
先日の日記(ヘラクレス・ヘラクレスの飼育)について、Jさんより以下の質問レスが来ました。
【Jさん】
SIHO様こんにちは!ヘラクレス、カッコイイです!!自分も少しでも角が太いヘラちゃんを羽化させようとガンバってマス(≧∇≦)すみませんが質問お願い致します。ヘラクレスの幼虫をたくさん産ませたので、何匹か友人に譲るつもりなのですが、カブトの幼虫ってやはり顔がデカイ奴が将来的に大型になりやすいんでしょうか?それと、幼虫の中に何匹か背中(脊髄?)が曲がってしまっている子達がいるのですが、このような症状は加令すると共に改善されるのでしょうか?それとも死んでしまうでしょうか?教えていただけませんか?よろしくお願い致します。長文失礼しましたm(_ _)m
Jさん、質問ありがとうございました。私も長年飼育しておりますが、完全な回答というものははっきりとは分かりません。あくまで私個人が今まで経験した中での返答になります事を御理解下さいませ。m(_ _)m
まず、
Q1:ヘラクレスの幼虫をたくさん産ませたので、何匹か友人に譲るつもりなのですが、カブトの幼虫ってやはり顔がデカイ奴が将来的に大型になりやすいんでしょうか?
顔=頭がデカイやつが大型になりやすい・・・これはその傾向は強いと思います。頭がデカイ個体は意外に大きな体になりやすいように思えます。実際、ヘラクレスに限らずオオクワなどでも頭の大きい2令幼虫がデカく期待が持てるといったクワ仲間達も大勢いました。ヘラクレスにもそれは言えてくるのではないでしょうか・・・。
Q2:幼虫の中に何匹か背中(脊髄?)が曲がってしまっている子達がいるのですが、このような症状は加令すると共に改善されるのでしょうか?それとも死んでしまうでしょうか?
あくまで私の経験上の話ですが、1令、もしくは2令時での段階で曲がっているのであれば、加令の段階で元に戻るものもありました。ただ3令の時点でなったものに関してはそのままでしたが・・・。 死んでしまう事はありませんでしたよ。またその曲がった個体は私のところでは問題なく羽化しました。羽化不全もありませんでした。また3令の段階で顎が折れた個体も蛹化した時点では問題なくキレイに蛹化しました。羽化した時もきちんと角はありました。ただ成長という意味では少し小さめだったような気もします。
あまり正確性のない返答で申し訳御座いません。ご参考程度に聞いて頂けますと幸いです。これからもよろしくお願い致します。(^^)
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久しぶりのヘラクレスの飼育データです。
【ヘラクレス・ヘラクレス♂145mm】
【飼育種】
和名:ヘラクレス・ヘラクレス
学名:Dynastes hercules hercules
【羽化体長】♂145mm
【使用したエサ】きのこマットのみ
【使用した容器】クリーンケースS
【えさ交換回数】途中4~5回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約12ヶ月(合計14ヶ月程度)
おなじみのH・ヘラクレスです。幼虫飼育はとても容易、弊社のマットではきのこマット、完熟マット、くわマット、黒土マット、どのマットでも飼育可能です。
飼育スペースを考えて私の場合、Sサイズのケースで飼育しておりますが、大きなスペースでゆったり飼育することに越した事はありません。小さいケースの場合、蛹化の時に注意をする必要があります。狭い方向に蛹室を作った場合、蛹化の時に角曲がりになる可能性があるからです。 ちょっと例を挙げると、以下のような画像のように作った場合が注意が必要です。
実際、この蛹室で羽化した個体は以下の様な角曲がりになりました。
皆さん、こうならないように注意して飼育して下さいね。(^^)
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今日はお客様から先日質問がありました、シェンクリングオオクワガタの飼育方法についてちょっと書いてみたいと思います。
【シェンクリングオオクワガタ♂参考画像】
【シェンクリングオオクワガタ♀参考画像】
【飼育種】
和名:シェンクリングオオクワガタ
学名:Dorcus schenkingi
産地:台湾産
【使用したエサ】
♂:Element11002本使用
♀:Element11002本使用
【設定温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】
