
クワガタ、カブトムシなどを採集する方法として、これまで樹液採集は勿論ですが、光に集まってくる習性を利用した灯火採集のご紹介も前回致しました。
今回は、クワガタ、カブトムシ成虫達のエサとなるものを利用した採集方法「フルーツトラップ採集」をご紹介したいと思います。
フルーツトラップ採集、その名の通り果物をエサとするわけですが、色々な果物で試される方もいらっしゃいます。リンゴ、バナナ、パイナップル等々。。。
その中でも私が思うに一番手頃な値段で入手出来、効果も高いと考えるものは「バナナ」です。
今回はこの「バナナトラップ」のやり方をご紹介してみたいと思います。
【フルーツトラップ採集】
(バナナトラップ)
【用意するもの】
・バナナ
・焼酎
・ドライイースト
・砂糖
【バナナを買う際のポイント】
少しでも熟したバナナを買うこと。
黄色くなって黒い斑点が出て来てるようならより良いと思います。
新品のバナナではなく、少し痛んだ見切り品などを買うとコスト的にも楽です。
【作る手順】
バナナを大まかにぶつ切りにする
↓
そのバナナをボールに入れる
↓
そこに砂糖、ドライイーストを入れよくかき混ぜる
↓
よくかき混ぜたものをビニール袋に詰める
↓
最後にそこに焼酎を入れる
↓
ビニールを完全密封し、よく振りまんべんなくかき混ぜる
↓
気温が高い所(30℃近く)の所、または日なたに放置する
↓
発酵が進むとガスが出て、ビニールがパンパンになり破裂する場合があるので、時々チェックして破裂しそうなら空気を抜くようにする
↓
バナナが発酵し発酵臭が出てきたら完成。
さぁ、完成したバナナを持って、トラップを仕掛けに行きます。
しかしバナナトラップを仕掛けるにも、どこにでも仕掛ければ良いというわけではありません。
ここでどんな所に仕掛ければ良いかをご紹介してみたいと思います。
【どんな木にトラップを仕掛けるのか】
トラップを仕掛けようとする木は樹液が出ていない木を選ぶ。
理由:樹液には勝てないので、樹液が出ている木にトラップを仕掛けても意味がないから
トラップを仕掛ける木の周辺には、クワガタが集まるような木がないようにする。
理由:近くにクワガタが集まるような樹液が出る木があると、樹液の方にクワガタは集まってしまいトラップには来なくなるから。
あまり奥まったところでではなく、森や林の入り口付近に仕掛けるようにする。そして風向きを確認して、森の中へ臭いが流れるような位置の木に仕掛ける。
理由:林や森の入り口から、森の中へ臭いが漂う様にすると森の中にいる虫達が臭いにつられ集まりやすくなる為。
但し風向き次第で真逆になってしまう場合があるので、そこは要注意。風向きをチェックして森の中へ臭いを含んだ風が吹くようにするのがポイント。
【木にバナナを仕掛ける】
バナナトラップの職人、月虫:松井氏。
この様に手で木に擦り込むように塗り付けるのも良し。
またネットの中に発酵バナナを入れ、吊り下げる方法も良し。
そして、一晩以上経過した頃チェックすると、
木に直接塗った例
この時は数は少ないながらもミヤマの♀等が集まっていました。
ネットに入れて木から吊り下げた例
沢山のカブトムシが集まってくれました。
如何でしたでしょうか?
あくまで私のやり方ですが、この様な感じでバナナトラップは行います。
皆さんも機会がございましたら是非チャレンジしてみて下さいませ。
狙った木にクワガタが来ていたら最高ですよ!
