まだまだ暑さは残るものの、秋の気配がいっそう増してきましたね~。朝晩は少し肌寒いくらいです。
少し早いかもしれませんが、今年の夏の様子を振り返って見たいと思います。
今年はとにかく暑かったですね~、それにつきます!
雨もかなり少なく、7月前半こそ梅雨の明け直後の雨量でまだまだ樹も大丈夫でしたが、
それからが少雨となり、水分がないせいで樹液も出にくくなっていったような気がします。
樹の周りの草などは7月末くらいには枯れ、一部の樹達も枯れているように葉がどんどん落ちていました。あきらかに水不足のかんじでした。
クワガタが活発に行動するのが6月~7月下旬位。カブトが7月中旬~8月中旬位だと私的には感じています。
クワガタは平年並みより少し少ない位、あまり大型が採集出来ませんでした。
カブトの発生は遅くなかなか採集困難だったような気がします。しかもカブト♂が小さい・・・。極小角の個体ばかりが目立ちました。
※ 採集の感じ方には、勿論地域差などがありますので御了承下さいませ。
とはいえ、今年の夏もとっても楽しめました。
まだ9月いっぱいはコクワやヒラタなどの黒虫系は少ないながらも活動していると思いますので、来年の為の新ポイント発見や下見の為、9月いっぱいはフィールドに出てみたいと思います。
皆さんもまだまだ活動している虫たちに会いに行ってみませんか?(^^)
PS
PC不調のせいで画像アップが出来ず文章のみの日記になりまして、読みずらいとは思いますが、御理解下さいませ。
飼育担当:Shiho
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月夜野きのこ園飼育日記担当のshihoと申します。
飼育日記を御覧の皆様、大変ご無沙汰しておりました。当パソコンの故障によりしばらくの間、日記を更新出来ずにいました。
色々な故障箇所があり、修理に思った以上の時間がかかってしまいました。
実はまだ完全な状態ではないのですが、何とか記載程度は出来るようになりうましたので、今後はまた頑張って飼育日記をUPしていこうと思います。
また色々とご迷惑をおかけするかもしれませんが、どうぞ今後とも宜しくお願い申し上げます。とりあえず今日はご挨拶まで・・・。
飼育担当:Shiho
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先日、お客様より、ニジイロクワガタの産卵について質問が来ましたので、今日はちょっとふれてみたいと思います。
【飼育種】
和名:ニジイロクワガタ
学名 Phalacrognatus muelleri
産地:オーストラリア産
累代:CB
皆さん、既にご存知、七色に輝くクワガタ、ニジイロクワガタです。
この虫はとても丈夫で、暑さ、寒さにもとても強い虫です。とは言っても毎日30℃を越すような日本の夏の暑さはちょっと厳しいですが・・・。
寿命も長く、とても飼いやすい種だと言えます。
質問があった産卵セットですが、私の場合、しっかりと熟成した♂♀を用意し、1週間ほど同居させます。オオヒラタの様に♀殺しが起きやすい種ではないので、同居で安心です。
それから、♀のみを産卵セットに投入します。産卵セットはマットのみでも、材を入れてもどちらでもOKです。私はマットのみの産卵派なので、図示すると以下の様な感じになります。マットのお勧めは、くわマット、完熟マットです。
このようなかんじで約1ヶ月半~2ヶ月ほどセットを組みます。設定温度は私は25℃程度で調整しています。
途中ケース側面や底面に幼虫が沢山見えてきたら、一度回収しても良いでしょう。あまり長時間放っておくと、♀が子喰いする可能性もあるのでご注意を・・・。
ニジイロの産卵は結構極端な場合があります。セットを組んだとたん、爆発的に産んだり、またその逆で長期間に渡ってダラダラと産んだりするものもあります。色虫ですが、パプキンなどと違い、寿命も比較的長いほうなので、産まない場合は、一旦セットを解除し、再交尾させて、再セットを組むなど色々試してみるのも良いでしょう。
七色に輝くニジイロ、是非皆さんも一度トライしてみては如何でしょうか?(^^)
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いやぁ~、暑い日が続きますね~。凄く暑いです。
この暑い中、野外の虫達は元気いっぱいに活動中ですが、お部屋の中で飼育されている虫はどうでしょう?
