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10月下旬。 朝がかなり寒い日が増えて来ました。 とはいってもここ宮崎ではまだ日中は20~25℃位はあるんですけどね💦 そんな中、野外採集に行っ...続きを読む

10月下旬。

朝がかなり寒い日が増えて来ました。

とはいってもここ宮崎ではまだ日中は20~25℃位はあるんですけどね💦

そんな中、野外採集に行って来ました。

 

この時季になると野原に咲き乱れるセイタカアワダチソウ。

この花を見るとシーズン終了を強く感じ寂しい気持ちになってしまいます。

 

ポイントに到着し、探してみますが、

 

なかなか見つかりません。。

 

1時間ほど探し周り、

 

ハルニレの樹皮裏にクワガタの大あごを発見!

 

お顔を拝借すると、

 

なかなか大きいコクワガタ♂でした。

頭部傷があるものの、個体は元気そのもの。

大きさも♂40㎜半ば位はありそうです。

 

やっと見つけた一頭でしたが、その後も後が続きません。。

 

途中で野栗が落ちていたので、栗拾いをしてしまいました笑

 

 

その栗拾いをしていた場所よりほんの少し離れたハルニレの樹皮裏で、黒い背中を発見!

 

 

小型のヒラタクワガタ♂でした。

こちらもまだまだ元気そうです。

 

その後は何も見つからず・・

 

 

今回見かけたのは2頭のみ。

どうやら今シーズンはこのあたりが引き際のようですね。

 

あらかじめ準備していたお酒で、

「今シーズンも大変楽しませて頂きました。本当にありがとうございます!」

と、山の神様にご挨拶をしました。

 

とこのような感じで、2022年シーズンの採集納めとしました。

今シーズンも怪我することもなく、楽しく採集を楽しませて頂きました。

また来年度もどんな出逢いがあるか・・

またブログにてご紹介していきたいと思います^^

 

※採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。

採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。

また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!

もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。

また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!

もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。

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2022年10月25日

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「夏に採集したクワガタを産卵させてみよう...続きを読む

「夏に採集したクワガタを産卵させてみよう」シリーズ。 今回は「オオクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介です。   ※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲載...続きを読む

「夏に採集したクワガタを産卵させてみよう」シリーズ。

今回は「オオクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介です。

 

※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より産卵を初めてする方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※

野外採集してきた個体も、飼育個体も産卵方法は同じですので、オオクワガタを産卵させようと思われている方の参考になれれば幸いです。

 

 
【参考画像:国産オオクワガタ♂】

 

【飼育種】
和名:国産オオクワガタ
学名:Dorcus hopei binodulosus
産地:日本国

 

 

オオクワガタの場合、2つのセット方法がああります。

 
①材を使用して産卵セットを行う方法
②菌床に産卵させる方法(菌床産卵セット方法)

 

産卵セッティングは人それぞれお好みがあるのでしょうから、両方のやり方をご紹介したいと思います。

 

<産卵セット時の方法>

 

★材を使用して産卵セットを組む場合★

 

【産卵に使用するマット&材】
マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【底面&材の周りに埋め込むマット】
きのこMat 、完熟Mat (お勧め)
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】 
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
材の頭が出るようにセット。

産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)

 

gateway.php

 

 

では画像と共にセット方法の手順をご紹介したいと思います。

 

 <手順>

 

まずは使用する材を用意。
下記画像はクヌギ材になります。

オオクワガタを産卵させる材の場合、あくまで私が選ぶ基準は、少しは柔らかいが、しっかりと身の詰まった材を選ぶようにしています。

オオクワガタ♀は身体ごと穿孔して産む事があるので、あまりにも柔らかい材だとすぐにバラバラになってしまう為です。
IMGP7730

柔らかいがしっかりとした材を選ぶ

 

次に材の皮を剥きます。
IMGP7731

材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。

 

材を水に浸します。
IMGP7736

あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。

目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。

 

IMGP7737

実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。

これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。

もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。

 

水から出した材を縦に置き、陰干しします。
IMGP7739

これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。

 

次にマットを準備します。

IMGP7740

マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。
国産オオクワガタは材産みが主体なのでマットは基本的には何でもOKです。
針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難です。きのこMat 、完熟Mat 、など、どれでもOKです。

 

次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。
この画像で使用しているのはクヌギ材2本です。少し柔らかめの材です。

img_20110820T154054875

 

ゼリーと生体を入れて完成。

img_20110820T154056250

 

真上からの画像です。

img_20110820T154057531

このようにマットをそこまで深く詰める必要はありません。
いわゆる「転がし産卵」で十分です。

 

 

★★菌床に産卵させる方法★★
(菌床産卵セット方法)

 

