今日は12月28日。
月夜野きのこ園も本日で2021年度の仕事納めとなります。
今年を振り返ってみると、今年は夏の野外採集にほとんど行くことが出来ませんでした。
採集日記公開回数もここ数年では最小だったかと思います。
来年はもう少し時間を見つけてもっとより臨場感のある記事をご紹介出来ればと思っております。
また今年もコロナの影響を受け、これまで毎年行っていたイベント開催も昨年に続き2年連続で中止となってしまいました。
お客様と出逢える数少ない機会が無くなってしまったのはとても残念ですが、このご時世致し方ないのかもしれません。
今現在コロナもかなり落ち着いては来ております。
しかし来年度のイベント開催は現時点ではまだ未定となっており、先行きは不透明ですが、また再開した際には皆様とお逢いできるのを楽しみにしております。
また私自身、お客様との会話、質問、動画、等々何かと至らない点もあったかと思いますが、来年度も今まで以上に精進して頑張っていきたいと思っております。
本年度も本当に大変お世話になりました。
皆様も良いお年をお迎えくださいませm(__)m
月夜野きのこ園スタッフ一同
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🎄 Merry Christmas!!🎄
今日はクリスマス・イヴ!
クリスマスと言えば、プレゼント🎁とクリスマスケーキ🍰!ではないでしょうか?
皆さんはサンタ🎅さんに何をお願いしますか~?
子供さんや、若い方は勿論なんですが、クワガタ飼育をやっている大多数の方は、ほぼ大人になっていると思うのであまり関係がないかもしれませんが、それでもクリスマスプレゼント🎁は貰って嫌なものではありませんよね^^
となればプレゼント🎁に何をお願いするのでしょうか?
私個人ではそうですね~。(聞いていないって💦)
やっぱり今ままでにまだ見たこと、触れたことのない種類のクワカブを直に見てみたいですね。
あ、あと!、もし叶うのならば海外へも野外採集に行ってみたいですね(#^.^#)
あ、あと、美味しい大きなケーキ🍰を食べてみたいです。(欲張りでスミマセン💦💦)
皆さんも楽しいクリスマスイヴ&クリスマスになると良いですね (^^)
では、楽しいクリスマスを~!!
🎅 メリー・クリスマス!! 🎅
月夜野きのこ園スタッフ一同
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今回はアフリカを代表するオオツヤクワガタ種、タランドゥスオオツヤクワガタの飼育方法をご紹介したいと思います。
【参考画像:タランドゥスオオツヤクワガタ♂】
【参考画像:タランドゥスオオツヤクワガタ♀】
【飼育種】
和名:タランドゥスオオツヤクワガタ
学名:Mesotopus tarandus
産地:アフリカ・コンゴ
アフリカを代表するクワガタ、タランドゥスオオツヤクワガタです。
一昔前は1ペア20万円以上の値がついていた時代もありました。
当時が懐かしいですね^^
成虫はとても強く、頑丈です。
活発に動き回るタイプではありませんが、熟成すると、独特の振動(バイブレーション)を行い身体を揺らします。
飼育方法は今現在では確立されており、弊社ではNatura菌糸にて産卵や羽化実績がございます。
それでは私個人のやり方ではございますが、幼虫飼育方法と産卵方法をご紹介してみたいと思います。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
Natura(ナチュラ)カワラ菌糸ビン
【えさ交換回数】
N-1100 ×2本程度
※交換途中1~2回程度(※菌糸の劣化や状況による)
【設定温度】
23~25℃前後
【羽化までにかかる時間】
♂:約7~12か月程度
♀:約7~10か月程度
※あくまで目安です。♂♀、管理環境(管理温度、飼育するエサ等)、亜種の違いによって個体差があります※
幼虫飼育はカワラ系菌糸を使用すればとても容易な種だと感じてます。
弊社ではNatura(ナチュラ)菌糸で羽化実績がございます。
この種はとても成長が早く、管理温度によってはあっという間に羽化してしまう傾向があります。
飼育自体は特別難しくはないと考えております。
では次に産卵セットの方法をご紹介したいと思います。
タランドゥスの産卵方法には、
・カワラ材、レイシ材を使用したセット方法
・カワラ系菌糸を使用したセット方法
の2つのやり方がございます。
<産卵方法>
★★カワラ、レイシ、植菌材を使用する方法★★
【産卵に使用するお勧めマット】
基本マット産みではないので、特にこだわりなし。
私はきのこマット、完熟マット辺りを良く使用。
【産卵に使用する材】
カワラ材、レイシ材、
人工カワラ、レイシ材(植菌材)
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
材の頭が出るようにセット。
産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)
では画像と共にセット方法の手順をご紹介したいと思います。
※この画像では普通のクヌギ材を使用しての参考画像紹介になります。タランドゥスのセットの場合にはカワラ、レイシ材を使用することをお間違えないようにして下さいませ※
<手順>
まずは使用する材を用意。
下記画像はクヌギ材になります。
タランドゥス種をセットする場合は、カワラ材、レイシ材、植菌カワラ、レイシ材をご使用下さいませ。
材を用意します。
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
材を水に浸します。