※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。人によって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、後が残る採集トラップをした場合は、必ず後始末をするのを忘れないようにしましょう。 自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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先日の日記で、灯火採集:外灯巡り採集のご紹介をしました。
今回は、もう一つの灯火採集方法、「ライトトラップ採集」についてご紹介して見たいと思います。
「ライトトラップ採集」とは、
水銀灯や発電機、白幕などを自ら用意し、クワガタやカブトムシが飛んで来そうな然るべき場所に設置して、光に向かって飛んでくるのをじっとにひたすら待つ方法です。
※ここからご紹介するやり方はあくまでShiho個人のやり方であって、絶対的なやり方ではございません。規模も小規模のものですので、ご参考程度に見て頂ければ幸いです※
【ライトトラップ採集】
まずは道具の準備。
私がライトラップで用意するものは、
【用意するもの】
・水銀灯や白色蛍光灯、などの光源
・白色のシーツや幕
・大型投光器を利用する際、必要ならば発電機
ライトトラップ:設置方法の例
こんな感じのものです。
そして、道具も揃え、いよいよライトトラップを実際に行う際ですが、道具を揃えたからと言って、いつでも良い結果が出るとは限りません。
場所や天候、ライト設置場所など、あらゆるものに大きく左右されます。
【天候】
・雨、強風時はNG!
・月光が明るい日もあまり好ましくありません。
月明かりは出来るだけ無い方が良い
【ライトトラップを行う場所&やり方】
・設置場所の周りが開けていて、遠くの山肌にライトを当てる様な感じで照射します。
このような感じで山肌にライトを当てるようにします。
※この時はライトを上向きにしましたので、白いシーツはライト前方下の方に敷くようにして置いています。
山の中、木々が生い茂るような密集地帯ではライトが遮られてしまい、遠くまで照射されないので、お勧め出来ません。
折角虫が飛んできたとしても、途中でその木々に着木してしまう可能性が高いからです。
ライトの周りは遠くからも光を目がけて飛んでこれるように開けた場所が好ましいです。
上手く条件が噛み合えば、わずか1時間程度でこれだけの虫達が集まってくる場合もあります。
勿論、集まってくるのはクワガタやカブトムシばかりではありません。
大型の蛾
カミキリムシ
上記のように様々な虫達も集まってきます。
どんな虫達が集まってくるかというのも非常に楽しみな採集方法です。
もしご機会が御座いましたら、チャレンジしてみるのも面白いかと思います。
※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。人によって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※ 灯火採集は夜間暗い時間に行うこととなります。その時間帯は一般の方たちは仕事から帰宅され、ごゆっくりされているか、お休みになっている場合も多いです。灯火採集を行う際は、必ず近隣の方達に迷惑をかけないように行う事が大事です。立ち入り禁止の場所や、ご自分の車のアイドリング音等にも気を付けて、マナーを守って採集を行いましょう※
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前回、クワガタ、カブトムシの採集方法の一つとして「樹液採集」をご紹介しました
いわゆる木の樹液に集まっているクワガタ、カブトムシを直接木を見たり、蹴ったりして採集する方法です。
しかしクワガタ、カブトムシの採集は「樹液採集」だけとは限りません。
今回はその中でも初心者の方でも手軽に行い易い「灯火採集」のやり方、コツなどをご紹介してみたいと思います。
※何度かブログ上でも書いているので、既にご存知だとは思いますが、私が採集活動をしている地域は九州です。
日本全国の地域や場所によって採れる虫の種類や傾向、大きさなどは大きく違ってくることもありますのでご了承の上ご覧頂けますと幸いです。よろしくお願い申し上げます※
まず「灯火採集」とは何か?