あくまで私の考えですが、夏場の温度管理は、冬場より難しいと思っています。皆さんはこの暑い夏、どうやって温度管理を行っていますか?今日はその夏場の温度管理についてちょっと書いてみたいと思います。
夏場の温度管理。。。
日本の虫ならまだしも、特に外国産の虫を飼育する場合、飼育場がある一定温度以上の気温になった場合、温度調節の必要性が出てきます。また虫だけでなく、菌糸ビン飼育やマット飼育をする場合も注意が必要です。高温状態を続けると菌糸の劣化やマットの再醗酵による温度上昇が生じる場合があります。
私、Shihoの考えですが、虫飼育に適度な温度帯は17~28℃位までだと思っています。しかし日本の夏はいやおうなしに30℃を軽く越えてきます。更に部屋の中ではそれ以上の温度にもなりかねません。
夏の温度管理対策の例
・エアコンで管理
この方法は一番ベストな方法ですが、そうそう出来るものではありません。コストが割高になるのが非常にネックです。
・小スペース間における簡易冷房による管理
簡単に言うと、ガラス温室やメタルラックなどの空間を小型冷却装置によって冷やす方法です。小型冷却装置自体は少々割高ですが、電気代がエアコンと違いそこまでかからない利点があります。ただし、飼育スペースはそこまで広くありません。
・衣装ケースや発泡スチロールなどの中でも保冷材交換
ペットボトルに塩水などを入れ、凍らせたもの等や保冷材などを入れて、交換しながら保冷する方法。この方法はお手軽ですが、常に冷却材の持ち具合を気にしておかなければなりません。衣装ケースよりは発泡スチロールの方が効果が高いです。飼育スペースは更に狭くなります。
如何でしょう?
上記に挙げたのはほんの一例だと思います。もっと他にももっと有効的な方法があると思いますが、例を挙げてみました。
夏場の温度管理・・・。とても大変ですよね。
野外にいる生き物、ましてや海外に住んでいる生き物を、飼育するのはとても難しい事だと思います。虫の立場に立ち、どうやったら快適に過ごさせてやる事が出来るか・・。それを工夫して考えるのも、また昆虫飼育の醍醐味ではないでしょうか・・・。(^^)
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先週も野外採集に行ってきました。野外採集紀パートⅡです。
この樹には沢山このような実がついていた?クワガタが集まる樹的にはよさそうに見えるのだが??
なかなか見つけられず、場所を移動・・・。
その途中に崖崩れの現場が・・・。危ないですね~。
この後、何とか崖崩れを避けつつ、奥に進み、クワガタを発見!!慌ててカメラを用意しようとしたら、またやってしまいました。。。カメラを落として、また映らなくなってしまいました。。。ホントついていない・・・。というわけで、この先は画像がありません。。申し訳御座いません。
結果クワガタを30頭ほど捕獲して終了。
カメラが壊れたのは痛かったですが、楽しい採集でした。(^^)
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前回のギラファノコギリクワガタの飼育では産卵方法について述べましたので、今回は幼虫飼育についてご紹介したいと思います。
【飼育種】
和名:ギラファノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus giraffa keisukei
【羽化体長】♂113mm
【使用したエサ】菌糸ビン:Element1100~Element1400
【えさ交換回数】 途中1回の合計2本使用
【設定温度】23℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約9ヶ月(合計約11ヶ月)
定番のギラファ(ケイスケイ)ですが、このクラスまで大きくなる種はやはり迫力満点です。
飼育は非常に容易な種です。今回もElement1100~Element1400
の菌糸ビン2本で羽化してくれました。1本目のElement1100
をほぼ8~9割方食べつくして2本目に交換。2本目のElement1400も8割方は食していました。
その頃に食した土化した食痕の所で蛹化。蛹室はいつものように斜めに形成されており、相変わらず狭そうな感じが見られましたが、無事羽化。
この個体は113mmとまずまずの結果でした。