♂2令投入して約8ヶ月(合計10ヶ月程度)
♀2令投入して約6ヶ月(合計8ヶ月程度)
台湾のドルクスの一種、シェンクリングオオクワガタです。
幼虫飼育はとても容易、菌糸、マットどれでも育ってくれます。
今回紹介しました個体はElement1100を使用しました。 ♂は1本目をまるまる喰いきり、菌糸の白い部分が約9割り程なくなった時点で2本目に移行。2本目も7~8割は白い部分がなくなりました。 ♀の方は1本目を約7割ほど食いきった状態で交換。2本目に交換すると2~3割食べた状態で暴れが始まり、そのまま蛹室を形成。その後蛹化~羽化となりました。
♀は♂よりもサイクルが早く、約2ヶ月ほど早く羽化して来ています。寿命もかなり長い種ですので、羽化ズレはあまり気になりませんが、 同血統同士の血の濃さには注意したいですね。
次に産卵方法ですが、私は以下のような方法でセット組んでいます。
【産卵にお勧めのマット】、完熟Mat+材2本
【産卵にお勧めのケース】クリーンケースM~クリーンケースL
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
セット方法を図示してみました。以下の様な感じです。
このような感じです。
下の画像は他の種をセットした際の実際画像です。
シェンクも同じセット方法なので参考に御覧下さいませ。
【斜めから見たセット完成図】
【真上から見たセット完成図】
【フタをして完了!】
私が飼育した際には産卵形態はほぼ材産みのように思えました。産卵数はあまり多くは無いようです。私も過去に何度かセットしましたが、 多くて30程度だった記憶があります。ただその時も材をこまめに入れ替えてです。材を4~5本使用した記憶があります。
ペアリング方法ですが、私の場合は基本的には産卵セット前に10日程度♂♀を小さめのケースに入れて同居させています。 産卵セットに♂♀直接入れても構わないと思いますが、逃げ場が結構あるので♂♀の交尾が成立しない場合を考慮して、あらかじめ♂♀のみでしっかり交尾が成立させるようにしています。10日程度同居させたら、後は♀のみを産卵セットに投入します。
私はこのような方法でセットを組んでいますが、これはあくまで私の方法ですのでご参考程度に聞いて頂けると幸いです。(^^)
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皆さん、新年も明けていかがお過ごしでしょうか?こっちはちょっと自身のPCの不具合があり、日記の更新が遅れてしまいました。お詫び申し上げます。
その間、りょーさんより質問のレスが届いていましたので、今日の日記内で返答したいと思います。
【りょーさん】
明けましておめでとうございます!今年もこちらの日記を参考に違う種にも挑戦したいと思います。私もアマミノコを頑張りたいと思います。去年起きた個体たちは痩せ型・短命で可哀相だったので、エサ交換のタイミング等に注意したいと思います。またアドバイスいただけましたらと思います。
りょーさん、レスありがとうございます。返答が遅れましてすみませんでした。今年も宜しくお願いしますね。(^^)さて、話題に上がったアマミノコギリですが、私は以下のように飼育しております。過去に日記内で取り上げたデータですが、参考事例として挙げさせていただきます。
【飼育種】
和名:奄美ノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus dissimilis
産地:日本国奄美大島産
累代:WF1
【羽化体長】♂72~75mm
【使用したエサ】菌糸ビンElement1100×2本、きのこマット
【えさ交換回数】菌糸、マット共に途中1回(計2本)
【設定管理温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】初令投入して合計約9~11ヶ月程度
日本のノコギリの中ではほぼ最大種となるアマミノコギリクワガタです。
フォルム的にはトカラノコギリと大変似ております。ただ体色的には真っ黒。本当に漆黒のボディです。ただやはり本土ノコギリとはまた別のまったく違う迫力があります。本当に格好よいです。