簡単に説明すると、
クワガタやカブトムシを暗い時に灯りに集まってくる習性を利用して、捕まえる(見つける)方法
このような採集方法を
「灯火採集」
と呼びます。
また灯火採集には2種類の方法あると考えます。
①:外灯巡り採集
やり方:常時設置されている水銀灯や自動販売機などの灯り下や、その周辺を見て、集まって来ているクワガタやカブトムシを採る方法
水銀灯周辺
自動販売機周辺
②:ライトトラップ採集
やり方:水銀灯や発電機、白幕などを自ら用意し、クワガタやカブトムシが飛んで来そうな然るべき場所に設置して飛んでくるのをじっとにひたすら待つ方法です。
ライトトラップ:設置方法の例
山に向かって灯火機のライトを当てる
今回はだれでも手軽に行える①の灯火採集:「外灯巡り採集」のコツをご紹介したいと思います。
まず灯火採集をするに辺り、効率よくクワガタ、カブトムシ達に出逢えるには、いくつかの条件があると考えます。
【外灯巡り採集を行う場所】
まずは灯火採集をする場所、灯火を見て回る場所です。
灯りがあれば、どこでも良いというものではありません。
街中や住宅街などではいくら灯りがあってもクワガタ、カブトムシ達が飛んでくる可能性は低いと考えます。
見て回る場所としては、近くにクワガタやカブトムシがいそうな雑木林や山などに近い灯火を狙って探してみると良いと考えます。
周りが山などで真っ黒闇の中に、一つだけポツンと灯りがあるロケーション等は最高の灯火スポットと呼べるでしょう。
あえて例を挙げるとすると、
★山間部にあるコンビニの灯り
★山間にかかる橋の外灯
★山間部の途中にある自動販売機の灯り
★山間部にある「高速自動車道のパーキングエリア」や「道の駅」の外灯
こういう所を探してみると、クワガタ、カブトムシを見つける可能性は高まってくると思います。
※コンビニやパーキングエリア等は他の方も日夜を問わず利用しますので、迷惑行為にならないようにマナーを守り、気を付けて採集させて頂きましょう※
月夜野きのこ園の近隣の風景
弊社月夜野きのこ園も裏手が山に囲まれております。
時折ですが、会社の灯りにコクワガタ等が飛来することもあります。
ここに強烈な水銀灯でもあれば、有効なポイントの一つと言えるでしょう。
【灯火のライトの色合い】
次に灯火採集で大事なのは見る光の種類(色)を間違えないということです。
勿論例外もありますが、基本的に虫が多く集まってくる光は白っぽい色合いをしている場合が多いです。
いわゆる白色水銀灯や自動販売機などの白っぽい自然光に近い色合いです。
素晴らしく白く光り輝く水銀灯!
このように白く光る外灯がベスト!
最近の外灯はオレンジ色っぽい外灯をよく見かけます。この色合いの外灯では多くの虫が集まってくる期待は少なくなると考えます。
こちらはオレンジ色の外灯。
全く集まらないという事はないが、白い水銀灯と比べるとその差は歴然。
【灯火採集を行う時間帯】
次は灯火を見る時間帯。
これは人によって様々だと思いますが、私の感覚では、日没後~夜22時位までが一番飛んでくるような感じがします。
勿論、それ以降でも飛んでこないわけではありませんが、午前等になると飛んでくる数がかなり減少してしまうよう気がします。
なので、日没後~22時頃までの時間帯にチェックすると良いかと思います。
【その他の条件】
また風や雨の日、それに月明かりが強い日は虫はあまり飛ばないと言われます。
月明かりは出来るだけ無い方が良い
絶対ダメとは言い切れませんが、可能ならばそんな日は避けた方が無難かもしれません。
【灯火採集を行う際の気温】
最後は気温です。
気温が低いとクワガタ、カブトムシは活動が鈍くなります。
理想は25℃以上あると良い傾向です。
気温:29℃ これ位あれば最高!
更に言うと灯火採集を行う直前に雨などが降って、蒸すように湿度が高いとなお良い状況だと言えます。
最後にまとめてみると、
効率の良い灯火採集の条件とは、
① 近くに広葉樹系の山、可能ならばクワガタ、カブトムシ等が採れる場所が近くにある。
② 白っぽいライト(水銀灯等)を見る
③ 見回る時間帯は夕暮れ時~22時頃
④ 月明りはあまり無い方が良い
⑤ 雨や風は無い(弱い)日が良い
⑥気温は25℃以上あった方が良い
湿度も高い蒸した日などは最高!
