先日、お客様よりキノコの発生について質問が来ていましたので、今日はキノコの発生について改めて考えてみたいと思います。
※この文章は過去にもご紹介したことがあります。重複文章を御了承下さいませ。
この時期は、ジメジメして、寒暖差もあるので、きのこが生えやすい時期になります。菌糸ビンのキノコ・・・キノコを発生させ、キノコを収穫するだけならば沢山発 生させるに越した事はないのですが、ことクワガタ飼育に関してはキノコが生え るとやっかいですよね。飼育している菌糸ビンでの蛹室内での蛹体の邪 魔、キノコが生えることによっての菌糸ビンが痩せ細り栄養が少なくなる・・・ などなど。
では、まず逆に菌糸ビン下できのこが生えやすくなる環境を挙げてみましょう。
①:管理温度20℃以下(15~20℃程度)、温度差があると更に生えやすくなります。
②:湿度が100%に近づくほど生えやすくなる
③:刺激を与える(ビンを移動したり、叩いたりの物理的刺激)
まだ他にも様々な要因は考えられますが、上記がきのこが生えやすくなる主だっ た要因だと考えられます。
それでは一つ一つ一緒に考えてみましょう。
①:「管理温度15~20℃」・・・これはキノコが発生しやすい温度と共にクワガタ 飼育にとっても適温と考えられます。20℃以下において特にキノコは発生しやす くなりますので、20~25℃程度で温度変化のない環境(寒暖差)で飼育すると良 いかもしれません。ただしこの温度帯で絶対キノコが発生しないというわけでは ないのでご理解を・・・。
②:「湿度が100%に近づくほど生えやすい」・・・湿度はクワガタの方にもとて も必要ですね、また湿度が低いと菌糸も乾燥しやすくなりますし、中にいるクワ ガタ幼虫にも良くはありません。これを調整するのは難しいですね・・・。
③:「刺激を与える」・・・クワガタ飼育においては菌糸ビンにあまり刺激を与 えない事の方が良いとされているので、これはキノコ発生の必要性とは逆になり ます。なるだけ菌糸ビンに刺激を与えないようにしましょう。
上記のことからまとめると・・・・
・管理温度20~25℃(ただし急激な温度変化は避ける) ・菌糸ビンに刺激を与えない
上記の事がキノコを生えにくくさせる要因なのではないでしょうか?
もともとキノコ菌がオガを分解して、その分解物をクワガタの幼虫が食す る・・・。
いわばキノコとクワガタは共生しているといっても過言ではありませ ん。
なので、クワガタ幼虫の好む環境はキノコ菌の好む環境でもあると私は思い ます。
だからクワガタ幼虫飼育をするにあたりキノコ発生をなくすのはかなり難 しいと思います。
どうしても気になる場合は、後はわずかな相違点を見つけて対 処していくかないかと考えます。
如何でしたでしょうか?なかなか難しい問題ですよね・・・。
色んな問題があ り、クワカブ飼育はいかに奥が深いかを考えさせられます。
私自身改めて勉強になりました。 (^^)
*※おことわり* キノコの発生は上記に挙げた要因だけとは限りません。 他にも多種多様な要因が考えられると思います。 上記考えはあくまで私、飼育担当:Shihoの考えるところでありますので、ご参 考程度に読んで頂ければ幸いです。
飼育担当:Shiho
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暑くなってきましたね。いよいよ夏も本番といったところでしょうか・・・。
今日はギラファノコギリクワガタの飼育についてご紹介したいと思います。
ギラファノコギリクワガタについては過去にも何度も紹介して来ましたが、今年から初めてギラファを飼われる方達の参考になればと思います。
まずは過去に羽化したギラファ達をご紹介しましょう。
う~ん、どれも格好よいですね!
