。♂♀、管理環境(管理温度、飼育するエサ等)、亜種の違いによって個体差があります※
幼虫飼育はとても容易な種だと感じてます。
菌糸(Basicでもelementでも可)でもOK。
マットでも弊社のマットでは、きのこマットでよく育ってくれます。
管理温度は23~25℃程度 で管理。夏冬の極端な気温変化には注意が必要です。
<蛹化前の暴れ>
ニジイロクワガタは蛹になる前、いわゆる蛹化前は幼虫の暴れがひどくなることが多いことで有名です。
上記画像の菌糸ビンは幼虫の暴れによりオガ化してしまった菌糸ビンです。
このようにニジイロクワガタは蛹化前は暴れがひどくなることが多いのですが、これは成虫、蛹になる為には必要な行動です。
菌糸がなくなってしまったと判断し、菌糸ビンを新しいものに交換しても、おそらくはまた同じ行動を繰り返すと推測されます。
なので3令終期になり黄色味を帯びて来た幼虫がこのような行動を起こしたら、蛹化前の暴れかもしれないと推測し、そのまま見守ってあげるのが賢明だと考えます。
通常ならば遅くても10日位もすれば、蛹室を作り出すはずですが、どうしても暴れがひどくいくら待っても落ち着かない場合には、少し管理温度を低め(今の管理温度よりマイナス3~5℃)にすると落ち着くこともありますので、あくまでも個人的な意見ですが有効な手段の一つと言えると考えています。
では次に産卵セット方法についてご紹介してみたいと思います。
産卵セットはマットのみで産卵させるやり方と、材を入れたセット方法の2パターンがあると考えます。
★★産卵方法★★
<マットのみを使用した産卵方法>
【産卵に使用するお勧めマット】
完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~l程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を深さ7割位で固く詰める。
残りの1割程度はフンワリと。
セット方法を画像付きでご紹介します。
産卵セットに使用するケースの準備。
今回はクリーンケースを使用します。
クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
次に材を使用した産卵セット方法のご紹介です。
<材を使用して産卵セットを組む場合>
【お勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【お勧めの材】
コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【お勧めの容器】
クリーンケーM~L程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
セット方法の具体例をご紹介してみます。
まずは使用する材を用意。
こちらはクヌギ材になります。
少し柔らかめの材がお勧めです。
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、あくまで私のやり方になりますが、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。
弊社のマットでのお勧めは、完熟マット、黒土マット。
材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。
マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれますので・・・。
後は親♀を入れフタをします。
今回はコバエシャッターを使用してみました。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵セッティングに関しては上記の2パターンのいずれかでセットを組めば大丈夫だと思います。
私は主にマットのみの産卵で行っていましたが、材を入れてのセットも有効です。
♀によは個体差があり、はマット産みを好む個体、材産みを好む個体がいるようです。
材を入れて産卵させる場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。
特別難しい種ではないと感じています。
本当にとても美しいクワガタですので、皆さんも機会がございましたら是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現時点での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m ※
使用したアイテム
Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2022年2月22日