ただし植菌材の場合は加水は必要ないかと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。
タランドゥスは材産みが主体なのでマットは基本的には何でもOKです。
針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難かと思われます。
次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。
この画像で使用しているのはクヌギ材2本です。少し柔らかめの材です。
ゼリーと生体を入れて完成。
真上からの画像です。
このようにマットをそこまで深く詰める必要はありません。
いわゆる「転がし産卵」で十分です。
次に菌床ブロック、菌糸ビンをしようしたセッティング方法をご紹介します。
★★菌糸に産卵させる方法★★
(菌糸ブロック、菌糸ビン産卵セット方法)
【使用するケース】
クリーンケースLサイズ
【使用する菌床、菌糸ビン】
Natura(カワラ)ブロックまるまる1個
Natura-1100菌糸ビン
【周りを埋め込んだマット】
きのこMat 、完熟Mat どれでもOK
【水分量】
菌床はそのまま、マットは少し水分少なめ
【設定温度】
25~27℃前後
産卵セットは以下のような感じで組みます。
※こちらは菌糸ブロックで組むセットのものです※
<手順>
まずケースを用意します。
ちなみにこのケースはクリーンケースLサイズです。
次にケース底面にマットを入れます。底2~3cm程度敷き詰めます。
次に袋から出した菌糸ブロックを丸ごと入れます。
ケースに入りきらない場合は菌糸ブロックを削って入れてもOKです。
周りをほんの少しマットで埋め込みます。
完全に埋めきる必要はありません。
半分か1/3程度でOKです。マットは菌糸が動かないように固定するような役割です。
ゼリー、生体♂♀を入れます。
フタをして完成です。
ちなみに菌糸ボトルでの産卵セットは、
このような感じのセッティング方法になります。
マットに菌糸ボトルを1/3程埋め込むだけ。
菌糸ビンがグラグラ動かないように固定するように埋め込むと良いと思います。
上記が産卵の手順です。
カワラ系材やカワラ系菌糸をしようすれば、産卵&幼虫飼育共に難しい種ではないと感じています。
皆さんも是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現時点での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m ※
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Naturaシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2021年12月21日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Naturaシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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今回はツヤクワガタ種、ラコダールツヤクワガタの飼育方法についてご紹介してみたいと思います。
【参考画像:ラコダールツヤクワガタ♂個体】
【飼育種】
和名:ラコダールツヤタクワガタ
学名:Odontolabis lacordairei
産地:スマトラ島
私が初めて飼育したツヤクワガタ種がこのラコダールでした。
当時、奈良オオクワセンターでワイルドを購入し、初めて見るその美しさに一喜一憂したことを今でも鮮明に覚えております。
ツヤクワガタ種は、飼育、特に産卵に関しては難しい種のものも多いように思われますが、このラコダール種は個人的には比較的難易度は低いように感じています。
では、幼虫飼育方法からご紹介してみたいと思います。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
1令時:黒土マット
2~3令時:黒土マット+完熟マットの混合マット
【飼育する容器の大きさ】
1令時:800㏄PPボトル程度の容量
2~3令時:1400PPボトル程度の容量
【設定温度】16~25℃前後
【羽化までにかかる大体の時間:20~23℃管理下】
♂:初令投入して約14~17ヶ月
♀:初令投入して12~16ヶ月
※管理温度&飼育エサの種類、また幼虫の大きさによって羽化までの時間帯は異なります。
幼虫飼育は 基本的にマット飼育です。
ツヤクワガタ種はよく熟したマットを好む傾向があります。
あくまで私のやり方ですが、1令時は黒土マットを与え、2~3令になってから完熟マットを少しずつブレンド(混ぜて)して与えるやり方もしております。
黒土マットよりは完熟マットの方が栄養価の面では若干高いので2~3令の成長期に出来るだけ高栄養のものを与えたいのでそういう方法を取ることもあります。
栄養価の高いマットを与えることで、より大型のサイズを狙う目的です。
羽化サイズは特に気にしないという方は、ブレンドせずに産卵セットに使用したマットで最後まで羽化まで持って行っても構わないと思います。
エサの種類、幼虫の大きさ、管理温度により幼虫期間は大きく変わりますが、幼虫期間も比較的長くかかる傾向があるようです。
またツヤクワガタの幼虫は他の種でもそうですが、ちょっと変わったエサの食べ方をします。
ガラス瓶などの外から見える容器でマット飼育をしているとよく分かるのですが、容器の中間付近に空洞を作ってから居食いする傾向が見られます。
