
今年はとっても暖かい!!
既に私自身、今シーズンの野外採集活動は開始しており、先の日記でもご紹介したように既にクワガタ達(ネブトとコクワ)とも出逢うことが出来ました。
順序が逆になってしまいましたが、採集が本格化する夏を前に、クワガタ採集における準備、採集のコツ、クワガタが採れる木等を少しづつではございますがご紹介をしていきたいと思います。
ご紹介するポイントとなるのは、
・採集に必要な道具など
・採集のポイント、コツなど
・採集する木の紹介など
・採集方法など
等です。
※これらの記事は毎年毎年ご紹介しております。
毎回ご紹介しているので、「またこの記事か!」、とお思いになられる方もいらっしゃると思いますが、今年より初める初心者の皆様もいらっしゃると思いますので、大変恐縮ですが再度ご紹介してみたいと思いますので、ご理解頂ければ幸いです。
では、まず今回はクワガタ採集をする為に必要な道具をご紹介してみたいと思います。
昆虫を採集する時、皆さんはどうやって捕まえますか?
そのまま素手で捕まえるという方もいらっしゃるでしょう。それはそれで十分よいのですが、採集するにあたり、少しの道具を使うことでより捕まえやすく、かつ安全に採集することが出来ると考えます。
今回ご紹介するのはあくまで私個人:Shihoの使用している道具等です。勿論人によっては自分に合った様々な道具が存在すると思いますので、あくまでご参考程度に読んで頂ければ幸いです。
【服装・身なり】
まずは道具というより、身に着けるものからご紹介したいと思います。
これはもう常識ですよね。
自然の中には色々な虫がいます。
人間の体に害を及ぼす虫も沢山存在するわけです。最近特によく聞くのが「マダニ」です。勿論マダニ以外にも蚊やアブ、ヒル、ハチ、など沢山の虫が寄ってきます。
そして虫だけではありません。草むらや木に登ったりする際に、身体を傷つける野バラや葉っぱ、木切れなど沢山の危険なものがあります。
また画像の服は少し黒っぽい服ですが、可能ならば白色に近い服だとより良いと思います。黒っぽい服はハチに狙われやすいと聞きます。
こういったものから少しでも身体を守るために肌を表に出さないように装備して出かけましょう。
帽子、夏の山には必需品です。
夏はとても日差しが強くなります。最近は夏になるとよく熱中症で病院に運ばれる方が多数いらっしゃいますので、しっかりと帽子をかぶって対策をしましょう。
また帽子は日差し対策だけではなく、頭を防護してくるという役目ももっています。
攻撃性の強いスズメバチは黒い頭髪等を狙って襲ってくる傾向があるようですので、帽子は必需品です。
白系の帽子の方が攻撃されにくいと言われています。
【攻撃的な性格を持つスズメバチ】
手袋、これも必需品ですよね。
野外の草木は思ったより鋭くてすぐに手が切れてしまいます。
普通の軍手でも良いですが、この画像の手袋は手のひらの部分がゴムで覆われている頑丈なタイプです。これならば多少のものならば安心して掴むことが出来ます。
長靴。草むらには様々なものが潜んでいます。
その代表格が毒ヘビの「マムシ」です。
【2018年度に遭遇したマムシ】
近づいた覚えがなくても気づかずにそのテリトリーに入ってしまって攻撃を受けてしまう例は数えきれないほどあります。
そういった意味でも長靴は必需品です。
この画像の長靴はひざのすぐ下あたりまでくるタイプです。
でもいくら長靴をはいているとはいえ、注意は絶対必要です。襲われないことにこしたことはありませんからね。
タオル。
これは言われなくても皆さん身に着けていくと思います。
私は長めに折りたたんで首と服の回りに埋め込んで、首の隙間からの虫や草などの侵入を防ぎます。
勿論、汗も吸い取ってくれるので、これも必需品でしょう。
【採集道具】
次に私が日頃使っている採集道具をご紹介したいと思います。
虫とり網です。よく100円ショップでも売られている大き目の網です。
こういう大きい網で捕獲する場合は、くっついている樹の下に網を受け皿のようにして置き、その上で網のへりで樹を揺すります。
そうすれば振動を感知した虫が落ちてきて下にある大きな網に入る・・・そういう採り方をすれば良いかと思います。
上記網は私の手作り。4~5mの釣竿の先に幅15cm位のエビ取り用網をつけたもの。
小さなエビ取り網の方が、 枝が分かれている間にいた時などの隙間に入り込みやすいので便利。
なかり長く伸ばせることが出来ます。ルッキング採集の場合には必需品。
懐中電灯(大)です。
結構大き目の懐中電灯で、光の強さも強く、かなり遠くまで光が届きます。
暗い所で回りを照らしたり、灯火採集の際にとても重宝します。
こ ちらも懐中電灯ですが、小さいペンライトタイプです。大きさは15cm程度。
このライトは主に樹のウロ(穴)の中を照らす時に使用します。
オオクワガタ、 ヒラタクワガタ、コクワガタ、スジクワガタ、ネブトクワガタなどのウロや樹皮裏などに潜むクワガタの発見に重宝します。
通称:掻き出し棒:これで樹のウロの中や樹皮裏を探ります。
ウロや樹皮裏などに潜むクワガタを発見する時には、これは絶対必需品!