【使用したケース】
クリーンケースLサイズ
【使用した菌床】
Basicクヌギブロックまるまる1個
【周りを埋め込んだマット】
きのこMat 、完熟Mat どれでもOK
【水分量】
菌床はそのまま、マットは少し水分少なめ
【設定温度】
25~27℃前後

産卵セットは以下のような感じで組みます。(参考例です)

 

まずケースを用意します。このケースはクリーンケースLサイズです。

img_20110820T154058640
【クリーンケース L】

 

次にケース底面にマットを入れます。底2~3cm程度敷き詰めます。

img_20110820T154059671

 

次に袋から出した菌糸ブロックを丸ごと入れます。
 ケースに入りきらない場合は菌糸ブロックを削って入れてもOKです。

img_20110820T154100281
【Basicクヌギ菌糸ブロック使用】

 

img_20110820T154100906

周りをほんの少しマットで埋め込みます。
今回の場合産卵種がオオクワですので完全に埋めきる必要はありません。
半分か1/3程度でOKです。

 

ゼリー、生体♂♀を入れます。

img_20110820T154101500

 

フタをして完成です。

img_20110820T154102390
【真上から見た画像】

 

img_20110820T154103250
【横から見た画像】

 

上記が産卵の手順です。

参考までにですが、2008年度に菌床産卵セットを8セット組んだ時の結果をご紹介させて頂きます。

画像003 024
【割り出した幼虫の一部】

 

①幼虫31
②幼虫29
③幼虫12
④幼虫48
⑤幼虫41
⑥幼虫5
⑦幼虫33
⑧幼虫22

この時は8♀セットで合計221頭
1セットあたりの平均27頭

※2008年度のセット時には上記のような結果が得られました。この時は爆産で、全てのセットで産卵を確認し、とても良く産んでくれたのを覚えています。

 

また今弊社にはお手軽に菌床産卵セットが出来る「オオクワガタ専用:産卵初めてセット」という商品もありますので、菌床産卵の組み方が苦手だ、面倒だと思われる方はこちらを使用してみるのも良いかと思います。

 


オオクワガタ専用:産卵初めてセット

 

通常国産オオクワガタは材産卵が主流ですが、菌床産卵することで利点もあります。

 

【菌床産卵の利点】

・セットが楽(産卵木の柔らかさや加水の手間が要らない)
・割り出しが楽(産卵木の割り出し時のように幼虫を潰すことも少なく、また手で楽に割り出せる)
・若令幼虫に最初から菌糸を摂取させられる(大型作出に有効)。

 

菌床産卵の利点は何と言っても割り出しの楽さ、それと若令幼虫より菌糸を与える事が出来るという利点です。 ただ産卵数に関しては材産みの方が若干多い場合もあるような気もします。ただ過去には40頭近く産んだ例もあるので、どっちが良いとは一概には言えないのも事実です。

 

 

【今の時期から産卵させたい方へ】

今からの時期は外気温もすでにかなり低くなってくるので国産オオクワガタが越冬体勢に入ってくることが考えられます。

勿論そのまま越冬させて来年の春以降目覚めてから産卵させても良いですが、どうしても今から産卵させたい方は、管理温度を少し高め(28℃前後)にし、湿度も高めにキープして、♀に「あっ、まだ夏だ、産める!」と錯覚させるような環境づくりをしてみると良いと思います。

こうすることによって、産卵のスイッチが入ることも少なくありません。すでに越冬体勢に入っている個体や今から産ませようと思っている方に試してみるのも手だと思います。

 

如何でしたでしょうか?
上記が私:Shihoの国産オオクワガタの飼育方法です。
是非一度産卵セットを組み、幼虫飼育を挑戦してみて下さいませ。(^^)

 

 

※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※

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「夏に採集したクワガタを産卵させてみよう」シリーズ、   今回はカナブン種の中の「クロカナブン」の産卵の方法をご紹介してみたいと思います。  ...続きを読む

「夏に採集したクワガタを産卵させてみよう」シリーズ、

 

今回はカナブン種の中の「クロカナブン」の産卵の方法をご紹介してみたいと思います。

 


【個体参考例:クロカナブン】

 

【飼育種】
和名:クロカナブン
学名:Rhomborrhina polita
産地:日本 

 

 

 

<産卵セット時の方法>

【お勧めのマット】
黒土マット
【お勧めの容器】
クリーンケースS~L程度
【水分量】
※クワガタやカブトムシの産卵セット時より少し少な目にするのがポイント
【マットの詰め方】
ケース底面7割程、中程度の強さで押し固めて、上部はフンワリと敷き詰める程度
【設定温度】
25~28℃前

 

まずは産卵セットに使用するケースを準備。
今回はクリーンケースを使用します。
IMGP7733

 

