先日の日記にてシナカブトさんより、ツヤクワガタの産卵について御質問を受けましたので、今日はこの場にて検討してみたいと思います。

ツヤクワガタ=Odontolabis系のクワガタの産卵は一般ではカブトと同様のセットを組むと良いと言われております。
その点を考えまして、弊社では以下の様な方法でツヤクワガタの産卵セットを組んでおります。

産卵に使用するマット:完熟マット(今販売している弊社のマットの中で一番熟成している為)
セット期間:卵回収は極力避けて、約1~2ヶ月程度の幼虫回収
産卵に使用するケース:プラケース中(W300×D195×H205)
産卵管理温度:23~25℃(幼虫飼育と同等温度)
水分量(湿度):多からず少なからず
セット方法:ケース底面を固くつめ(プラケースの3/5位、上部1/5はフンワリと敷き詰めます)

この様な方法でセットを組みます。
基本的にツヤクワガタ系の産卵は難しい種が多く、しかも♀の当たり外れがかなり多い事で知られています。
比較的簡単に産卵させられる種としては、先日の日記でも書きましたように、ブルマイスター、ラコダール、インターメディア、ダールマン等。
あまり産まない主としては、ゾンメル、ブルーク、インペリアル、カステルナウディ、フェモラリス等が挙げられます。

前述のラコダールやブルマイスターなどはばら撒き産卵もするようで、固めの部分だけではなく上部のふんわりした部分にも産んでくれます。しかも当たれば多産です。

後述のブルーク等については同じ様なセットをしてもなかなか産んでくれなく、まだまだ開発途上なのが現状なようです。

今後、月夜野きのこ園では完熟マットを越える熟度の進んだマット(現在試作開発中)で試して見たいと思います。
この結果につきましては、またおいおい忘れずにご報告していきたいと思います。お楽しみに。(^^)

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