この空洞、結構大きく場合によってはマットが容器の中で上下に分かれているような状態になるときもあります。
その上下のマットに「くの字」に接するようなかんじで幼虫は居ずわりながらマットを食しているような様子です。
これはドルクスやノコ、ティタヌスなどではほとんど見られない様子なのでとても興味深いです。
管理自体はそう難しい種ではありませんので、エサ交換のタイミングと温度管理を気を付ければ無事に羽化させられると思います。
★★産卵方法★★
次に産卵方法についてご紹介したいと思います。
【お勧めのマット】
黒土マット
【お勧めの産卵ケース】
クリーンケースM~L程度
【水分量】
手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】
ケース底面5割程度固く詰めて上部5~8センチはフンワリと。
【設定温度】
23~25℃前後
セット方法を画像付きでご紹介します。
産卵セットに使用するケースの準備。
今回はクリーンケースを使用します。
クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
産卵に関してですが、ツヤクワガタの♀は産む個体と産まない個体の当たりハズレが非常に大きいです。
産む時は60~70卵位産んだ時もありますが、産まない時は全くの0、もしくは産んでも1~2頭ということも珍しくはありません。
いかにして当たり♀をGETするかというのも成功の分かれ道となりそうです。
そして当たり♀に当たった場合、とても沢山産んでくれます。
孵化率もそれほど悪くなく、順調に孵化してくれる感じがあります。
また産卵セットのマットの詰め方ですが、ツヤクワガタ種は柔らかく詰めたマットの上部でもばら撒き産卵をする傾向もあります。
今回は私のやり方で、固く敷き詰めるタイプの様子をご紹介しましたが、そこまで固くマットを敷き詰めなくても大丈夫かもしれません。その辺りはお好みで試してみて頂けると幸いです。
如何でしたでしょうか?
今回はラコダールツヤクワガタのご紹介をさせて頂きました。
飼育もツヤクワガタ種の中でも比較的容易な種なので挑戦し易いと思います。
とても綺麗で美しいクワガタですので、是非皆様も機会がございましたら一度挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), プリンカップ, 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2021年12月17日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), プリンカップ, 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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今回はゴロファ・ピサロタテヅノカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【参考画像:ゴロファ・ピサロ♂】
【参考画像:ゴロファ・ピサロ♀】
【飼育種】
和名:ゴロファ・ピサロタテヅノカブト
学名:Golofa pizarro
産地:エクアドル、等
ゴロファ種の一つで、小型ながらとても可愛く人気の高い種です。
♂の綺麗なクリーム系色に比べて♀は黒単一色をしております。
★★幼虫飼育★★
幼虫飼育は、私は以下の様な方法で行っています。
【使用するお勧めエサ】
きのこマット、完熟マット、
【使用する容器】
♂♀:800㏄程度の容器があれば十分
【エサ交換回数】
♂♀:途中2~3回程度
(※マットの痛み、劣化、エサの減り具合により誤差あり)
【設定管理温度】
25℃前後
【マット水分量】
適量(手で握って土団子が出来き、指の間から水が染み出ない程度)
【羽化までにかかるおおよその時間】
(※ 通年25℃前後での管理下)
♂:約10ヶ月程度
♀:約10か月程度
(※ 管理温度、エサ、湿度、大きさにより誤差あり)
幼虫飼育は比較的簡単で、エサ(マット)さえ切らさなければすくすくと育ってくれます。
弊社のマットでは、きのこマット、完熟マットで羽化実績が御座います。
黒土マットでも幼虫飼育可能ですが、栄養価の面できのこマット、もしくは完熟マットを使用した方がより大型で羽化する傾向があるようです。
小型の種ですので、使用する容器は800㏄程度のボトル容量があれば十分かと思います。
★★産卵方法★★
次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。
【産卵にお勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【セット期間】
開始~約1ヶ月半から2ヵ月程度
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【マット水分量】
適量(手で握って土団子が出来き、指の間から水が染み出ない程度)
【セット方法】
ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
産卵自体はとても容易な種だと考えます。
採卵しても良いですが、このカブトの場合、私は採卵ではなく、一定期間放置しておいての割り出しをしております。
目安としては、産卵セットから約1か月半~2か月程度です。
上手くいけばゴロゴロした多数の幼虫が見られる可能性も高いでしょう。(※参考画像)
如何でしたでしょうか?