このような感じでしょうか。
全ての条件がピッタリ当てはまる日というのはなかなかないかもしれませんが、上記の件に少しでも近づけて採集が出来れば念願のクワガタ、カブトムシ達に出逢える確率は高くなると思います。
外灯巡り採集で採れたクワガタ達(2016年:宮崎県採集)
さぁ皆さんも頑張って灯火採集にチャレンジしてみましょう。^^
※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。人によって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※ 灯火採集は夜間暗い時間に行うこととなります。その時間帯は一般の方たちは仕事から帰宅され、ごゆっくりされているか、お休みになっている場合も多いです。灯火採集を行う際は、必ず近隣の方達に迷惑をかけないように行う事が大事です。立ち入り禁止の場所や、ご自分の車のアイドリング音等にも気を付けて、マナーを守って採集を行いましょう※
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皆さんの大好きなクワガタ、カブトムシ。
外国産種のように派手さや巨大さといった極端な特徴には及ばないかもしれませんが、勿論日本にも生息しております。
夏になると、子供たちを含め、大人たちまでもが熱中してしまう昆虫採集。
ではどうやってクワガタ、カブトムシを捕まえること、採集することが出来るのか?
あくまで私:Shiho流ではございますが、今年よりクワガタ、カブトムシ採集デビューをしてみたい方達のご参考になればと考え、この日記上でご紹介してみたいと思います。
では、クワガタ、カブトムシを採集するにはどのような方法があるのか?
あくまで私が考える採集方法ですが、全ての方法ではございませんが、主に以下の様な方法があります。
・樹液採集
・灯火採集(外灯巡り採集)
・灯火採集:(ライトトラップ採集)
・トラップ採集:フルーツトラップ採集
※名称についてはあくまでShihoがそう呼んでいるだけで、正式にそう呼ばれている訳では御座いません。ご了承下さいますようお願い申し上げます※
今回は「樹液採集」についてご紹介してみたいと思います。
「樹液採集」
ヤナギの木に集まる昆虫達
樹皮裏に潜むヒラタクワガタの♂♀ペア
クヌギの樹液を舐めるカブトムシ♂
クヌギ、ハルニレ、コナラ、ヤナギの木等々。
夏になると、こういった木からは傷付いた箇所から、甘酸っぱい臭いのする樹液が流れ出すものがあり、その樹液を目当てにクワガタ、カブトムシが集まってきます。
その木が出す樹液に集まってくる虫達を見つけ、直接捕まえる方法を「樹液採集」と呼んでいます。
その樹液採集のやり方は様々です。
手で届く範囲にいれば、直接手で採っても良し、
手が届かなければ網を使用して採っても良し、
網でも届かなければ、木を蹴って落としても良し。
こういう風に木のウロ(穴)の中に入っていて手では採れない時は、
こういう道具(通称:掻き出し棒)を使用して、取り出しても良し。
掻き出し棒を利用して採集されるヒラタクワガタ
上手く採集することが出来れば、
こんなに沢山のクワガタ、カブトムシ達も採れちゃいます。
樹液採集を成功させる上で、私:Shihoが大事と考えるのは、
★天気★
理由:雨の日等は虫の数も少なく、また雨の中で木を蹴っても虫が落ちて来たのか、雨なのか分かりにくいです。曇り~晴れの日を選ぶと良いでしょう。
★気温★
理由:気温が低いと虫の活動が活発化しません。勿論低い気温で活動する高山系の虫(ヒメオオやアカアシ等)も存在しますが、平地性の強いノコギリやヒラタ、コクワ、カブトムシを狙いたい時は最低でも20℃以上は欲しいところ。25℃以上あればかなり良いでしょう。
★風★
理由:採集時にあまりにも風が強いと、木が大きく揺れてしまい、それに付いているクワガタ達はしっかりと木にしがみついてしまいます。そうなると、人が蹴った位では全く落ちて来なくなりますので、強風の時の採集は難しくなる可能性が高いです。
★木の種類★
理由:クワガタ、カブトムシはどんな木の樹液にでも集まるわけでありません。代表的なのは、クヌギ、ハルニレ、コナラ、ヤナギ等の広葉樹系の木。木の種類をしっかりと認識することはとても大事と考えます。
★狙う虫の特性を知る★
理由:例えばミヤマクワガタが欲しい時、あまり標高が低い平地ではミヤマクワガタを見つけることは難しいです。ミヤマクワガタの場合、山間部の少し標高が高い場所を狙うなど、その虫が生息している場所の特徴をしっかりと把握しておくことで、狙い通りの虫をつかまえれる可能性が高くなるでしょう。
如何でしたでしょうか?