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今回は最大のアジア最大のオオカブト、コーカサスオオカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【コーカサスオオカブト♂参考画像】
【飼育種】
【和名】コーカサスオオカブト
【学名】Chalcosoma caucasus
【産地】ジャワ、マレー、スマトラ島等
世界のカブトムシと言えば、真っ先に思い浮かべるのはヘラクレスオオカブトかもしれません。
確かに体長に関してはヘラクレスオオカブト、体重に関してはゾウカブトに軍配が上がるかもしれませんが、私達が住むアジアにも大型のカブトムシが存在します。
それがこのコーカサスオオカブトです。
先に紹介したヘラクレス種やゾウカブト種とはまた違った三本角の独特なフォルムはカッコ良いの一言!とても人気の高い種の一つでもあります。
流通はごく普通で、一般的にもよく出回っている種だと思います。
飼育は産卵、幼虫飼育共に比較的容易な種だと思います。
★★幼虫飼育★★
幼虫飼育は、私は以下の様な方法で行っています。
【使用するお勧めエサ】
きのこマット
【飼育で使用する容器】
初令~2令後期:プリンカップ860cc
3令時:1800ccブロー容器~クリーンケースS~M程度
蛹時期:そのままか、蛹室の状態によっては人工蛹室へ移行させる場合あり
【エサ交換回数】
♂:途中6~8回程度
♀:途中6~7回程度
(※マットの痛み、劣化、管理温度、エサの減り具合により誤差あり)
【設定管理温度】
20~25℃前後
【羽化までにかかるおおよその時間】
(※ 通年20~25℃前後での管理下)
♂:約16~20ヶ月程度
♀:約14~18か月程度
(※ 管理温度、エサ、湿度、大きさにより誤差あり)
幼虫飼育は比較的簡単で、マットさえ切らさなければすくすくと育ってくれます。
管理温度にもよりますが、過去の飼育では20~25℃前後の管理下(きのこマット使用時で)で約1年弱~1年半程、長くても2年かからない位で羽化してくれております。
この温度帯でもなかなかの大型個体が羽化してくれましたので、もう少し温度を下げてじっくり育てきれればより大型化も望めるかもしれません。
【蛹化時の注意】
幼虫飼育自体は容易なのですが、コーカサスの幼虫飼育~羽化で最大の難関は、蛹化だと私は思います。
なぜかと言うと、蛹化の時、なかなか大きな角(長角)を形成してくれないんです。
ボディばかり大きくて、角は短い・・・こんな個体が多い傾向があります。
対策としては、蛹化前には管理するマットの水分量や管理湿度を少々多めにする、他にはマット自体を赤土や黒土などのキメの細かいものをケース底に固く敷き詰め直すと長角が出来やすい傾向があると言われておりますが、その対策をすれば絶対に長角が出るというわけではないようです。難しいところです。。
★★産卵方法★★
次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。
【産卵にお勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【セット期間】
開始~約1ヶ月半から2ヵ月程度
採卵する場合は約2週間に一度の採卵
【産卵に使用するケース】
クリーンケースL~衣装ケース中~L程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
適量(手で握って土団子が出来る位)
【セット方法】
ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
産卵自体は比較的容易な種だと考えます。
産卵セットで使用するケースが小さい場合は、親がせっかく産んだ卵を動いているうちに潰してしまう可能性が高くなりますので、そういった場合はこまめに採卵してあげると良いと思います。
【採卵した卵の管理方法:例】
採卵した場合は、あくまで私のやり方ですが、上記のようにケースに穴をつくって卵を落とし込み、その上をマットで軽く覆います。
有精卵ならば孵化率も悪くなく結構沢山の幼虫が取れます。
【採卵せず放置しておての割り出しの場合】
ケースの大きさが広く、かつマットの劣化なども見られなければ、数か月(~2か月位)放置しておいて産卵セットを解除するのも良いと思います。
人間の手で採卵管理しているのと違い、ほぼ自然な状態で孵化するので孵化率も高くなると考えます。
上手くいけばゴロゴロした多数の幼虫が見られる可能性も高いでしょう。
如何でしたでしょうか?