主にウロの中にいるクワガタを採集する際に使用します。
先が真っすぐな物と、鍵状になっている物と2種類あるとより便利です。ウロの中のクワガタの顎を掴み、これで引っ張りだす事ができます。
しかし結構力が入りすぎる場合がある為、引っ張る時はある程度の加減が必要。
必要以上に力を入れるとクワガタのアゴなどが折れてしまうのでご注意を。
ハンドスコップ。
日中に樹の根本などに潜っているカブトムシなどを掘り起こして捕まえる時に使用します。
樹の高い所に登る時に使用します。
樹のウロが手の届かないような高い場所にあった時、そーっと脚立を立てて静かに上ってウロを見ます。
【双眼鏡】
採集の中で、手に届かない場所にある木、または、かなり大きな大木の場合、木を蹴った位の衝撃だけでは落ちて来ない大物が潜んでいる可能性があります。
そういった木をルッキングで探すことが出来るのが双眼鏡です。
双眼鏡には様々なメーカーのものがあり、大きさ、重さ、倍率も様々です。
・倍率
・視界範囲
・明るさ
・重量の軽さ
に注意して、自分好みの双眼鏡を探してみると良いでしょう。
小さなマスに一頭ずつ入れます。
入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに噛み合うなどの喧嘩の心配はありません。
一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利。
まとめて大量に入れることが出来ますが、ルアーケースのように仕切りがない為、中で噛み合いや喧嘩が起こる可能性があります。
それでも大量に入れられるのは便利ですね。
【予防薬】
いくら完全防備をしているからといっても、やはり虫などに刺される場合があります。そんな時の為に私は以下のようなものを常備持っていくようにしております。
虫よけスプレー(右2つ)、虫さされ薬(左)です。
ここ数年「マダニ」などで騒がれているように虫よけ対策は必要だと考えます。
右2つの虫よけスプレーはマダニ対策にも適応したものらしいです。強力タイプ。
そしてそれでも刺された場合には、左の虫刺され薬を・・・。持っていれば安心ですので、なるべく常備するように心がけましょう。
目薬。これ結構必需品です。
採集に行くと、なぜか必ず小さいコバエみたいなものが顔の回りにまとわりついてきて、スキあらば目の中に入ろうとするんです。
ナゼなのか理由は分かりませんが、これがかなりやっかい。
何度目の中に入られて嫌な思いをしたことか・・・。
そういう時には目薬は必需品です。
目に入った虫を排除した後に消毒するようなかんじで目薬をつけるようにしています。
【ポイズンリムーバー】
ポイズンリムーバー。
蜂や虫に刺された場合、毒を吸い出す機器です。
しかしこれがあれば、もう刺されても大丈夫というわけでは御座いません。
あくまで応急処置なので、刺された場合は病院に行った方が賢明でしょう。
特に「アナフィラキシーショック」にはご注意下さいませ。
【水分&塩分補給】
野外採集に行くときには、必ず水分補給や塩分補給が必要になります。
日本の夏は30℃をも軽く超える炎天下になります。野外採集はとても楽しく、夢中になり気がつかないうちに水分や塩分がどんどん失われていきます。
それらが不足してくると熱中症などを引き起こす原因にもなりますので、注意が必要です。
こまめな水分補給、塩分補給を心がけるようにしましょう。
私がよく持っていく補給用品です。
こまめな水分&塩分補給は絶対必要です。
【採集道具:一例】
上記画像は2021年度、本格的な採集前に準備した道具の一例です。
私はこんな感じで揃えて採集シーズンに備えております。
如何でしたでしょうか?上記が私が採集に持っていく際の主な道具類です。
勿論、脚立などは持っていくことも大変なので、そこは個人のお好みで・・・。しっかりと安全対策をして、野外採集を楽しみましょう。
※上記採集用具はあくまでShiho個人のお勧めです。ご参考程度に読んで頂ければ幸いです。
※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
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冬が明け、春が来ると、それまで枯れていたクヌギなどの葉が青々と生えてきて見事に生き生きとしてきます。それと同時に待ちに待ったクワカブシーズンの到来でもあります。
あくまで私のやり方ではありますが、私の場合、本格的な採集シーズン(6月~8月)を迎える前には毎年必ずやることがあります。それが「採集地の下見」です。
なぜ下見が必要なのか?