上記が私、Shihoが樹液採集時に気を付けているポイントです。
皆さんも是非樹液採集にチャレンジして、念願のクワカブを沢山GETしてみませんか?
※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。人によって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※ 採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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2017年クワガタ、カブトムシのシーズンまでもう少し。(いやもう既に入っているかもしれませんが・・・)
本格的なシーズンを前に私は毎年必ず、「採集地の下見」を行っています。
今日の日記では「採集の下見」の必要性についてちょっと書いてみようと思います。
※この記事は以前もご紹介したことがございます。内容が重複致します事をあらかじめご了承下さいませ※
冬が明け、春が来ると、それまで枯れていたクヌギなどの葉が青々と生えてきて見事に生き生きとしてきます。それと同時にクワカブシーズンの到来でもあります。
あくまで私のやり方ではありますが、私の場合、本格的な採集シーズン(6月~8月)を迎える前には毎年必ずすることがあります。それが「採集地の下見」です。
なぜ下見が必要なのか?「採れる時期に来たら毎年採れている所にそのままいけば良いのではないか?」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
確かにそれはそれでも良いのですが、もっとしっかりと採集をするためには、その年のフィールドに合わせた下見(調査)が必要だと私はそう考えています。
前年度の採集シーズンが終わるのは大体10月中旬あたり、それから今季の採集が始まるのは大体今位の5月下旬あたり、その間約7ヶ月程度採集フィールドを見ていないわけです。
その間以外にも様々な変化があります。そういう所を事前に調べるのが下見というわけです。
では下見をすることで、何が分かるのか?
下見によって何をチェックするのか?私は以下のような所をチェックするようにしています。
・採集場所に向かう道のチェック
採集するポイントまで行く道を調べます。何もなければそのまま辿り着けますが・・・
【がけ崩れにより寸断された箇所】
このように崖崩れが発生して道路が寸断され、その先に行けないこともあります。
こうなっては危険ですので、その先にある採集ポイントへは諦めなければなりません。
・採集フィールドにおける採集樹の有無チェック
毎年採集出来ていた樹も、今年も大丈夫かどうかは分かりません。
樹が枯れていたり、人の手によって伐採されていたりと、そういうことは良くあります。
また逆に昨年まで知らなかった新しい樹を発見出来ることもあります。
採集出来そうな樹の場所をあらかじめ確認していくことで、スムーズな採集が出来ると思います。
・採集樹の今季における樹液の出る箇所
樹液の出る場所は年々違う事があります。ウロから流れ出す場合はそのウロが今年も存在していれば同じように出ている場合も多いですが、枝傷や樹皮傷から流れ出ていた樹液は、大体がその箇所を変えている事が多いです。
その樹液が出る箇所をあらかじめ覚えておくと採集する際にとても便利です。樹に近づいてまず最初はその箇所を見れば良いのですからね。
・採集樹のウロの有無、形状
樹のウロは毎年形状を変えます。
樹自体が穴を塞ごうとしていくからです。狭くなったウロ、まったく穴がなくなったウロなど、様々です。
もちろんウロが無くなれば、そこに入っていたクワガタなどは入れなくなり、そのウロでは採集が出来なくなります。
ウロ採集はすばやい作業が必要なので、あらかじめウロの形状を理解し、それに合わせた採り方を認識しておくこともとても大事だと考えます。
如何でしたでしょうか?