今回はコーカサスオオカブトの飼育方法についてご紹介させて頂きました。
是非機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2022年2月18日
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今回はアフリカのノコギリクワガタの一種、セネガルノコギリクワガタの飼育方法をご紹介したいと思います。
【参考画像:セネガルノコギリクワガタ♂】
【飼育種】
和名:セネガルノコギリクワガタ
学名:Prosopocolius senegalensis
産地:セネガル、ガーナ、カメルーン等々・・
アフリカ広くに分布しているノコギリクワガタで、茶褐色の小型のノコギリクワガタです。
私がこの種を飼育していたのは、2003年前後になりますからもうかなり昔ですね。
今現在の野外品&飼育品での流通量は分かりませんが、飼育も産卵、幼虫飼育共に容易な種だったと記憶しております。
それでは私個人のやり方ではございますが、幼虫飼育方法と産卵方法をご紹介してみたいと思います。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
菌糸、きのこマット、完熟マット
【マット飼育の場合に使用する容器サイズ】
♂:500㏄程度
♀:500㏄程度
※マット交換は1~2度程度
【菌糸飼育の場合】
♂:800㏄×1本
♀:800㏄×1本
※菌糸ビンの劣化、幼虫の食い次第ではもう一本必要とする場合もあります※
【設定管理温度】
23~25℃前後
【羽化までにかかる時間:菌糸の場合】
♂:初令投入して約8~10ヶ月程度
♀:初令投入して約6~8ヶ月程度
※あくまで目安です。♂♀、管理環境(管理温度、飼育するエサ等)、亜種の違いによって個体差があります※
幼虫飼育はとても容易な種だと感じてます。
小型なノコギリですので、エサ容量も多くは必要ありません。
当時は菌糸(Basic)で羽化させておりました。
キレイに問題なく羽化して来ていましたので、菌糸での幼虫飼育は問題ないと思います。
マット飼育は、その当時はまだ月夜野のマットは発売前だったために羽化データはありませんが、感覚的には、きのこマット、完熟マット、これらのマットでも飼育が合っているように感じます。
管理温度は23~25℃程度 で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
では次に産卵セット方法についてご紹介してみたいと思います。
産卵セットはマットのみで産卵させるやり方と、材を入れたセット方法の2パターンがあると考えます。
★★産卵方法★★
<マットのみを使用した産卵方法>
【産卵に使用するお勧めマット】
完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~l程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を深さ7割位で固く詰める。
残りの1割程度はフンワリと。
セット方法を画像付きでご紹介します。
産卵セットに使用するケースの準備。
今回はクリーンケースを使用します。
クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
次に材を使用した産卵セット方法のご紹介です。
<材を使用して産卵セットを組む場合>
【お勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【お勧めの材】
コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【お勧めの容器】
クリーンケーM~L程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
セット方法の具体例をご紹介してみます。
まずは使用する材を用意。
こちらはクヌギ材になります。
少し柔らかめの材がお勧めです。
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、あくまで私のやり方になりますが、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。
弊社のマットでのお勧めは、完熟マット、黒土マット。
材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。
マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれますので・・・。
後は親♀を入れフタをします。
今回はコバエシャッターを使用してみました。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵セッティングに関しては上記の2パターンのいずれかでセットを組めば大丈夫だと思います。
当時はまだ月夜野きのこ園のマット全般が発売されておりませんでしたので、実際には使用しておりませんが、その当時の使用感や感覚などから個人的感触から言えば完熟マット、黒土マットでも産卵は可能だと感じております。
マットのみの産卵でもOKですが、材を入れてのセットも有効です。
♀には個体差があり、はマット産みを好む個体、材産みを好む個体がいるようです。
材を入れて産卵させる場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。
特別難しい種ではないと感じています。
皆さんも入手機会がございましたら、是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現時点での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m ※
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Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2022年2月15日
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今回はサビイロカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【サビイロカブト♂参考画像】
【サビイロカブト♀参考画像】
【飼育種】
和名:サビイロカブト
学名:Allomyrina pfeifferi celebensis
昔から流通しているサビイロカブト。
小型種ですが、体色、体毛と言った方がよいのか、ビロード調のフサフサした毛並みが触り気持ちよい可愛いカブトムシです。
★★幼虫飼育★★
幼虫飼育は、私は以下の様な方法で行っています。
【使用するお勧めエサ】
きのこマット、完熟マット、
【使用する容器】
♂♀:500cc程度のブロー容器やプリンカップ
【エサ交換回数】
♂:途中1~2回程度
♀:途中1~2回程度
(※マットの痛み、劣化、エサの減り具合により誤差あり)
【設定管理温度】
25℃前後
【マット水分量】
適量(手で握って土団子が出来き、指の間から水が染み出ない程度)
【羽化までにかかるおおよその時間】
(※ 通年25℃前後での管理下)
♂:約6~10ヶ月程度
♀:約6~10か月程度
(※ 管理温度、エサ、湿度、大きさにより誤差あり)
幼虫飼育は比較的簡単で、エサ(マット)さえ切らさなければすくすくと育ってくれます。
管理温度にもよりますが、過去の飼育では25℃前後の管理下(きのこマット、完熟マット使用)で約6~10ヵ月程度で羽化してくれました。
★★産卵方法★★
次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。
【産卵にお勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【セット期間】
開始~約1ヶ月半から2ヵ月程度
【産卵に使用するケース】
小~中ケースクラス
【産卵管理温度】
25℃前後
【マット水分量】
適量(手で握って土団子が出来き、指の間から水が染み出ない程度)
【セット方法】
ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
産卵自体はとても容易な種だと考えます。
サビイロカブトの場合、私は採卵ではなく、一定期間放置しておいての割り出しをしております。
目安としては、産卵セットから約1か月半~2か月程度です。
上手くいけばゴロゴロした多数の幼虫が見られる可能性も高いでしょう。(※参考画像)
如何でしたでしょうか?