上記は4つの亜種ですが、顎先の形状、光沢などが微妙に違いがあって区別されているようです。(勿論産地も)
今日はまずギラファノコギリクワガタの産卵について見ていこうと思います。
産卵の主役となる♀ですが、
上記画像はジャワ産ギラファの♀の画像です。
♀個体は亜種間とはいえあまり特徴に差はないように思えます。(あくまで私的に見てですが)
産卵方法につても各亜種、どれも同じ方法で産卵可能です。
私はギラファノコギリクワガタの場合、以下の方法で産卵セットを組みます。
・・産卵セット方法・・
【産卵に使用した親虫】天然♀からの持ち腹産卵の場合
【産卵に使用するオススメマット】くわマット>完熟マット
【産卵に使用するケース】クリーンケースM~L
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を深さ7割位で固く詰める。残りの1割程度はフンワリと。
図示すると以下の様な感じになります。
画像でちょっと分かりやすく順をおってみてみましょう。
このような感じで1~2ヶ月程度放置すると・・・。(もちろんゼリー交換はします)
このようにケース側面に卵が見えてきます。
このような感じで取れるときには50近く幼虫が取れる場合があります。
ギラファノコギリクワガタの産卵は比較的容易な方ですが、今からの季節、とにかく暑くなるので、管理温度には注意しましょう。あまり暑すぎる場合、産まなくなったり、産卵マットが再醗酵などを起こしたりする場合がありますので、ご注意を。(^^)
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット)
2013年6月17日
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先日のヘラクレスオオカブトの産卵方法に続き、今日は幼虫飼育~羽化について紹介してみたいと思います。
まずはこれまでに飼育し、羽化してきた個体達をご紹介します。

いずれもとても格好の良いヘラクレス達です。
では本題の幼虫飼育についてご紹介したいと思います。
あくまで私のやり方ですが、このような方法で飼育しております。
【使用するエサ】お勧め度:きのこマット>完熟マット
【使用する容器】860ccプリンカップ~クリーンケースS
【えさ交換回数】途中4~5回
【設定管理温度】20~25℃前後
ちょっと掘り下げて紹介します。
<初令~2令時>
この時期は主に860ccのプリンカップで飼育します。幼虫自体そこまで大きくないですし、エサ量も適量だと思います。
<3令初期~終令>
この時期になると幼虫も大きく成長し、エサ食いも増えてきます。
♂♀の判別も容易に出来るので、♂はクリーンケースSサイズへ、♀は1500cc程度のブロー容器などで管理します。
<蛹~蛹化~羽化>
♀は最後(蛹化~羽化まで)まで1500cc程度の容器で十分です。エサ切れが無いように糞が目立ったり、マットがコバエなどによって劣化してきたら交換するようにしてやります。
以下は実際に1500ccブロー容器で羽化させた時の画像です。
【外側から見たケース全体図です】
マットは上から2cm程度の隙間を残して一杯に詰めていましたが、幼虫の喰いと沈下でだいぶ減っています。下のほうに蛹室らしき小窓が見えます。
【底面から見た蛹室】
こちらは容器底面から見た蛹室の様子です。蛹が見えるのが分かります。小型容器で管理するとこのようにほとんどといいっていいいほど底面に接して蛹化します。私の場合はこの場所を頼りに蛹化を判断します。
このような感じで蛹室を作りますが、スペース的にもこれで十分です。
次に♂の場合は終令後期までそのままクリーンSサイズ程度の容器で十分ですが、最後の蛹化の時だけは角曲がりが無いように気をつけます。
以下に紹介するのは過去にSサイズ程度のケースでヘラクレスがつくった蛹室です。
このような感じで蛹室を形成した場合、注意が必要です。角曲がりのある蛹に蛹化するからです。
実際この蛹室で育った個体は・・・
こんなかんじで羽化してきました。よほど蛹室が狭かったんでしょう。大きく曲がっています。
角が伸びきれないような蛹室を形成した場合は、蛹になる前の段階、前蛹時に取り出し、人工蛹室に移し変えるのが無難と言えるでしょう。
上記画像が人工蛹室に移し変え、蛹化したヘラクレスの蛹です。
クリーンSサイズクラスの容器で飼育すると管理は楽なのですが、蛹化の時、不完全な蛹室を形成する事が多くなります。それならより大きいケースで飼育すればよいと思いますが、スペースやエサ量の問題、そして大きいケースでも短い方向に蛹室を作った場合は結局人工蛹室に移し変えないといけなくなる事などの問題から、私はSサイズを多用しております。
ただ時には・・・
これ位同時に人工蛹室が必要になる時もあります。。。
大体このような感じで私はヘラクレスの幼虫飼育をしております。
まだまだ私の知らない方法や効率的な方法が数多くあると思います。あくまで一例として参考程度に見てもらえれば幸いです。(^^)
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カブトムシ界で世界的に知名度ナンバーワンといえばヘラクレスオオカブトではないでしょうか?