飼育は菌糸、マットどちらでも大丈夫です。過去に羽化させた最大75.8mmの個体は菌糸飼育でした。マット飼育では72mmの個体が羽化しました。えさ交換は菌糸、マット共に途中1回、合計2本の使用です。交換のタイミングですが、菌糸ならば8~9割程度じっくり食べあがった時、マットでは目安的に約4~5ヶ月程度で交換しました。ご参考までに聞いて頂けますと幸いです。(^^)
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いつもこの日記を御覧になっている皆様、新年明けましておめでとう御座います。昨年は大変お世話になりました。今年もどうぞよろしくお願い致します。(^^)
2012年がスタートしました。今年の目標ですが、個人的には国産種に力を入れてみたいと思っております。その大きさや格好よさから外国産がもてはやされる傾向が強いですが、国産種も国産種独自の魅力があります。その魅力を少しでもご紹介出来れば・・・と思っている次第です。ではどうぞ本年度もよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
Shiho(^^)/
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毎年恒例!冬場の温度管理。Shiho自作の簡易発泡スチロールによる簡易温室の紹介です。
あらかじめ御了承を得たいのですが、この記事は毎年紹介しておりますので、何度もお目にかかられた方も多いと思います。ですが、今年からはじめられたクワカブ初心者の皆様や当日記を初めて御覧になられている方達の為に少しでもお役に立ちたいと思い、しつこいながらも今年も紹介させて頂きたいと思います。内容は例年と同じ重複しております。御理解&御了承の程よろしくお願い致します。m(_ _)m
外国産のクワカブにとっては寒さの厳しい時期です。では、クワカブを冬場にどう管理するか?
日本の虫は、元々この日本の四季のある環境に順応しており、氷点下になる冬でも乗り越えられる能力を持っています。ですが、外国産の虫についてはこの能力は持ち合わせておらず(一部例外もある)、日本の虫と同じように常温飼育をしてしまっては、かなり動きが悪くなり、場合によっては死亡してしまいます。
それではどうすれば良いのか?答えは温度管理をしてあげれば良いのです。
簡単に答えてしまいましたが、この温度管理、結構大変で苦労している方も多いと思います。
大量に虫を飼育されている方等は、一部屋ごと空調(エアコン)による温度管理をされている方が多いようですが、少量を飼育されている方、電気代を考えて一部屋エアコンを常時つけられない方も多数いらっしゃると思います。
そんな時は簡易温室を作ってみるという手があります。簡易温室には、ガラス温室を利用した立派なものもあれば、メタルラックにビニールをかぶせたもの、ダンボールや発泡スチロールを工夫して作ったもの等、工夫次第で色々手作りする事が可能です。
今日はその中で少量飼育の方の場合を想定して、発泡スチロールでつくった簡単な温室をご紹介します。
【3つの発泡スチロールを使用した小型簡易温室】
まず同じ大きさの発泡スチロールを用意します。
3つの発泡の内、2つを底面をカッターでくり抜き、キャンプ等で使用するバーベキュー用の金網をおきます。
残り一つは一番底面になるのでそのままですが、温度源となるものを置きますので、コードの穴を開けます。今回は電気あんかを温源に使用しました。コードの穴の部分は切り取った部分を少し小さくして再度はめ直すとよいでしょう。
3つそろって下のような感じです。
後は重ねて、2つの段の上に飼育する虫を置くだけです。
この温室は小さいので多数の数は置けません。また温源も電気あんかと比較的弱めの温源であるため、外気温が凄く寒い場合には、中が低くなる場合もあります。置く場所などを選んで、適温になるように調整しましょう。中に温度計を1本入れて確認すると良いと思います。
この様な感じで小型のものならば結構簡単に作れます。後は飼育の数に合わせて土台を選び、それにあった温源を選択するとよいでしょう。温度が高く上がりすぎるような温源(小型電気ヒーター)等は、コンセントとの間にサーモを接続して温度設定をしてあげれば、一定の温度を保つ事も可能です。
ご紹介したのはあくまで簡易温室ですが、以外となかなか役に立つものです。しかし皆様の住んでいる地域地域によっては能力に差が出てくることもあります。例えば北海道で使用するのと沖縄でしようするのとでは全然違ってきます。それぞれの管理する部屋にあった温室作りが大事だと考えます。しっかりと温度対策をして厳しい冬を頑張って乗り切りましょう。(^^)