「採れる時期に来たら毎年採れている所にそのままいけば良いのではないか?」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
確かにそれはそれでも良いのですが、もっとしっかりと採集をするためには、その年のフィールドに合わせた下見(調査)が必要だと私はそう考えています。
採集シーズンが終わるのは大体例年10月中旬あたり、それから次の年の採集が始まるのは大体今位の5月あたり、その間約7ヶ月程度採集フィールドを詳しくは見ていないわけです。
その間には山にも様々な変化があります。
そういう所を事前に調べるのが下見というわけです。
では下見をすることで、何が分かるのか?
下見によって何をチェックするのか?私は以下のような所をチェックするようにしています。
※この記事は以前もご紹介したことがございます。内容が重複致します事をあらかじめご了承下さいませ※
★採集場所に向かう道のチェック★
採集するポイントまで行く道を調べます。何もなければそのまま辿り着けますが・・・
【がけ崩れが発生していた場所】
このように崖崩れが発生している場所もあり、場合によってはその先に行けないこともあります。
こうなっては危険ですので、その先にある採集ポイントへは諦めなければなりません。
★採集フィールドにおける採集樹の有無チェック★
毎年採集出来ていた樹も、今年も大丈夫かどうかは分かりません。
樹が枯れていたり、人の手によって伐採されていたりと、そういうことは良くあります。
また逆に昨年まで知らなかった新しい樹を発見出来ることもあります。
特に冬~春先までは森を賑わす雑草も伸びきっておらず見通しが良いので探しやすいので散策にも最適です。
採集出来そうな樹の場所をあらかじめ確認していくことで、スムーズな採集が出来ると思います。
★採集樹の今季における樹液の出る箇所★
樹液の出る場所は年々違う事があります。
ウロから流れ出す場合はそのウロが今年も存在していれば同じように出ている場合も多いですが、枝傷や樹皮傷から流れ出ていた樹液は、大体がその箇所を変えている事が多いです。
その樹液が出る箇所をあらかじめ覚えておくと採集する際にとても便利です。樹に近づいてまず最初はその箇所を見れば良いのですからね。
★採集樹のウロの有無&形状★
樹のウロは毎年形状を変えます。
樹自体が穴を塞ごうとしていくからです。狭くなったウロ、まったく穴がなくなったウロなど、様々です。
もちろんウロが無くなれば、そこに入っていたクワガタなどは入れなくなり、そのウロでは採集が出来なくなります。
ウロ採集はすばやい作業が必要なので、あらかじめウロの形状を理解し、それに合わせた採り方を認識しておくこともとても大事だと考えます。
如何でしたでしょうか?