この位のサイズになるとケイスケイの特徴がよく表れていますね。
今回の紹介はケイスケイのみでしたが、他の全ての亜種でも同じ方法で飼育が可能です。ジャワ産のギラファなどでしたら、最大体長でも100mmほどなので、Element1100を2本でも飼育可能です。
ムシキング全盛期に大人気を誇ったギラファノコギリ、子供達の中では今でも安定した人気を誇ります。是非機会がありましたら飼育してみて下さいませ。(^^)
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先日、お客様よりキノコの発生について質問が来ていましたので、今日はキノコの発生について改めて考えてみたいと思います。
※この文章は過去にもご紹介したことがあります。重複文章を御了承下さいませ。
この時期は、ジメジメして、寒暖差もあるので、きのこが生えやすい時期になります。菌糸ビンのキノコ・・・キノコを発生させ、キノコを収穫するだけならば沢山発 生させるに越した事はないのですが、ことクワガタ飼育に関してはキノコが生え るとやっかいですよね。飼育している菌糸ビンでの蛹室内での蛹体の邪 魔、キノコが生えることによっての菌糸ビンが痩せ細り栄養が少なくなる・・・ などなど。
では、まず逆に菌糸ビン下できのこが生えやすくなる環境を挙げてみましょう。
①:管理温度20℃以下(15~20℃程度)、温度差があると更に生えやすくなります。
②:湿度が100%に近づくほど生えやすくなる
③:刺激を与える(ビンを移動したり、叩いたりの物理的刺激)
まだ他にも様々な要因は考えられますが、上記がきのこが生えやすくなる主だっ た要因だと考えられます。
それでは一つ一つ一緒に考えてみましょう。
①:「管理温度15~20℃」・・・これはキノコが発生しやすい温度と共にクワガタ 飼育にとっても適温と考えられます。20℃以下において特にキノコは発生しやす くなりますので、20~25℃程度で温度変化のない環境(寒暖差)で飼育すると良 いかもしれません。ただしこの温度帯で絶対キノコが発生しないというわけでは ないのでご理解を・・・。
②:「湿度が100%に近づくほど生えやすい」・・・湿度はクワガタの方にもとて も必要ですね、また湿度が低いと菌糸も乾燥しやすくなりますし、中にいるクワ ガタ幼虫にも良くはありません。これを調整するのは難しいですね・・・。
③:「刺激を与える」・・・クワガタ飼育においては菌糸ビンにあまり刺激を与 えない事の方が良いとされているので、これはキノコ発生の必要性とは逆になり ます。なるだけ菌糸ビンに刺激を与えないようにしましょう。
上記のことからまとめると・・・・
・管理温度20~25℃(ただし急激な温度変化は避ける) ・菌糸ビンに刺激を与えない
上記の事がキノコを生えにくくさせる要因なのではないでしょうか?
もともとキノコ菌がオガを分解して、その分解物をクワガタの幼虫が食す る・・・。
いわばキノコとクワガタは共生しているといっても過言ではありませ ん。
なので、クワガタ幼虫の好む環境はキノコ菌の好む環境でもあると私は思い ます。
だからクワガタ幼虫飼育をするにあたりキノコ発生をなくすのはかなり難 しいと思います。
どうしても気になる場合は、後はわずかな相違点を見つけて対 処していくかないかと考えます。
如何でしたでしょうか?なかなか難しい問題ですよね・・・。
色んな問題があ り、クワカブ飼育はいかに奥が深いかを考えさせられます。
私自身改めて勉強になりました。 (^^)
*※おことわり* キノコの発生は上記に挙げた要因だけとは限りません。 他にも多種多様な要因が考えられると思います。 上記考えはあくまで私、飼育担当:Shihoの考えるところでありますので、ご参 考程度に読んで頂ければ幸いです。
飼育担当:Shiho
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暑くなってきましたね。いよいよ夏も本番といったところでしょうか・・・。
今日はギラファノコギリクワガタの飼育についてご紹介したいと思います。
ギラファノコギリクワガタについては過去にも何度も紹介して来ましたが、今年から初めてギラファを飼われる方達の参考になればと思います。
まずは過去に羽化したギラファ達をご紹介しましょう。
う~ん、どれも格好よいですね!