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先日の国産オオクワガタの越冬方法に続いて、今日は外国産の冬場の温度管理について少し触れたいと思います。当たり前の事ですが、国産のクワカブ達と違い、外国産のクワカブは日本の気候そのままには適していないと考えられます。外国産のクワカブを冬場に管理する場合、温度調節が必要な場合が多々多いです。
日本の虫は冬場は越冬する虫が多いでで、外国産も同じように思ってしまいがちですが、それは違います。勿論越冬する外国産(例えばホペイなど)はいますが、ほんの数例です。
一番大事なのは、飼育している虫の生息地での環境などをインターネットや本などを使用して調べ、その土地のその時期の気温などを調べると一番良いです。最近はネットなどで情報も比較的入手出来るようになってきましたので、活用すると良いでしょう。温度管理する方法、いわゆる今の冬場だと加温する方法といえば、エアコンを使った空調管理が一番楽ですが、コスト面やスペース面などの確保を考えるとなかなか難しい場合が多いです。
後は簡易温室を作成するか、家の一番暖かい場所において管理するか・・・。ただ家の一番暖かい場所といっても24時間温度は一定ではないので、設置する前にあらかじめ温度計などを置いて実験データを取るようにする事が必要です。一日の中で暑い時と寒い時の寒暖差が少ないのが理想的だと思います。数字で言えば、15~28℃位でしょうか・・・。この位をキープできていれば大体の種は大丈夫だと思われますが、種類によっては多少の誤差があることは確認しておいた方が無難でしょう。
人間の都合でいうならば常温管理出来れば一番楽ですが、外国産の虫を飼育するには、一年を通して温度管理が必要になってしまいます。これも虫飼育の楽しみの一つとしてとらえて楽しむのもまた味があり良いと思っています。皆さん、冬場の飼育を楽しみましょう。(^^)/
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一段と寒くなってきましたね。最近冬場の生体管理についてよく質問が来ますので、今日はその事に関して少し書いてみたいと思います。
※管理の仕方には色々な方法があると思います。今回述べるのはあくまでも私Shihoの管理方法についてのやり方&見解です。 ご参考程度に聞いて頂けますと幸いです。
国内産の場合、一般的には冬場でも常温飼育で飼育が可能です。ただ南西諸島産(沖縄や離島もの)についてはここではちょっと外したいと思います。代表的な例として国産オオクワガタ(成虫)の越冬のやり方について私なりのやり方で紹介します。※この方法は過去の日記でも紹介しております。 内容が重複しますことを御了承下さいませ。
【国産オオクワガタ成虫の越冬方法(shiho流)】
国産オオクワガタの越冬の方法について画像で説明したいと思います。今回越冬をさせるのは国産オオクワガタ♂1頭です。
・手順です。まず用意したのはクリーンケースSSです。オオクワガタ1頭程度ならこの大きさでも十分だとは思いますが、もっと大きくても全然構いません・・・ というよりスペースは広い方がより良いです。
・越冬させるマット、今回はほだマットを使用。少し加水し、水分調整をします。この際、マットが固まる位の水分量では多すぎます。水分は少なめにします。あまり水分が多いと特に寒い場所ではその水分によりマットがかなり冷たくなってしまいますので注意が必要です。
・さぁセット開始です。まずはケースにマットを軽く敷き詰めます。マットは押詰めません、軽くです。
・主役の国産オオクワガタくんを入れます。
・わたしの場合ですが、生体が隠れれるように木片を1~2本入れます。
・その上からまたほだマットを軽くかぶせます。この時も押詰めずに軽く空気を含ませるような感じでかぶせます。マットはケース高さの約8割程度までかぶせます。
・上部には転倒防止の木片とゼリー。 完全に潜って上部に出てこなくなったらゼリーは撤去しても良いですが、 セット初めの時は越冬のスイッチがまだ入り初めかどうかの時期ですので、一応ゼリーは入れておきます。
・上の段階のままでもOKですが、コバエ等から守る為に新聞紙とディフェンスシートを用意する手もアリです。
・ディフェンスシートを容器の大きさに切って乗せます。
・最後にフタをして完成です。