今回はサビイロカブトの飼育方法についてご紹介させて頂きました。
是非機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), プリンカップ, 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2022年2月8日
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月夜野きのこ園では、クワガタやカブトムシ飼育等において飼育者の皆様のお役に立てる商品を、おかげ様で数多く販売させてもらっております。
それぞれの商品の特性や使い方などは、商品欄に記載されておりますが、購入される前に「これってどんな感じで使うの?効果がありそうなのかな?」等といった分かりにくい点もあるかもしれません。
月夜野きのこ園内で販売されている商品の特性や、実際に使ってみてどうなのか?等といった体感レポート的なものを加えたご紹介をしていきたいと思います。
購入して頂くお客様の少しでもアドバイスになれば幸いです。
今回の商品紹介は、
「ゼリースプリッター2」です。
その名の通り、ゼリーをカッター歯により真っ二つに切断する用品。
カット可能なゼリーは16gゼリーに限ります。
カバーを外し、16gゼリーを一番上にセット。
再度カバーを元に戻し、
上から下に抑えながら、
一番下までカバーを下げます。
ゼリーには切り込みが入り
16gゼリーを2つに切断!
見事に2つに切断されています。
切断された断面図。
とても滑らかでキレイです。
カットしたゼリーの半分を、成虫の待つカップに投入。
キレイに収納。
上記プリンカップは200cc。
通常200ccプリンカップに16gゼリーを1個そのまま入れてしまうと、ゼリーの高さの方が大きい為、カップのフタが浮いてしまいます。
しかしゼリースプリッター2でカットしたゼリーならば、この様にスリムに収納可能です。
またクワガタ達もゼリー口径が広がることにより、食事の際のアゴかかりの可能性も少なくなります。
如何でしたでしょうか?
管理場面によっては上記の様に切断することで、何かと便利な場合もあります。
また小型種にゼリーを与える場合、丸々一個では多すぎる場合や、ゼリーの中に入り込んでの溺れ死などを減らすなど利点は様々にあると思います。
以上、今回は「ゼリースプリッター2」をご紹介させて頂きました。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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今回は南米のゴロファ(タテヅノカブト)種の一つ、ゴロファ・ポルテリの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【ゴロファ ポルテリ♂参考画像】
【ゴロファ ポルテリ♀参考画像】
【飼育種】
和名:ゴロファ ポルテリ
学名:Golofa porteri
産地:ベネズエラ等
南米に生息するゴロファ(タテヅノカブト)種。
その中でも最も大型になるのが、このポルテリです。
小型が多いゴロファ種ですが、このポルテリに至っては大型になります。
また♂に至っては体色も光沢があり色艶も素晴らしく美しいです。
♂の綺麗な色合いに対して♀は黒っぽいのもまた面白いと思います。
★★幼虫飼育★★
幼虫飼育は、私は以下の様な方法で行っています。
【使用するお勧めエサ】
きのこマット、完熟マット、
【使用する容器】
♂♀:1800㏄程度のブロー容器
【途中エサ交換回数】
♂♀:途中4~5回程度
(※マットの痛み、劣化、エサの減り具合により誤差あり)
【設定管理温度】
20~25℃前後
【羽化までにかかるおおよその時間】
(※ 通年20~25℃前後での管理下)
♂:約12~17ヶ月程度
♀:約11~13ヵ月程度
(※ 管理温度、エサ、湿度、大きさにより誤差あり)
幼虫飼育は比較的容易な種。
マットさえ切らさなければすくすくと育ってくれます。
他のゴロファ種の大体の種は一年もあれば羽化しますが、ポルテリの場合は大型というだけもあってもう少し時間がかかる場合もあるようです。
私の所では♂83mmを羽化させるのに約17ヵ月かかりました。
その反面♀は約12ヵ月程度でした。
★★産卵方法★★
次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。
【産卵にお勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【セット期間】
開始~約1ヶ月半から2ヵ月程度
採卵する場合は約2週間に一度の採卵
【産卵に使用するケース】
クリーンケースL程度
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】
適量(手で握って土団子が出来、ぎゅっと握った際に指から水が染み出ない程度)
【セット方法】
ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
産卵自体はとても容易な種だと考えます。
放置産卵させておいて、時期が来てからの回収も良いと思いますが、沢山卵を取りたい場合はやはり採卵した方が良いかと思います。