今回はゴロファ・ピサロタテヅノカブトの飼育方法についてご紹介させて頂きました。
是非機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2021年12月14日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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今回はスツラリスノコギリクワガタの飼育方法をご紹介したいと思います。
【参考画像:スツラリスノコギリクワガタ♂】
【飼育種】
和名:スツラリスノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus suturalis
産地:ラオス、ミャンマー、タイ等々・・
小型種で、色合いも美しく可愛いノコギリです。
頭部の模様(Yの字)にちなんで、「ワイモンノコギリクワガタ」とも呼ばれることも多いようです。
飼育は産卵、幼虫飼育共に容易な種です。
それでは私個人のやり方ではございますが、幼虫飼育方法と産卵方法をご紹介してみたいと思います。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
菌糸、きのこマット、完熟マット
【飼育容器】
♂♀共:300㏄程度、ブロー容器500㏄程度もあれば十分
【えさ交換回数】
途中1~2回程度(※マットの劣化や状況による)
【設定温度】
23~25℃前後
【羽化までにかかる時間】
♂:約6~8か月程度
♀:約6~8か月程度
※あくまで目安です。♂♀、管理環境(管理温度、飼育するエサ等)、亜種の違いによって個体差があります※
幼虫飼育はとても容易な種だと感じてます。
菌糸(Basicでもelementでも可)でもOK。
マットでも弊社のマットでは、きのこマット、もしくは完熟マットでもOK。
かなりの小型種なので、飼育する容量の容器は 300㏄程度あれば大丈夫ですが、より大型♂を羽化させたくても500cc程度もあれば十分だと思います。
マットに劣化等の痛みなどがなければ、2令投入位ならばほとんど羽化まで交換無しで羽化してくます。
管理温度は23~25℃程度 で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
では次に産卵セット方法についてご紹介してみたいと思います。
産卵セットはマットのみで産卵させるやり方と、材を入れたセット方法の2パターンがあると考えます。
★★産卵方法★★
<マットのみを使用した産卵方法>
【産卵に使用するお勧めマット】
完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースS~M程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を深さ7割位で固く詰める。
残りの1割程度はフンワリと。
セット方法を画像付きでご紹介します。
産卵セットに使用するケースの準備。
今回はクリーンケースを使用します。
クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
次に材を使用した産卵セット方法のご紹介です。
<材を使用して産卵セットを組む場合>
【お勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【お勧めの材】
コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【お勧めの容器】
クリーンケースS~M程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
セット方法の具体例をご紹介してみます。
まずは使用する材を用意。
こちらはクヌギ材になります。
少し柔らかめの材がお勧めです。
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、あくまで私のやり方になりますが、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。
弊社のマットでのお勧めは、完熟マット、黒土マット。
材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。
マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれますので・・・。
後は親♀を入れフタをします。
今回はコバエシャッターを使用してみました。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵セッティングに関しては上記の2パターンのいずれかでセットを組めば大丈夫だと思います。
私は主にマットのみの産卵で行っていましたが、材を入れてのセットも有効です。
♀によは個体差があり、はマット産みを好む個体、材産みを好む個体がいるようです。
材を入れて産卵させる場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。
特別難しい種ではないと感じています。
皆さんも是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現時点での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m ※
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2021年12月10日
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今回はムツノツツサイカブト:通称 itys:イティスの飼育方法をご紹介したいと思います。
【参考画像:ムツノツツサイカブト♂】
【飼育種】
和名:ムツノツツサイカブト
学名:Cluster itys
産地:ボルネオ、ジャワ、スマトラ島等
超小型カブト、ムツノツツサイカブトです。学名のイティスの名前で呼ばれることも多い場合があります。
