先日の日記(レギウス)のレスに以下の様なコメントがつきましたので、本日の日記上で取り上げたいと思います。
過去の日記で書いた文と重複しますが、ご紹介したいと思います。
【菌床産卵の利点】
・セットが楽(産卵木の柔らかさや加水の手間が要らない)
・割り出しが楽(産卵木の割り出し時のように幼虫を潰すことも少なく、また手で楽に割り出せる)
・若令幼虫に最初から菌糸を摂取させられる。
その菌床産卵のセットの手順を追ってみてみましょう。
1.まずケースを用意します。このケースはクリーンケースLサイズです。
今回使用したマットはきのこマットです。
ケースに入りきらない場合は菌糸ブロックを削って入れてもOKです。
半分か1/3程度でOKです。
5.ゼリー、生体(♂♀)を入れます。
今回使用したのをまとめると
【使用したケース】クリーンケースLサイズ
【使用する菌床】菌床ブロックまるまる1個(カワラ)
【周りを埋め込んだマット】きのこマット
【水分量】菌床はそのまま、マットは少し水分少なめ
【設定温度】24~25℃程度
上記のような方法でセットを組みます。
また5.の手順の時、交尾をさせてなければ♂♀を同時に投入しますが、事前に交尾をさせていれば♀のみの投入もベターです。その時は菌糸ブロックに穴を開けてメスを最初からねじ込む方法もアリです。きちんと交尾が成功すれば♀はそのまま潜ってしばらくは出てこないでしょう。
【メタリストさん】
近いうちにNATURAでタラの産卵セットを組む予定なのですが、菌糸瓶で産卵させるときは1ヶ月くらい置いたものの方がよい結果が出ると聞きました。少し古くなって熟成された方がいいのでしょうか?
そうですね、私の経験上からすれば、確かに少し熟成した方が良いようにも思います。
ただあまり熟成しすぎると今度は柔らかくなりすぎる場合もありますのでご注意を・・・。(^^)
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今日の羽化報告はアフリカのクワガタ、レギウスオオツヤクワガタです。
【飼育種】
和名:レギウスオオツヤクワガタ
学名:Mestopsu tarandus f.regius
【羽化体長】♂77mm
【使用したエサ】Natura菌床 1100~1400に詰め替え
【えさ交換回数】1回
【設定温度】20~22℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約7ヶ月(合計約10ヶ月)
産卵についてもカワラ材、レイシ材、カワラ菌糸などで容易に産卵させれます。是非一度挑戦してみて下さいませ。(^^)
使用したアイテム

寒い日が続きますね。
今日は久々のパプアキンイロクワガタの産卵の報告です。
【飼育種】
和名:パプアキンイロクワガタ
学名:Lamprima adolphinae
産地:アルファック産
累代:CB
【産卵のセット方法】
使用したマット:くわMat
使用した容器:クリーンケースS
産卵セット期間:約1ヶ月半
設定温度:25℃前後
水分量:適量
結果:マット幼虫31頭を回収
おなじみパプアキンイロクワガタです。このパプキン羽化の報告はそこそこしていましたが、産卵の報告は以外にしていなかったんですね・・・。
改めて気付きました。
産卵は非常に容易です。
私の場合、当たり前の事ですが、♂と♀が後食を完全に開始してからペアリングします。
同血統の兄弟で交配する場合は大体♀の方が先に後食しますので、♂の後食を待ちます。後食して約2週間ほどしてから交尾させます。
交配をしっかりさせるのも重要ですので、私の場合、小さめの容器、たとえばプリンカップの
300cc程度の容器でほぼ1週間位同居させます。それから産卵セットに移動して♀のみを投入・・・。
あとはケース側面などに幼虫が見えるのを待つだけです。
産卵セットを図示すると以下のようになります。
私の場合、産卵木は入れずに、
そのままマット固めでセットします。
凄く多産とはいきませんが、取れる時は50近く幼虫を回収出来ます。
多色多様の色合いが楽しめますので、お勧めの種ですよ。(^^)
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さて、本年度2回目のデータ公開はメンガタ・メリーです。
【メンガタ・メリー♂58mm】
【飼育種】
和名:メンガタ・メリー
学名:Homoderusmellyi
【羽化体長】♂58mm
【使用したエサ】Basic900
【えさ交換回数】交換なし
【設定温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約7ヶ月(合計約9ヶ月)
今回は前回データ公開した時と同様にBasic900で羽化させました。
サイズは前回の56mmを更新して、58mmと結構大型の方だと思います。
飼育方法は至って容易な方で、弊社のマットでは菌糸シリーズ全般、マットではきのこMat、くわMatで結果が出ております。今回の個体はBasic900と菌糸で羽化させました。以前くわMatで57mmを羽化させたのと同じくらいのサイズで出てくれました。この種はマットでも菌糸でも合うようです。管理温度は23~25℃前後ですが、23℃寄りの事の方が多かったと思います。
体色がとてもキレイで、かつ風貌もとてもユニークな形状のクワガタですよね。
幼虫飼育は容易ですし、産卵も容易です。ただ熟成期間が少々長く、熟成して交尾するまでに、羽化後約半年位活動しない事もあります。 でもその分鑑賞するにはよい虫だと思いますが・・・。とても美しく可愛い虫ですので、機会があれば是非飼育してみて欲しいクワガタです。 (^^)
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新年早々にインフルにかかってしまい、ダウンしてしてしまいこの日記を御覧の皆様にはご迷惑をおかけ致しました。まだ体調は万全ではありませんが、頑張っていこうと思います。(^^)