特に産卵セットで使用するケースが小さい場合は親がせっかく産んだ卵を動いているうちに潰してしまう可能性が高くなりますので、そういった場合はこまめに採卵してあげると良いと思います。
私は通常ゴロファ種は放置産卵で行っているのですが、ポルテリの場合だけは採卵する方法を取っております。
【採卵した卵の管理方法:例】
採卵した場合は、あくまで私のやり方ですが、上記のようにケースに穴をつくって卵を落とし込み、その上をマットで軽く覆います。
有精卵ならば孵化率も悪くなく結構沢山の幼虫が取れます。
【採卵せず放置しておての割り出しの場合】
ケースの大きさが広く、かつマットの劣化なども見られなければ、数か月(~2か月位)放置しておいて産卵セットを解除するのも良いと思います。
人間の手で採卵管理しているのと違い、ほぼ自然な状態で孵化するので孵化率も高くなると考えます。
上手くいけばゴロゴロした多数の幼虫が見られる可能性も高いでしょう。(※幼虫は参考画像)
如何でしたでしょうか?
今回はゴロファ種、ゴロファ ポルテリの飼育方法についてご紹介させて頂きました。
是非皆様も機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), プリンカップ, 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2022年2月1日
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今回はDynastes属のオオカブト、ネプチューンオオカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【ネプチューンオオカブト♂参考画像】
【ネプチューンオオカブト♀参考画像】
【飼育種】
【和名】ネプチューンオオカブト
【学名】Dynastes neptunus neptunus
【産地】コロンビア、エクアドル等
★★幼虫飼育★★
幼虫飼育は、私は以下の様な方法で行っています。
【使用するお勧めエサ】
きのこマット、完熟マット、
【使用する容器】
♂♀:1800ccブロー容器~クリーンケースS~M程度
【エサ交換回数】
♂:途中6~8回程度
♀:途中5~6回程度
(※マットの痛み、劣化、エサの減り具合により誤差あり)
【設定管理温度】
18~20℃前後(※重要)
【羽化までにかかるおおよその時間】
(※ 通年18~20℃管理下)
♂:約16~24ヶ月程度
♀:約14~16か月程度
(※ 管理温度、エサ、湿度、大きさにより誤差あり)
体長、幅ともに幼虫もかなり大きくなります。
幼虫飼育は比較的簡単で、マットさえ切らさなければすくすくと育ってくれます。
ネプチューンオオカブトの幼虫飼育で一番重要なのは管理温度です。
設定温度は低温気味の約18~20℃程度で管理させてあげると良いと考えています。
低温ゆえゆっくりと育ちますので、ヘラクレス等と比べても羽化までに少々時間がかかります。
★★産卵方法★★
次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。
【産卵にお勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【セット期間】
開始~約1ヶ月半から2ヵ月程度
採卵する場合は約2週間に一度の採卵
【産卵に使用するケース】
クリーンケースL~衣装ケース中~L程度
【産卵管理温度】
18~20℃前後(※重要)
【水分量(湿度)】
適量(手で握って土団子が出来る位)
セット方法を画像付きでご紹介します。
産卵セットに使用するケースの準備。
今回はクリーンケースを使用しての例になります。
ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)、上部は空間を設けます。
そして仕上げに、クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
管理温度さえ低温というところを除けば、産卵自体はとても容易な種だと考えます。
こまめに採卵すれば、過去には多い時には100近く採卵出来たときもありました。
産卵セットで使用するケースが小さい場合は親がせっかく産んだ卵を動いているうちに潰してしまう可能性が高くなりますので、そういった場合はこまめに採卵してあげると良いと思います。
【採卵した卵の管理方法:例】
採卵した場合は、あくまで私のやり方ですが、上記のようにケースに穴をつくって卵を落とし込み、その上をマットで軽く覆います。
あとは孵化を待つのみです。管理温度は産卵セットの時と同じ18~20℃前後にして管理しています。
有精卵ならば孵化率も悪くなく結構沢山の幼虫が取れます。
【採卵せず放置しておての割り出しの場合】
ケースの大きさが広く、かつマットの劣化なども見られなければ、数か月(~2か月位)放置しておいて産卵セットを解除するのも良いと思います。
人間の手で採卵管理しているのと違い、ほぼ自然な状態で孵化するので孵化率も高くなると考えます。
上手くいけばゴロゴロした多数の幼虫が見られる可能性も高いでしょう。
如何でしたでしょうか?