体長は♂でも大きくて30㎜程度とかなり小さいですが、頭部の複雑な突起形状は素晴らしく格好良く、また可愛く見えます。
飼育は産卵、幼虫飼育共に容易な種です。
それでは私個人のやり方ではございますが、幼虫飼育方法と産卵方法をご紹介してみたいと思います。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
完熟マット
【飼育容器】
300㏄程度のプリンカップ、もしくは500㏄ブロー容器程度。
【えさ交換回数】
途中1~2回程度(※マットの劣化や状況による)
【設定温度】
23~25℃前後
【羽化までにかかる時間】
♂:約6~8か月程度
♀:約6~8か月程度
※あくまで目安です。♂♀、管理環境(管理温度、飼育するエサ等)、亜種の違いによって個体差があります※
幼虫飼育はとても容易な種だと感じてます。
弊社のマットでは、完熟マットが合っているように思えました。
小さな種なので、 300~500㏄程度の容器で飼育すれば十分です。
マットに劣化等の痛みなどがなければ、2令位頃からの投入位ならばほとんど羽化まで交換無しで羽化してくます。
管理温度は23~25℃程度 で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
では次に産卵セット方法についてご紹介してみたいと思います。
産卵セットはマットのみで産卵させるやり方が主流です。
★★産卵方法★★
<マットのみを使用した産卵方法>
【産卵に使用するお勧めマット】
完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースS程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を深さ7割位で固く詰める。
残りの1割程度はフンワリと。
セット方法を画像付きでご紹介します。
産卵セットに使用するケースの準備。
今回はクリーンケースを使用します。
クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
産卵は弊社のマットですと、完熟マット、黒土マット、どちらでもOKでした。
親♀のサイズも25㎜程度ですので、Sケースサイズの容器でも十分かと思います。
卵もとても小さいので、マットの劣化等がなければ、セット開始して約1ヵ月半~2カ月ほどして割り出せば、多くを幼虫で回収することが出来るかと思います。
産卵&幼虫飼育共に難しい種ではないと感じています。
皆さんも是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現時点での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m ※
使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2021年12月7日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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今回はタウルスヒラタクワガタの飼育方法をご紹介したいと思います。
【参考画像:タウルスヒラタクワガタ♂】
【飼育種】
和名:タウルスヒラタクワガタ
学名:Doucus taurus
産地:スマトラ、ミンダナオ島等々・・
スマトラやフィリピン等に生息する小型のヒラタクワガタで、産地によって亜種分けされている個体が生息しております。
特徴はアゴ両脇に生えている赤い毛。
この特徴から「クシヒゲヒラタ」との異名もあるらしいです。
野外品&飼育品での流通も多い種く、飼育も産卵、幼虫飼育共に容易な種です。
それでは私個人のやり方ではございますが、幼虫飼育方法と産卵方法をご紹介してみたいと思います。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
菌糸、きのこマット
【マット飼育の場合に使用する容器サイズ】
♂:800㏄程度
♀:800㏄程度
※マット交換は1~2度程度
【菌糸飼育の場合】
♂:800㏄×1本
♀:800㏄×1本
※菌糸ビンの劣化、幼虫の食い次第ではもう一本必要とする場合もあります※
【設定管理温度】
23~25℃前後
【羽化までにかかる時間:菌糸の場合】
♂:初令投入して約8~10ヶ月程度
♀:初令投入して約6~8ヶ月程度
※あくまで目安です。♂♀、管理環境(管理温度、飼育するエサ等)、亜種の違いによって個体差があります※
幼虫飼育はとても容易な種だと感じてます。
60㎜程度の小型なヒラタですので、エサ容量も多くは必要ありません。
♀は800㏄と書きましたが、500㏄程度でも十分かもしれません。。
菌糸(Basicでもelementでも可)でもOK。
マットでも弊社のマットでは、きのこマットでよく育ってくれます。
管理温度は23~25℃程度 で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
では次に産卵セット方法についてご紹介してみたいと思います。
産卵セットはマットのみで産卵させるやり方と、材を入れたセット方法の2パターンがあると考えます。
★★産卵方法★★
<マットのみを使用した産卵方法>
【産卵に使用するお勧めマット】
完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~l程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を深さ7割位で固く詰める。
残りの1割程度はフンワリと。
セット方法を画像付きでご紹介します。
産卵セットに使用するケースの準備。
今回はクリーンケースを使用します。
クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
次に材を使用した産卵セット方法のご紹介です。
<材を使用して産卵セットを組む場合>