上記が私が下見でチェックするポイントです。
本格的な採集シーズンを前にその年のおおよその採集フィールドの情報を知るのと知らないのでは採集効率に大きく影響すると考えます。
勿論人によってはこの他にもチェックするポイントなど色々あると思います。
あくまで私個人のやり方ですのでご参考程度に読んでいただければ幸いです。(^^)
※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。人によって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※ 採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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先日採集した沢山の国産カブトムシ幼虫達。
一部の幼虫は観察の為「ラクぼっくす」に入れました。
しかし最終的にはラクぼっくすをセットしたのは、一つだけではなく、
さらにワンランク大型の「ラクぼっくすWIDE」にもセット!
結果、2セットずつ、合計4個をセット!
このラクぼっくすシリーズの途中経過はまたおいおい日記上でご紹介していくとして、
まだまだ沢山残っているので、思い切って、中~大型衣装用ケースによる多頭飼育で育ててみる事にしました!
まずは中型の衣装ケースを用意し、マットを深さ10cm位入れます。
今回はきのこマットを使用しました。
マットは入れる際はきちんと水分調整をしてあげましょう。
そこに国産カブトムシ幼虫を入れます。
この大きさ程度のケースならば20頭位が限界でしょう。
後はマットをかぶせて、
間にコバエ対策として新聞紙を挟んで完了です!
飼育途中、マット内から蒸発する水蒸気によって新聞紙は濡れてグショグショになってしまうことがあります。
その際は速やかに新聞紙を交換しましょう。
またこれから徐々に気温が上がっていきます。
特に日中は室内ならば結構な温度になるはずですので、マットの再発酵による発熱には気を付けましょう。
如何でしたでしょうか?
上記でご紹介してる「ラクぼっくす」の飼育ケースとは違い、外からは観察することは出来ませんが、うまくいけば一斉に沢山の国産カブトムシが羽化してくれることでしょう!
またこの後の様子も追って日記上でご紹介していきたいと思います。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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少し前に日記上でも紹介した、野外採集の下見中に見つけた枯れ葉や枝が堆積した場所でカブトムシの幼虫が出て来た話。
あれからずっと気になっていたので、先日の話になりますが、もう一度行ってみました。
AM 10:10
気温:24℃
天気:腫れ
そうです。この場所です。
早速周辺の落ち葉をどけてみると、
枯れ葉の下の土?
というより腐葉土質のような所に丸々と太ったカブトムシ幼虫の姿を発見!!
「よし、いるぞ!」
勢いにのって探していきました!
堆積していた枯れ木の朽ちた部分にも食い入るように入っています!
わずか1時間程で、沢山採集出来ました!
それにしても凄い数です。
国産カブトムシの産卵数は凄いのは知っていますが、改めて見てみると感心させられます。
またいい出会いが出来ました!
※ 採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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先日採集したカブトムシ幼虫。
このカブトムシの幼虫達は5~6月には蛹になり、そして羽化を迎えることになります。
折角の機会ですので、カブトムシの蛹化~羽化までの様子を観察出来ないかと考えた所、「見える観察ケースラクぼっくす」というカブトムシ観察用飼育ケースがあるではありませんか。
このケース、奥行きが極端に狭く作られています。
奥行きが極端に狭いです。
その特徴ゆえ、蛹室内の様子を見ることが出来るそうです。
このような感じで外からでも観察が出来るそうです。凄い、よく考えましたよね!