今回ネプチューンオオカブトの飼育方法についてご紹介させて頂きました。
是非機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m
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2022年1月27日
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今回はアフリカのオオツヤクワガタのもう一つの種、レギウスオオツヤクワガタの飼育方法をご紹介したいと思います。
【参考画像:レギウスオオツヤクワガタ♂】
【飼育種】
和名:レギウスオオツヤクワガタ
学名:Mesotopus regius
産地:アフリカ・カメルーン
タランドゥスオオツヤクワガタと対をなすもう一つのオオツヤガタ種、レギウスオオツヤクワガタです。
漆黒なタランドゥスと同じような体色が大多数ですが、赤系の色、通称「赤レギ」と呼ばれている赤褐色の個体も存在します。
タランドゥスとレギウスの最もな違いはアゴの形状、湾曲具合です。
大きく湾曲するタランドゥスと違ってレギウスはやや直線的、湾曲は弱い傾向で前に伸びるような感じになります。
ただし小型個体の場合はタランドゥスもあまり湾曲しなくなるので、時にレギウスとの見分けが難しい場合があります。
成虫はとても強く、頑丈です。
活発に動き回るタイプではありませんが、熟成すると、独特の振動(バイブレーション)を行い身体を揺らします。
飼育方法は、産卵&幼虫飼育共にタランドゥスオオツヤクワガタと全く同じ。
今現在では飼育方法も確立されており、弊社ではNatura菌糸にて産卵や羽化実績がございます。
それでは私個人のやり方ではございますが、幼虫飼育方法と産卵方法をご紹介してみたいと思います。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
Natura(ナチュラ)カワラ菌糸ビン
【えさ交換回数】
N-1100 ×2本程度
※交換途中1~2回程度(※菌糸の劣化や状況による)
【設定温度】
23~25℃前後
【羽化までにかかる時間】
♂:約7~12か月程度
♀:約7~10か月程度
※あくまで目安です。♂♀、管理環境(管理温度、飼育するエサ等)、亜種の違いによって個体差があります※
幼虫飼育はカワラ系菌糸を使用すればとても容易な種だと感じてます。
弊社ではNatura(ナチュラ)菌糸で羽化実績がございます。
この種はとても成長が早く、管理温度によってはあっという間に羽化してしまう傾向があります。
飼育自体は特別難しくはないと考えております。
では次に産卵セットの方法をご紹介したいと思います。
タランドゥスの産卵方法には、
・カワラ材、レイシ材を使用したセット方法
・カワラ系菌糸を使用したセット方法
の2つのやり方がございます。
<産卵方法>
★★カワラ、レイシ、植菌材を使用する方法★★
【産卵に使用するお勧めマット】
基本マット産みではないので、特にこだわりなし。
私はきのこマット、完熟マット辺りを良く使用。
【産卵に使用する材】
カワラ材、レイシ材、
人工カワラ、レイシ材(植菌材)
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
材の頭が出るようにセット。
産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)
では画像と共にセット方法の手順をご紹介したいと思います。
※この画像では普通のクヌギ材を使用しての参考画像紹介になります。タランドゥスのセットの場合にはカワラ、レイシ材を使用することをお間違えないようにして下さいませ※
<手順>
まずは使用する材を用意。
下記画像はクヌギ材になります。
タランドゥス種をセットする場合は、カワラ材、レイシ材、植菌カワラ、レイシ材をご使用下さいませ。
材を用意します。
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
材を水に浸します。
ただし植菌材の場合は加水は必要ないかと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。
タランドゥスは材産みが主体なのでマットは基本的には何でもOKです。
針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難かと思われます。
次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。
この画像で使用しているのはクヌギ材2本です。少し柔らかめの材です。
ゼリーと生体を入れて完成。
真上からの画像です。
このようにマットをそこまで深く詰める必要はありません。
いわゆる「転がし産卵」で十分です。
次に菌床ブロック、菌糸ビンをしようしたセッティング方法をご紹介します。
★★菌糸に産卵させる方法★★
(菌糸ブロック、菌糸ビン産卵セット方法)
【使用するケース】
クリーンケースLサイズ
【使用する菌床、菌糸ビン】
Natura(カワラ)ブロックまるまる1個
Natura-1100菌糸ビン