今日はヘラクレスオオカブトを初めて飼育される方達の参考になればと、改めて飼育方法をご紹介したいと思います。
【飼育種】
和名:ヘラクレス・ヘラクレス
学名:Dynastes hercules hercules
産地:グアドループ
皆さんも既にご存知のようにヘラクレスには数多くの亜種があります。
リッキー、エクアトリアヌス、オキシデンタリス、レイディなどなど・・・。今日は一番代表的なヘラクレス・ヘラクレスに的を当ててご紹介したいと思います。
<初めに>
繁殖を望んでいるのならば、親となる♂♀を入手します。
力強い、しっかりとした親を容易しましょう。♂と♀の体格差があると交尾が上手くいかない場合がありますので、ある程度バランスのよい♂♀を入手するのも大事だと思います。
<熟成>
産卵を行わせる♂♀を入手したら、まずは後食を見ます。本当は正確な羽化日が分かれば目安になるのですが、曖昧な場合は後食を見ます。あくまで私のやり方ですが、ゼリーを1個投入し、1~2日で完食する位に食欲旺盛、かつよく動き回れば、ほぼ熟成している目安と考えています。
<ペアリング>
そしてペアリング・・・。
ペアリングには同居させてしばらく放置させるタイプと、♂♀を人の手で半ば強制的に交尾させるハンドペアリングがあります。私の場合はハンドペアリングタイプです。♀を置き、その後方からそっと♂を乗せます。私の場合、♀の小循板の辺りに♂の口が来るようにして置くようにしています。
そして交尾が終了したら、♀を単独飼育し、2~3日がっつりと栄養を取らせます。
<産卵セット>
そしていよいよ産卵セットです。
私はH・ヘラクレスの場合、以下の様な産卵セットで組んでいます。
【産卵に使用するマット】完熟マット、黒土マット
【セット期間】1回目:開始~約10日間程度
【産卵に使用するケース】衣装ケース中タイプ程度
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
<採卵>
ヘラクレスなどの大型カブトの場合、中型の衣装ケースでも狭い為、親♀が卵を潰さないように、セット後、10日前後で採卵を行います。♀の潜りが悪い場合は2週間~3週間ほど放っておく場合もありますので、あくまで目安です。
<卵の管理>
採卵した卵は、別の容器に入れ、管理します。
上記はプリンカップ860ccの中に採卵した卵を入れたものです。この上からマットをかぶせます。このように管理します。
このようにして、産卵セット~採卵、産卵セット~採卵・・と♀の体重が軽くなるまで産ませます。繰り返すと♀は死ぬまで産卵をしますので、死なせたくない場合は、ある程度で産卵セットを組むのをやめると良いでしょう。
大体このような感じで私はヘラクレスの産卵を行っています。
とても格好の良い虫ながら比較的容易な種ですので、入手された時には是非挑戦してみて下さい。(^^)
PS
この方法はあくまで私(Shiho)個人のやり方です。やり方は人それぞれなので、ご参考程度に見て頂ければ幸いです。
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2013年6月3日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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先日羽化報告したばかりのキュウシュウオニクワガタですが、実は既に先に羽化した個体がいまして、そちらで産卵セットを組んでいました。その割り出しを行いましたので、ご報告したいと思います。
【飼育種】キュウシュウオニクワガタ3ペアでセットを組みました。
【累代】WF1×WF1
【使用したマット】くわマット
【使用した容器】クリーンケースS
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面7割程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】18~20℃前後
まずは組んだ産卵セットからご紹介します。
今回は「くわマット」にてセットを組みました。
セット方法を図示するとこのような感じです。
そして約1ヶ月半程度放置し・・・
割り出した結果は106頭(3ペアから)という結果でした。
今回初めてキュウシュウオニクワガタの産卵を試みましたが、上々の結果。
難しい点があるとすれば、管理温度位でしょうか・・。
キュウシュウオニクワガタは産卵&幼虫飼育共に管理温度さえクリアすれば容易に産卵、幼虫飼育出来ると実感しました。皆さんもキュウシュウオニクワガタを入手する機会がありましたら、是非挑戦してみてくださいませ。(^^)
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昨年入手したキュウシュウオニクワガタが羽化しました。