【お勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【お勧めの材】
コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【お勧めの容器】
クリーンケーM~L程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
セット方法の具体例をご紹介してみます。
まずは使用する材を用意。
こちらはクヌギ材になります。
少し柔らかめの材がお勧めです。
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、あくまで私のやり方になりますが、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。
弊社のマットでのお勧めは、完熟マット、黒土マット。
材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。
マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれますので・・・。
後は親♀を入れフタをします。
今回はコバエシャッターを使用してみました。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵セッティングに関しては上記の2パターンのいずれかでセットを組めば大丈夫だと思います。
私は主にマットのみの産卵で行っていましたが、材を入れてのセットも有効です。
♀によは個体差があり、はマット産みを好む個体、材産みを好む個体がいるようです。
材を入れて産卵させる場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。
特別難しい種ではないと感じています。
皆さんも是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現時点での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m ※
使用したアイテム
Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2021年12月3日
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今回はアトラスオオカブトの飼育方法についてご紹介してみたいと思います。
【アトラスオオカブト♂参考画像】
※スマトラ島産の個体です※
【アトラスオオカブト♀参考画像】
※スマトラ島産の個体です※
【飼育種】
和名:アトラスオオカブト
学名:Chalcosoma atlas
産地:スマトラ、ジャワ、スラウェシ、ミンダナオ島等・・
一般でも流通してよく見かける外国産カブトムシの代表格の一つ、アトラスオオカブト。
アトラスオオカブトには複数の亜種があり、中にはコーカサスオオブトにも負けないような立派なボディをするミンダナオ島産の亜種もいます。
今回ご紹介するのは、そのアトラスオオカブトの中でも、おそらく特に良く見かけることが出来る(一般的に流通が多い)スマトラ島産のアトラスオオカブトにスポットを当ててご紹介してみたいと思います。
★★幼虫飼育★★
幼虫飼育は、私は以下の様な方法で行っています。
【使用するお勧めエサ】
きのこマット
【飼育で使用する容器】
初令~2令後期:プリンカップ860cc
3令時~:ブロー容器1400~1800㏄程度
蛹時期:そのまま蛹化させ~羽化させる。
ただし、蛹室形状が悪ければ→人工蛹室へ移行
【エサ交換回数】
♂:途中3~4回程度
♀:途中3~4回程度
(※マットの痛み、劣化、エサの減り具合により誤差あり)
【設定管理温度】
20~25℃前後
【羽化までにかかるおおよその時間】
(※ 通年20~25℃管理下)
♂:約11~15ヶ月程度
♀:約11~13か月程度
(※ 管理温度、エサ、湿度、大きさ等により誤差あり)
幼虫飼育は比較的簡単で、マットさえ切らさなければすくすくと育ってくれます。
弊社のマットでは幼虫飼育には、きのこマットがお勧めです。
★★産卵方法★★
次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。
【産卵にお勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【セット期間】
開始~約1ヶ月半から2ヵ月程度
採卵する場合は約2週間に一度の採卵
【産卵に使用するケース】
クリーンケースL~衣装ケース中程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
適量(手で握って土団子が出来る位)
【セット方法:例】
ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
管理温度さえ低温というところを除けば、産卵自体はとても容易な種だと考えます。
こまめに採卵すれば、過去には多い時には100卵以上採卵出来たときもありました。
産卵セットで使用するケースが小さい場合は親がせっかく産んだ卵を動いているうちに潰してしまう可能性が高くなりますので、そういった場合はこまめに採卵してあげると良いと思います。
【採卵した卵の管理方法:例】
採卵した場合は、あくまで私のやり方ですが、上記のようにケースに穴をつくって卵を落とし込み、その上をマットで軽く覆います。
あとは孵化を待つのみです。管理温度は産卵セットの時と同じ25℃前後にして管理しています。
有精卵ならば孵化率も悪くなく結構沢山の幼虫が取れます。
【採卵せず放置しておての割り出しの場合】
ケースの大きさが広く、かつマットの劣化なども見られなければ、数か月(~2か月位)放置しておいて産卵セットを解除するのも良いと思います。
人間の手で採卵管理しているのと違い、ほぼ自然な状態で孵化するので孵化率も高くなると考えます。
上手くいけばゴロゴロした多数の幼虫(画像参考)が見られる可能性も高いでしょう。
如何でしたでしょうか?