【周りを埋め込んだマット】
きのこMat 、完熟Mat どれでもOK
【水分量】
菌床はそのまま、マットは少し水分少なめ
【設定温度】
25~27℃前後
産卵セットは以下のような感じで組みます。
※こちらは菌糸ブロックで組むセットのものです※
<手順>
まずケースを用意します。
ちなみにこのケースはクリーンケースLサイズです。
次にケース底面にマットを入れます。底2~3cm程度敷き詰めます。
次に袋から出した菌糸ブロックを丸ごと入れます。
ケースに入りきらない場合は菌糸ブロックを削って入れてもOKです。
周りをほんの少しマットで埋め込みます。
完全に埋めきる必要はありません。
半分か1/3程度でOKです。マットは菌糸が動かないように固定するような役割です。
ゼリー、生体♂♀を入れます。
フタをして完成です。
ちなみに菌糸ボトルでの産卵セットは、
このような感じのセッティング方法になります。
マットに菌糸ボトルを1/3程埋め込むだけ。
菌糸ビンがグラグラ動かないように固定するように埋め込むと良いと思います。
上記が産卵の手順です。
カワラ系材やカワラ系菌糸をしようすれば、産卵&幼虫飼育共に難しい種ではないと感じています。
皆さんも是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現時点での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m ※
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2022年1月25日
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きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース
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今回はアフリカ大陸のオオカブト、ケンタウルスオオカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【ケンタウルスオオカブト♂参考画像】
【ケンタウルスオオカブト♀参考画像】
【飼育種】
【和名】ケンタウルスオオカブト
【学名】Augosoma centaurus
【産地】アフリカ産
★★幼虫飼育★★
幼虫飼育は、私は以下の様な方法で行っています。
【使用するお勧めエサ】
きのこマット、完熟マット、
【使用する容器】
♂♀:1800ccブロー容器~クリーンケースS程度
【エサ交換回数】
♂:途中6~8回程度
♀:途中5~6回程度
(※マットの痛み、劣化、エサの減り具合により誤差あり)
【設定管理温度】
23~25℃前後
【羽化までにかかるおおよその時間】
(※ 通年23~25℃前後での管理下)
♂:約18~24ヶ月程度
♀:約14~18か月程度
(※ 管理温度、エサ、湿度、大きさにより誤差あり)
幼虫飼育は比較的簡単で、マットさえ切らさなければすくすくと育ってくれます。
管理温度にもよりますが、過去の飼育では23~25℃前後の管理下(きのこマット、完熟マット使用)で約1年半~2年程で羽化してくれました。
この温度帯でもなかなかの大型個体が羽化してくれましたので、もう少し温度を下げてじっくり育てきれればより大型化も望めるかもしれません。
★★産卵方法★★
次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。
【産卵にお勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【セット期間】
開始~約1ヶ月半から2ヵ月程度
採卵する場合は約2週間に一度の採卵
【産卵に使用するケース】
クリーンケースL~衣装ケース中~L程度
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】
適量(手で握って土団子が出来る位)
【セット方法】
ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
産卵自体はとても容易な種だと考えます。
こまめに採卵すれば、過去には多い時には100近く採卵出来たときもありました。
産卵セットで使用するケースが小さい場合は親がせっかく産んだ卵を動いているうちに潰してしまう可能性が高くなりますので、そういった場合はこまめに採卵してあげると良いと思います。
【採卵した卵の管理方法:例】
採卵した場合は、あくまで私のやり方ですが、上記のようにケースに穴をつくって卵を落とし込み、その上をマットで軽く覆います。
有精卵ならば孵化率も悪くなく結構沢山の幼虫が取れます。
【採卵せず放置しておての割り出しの場合】
ケースの大きさが広く、かつマットの劣化なども見られなければ、数か月(~2か月位)放置しておいて産卵セットを解除するのも良いと思います。
人間の手で採卵管理しているのと違い、ほぼ自然な状態で孵化するので孵化率も高くなると考えます。
上手くいけばゴロゴロした多数の幼虫が見られる可能性も高いでしょう。
如何でしたでしょうか?