おそらく月夜野では初登場だと思います。
【キュウシュウオニクワガタ♂20mm】
【飼育種】
和名:キュウシュウオニクワガタ
産地:宮崎県産
【羽化体長】♂20mm、♂17mm
【使用したエサ】
くわマット(プリンカップ200cc使用)
菌糸プリンカップ200cc
【設定管理温度】20℃前後
【羽化までにかかった時間】1~2令入して約6ヶ月程度
幼虫飼育はとても容易でした。今回はくわマットと菌糸で育ててみましたが、マット飼育の方がより大型になりました。上記画像の♂20mmはくわマット飼育です。
ちなみに菌糸プリンカップで育てた個体は
こんな感じの♂16mmでした。顎の発達も悪かったです。
菌糸カップでの羽化の様子です。
このように上面で蛹室を作り、羽化しました。
今回のキュウシュウオニクワガタの飼育は菌糸よりマットが合っている事が分かりました。
ただオオヒラタケの菌糸を使用したので、カワラ菌糸ならばまた違った結果が出るかもしれません。
またおいおい試していきたいと思います。(^^)
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暑い日が続いてきましたね。もう夏間近、クワカブシーズン突入ですね。クワカブシーズンに突入すると、日本の各地でも様々な種のクワガタ、そしてカブトが採集出来るようになります。今年初めて採集して、飼育してみたいと思っている方もいらっしゃると思います。今日は日本全国(沖縄や南西諸島はのぞく)ほぼどこでも採集しやすいノコギリクワガタの飼育、特に産卵についてご紹介したいと思います。
【飼育種】
和名:国産ノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus inclinatus
【累代】天然ものWD
【使用したマット】黒土マット
【使用した容器】クリーンケースM
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、 なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面10センチ程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】25~28℃前後
セット方法です。順を追ってご紹介したいと思います。
※参考画像ですが、手順は一緒です。御了承下さいませ。
まずはクリーンケースMを準備
黒土Matを大きなケースに出します。
ケース底面を固めていきます。
固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
転倒防止の木片とエサを入れます。主役の♀を入れます。
間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
本土産ノコギリクワガタの場合、私は上記の方法でセットを組みます。使用する♀は野外ワイルドものなので、ほぼ交尾済みと考え、♀のみセットします。私のやり方ではマットのみに産ませますが、材を入れてもらっても構いません。その場合、柔らかめの材を上部が少し出る位に埋め込みます。
下に参考画像を載せます。
こんなかんじですね。このような感じでセットして約1ヶ月半~2ヶ月ほどで割り出します。ケース側面に卵や幼虫が見えてくればそれを目安にします。本土ノコギリクワガタは産卵も比較的容易な方なので、是非一度トライしてみて下さいませ。(^^)
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皆さん、GW(ゴールデンウィーク)はいかがお過ごしでしたでしょうか?
かなり暖かくなって、時には暑さも感じるようになってきましたね~。
そうです、いよいよ夏の採集シーズン本番ももうすぐです。
・・・・というわけで、少し早いのですが、私、Shihoは採集地の下見に行ってきました。
ただスミマセン、採集地を回っている際にデジカメで撮影していたのですが、運悪く落としてしまって故障してしまいました。
今修理中で出しているので画像はありませんが、文章のみですがご報告をしたいと思います。
採集地は何箇所かあるのですが、全てを一日で行くのは無理があるので、こんかいGW中には北と南に分けて2日ほど行ってきました。
どちらの採集地もまだ下地の草も結構生い茂っていて誰もまだ入っていないかんじでした。
採集地の雑木林に入った時、まだクワガタ&カブトの気配はありませんでしたが、ハチや蝶などは結構飛んでいましたね。
木々の樹液もまだまだでしたが、それでも中には出ている樹もありました。
そんな中、樹の樹皮の隙間から何か動くものが見えたので、樹皮をはがさない様にめくってみると・・・
コクワガタ発見!!