上記が私が下見でチェックするポイントです。
本格的な採集シーズンを前にその年のおおよその採集フィールドの情報を知るのと知らないのでは採集効率に大きく影響すると考えます。
勿論人によってはこの他にもチェックするポイントなど色々あると思います。
あくまで私個人のやり方ですのでご参考程度に読んでいただければ幸いです。(^^)
※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。人によって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
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ヘラクレス・ヘラクレスオオカブトの羽化報告です。
幼虫飼育はきのこマットを使用しました。
ちなみに産卵に使用したマットは黒土マットを使用しております。
【羽化したヘラヘラ♂個体】
【飼育種】
和名:ヘラクレス ヘラクレス
学名:Dynastes hercules hercules
産地:グアドループ島
累代:CB
【親情報】
♂140mm
♀64mm
【羽化体長】
♂152.5mm
【使用したエサ】
きのこマット
途中交換回数5回
(Pクリアボトル1400cc移行後)
【飼育で使用した容器】
初令~2令後期:プリンカップ860cc
3令時:Pクリアボトル1400cc
蛹時期:人工蛹室
【設定管理温度】
初令~2令時:25℃前後
3令時:20~23℃前後
【羽化までにかかった時間】
1令投入後、約16ヶ月(合計17ヶ月程度)
<羽化までの手順>
割り出しは卵状態。
↓
そこから孵化させ、最初の1~2令時はプリンカップ860ccで管理。
この時の管理温度は産卵セッティング時と同等の25℃前後。
使用したエサは最初からきのこマット
↓
そして3令になったところで、Pクリアボトル1400ccに移行。
ここから幼虫期間を伸ばし、じっくりと育て上げる為、少しだけ管理温度を20~23℃前後に下げる。
↓
蛹化前直前までこのボトルでエサ交換を繰り返す。
↓
※途中一回キノコバエ大量発生によりマット全交換あり
↓
幼虫が蛹室を作り、前蛹状態
↓
人工蛹室に移行
↓
羽化 ♂152.5mm
上記、この流れで育てました。
特に難しい種ではありませんが、気を付けた点と言えば、
・エサ交換
(食いによるマット減少と、マットの劣化)
・前蛹時、蛹室を作りタイミング
(人工蛹室に移行するタイミングを逃さずに)
・温度管理
この点に気を付けて飼育しました。
今回は初令(孵化時)からきのこマットでの飼育。
3令に入った時点で管理温度を少し下げ、じっくりと幼虫期間を引っ張りました。羽化期間は16ヶ月。
途中キノコバエの大発生によりマットの劣化が激しかった為、全交換するなどのトラブルはありましたが、それ以外は管理も楽でした。
世界最大のカブトムシ、ヘラクレスオオカブト、とっても格好良く迫力満点です。
皆さんも機会がありましたら是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?^^
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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2023年4月7日
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きのこMat(昆虫マット・発酵マット), プリンカップ, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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4月に入りましたね!
ここ宮崎はツバキも咲き始め、彩り豊かな時期になって来ました。
日中もほぼ20℃以上あり、昼間は少し動くと汗ばむ陽気の日が多いです。
今シーズの初クワを求めて、先日の日曜日(4/2)に山へ野外採集に行って来ました。
その時の様子をご紹介したいと思います。
前回はほんの新芽程度だったクヌギの葉も少し大きくなっていました。
こちらはハルニレの木。
ハルニレは樹液がもう出ており、近づくと臭いもありました。
この状況なら、黒系クワガタは活動しているはず・・
と思い、周辺を散策。。
すると、
いました!!
今シーズンの初クワです。
これはネブトクワガタですね。
折角の初クワなのでお顔を拝見したかったのですが、あまりに奥に挟まってしまっていて取り出せそうにありません。。
残念ですが、そのお姿だけで満足としました。
そして、また探していくと、
ハルニレの樹皮裏にコクワガタ♂を発見!
こちらは取り出させてもらってお顔を拝見!
小さい小さいコクワガタの♂個体でした。
4月に入ったばかりですが、今年は例年に比べてかなりの暖かさなので、やはりクワガタ達も活動を始めていましたね。
これから更に賑やかになり、種類も数も増えていくと思いますので、今後がまた楽しみです^^
※採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
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パラワンオオヒラタクワガタが羽化してきました。
今回はその羽化報告のご紹介です。
【パラワンオオヒラタ♂羽化個体】
2本目Element菌糸で丸々と太ったパラワン♂の3令幼虫
【飼育種】
和名:パラワンオオヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus palawanicus
産地:パラワン島
【羽化体長】
♂101mm
【累代】
F2
【飼育しているエサ】
Element1100の×2本~Element1400の計3本
【羽化までにかかった期間】
1令投入後、約11ヶ月(合計12ヶ月程度)
【管理温度】
23~25℃前後
世界最大のヒラタクワガタ、パラワンオオヒラタクワガタが羽化して来ました。
体長は何とか100㎜の大台を越えてくれましたが、これでもまだまだ物足りません。しかしそれでも100㎜UPのボディには圧倒されてしまいます。
幼虫飼育自体はとても容易な種です。
菌糸でもマットでもどちらでも育ちますが、私個人的には菌糸がお勧めです。
もう少し低温気味で引っ張り、菌糸4本目まで持って行ければ、あと少しは体長も伸ばせたかもしれませんね・・。
しかし、大きいですよねパラワンオオヒラタは。
日本のヒラタクワガタと比べると、まるで大人と子供のような感じさえ受けてしまいます。
まさにド迫力のボディ!