上記は4つの亜種ですが、顎先の形状、光沢などが微妙に違いがあって区別されているようです。(勿論産地も)
今日はまずギラファノコギリクワガタの産卵について見ていこうと思います。
産卵の主役となる♀ですが、
上記画像はジャワ産ギラファの♀の画像です。
♀個体は亜種間とはいえあまり特徴に差はないように思えます。(あくまで私的に見てですが)
産卵方法につても各亜種、どれも同じ方法で産卵可能です。
私はギラファノコギリクワガタの場合、以下の方法で産卵セットを組みます。
・・産卵セット方法・・
【産卵に使用した親虫】天然♀からの持ち腹産卵の場合
【産卵に使用するオススメマット】くわマット>完熟マット
【産卵に使用するケース】クリーンケースM~L
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を深さ7割位で固く詰める。残りの1割程度はフンワリと。
図示すると以下の様な感じになります。
画像でちょっと分かりやすく順をおってみてみましょう。
このような感じで1~2ヶ月程度放置すると・・・。(もちろんゼリー交換はします)
このようにケース側面に卵が見えてきます。
このような感じで取れるときには50近く幼虫が取れる場合があります。
ギラファノコギリクワガタの産卵は比較的容易な方ですが、今からの季節、とにかく暑くなるので、管理温度には注意しましょう。あまり暑すぎる場合、産まなくなったり、産卵マットが再醗酵などを起こしたりする場合がありますので、ご注意を。(^^)
使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット)
2013年6月17日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット)
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先日のヘラクレスオオカブトの産卵方法に続き、今日は幼虫飼育~羽化について紹介してみたいと思います。
まずはこれまでに飼育し、羽化してきた個体達をご紹介します。

いずれもとても格好の良いヘラクレス達です。
では本題の幼虫飼育についてご紹介したいと思います。
あくまで私のやり方ですが、このような方法で飼育しております。
【使用するエサ】お勧め度:きのこマット>完熟マット
【使用する容器】860ccプリンカップ~クリーンケースS
【えさ交換回数】途中4~5回
【設定管理温度】20~25℃前後
ちょっと掘り下げて紹介します。
<初令~2令時>
この時期は主に860ccのプリンカップで飼育します。幼虫自体そこまで大きくないですし、エサ量も適量だと思います。
<3令初期~終令>
この時期になると幼虫も大きく成長し、エサ食いも増えてきます。
♂♀の判別も容易に出来るので、♂はクリーンケースSサイズへ、♀は1500cc程度のブロー容器などで管理します。
<蛹~蛹化~羽化>
♀は最後(蛹化~羽化まで)まで1500cc程度の容器で十分です。エサ切れが無いように糞が目立ったり、マットがコバエなどによって劣化してきたら交換するようにしてやります。
以下は実際に1500ccブロー容器で羽化させた時の画像です。
【外側から見たケース全体図です】
マットは上から2cm程度の隙間を残して一杯に詰めていましたが、幼虫の喰いと沈下でだいぶ減っています。下のほうに蛹室らしき小窓が見えます。
【底面から見た蛹室】
こちらは容器底面から見た蛹室の様子です。蛹が見えるのが分かります。小型容器で管理するとこのようにほとんどといいっていいいほど底面に接して蛹化します。私の場合はこの場所を頼りに蛹化を判断します。
このような感じで蛹室を作りますが、スペース的にもこれで十分です。
次に♂の場合は終令後期までそのままクリーンSサイズ程度の容器で十分ですが、最後の蛹化の時だけは角曲がりが無いように気をつけます。
以下に紹介するのは過去にSサイズ程度のケースでヘラクレスがつくった蛹室です。
このような感じで蛹室を形成した場合、注意が必要です。角曲がりのある蛹に蛹化するからです。
実際この蛹室で育った個体は・・・
こんなかんじで羽化してきました。よほど蛹室が狭かったんでしょう。大きく曲がっています。
角が伸びきれないような蛹室を形成した場合は、蛹になる前の段階、前蛹時に取り出し、人工蛹室に移し変えるのが無難と言えるでしょう。
上記画像が人工蛹室に移し変え、蛹化したヘラクレスの蛹です。
クリーンSサイズクラスの容器で飼育すると管理は楽なのですが、蛹化の時、不完全な蛹室を形成する事が多くなります。それならより大きいケースで飼育すればよいと思いますが、スペースやエサ量の問題、そして大きいケースでも短い方向に蛹室を作った場合は結局人工蛹室に移し変えないといけなくなる事などの問題から、私はSサイズを多用しております。
ただ時には・・・
これ位同時に人工蛹室が必要になる時もあります。。。
大体このような感じで私はヘラクレスの幼虫飼育をしております。
まだまだ私の知らない方法や効率的な方法が数多くあると思います。あくまで一例として参考程度に見てもらえれば幸いです。(^^)
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