それならば、早速、セットしてみようということで、その時の様子をご紹介してみます。
まずはカブトムシ幼虫4頭を用意。
「見える観察ケースラクぼっくす」を準備!
使用するマットは、きのこマット。
まずは、きのこマットを大きな容器に出し、水分が足りないようならば加水調整します。
この時のお勧めの水分具合は、マットを手でギュッと握ると、土団子が簡単に出来て、なおかつ握った時に水が染み出ない程度が理想です。
水分が少ないと、幼虫は蛹室を作りにくくなりますので、適度な水分調整をしてあげるとスムーズに蛹室を作ってくれます。
加水調整が終わりましたら、ケース底面にマットを敷きます。
そしてカブトムシの幼虫を投入。
・・・今回4頭用意しましたが、4頭では少し狭いような気がします。
のびのびと蛹室を作ってもらうために、3頭でセットすることにしました。
後は、幼虫の上にマットをかぶせます。
今回、幼虫の上にマットをかぶせる形を取りましたが、最初にマットだけをケースいっぱいいっぱいにしてから、その後幼虫を潜らせていく形をとっても構いません。そのあたりはお好みで。
コバエ対策のために、新聞紙を挟んで完了!
奥行きが狭い作りの為、この時点でも幼虫の姿を外側から確認することが出来ます。
これで完了です。
後は、様子を見守っていくだけです。
その後の様子はまた逐一日記上でご報告していきたいと思います。とても楽しみですね!
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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本格的な樹液採集に入る前の下見も3回目。
山では所々で、ヤマザクラが満開です!
AM7:30
気温:25℃
天気:曇り時々腫れ
春というより初夏を思わせるような暖かさ!
最近、雨が多く天気がパッとしませんが、先日その合間を狙って採集の下見にやって来ました。
しかし、桜がキレイなこと!!
素晴らしい眺めです。
山の中を散策して歩いていると、
山地性のサンショウウオを発見!
つぶらな瞳がとても可愛い!
サワガニにも遭遇!
オレンジ色の体色がとても色鮮やかです。
また地面に横たわった倒木には、
沢山のきのこが生えていました!
種類はおそらく椎茸。
完全に山の中なので、自生している椎茸です。
周りではぜんまいやクレソン等の山菜も色々と見つかりました。
また横たわった倒木の上で、
スズメバチを発見!
おそらく越冬していた女王蜂でしょう。
まだ少し寝ぼけているのか、動きも遅く飛ぶこともせず木の上を徘徊していました。
それでも迫力満点のお顔!
用心のために容器越しで撮影!
っと、クワガタの話ではなく、横道にそれた話ばかりして申し訳ございません。
肝心のクワガタはというと・・・。
今回も出逢う事は叶わずじまいでした。
しかし、樹液や木のウロの確認などの確認はしっかりと出来ました!
こんな感じで3~4時間程山を散策!
たっぷりとマイナスイオンを感じながら、春の山を満喫させて頂きました。
見事なレンゲ畑!
レンゲの花も満開です!
また次回、どんな生き物に逢えるのか?
今からとても楽しです!!
※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。人によって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※ 採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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本日は、先日レギウスオオツヤクワガタの産卵割り出しを行いましたので、その様子をご紹介したいと思います。
まずはレギウスの紹介。
【飼育種】
和名:レギウスオオツヤクワガタ
学名:Mestopsu tarandus f.regius
レギウスオオツヤクワガタ。
オオツヤクワガタとは呼ばれていても、ツヤクワガタ種の仲間ではありません。
身体がピカピカとツヤがあるのでそう呼ばれているのでしょう。近種にはタランドゥスオオツヤクワガタがいます。
通常レギウスやタランドゥスを産卵させる時は、材は一般的な材ではなく、特殊材であるレイシ材やカワラ材を使用します。
しかし、レイシ材やカワラ材はなかなか入手も難しく、かくいう弊社でも販売をしておりません。
しかし、その材が無くても、カワラ系菌糸にならも産んでくれるというありがたい性質も持ち合わせています。
いわゆる菌床産卵(菌糸ビン産卵)です!