皆さんも機会があれば是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?^^
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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ゾウカブト種の一つ、オキシデンタリスゾウカブトの羽化報告です。
一般的によく見るエレファスゾウカブトと酷似しているものの、エレファス程大型にならない点や、♂の前胸背板側部の突起が真横に開く等の特徴があります。
飼育はとっても容易な種。
幼虫飼育はきのこマットを使用しました。
【羽化したオキシデンタリスゾウカブト♂個体】
【飼育種】
和名:オキシデンタリスゾウカブト
学名:DMegasoma occidentalis
産地:メキシコ
累代:CB
【親情報】
♂92mm
♀61mm
【羽化体長】
♂95.4mm
【使用したエサ】
きのこマット
途中交換回数5回
(Pクリアボトル1400cc移行後)
【飼育で使用した容器】
初令~2令後期:プリンカップ860cc
3令時:ブロー容器1800㏄程度
【設定管理温度】
25℃前後
【羽化までにかかった時間】
1令投入後、約19ヶ月(合計20ヶ月程度)
<羽化までの手順>
割り出しは卵状態。
↓
そこから孵化させ、最初の1~2令時はプリンカップ860ccで管理。
使用したエサは最初からきのこマット
↓
そして3令になったところで、ブロー容器1800㏄に移行。
↓
蛹化前直前までこのボトルでエサ交換を繰り返す。
↓
幼虫が蛹室を作り、前蛹状態
↓
羽化 ♂95.4mm
上記、この流れで育てました。
特に難しい種ではありませんが、気を付けた点と言えば、
・エサ交換
(食いによるマット減少と、マットの劣化)
・温度管理
この点に気を付けて飼育しました。
初令(孵化時)からきのこマットでの飼育。
ゾウカブトの場合は蛹化の際、角(頭角)は曲がって蛹化する為、ヘラクレスのようにそこまで角曲がりを心配する必要はありません。
通常ならば3令後期になるとSケースに移し替える場合もあるのですが、通常のエレファスと違いオキシデンタリスは小型の種なので、今回はそのままブロー容器で羽化させました。
結果、羽化不全もなく、とてもキレイに羽化してくれました。
皆さんも機会がありましたら是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?^^
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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ネプチューンオオカブト♂が羽化しました。
【ネプチューンオオカブト♂羽化個体】
【飼育種】
【和名】ネプチューンオオカブト
【学名】Dynastes neptunus neptunus
【産地】コロンビア産
【体長】♂126㎜
今回は以下の方法で羽化させました。
【使用したエサ】
割り出し時~初令後期:黒土マット
2令初期~3令後期:きのこマット
【使用した容器の推移】
プリンカップ860㏄~1800ccブロー容器~クリーンケースS→羽化
【エサ交換回数】
途中6回
【設定管理温度】
18~20℃前後
【羽化までにかかった時間】
約19ヶ月程度
久しぶりのネプチューンオオカブトの羽化。
ネプチューンの温度管理は低温気味が基本なので今回も20℃前後で約1年7カ月程かかりました。
産卵時に黒土マットを使用したので、割り出し時の初令幼虫の頃は産卵に使用していた黒土マットを使用。
身体を少し大きくさせてから後、初令後期~2令初期位から栄養価の高いきのマットを与えて飼育しました。
温度管理に注意しながらも順調に成長してくれましたが、蛹化の時の蛹室の形状が少々不完全だったのか、頭角がスラっと伸びずに丸く湾曲してしまいました。
そのせいか体長も延びず130㎜UPとはいきませんでしたが、それ以外は無事元気に羽化してくれましたのでホッとしました。
久しぶりに成虫の羽化を見ましたがやはり格好良いですね。
個人的にクワカブの中で、ネプチューンオオカブトが私の好きなナンバーワンなんです。
管理温度の若干低温気味の設定が少しネックとはなりますが、そえさえクリア出来れば幼虫飼育も容易な種といえると思います。
皆様も機会が御座いましたらぜひ挑戦してみては如何でしょうか?^^
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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2023年3月26日