とっても小さな♂個体でしたが、今年初にお目にかかった野外クワガタでした。
ボディには擦り傷が無数にあり、明らかに昨年からの越冬個体のようなかんじでした。
この発見により俄然やる気になった私はあちこちと気合を入れて探したのですが、発見出来たのはこの1体だけでした。
この個体の画像も撮影したのですが、先に述べたように、この後デジカメが故障してしまい、ご紹介が出来ないのが残念です。
傷だらけでしたが、とても元気の良い個体でした。
しかし山は気持ちが良いですね~。
まだ風は少し肌寒かったですが、とっても良い採集地下見となりました。
今年最初の野外個体も発見出来たし、今年も良い虫達とめぐり合えそうな気がして来ました。
また近い内に行ってみたいと思います。(^^)
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。 必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、 傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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先日本土産カブトムシの野外採集についてご紹介しました。
本日はそのカブトムシの幼虫飼育&産卵方法について書いてみたいと思います。

【参考画像:国産カブトムシ♂】
【飼育種】
和名:カブトムシ
学名:Trypoxylus dichotomus
皆さんごぞんじの本土産カブトムシです。
飼育は成虫飼育、幼虫飼育、産卵、全てにおいてとても容易な種です。まさに初心者向けといえます。
マットは何でもOK。
とてもえさ食いが激しいので、エサを切らさないようにしましょう。
お勧めは「きのこマット」。
単独飼育の方が多頭飼育よりもより大型になる傾向があります。
また温度管理(通年25℃管理位)があると、野外天然ものよりも早めに羽化してきます。日本の虫ですので、常温飼育でも大丈夫です。
当園でしいくした過去データがありますので、ちょっとご紹介します。
【羽化体長】♂74mm
【使用したエサ】完熟Mat
【使用した容器】 1100PPボトル
【えさ交換回数】途中2回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】10/11~6月上旬
羽化後の取り出しの様子をちょっと順を追ってみてみましょう。
まず幼虫を入れた1100PPボトルです。
マットは完熟Mat
を使用しています。
少しずつ掘り起こしていくと・・・出ました蛹室!
中に居るのは♂個体のようです。
こっちは別の個体。最初のブラックタイプと違い、レッドタイプでした
【産卵】
お勧めは「完熟マットもしくは黒土マット」です。
国産のカブトムシはばら撒き産卵しますので、ヘラクレスのセット等のようにマットをそれほど固く敷き詰めなくても大丈夫です。 管理温度は25~28℃位がベストです。
こちらも産卵セット時の様子があるのでご紹介します。
【産卵に使用したマット】黒土マット
【セット期間】開始~約1ヶ月~1ヶ月半
【産卵に使用するケース】クリーンケースLサイズ(W375×D220×H280)
【産卵管理温度】23~25℃(幼虫飼育と同等温度)
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ(ケースの2/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
本土産カブトばら撒き産卵が多い為、マットを固く詰める部分も少なくてよいです。
このようなかんじでセットを組みます。
如何でしたでしょうか?
採集も飼育も容易に出来る本土産カブト。今年は是非挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
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野外採集方法シリーズ、今日はクワガタではなく、本土産カブトムシの採集方法をご紹介します。
【飼育種】
和名:カブトムシ
学名:Trypoxylus dichotomus
あくまで私の採集方法になりますが、どのようにして採集出来るのか、 紹介してみたいと思います。
(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)
【採集時期】
7月下旬~9月中旬
【採集場所】
平地性が強く、雑木林などで多数生息しております。
また灯火に非常に集まりやすく、裏山があるコンビニやガソリンスタンドの外灯にもよく飛んできます。
【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレなど(※地域によって変わると思います)
【本土産カブトムシのいそうな場所】
標高の低い雑木林など。
【採集方法】
樹液を舐めているのを直接取る採集。
灯火採集。
【採集する時間帯】
基本的には早朝(薄暗い内)~夜間(日が沈んでから)
だだし、薄暗い雑木林では昼間でも活発に活動します。
【採集道具】
私は本土産カブトムシを採る時は一応以下のものを使用してます。
懐中電灯:樹液についているのを発見する必需品
脚立:高い樹に登るには必需品。
網:伸縮出来そうな比較的長めの網がベスト
上記網は私の手作り。4~5mの釣竿の先に幅15cm位のエビ取り用網をつけたもの。小さなエビ取り網の方が、 枝が分かれている間にいた時などの隙間に入り込みやすいので便利。ルッキング採集の場合には必需品。
本土カブトムシを採集するにはこれ位の道具を使用しています。クワガタなどのようにピンセットや掻き出し棒は使用していません。
本土産カブトムシはクワガタシーズンが一段落した頃から始まります。そしてその期間はとても短く、成虫寿命はとても短い種です。クワガタより容易に見つけられ、個体数もとても多いです。とても格好良いですので、今年は是非採集してみてはどうでしょうか?(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。(^^)
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。 必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、 傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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