さて、新年初めのデータ公開はスマトラオオヒラタでいこうと思います。
この個体は昨年羽化していたもを公開させて頂きたく存じます。御了承下さいませ。
【飼育種】
和名:スマトラオオヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus
産地:スマトラ島 アチェ産
累代:WF1
【羽化体長】♂92mm
【使用したエサ】♂Element1100~Element1400
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】♂2令投入して合計10ヶ月程度
おなじみアチェ産スマヒラです。
1本目のElement1100を9割方食べるギリギリで、Element1400に入れました。
やり方は毎回同じ方法で羽化させています。♀ならば1本目と同じ1100でも良いと思います。
また菌糸飼育だけではなくマット飼育でも飼育可能です。
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皆さんこんにちは。飼育担当Shihoです。
新年早々、病気になってしまい・・・日記の更新が遅れています。
申し訳ございません。m(_ _)m
皆様もお体にはお気を付けくださいませ。
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飼育日記を御覧の皆様、新年明けましておめでとう御座います。
昨年は大変お世話になりました。
今年もどうぞよろしくお願い致します。(^^)
新年のご挨拶が遅れましてすみませんでした。いよいよ2011年がスタートしましたね。
今年も例年以上に沢山のデータを取り、また生体販売の方にも力を入れていこうと思っております。
ではどうぞよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
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飼育日記を御覧の皆様、いつも御覧頂きありがとうございます。
先月よりPCのシステム不調で飼育日記をなかなか更新出来ず申し訳御座いませんでした。 今現在、何とか稼動出来るに至りましたが、まだ完調までには至らずご迷惑をおかけ致しております。 本当に申し訳御座いません。重ねてお詫び申し上げます。
さて、2010年ももう終わりですね。早いものです。 今年を振り返ると、生体販売が本格化して来ました。 来年は私が飼育している生体達も販売される事になると思います。 どうそその時はお手柔らかにお願い申し上げます。
それでは皆様良いお年をお迎え下さいませ。
今年もありがとうごぞざいました。
飼育担当:Shiho (^^)
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約1年ブリのアトラスオオカブト登場です。
【飼育種】
和名:アトラスオオカブト(スマトラ産)
学名:Chalcosoma atlas atlas
【羽化体長】♂84mm
【使用したエサ】きのこMat
【使用した容器】 1500ccブロー容器(径137×高さ130)
【えさ交換回数】途中3~4回
【設定管理温度】23℃前後
【羽化までにかかった時間】♂2令投入して合計約11ヶ月
幼虫飼育の場合、エサはきのこMat 、完熟Mat 、黒土Mat、 他にくわMatでも育ちます。中でも成長のよいのはきのこMatくわMatです。 今回はきのこMatを使用しました。
前の日記内記事で説明したのと同じ内容ですが、管理温度と適度なえさ交換(糞が目立ってきたら交換)を心がけて飼育すれば♂で11ヶ月程度、 ♀で10ヶ月程度で羽化してきます。水分量は適量を保ちます。水分が少ないと成長も悪くなります。 カルコソマ系のカブトは蛹化する前に黒土や赤土などを底にひいてやるとより長角が出やすいと言われていますが、 当園ではそのままで羽化させています。今回ご紹介したアトラス♂もスマトラ産的には角も伸びていると思います。
カルコソマ系といえばコーカサスに主役を持っていかれがちですが、アトラスもなかなかいいもんですよ。(^^)
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ニジイロクワガタの羽化報告です。
【飼育種】
和名:ニジイロクワガタ
学名 Phalacrognatus muelleri
産地:オーストラリア産
累代:CB
【羽化体長】♂62mm
【使用したエサ】Element800
【えさ交換回数】Element800
2本
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約6ヶ月(合計8ヶ月程度)
久々のニジイロクワガタの羽化報告です。
ニジイロはちょくちょく羽化してるのですが、日記で更新するのは約2年ぶり。何とも間が開いてしまいました。
オーストラリアを代表するクワガタと言っても過言ではないニジイロクワガタ。本当は大珍種に値すると思うのですが、
飼育が容易なせいで養殖個体が増え、生体業界では普通種的な存在になってしまっているクワガタです。とはいえ、
体色のキレイさは世界一といっても過言ではなく、初めて目にした人はこんなクワガタがいるのかと思うほどです。
飼育は非常に容易な種。産卵も幼虫飼育もとても簡単。幼虫飼育では、菌糸、マットどちらでも大丈夫です。今回はElement800の菌糸を使用。
2本使用して羽化させた個体です。ニジイロの場合、蛹化前に暴れが起こり易く、今回も2本目を半分食べたあたりから暴れだし、
蛹化に至りました。前回のようにマットに移し変えた方が良いかなと思ったのですが、
暴れの期間も比較的短くですんでくれましたので何とか60mmUPはいってくれましたのでホッとしております。
しかし本当にキレイですよね。とても格好の良いクワガタだと思います。(^^)
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