今回はケンタウルスオオカブトの飼育方法についてご紹介させて頂きました。
是非機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), プリンカップ, 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2022年1月21日
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今回は、かなり昔(2004年頃)に飼育していた種になりますが、ウッドラークパプアマルカブトの飼育方法をご紹介したいと思います。
【参考画像:ウッドラークパプアマルカブト♂】
【参考画像:ウッドラークパプアマルカブト♀】
【飼育種】
和名:ウッドラークパプアマルカブト
学名:Papuana woodlarkiana
産地:イリアン等
小型カブトの一種、ウッドラークパプアマルカブトです。
このカブトは私が2004年位に飼育しておりました。もう20年近く前になるのですね、時が経つのは早いものです。。
体長はかなり小さく、♂でも大きくて30㎜半ば程、♀だと20㎜台がほどんどです。
体色は黒一色。強い光沢で、コロコロしていて可愛いカブトです。
飼育は産卵、幼虫飼育共にとても容易な種です。
それでは私個人のやり方ではございますが、幼虫飼育方法と産卵方法をご紹介してみたいと思います。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
完熟マット
【飼育容器】
300㏄程度のプリンカップ、もしくは500㏄ブロー容器程度。
【えさ交換回数】
途中1~2回程度(※マットの劣化や状況による)
【設定温度】
23~25℃前後
【羽化までにかかる時間】
♂:約6~8か月程度
♀:約6~8か月程度
※あくまで目安です。♂♀、管理環境(管理温度、飼育するエサ等)、亜種の違いによって個体差があります※
幼虫飼育はとても容易な種だと感じてます。
弊社のマットでは、完熟マットが合っているように思えました。
小さな種なので、 300~500㏄程度の容器で飼育すれば十分です。
マットに劣化等の痛みなどがなければ、2令位頃からの投入位ならばほとんど羽化まで交換無しで羽化してくます。
管理温度は23~25℃程度 で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
では次に産卵セット方法についてご紹介してみたいと思います。
産卵セットはマットのみで産卵させるやり方が主流です。
★★産卵方法★★
<マットのみを使用した産卵方法>
【産卵に使用するお勧めマット】
完熟マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースS程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を深さ7割位で固く詰める。
残りの1割程度はフンワリと。
セット方法を画像付きでご紹介します。
産卵セットに使用するケースの準備。
今回はクリーンケースを使用します。
クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
産卵は弊社のマットですと、完熟マットで産卵可能でした。
当時はまだ黒土マットが発売されておりませんでしたので、黒土マットでの産卵実績は御座いませんが、個人的感触から言えば黒土マットでも産卵は可能だと感じております。
親♀のサイズも25㎜程度ですので、Sケースサイズの容器でも十分かと思います。
卵もとても小さいので、マットの劣化等がなければ、セット開始して約1ヵ月半~2カ月ほどして割り出せば、多くを幼虫で回収することが出来るかと思います。
産卵&幼虫飼育共に難しい種ではないと感じております。
昔昔飼育していたとても小さくて可愛いカブトの飼育紹介でした^^
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現時点での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m ※
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), プリンカップ, 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2022年1月18日
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