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きのこMat(昆虫マット・発酵マット), プリンカップ, 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース
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3月ももう後半に入りました。
ここ最近気温も昼間は20℃以上の日も多く続き、いよいよ今シーズンも開幕間近かぁって気がしております。
先日の日曜日(3/19)のお話ですが、凄く天気も良かったので、今回は本格的に採集シーズンが始まる前に、採集地の下見に行ってみることにしました。
採集ポイントの一つに到着。
この画像の木はクヌギ。
まだまだ冬枯れしたまんまの状態ですね~。景色も全体的に茶色で活気が感じられません。。
でもよーく探して見てみると、
新芽が芽吹いている木もありました。
クヌギの新芽です。
おおっ、
こちらの木ではかなりの新芽が出ています。
まだまだ薄緑色で柔らかそうですが、季節はしっかりと夏へと向かっているようです。
洞(ウロ)の中をチェックしますが、何も見つかりません。。
でも少なからず樹液が出ている箇所もありました。
と、探してたら、
何か動くものを発見!!
よーく見てみると、マイマイカブリでした。
この虫も夏の採集中にはよく見かける虫の一つです。
宮崎のマイマイカブリは全身真っ黒なタイプ。相変わらずすばしっこく活動していました。
その後は、
・ポイントに行くまでの道路のチェック
・いつも採れている木の状態のチェック
・今までに見つけていなかった木々の発掘チェック
等を行いながら、約3時間ほど下見を行いました。
見つけた甲虫はマイマイカブリのみ。
まぁ今回は下見がメインの目的だったので予想内といえばそれまでなんですが、出来ればクワガタの姿も見てみたかったですね。。
次回は更に暖かくなってくると思いますので、また次回の採集でクワガタ達との出会いを期待したいと思います^^
※採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
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今回はギラファノコギリクワガタの幼虫についてご紹介してみたいと思います。
※入手出来る幼虫はその時に応じますので、令数が異なる場合があります。また個体差もあると思いますので、あくまで参考画像としてご覧頂ければ幸いです※
【ギラファノコギリ♂111mm】
(下記画像幼虫が羽化した個体)
【種類】
ギラファノコギリクワガタ
亜種:ケイスケイ
産地:フローレス島
【令数】
3令(下記画像の幼虫)
ギラファノコギリ♂3令頭部
ギラファノコギリ♂3令全体像
3令時のこの時の体重46グラム
上記がギラファノコギリクワガタ幼虫の画像です。
体長が100mmを軽く超える種だけあってさすがの迫力です。
如何でしたでしょうか?
今後もまた少しずつではございますがご紹介できればと思っております。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
使用したアイテム

カウピホソアカクワガタが羽化して来ました。
【カウピホソアカ♂羽化個体】
【飼育種】
和名:カウピホソアカクワガタ
学名:Cyclommatus kaupi
産地:ニューギニア産
【羽化体長】
♂43.5mm
【累代】
CB
【飼育したエサ】
完熟マット(交換途中1回)
【飼育した容器】
200㏄プリンカップ~ブロー容器500㏄
【羽化までにかかった期間】
1令投入後、約8ヶ月(合計9ヶ月程度)
【管理温度】
25℃前後
オオズ系のホソアカ種のカウピヒホソアカクワガタ。
オオズ系の中でも♂大アゴが大きく波打つような湾曲がある、とても魅力的なクワガタです。
幼虫飼育は容易な種。
今回は産卵セットで使用したマットと同じ完熟マットで幼虫飼育も引き続きそのまま使用しました。
何とか40㎜は越えてくれましたが、もう少し育ってほしかったですね。。
やはり大型を目指すならばきのこマットの方が向いているかもしれません。。
とても格好良いクワガタですので、皆さんも機会があれば是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
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