今回の産卵では、弊社でも販売しているしているカワラ菌糸ボトル「ナチュラ:N-1100」を使用して産卵セットを組んでみました。
今回はその時の様子をご紹介します。
<産卵セット方法>
【産卵に使用する菌糸】
ナチュラ:N-1100
【産卵に使用するオススメマット】
きのこマット、くわマット、完熟マット
※基本的に菌糸ボトルに産ませるので、特にはありませんが、万が一幼虫がボトルよりこぼれ落ちた時の為に発酵マットを用意しておくのが良いでしょう。
【産卵に使用するケース】
クリーンケースL
【産卵管理温度】
27℃前後
【セット方法】
ケース底面を深さ2割程度マットを敷き、そこに菌糸ボトルのフタを外した状態で横倒しにする。
画像で紹介すると、こんな感じになります。
(※画像の様子は割り出し直前の様子です)
カワラ菌糸ビン:ナチュラ(N-1100)をフタを外した状態でマットに横倒しにします。その際、菌糸ビンの穴がマットと接するようにして置くと、親♀がスムーズに入りやすくなりますのでお勧めです。
またレギウスを産卵させる場合、あくまで私のやり方ですが、管理温度は少し高め(27℃前後)に設定するようにしています。過去に何度がセットを試しましたが、この温度帯が一番安定して産卵してくれましたので、今はこの温度帯に合わせるようにしています。
このようなセット方法をして約1ヶ月半程放置。
ナチュラ菌糸ボトルの様子を見てみると、
ボトルには♀が入り込んだ形跡が見えます!
よーくボトルを見てみると、
マット状になっている箇所に、3頭の幼虫(赤○箇所)が見えます!
菌糸の箇所にも一頭!
こちらにも一頭!
こちらにも、もう一頭!!
沢山の幼虫を確認出来ました!!
どうやら産卵は成功したようです!!
一本のボトルでこれだけ幼虫を確認出来れば、親♀はもう産む場所が無いと判断するかもしれませんので、菌糸ボトルを交換することにします。
取り出した菌糸ボトル:ナチュラ
そしていよいよ、菌糸ボトルの中の幼虫の割り出しです!
菌糸ボトルの中の幼虫を取り出す方法ですが、勿論このまま慎重に菌糸ボトルをスプーンか何かで堀り下げていって回収しても良いとは思いますが、その際慎重にやらなければ幼虫をスプーンで潰してしまう可能性があります。
あくまで私のやり方ですが、私の場合、菌糸ボトルの肩口より下の部分にナイフで切り込みを入れ、ボトルごと切断します。
※ナイフで切断する際もその切断箇所に幼虫がいない事を確認しましょう※
こんな感じです。
こうすればボトルの肩口の狭い部分に邪魔されずに幼虫を回収しやすくなります。
少しずつ掘っていくと、幼虫が見えて来ました!
ここにも!!
元気なレギウスの幼虫です!
結果は、
幼虫 8頭!
結果、カワラボトル:ナチュラ1本から8頭の幼虫が出て来ました。
取り出した幼虫はナチュラブロックを崩して作ったプリンカップ(90cc)菌糸に入れてとりあえず管理。
如何でしたでしょうか?
約1ヶ月半の産卵セット。
カワラ菌糸ビン:ナチュラ1本で8頭の幼虫が取れました!
カワラ材やレイシ材ではなく、菌糸ビン産卵でも十分産んでくれることが分かりました!
これなら産卵セッティングもお手軽に出来ます。
まだ2本目のナチュラもセットしましたし、親♀もまだまだ元気ですので、更なる産卵を期待しましょう!
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Naturaシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース
2017年4月13日
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使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Naturaシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース
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