如何でしたでしょうか。私は越冬するクワガタは上記のような方法でセットします。
国産オオクワガタの場合、北は北海道にも生息していますので、寒さにはとても強いと思います。勿論、 温度管理をしっかりしていても冬は越せますが、20℃以上で管理した場合、エサを食することもあります。 来年しっかりと産卵をさせたいと考える場合には、 しっかりと越冬をさせ体をつくっておくとより産卵効果が上がると言われています。
【国産オオクワガタ幼虫の場合】
今度は幼虫の場合ですが、冬場に温度管理をすれば、冬の間もエサを食しますので成長を続けます。 常温管理の下におけばある程度の寒さに達した時点で越冬し始めます。この間はエサを食さないので成長は止まります。 やり方は飼育される方のお好みで選んで頂ければと思います。より自然に近い方法がお好みならば常温飼育、冬場も成長させたいのであれば温度管理飼育・・・という具合です。
これから更に寒い冬が来ますが、皆さん一緒に頑張っていきましょう。(^^)/
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久しぶりの羽化報告です。アンタエウスオオクワガタ(インド産)です。
【飼育種】
和名:アンタエウスオオクワガタ
学名:Doucus antaeus
【羽化体長】♂81mm、♀47mm
【使用したエサ】
♂:E-1100×2本
♀:E-1100×2本
【設定温度】20℃前後
【羽化までにかかった時間】
♂:初令投入して~合計約11ヶ月
♀:初令投入して~合計約10ヶ月
今回の個体はおなじみインドアンタエウスです。今回はE-1100の2本で羽化させました。サイズ的には♂81mmですが、内歯の幅も厚く、このサイズにしてはなかなかの良型個体です。
アンタエウスは菌糸やマットで容易に飼育可能です。低温でじっくり育てれば比較的大型になりやすいですが、交換のタイミングが重要になって来ます。ストレスがない交換を心掛ければ大型が望めるでしょう。
幼虫飼育、産卵ともに容易な種ですので、 飼育したことがない方は是非挑戦してみてくださいませ。(^^)
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久々の「クワカブタイムマシーン」です。久々なので、ここで「クワカブタイムマシーン」について改めて説明を・・・。
これまでの飼育日記といえばリアルタイムに今現在羽化した個体や産卵の様子をお伝えしてきました。今現在あまり市場では見かけられないものでも、お客様の中には未だに飼育されてる方がおり時折飼育データありませんか? と御質問を受ける場合があります。
私も長年かなりの頭数を飼育していると過去にご紹介出来なかった種や個体もまだ存在します。データとしては取っているものも多数あり、 お伝えしたい良い個体もいますので、これから少しずつリアルタイムの中におりまぜてご紹介していきたいと思います。
こういった過去のデータを「クワカブタイムマシーン」とタイトルに称してご紹介していきますので、懐かしながら御覧頂ければ幸いです。 御了承下さいませ
では今回のクワカブタイムマシーンは・・・。小型カブト「Papuana fortepunctata」です。
【飼育種】
学名:Papuana fortepunctata
【累代】
CB
【羽化体長】
♂34mm、♀25mm
【使用したエサ】
完熟Mat
【設定温度】
25℃前後
【羽化までにかかった時間】
♂♀:初令投入して~合計約4~5ヶ月
2005年8月頃の羽化個体。Papuana fortepunctataです。もう6年位前の個体です。この頃は小型カブトが凄く流行っていた時でした。 似たような種では、過去の日記はウッドラークパプアマルカブトなどを紹介していたかと思います。Papuana fortepunctata自体は当時もそこまで流通はしていなかったと記憶しております。幼虫飼育も産卵もウッドラークと同様の方法で大丈夫でした。
飼育はとても容易な種です。この時は完熟Matを使用しました。成長サイクルは非常に早く4~5ヶ月程度で羽化して来ました。その当時は500CC程度のブロー容器に詰め替えて飼育しましたが、 サイズ的に考えてももう少し小さめの容器でも良いかとは思います。小型のカブトですが、なかなか味のあるカブトです。懐かしいです。(^^)
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