クワガタ、カブトムシの幼虫飼育において、

「幼虫が菌糸ビンやマットの上の方に上がって来てしまって潜りません」

という質問をよく耳にします。

過去の日記上でもこの話題について取り上げましたが、今回は久しぶりに他の皆様にもご紹介する上で、あえて日記上で取り上げてみました。

※これはあくまで私、Shihoが考えうる方法をご紹介するもので、他にも様々な考え方や対策案があると思います。ご参考程度に見てもらえれば幸いです。またこの記事は過去にもご紹介したことがあります。一部重複&訂正&加執がありますことをご了承下さいませ※

 

国産カブトムシ幼虫飼育方法

 

幼虫を飼育していて幼虫が菌糸ビンやマットの上部に上がってくる点ですが、

①酸欠状態
②幼虫自体が病気になった場合
③前蛹なる前の暴れの動きの一環
④蛹室が作れずに仕方なく上に上がってくる
⑤マット内部が熱を持っており苦しい(再発酵)
⑥エサが合わない

あくまで私個人の考えですが、まず考えられる点として上記の理由が考えられます。

 

では一つ一つご紹介していきたいと思います。

 

①:上に上がってくる原因としてまず一番先に考えられるのが「酸欠状態」です。

菌糸ビンやマット内部で酸欠を起こすと幼虫は大体のものがに上がってきます。

その時、通常酸欠になった幼虫はぐったりとしていてあまり動きません幼虫を触ってもぐにゃぐにゃと弾力のない身体をしているのが主です。

対策としては、通気確保をしてあげることだと考えます。

 

 

②:次に「病気になった場合」です。

飼育しているのは生き物ゆえに具合が悪くなることも当然あります。病気の場合は対策案がないのが現状です。

 

③:次に「幼虫が前蛹になる前の暴れの一環の動き」でしょうか?

幼虫は3令後期になると蛹になる為に蛹室を作る準備をします。その一環の動きの中で、まれに上部まで上がって来てしまうものがいる場合もあります。

暴れの動きは決して悪い行動ではないので、そのまま様子を見守るのが良いかと思いますが、あまりにも暴れが酷い場合は、管理温度を少し下げてあげると落ち着くことがありますので、良かったら試してみるのも良いかと思います。

 

 

④:次は、蛹室が作れずに仕方なく上に上がってくる」です。

通常は菌糸ビンやマットの内部で作るのですが、エサ内部の状態が悪い(水分過多や水分不足、コバエや線虫などによるマットの劣化等)と内部で蛹室を上手く形成出来なくなってしまい、挙句の果てに内部では蛹室を作るのを諦めて上部に上がってきてしまうことがあります。

この場合の対策案としては、新しいマットや菌糸ビンに交換してあげることで、その後スムーズに前蛹化することが可能だと考えます。

 

⑤:次に「マット内部が熱を持っており苦しい」ということも考えられます。

菌糸ビンやマット飼育は、管理状況(湿度や温度)によっては再発酵することがあります。

一旦再発酵してしまうと、軽く30℃以上の熱が出てしまうこともありますので注意が必要です。

対策案としては、菌糸ビンやマット内の温度が極力28℃程度を超えないように、管理温度を調整してあげると良いと考えます。

 

⑥:最後に考えられるのは、「エサが合わない場合」です。

幼虫にもエサの好き嫌いの趣向はあると考えます。

マットや菌糸を途中で変えたり、もしくは幼虫が途中からエサの趣向が変わってしまう場合、エサを食べるのを嫌って拒食状態を続けたりすることがあり場合もあります。

その際は、幼虫の好みに合うエサを用意してやる必要がありますが、直接聞くわけにはいけないので、何度もエサ変えして試してやるしか方法は無いかと思います。

 

 

以上、幼虫がマット上部に上がってくる原因をいくつか考えてみました。

幼虫の動きやストレスは無事に羽化するためにも穏やかであってほしいものですよね。

飼育中は、この他にも色々と難しいこともありますが、でもだからこそそれも含めて飼育の楽しさかもしれませんね^^

 

※今回ご紹介した理由と対策案はあくまでも私個人のやり方や考え方ですので、絶対これが原因だと確定するものではございません。勿論この他にも理由や他の対処方法もあるかとは思います。あくまでご参考の一例程度に読んで頂ければ幸いです。m(_ _)m

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