今回は、アトラスオオカブトの飼育方法についてご紹介させて頂きました。
皆さんも是非機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m
使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), プリンカップ, 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2021年11月30日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), プリンカップ, 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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今回はグエラチノコギリクワガタの飼育方法をご紹介したいと思います。
【参考画像:グエラチノコギリクワガタ♂】
【飼育種】
和名:グエラチノコギリクワガタ
学名 Prosopocoilus guerlachi
産地:ベトナム・ダラット
小型種で、可愛いノコギリです。
昔は普通に流通していて、よく見かける種だったのですが、最近は見かけることが少なくなったように感じます。
飼育は産卵、幼虫飼育共に容易な種です。
それでは私個人のやり方ではございますが、幼虫飼育方法と産卵方法をご紹介してみたいと思います。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
菌糸、きのこマット、完熟マット
【飼育容器】
500~800㏄程度の容器
【えさ交換回数】
途中1~2回程度(※マットの劣化や状況による)
【設定温度】
23~25℃前後
【羽化までにかかる時間】
♂:約6~10か月程度
♀:約6~8か月程度
※あくまで目安です。♂♀、管理環境(管理温度、飼育するエサ等)、亜種の違いによって個体差があります※
幼虫飼育はとても容易な種だと感じてます。
菌糸(Basicでもelementでも可)でもOK。
マットでも弊社のマットでは、きのこマットでよく育ってくれますが完熟マットでもOK。
小さな種なので、 500cc~800㏄程度もあれば十分です。
マットに劣化等の痛みなどがなければ、2令位頃からの投入位ならばほとんど羽化まで交換無しで羽化してくます。
管理温度は23~25℃程度 で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
では次に産卵セット方法についてご紹介してみたいと思います。
産卵セットはマットのみで産卵させるやり方と、材を入れたセット方法の2パターンがあると考えます。
★★産卵方法★★
<マットのみを使用した産卵方法>
【産卵に使用するお勧めマット】
完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースS~M程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を深さ7割位で固く詰める。
残りの1割程度はフンワリと。
セット方法を画像付きでご紹介します。
産卵セットに使用するケースの準備。
今回はクリーンケースを使用します。
クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
次に材を使用した産卵セット方法のご紹介です。
<材を使用して産卵セットを組む場合>
【お勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【お勧めの材】
コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【お勧めの容器】
クリーンケースS~M程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
セット方法の具体例をご紹介してみます。
まずは使用する材を用意。
こちらはクヌギ材になります。
少し柔らかめの材がお勧めです。
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、あくまで私のやり方になりますが、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。
弊社のマットでのお勧めは、完熟マット、黒土マット。
材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。
マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれますので・・・。
後は親♀を入れフタをします。
今回はコバエシャッターを使用してみました。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵セッティングに関しては上記の2パターンのいずれかでセットを組めば大丈夫だと思います。
私は主にマットのみの産卵で行っていましたが、材を入れてのセットも有効です。
♀によは個体差があり、はマット産みを好む個体、材産みを好む個体がいるようです。
材を入れて産卵させる場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。
産卵&幼虫飼育共に難しい種ではないと感じています。
皆さんも是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現時点での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m ※
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2021年11月25日
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Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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