マットを大きなケースに出します。
お勧めは完熟マット、もしくは黒土マット。
IMGP7700

 

ケース底面を固めていきますが、クワガタのマット産卵セット時のようにガチガチに固める必要はありません。中程度の固さで大丈夫です。
IMGP7706

 

中程度固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
IMGP7707

 

転倒防止のハスクチップを入れます。
IMGP7708

 

ゼリーを入れます。
IMGP7710

 

 

親となる♀を入れ、クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了

IMGP7724

 

 

セット方法を図示するとこのような感じです。
matsanranset

 

 

如何でしたでしょうか?
上記が私のクロカナブンの飼育方法です。

マットの水分量が少し少な目にする以外は国産カブトムシのセット方法とほとんど同じです。

皆様もオールブラックで渋いクロカナブンの産卵に是非挑戦してみませんか?(⌒∇⌒)

 

※この方法&セット方法の考え方はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※

※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。

これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m

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10月も既に半ば。 最近は台風も来ないよ...続きを読む

10月も既に半ば。 最近は台風も来ないようになり、秋晴れが続いていますが、朝の気温はグッと下がるようになりました。 10月に入って初めての野外採集に行って来まし...続きを読む

10月も既に半ば。

最近は台風も来ないようになり、秋晴れが続いていますが、朝の気温はグッと下がるようになりました。

10月に入って初めての野外採集に行って来ました。

今回はその時の様子をご紹介してみたいと思います。

 

この時季を代表する花、コスモスが至る所で咲いています。

とてもキレイですね^^

 

ポイントに到着。

ここはハルニレとクヌギの混生地帯。

木々の葉も所々枯れはじめ、夏の頃のような勢いは感じられないようになって来ました。

 

これらの木々をチェックして回ります。。。

 

最初に見つけたのは、ハルニレの樹上にいたコクワガタ♂

小さいので最初♀かと思いましたが、♂個体でした。

 

 

こちらのクヌギのウロ。

まだ樹液も出ているようで、ウロ周辺も樹液が流れ落ちた形跡があります。

 

このウロをチェックしてみると、

 

コクワガタ♂

 

コクワガタ♀

 

上記のコクワガタ♂♀ペアが入っていました。

流石は寒さに強い種、身体つきもキレイで来年も十分に活動出来そうな個体でした。

 

 

こちらの樹皮裏からは、

 

スジクワガタ♂

 

スジクワガタ♀

 

スジクワガタ♂♀ペアの姿を見つけました。

 

途中、

熟して割れたアケビを見つけました。

まさに食べ頃です^^

 

そのあとは、なかなかクワガタの姿を見つけることが出来なかったのですが、

 

最後の方で、

このクヌギの樹皮裏より、

 

ヒラタクワガタ♂

 

アゴ先の摩耗、折れ、擦れも目立つ小型のヒラタクワガタ♂を見つけることが出来ました。

シーズンを生き抜いてきた感が強く感じられる個体でした。

 

今回の採集では、

・コクワガタ
・スジクワガタ
・ヒラタクワガタ

3種を見かける事ができました。

 

ミヤマ、ノコギリの姿も消え、寒さに強い黒系3種のみになってしまいました。

かなり寂しい結果になりましたが、これも自然の流れ、致し方ありません。。

もう次辺りで今シーズンの野外採集も採集納めになりそうな感じがしております。。

 

※採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。

採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。

また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!

もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。

また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!

もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。

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2022年10月14日

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「夏に採集したクワガタを産卵させてみよう」シリーズ、   今回はカナブン種の中の「アオカナブン」の産卵の方法をご紹介してみたいと思います。  ...続きを読む

「夏に採集したクワガタを産卵させてみよう」シリーズ、

 

今回はカナブン種の中の「アオカナブン」の産卵の方法をご紹介してみたいと思います。

 


【個体参考例:アオカナブン】

 

【飼育種】
和名:アオカナブン
学名:Rhomborrhina unicolor
産地:日本国

 

 

<産卵セット時の方法>

【お勧めのマット】
黒土マット
【お勧めの容器】
クリーンケースS~L程度
【水分量】
※クワガタやカブトムシの産卵セット時より少し少な目にするのがポイント
【マットの詰め方】
ケース底面7割程、中程度の強さで押し固めて、上部はフンワリと敷き詰める程度
【設定温度】
23~25℃前後
※アオカナブンは他カナブン種よりも少し温度低めにするのがポイント

 

まずは産卵セットに使用するケースを準備。
今回はクリーンケースを使用します。
IMGP7733

 

マットを大きなケースに出します。
お勧めは完熟マット、もしくは黒土マット。
IMGP7700

 

ケース底面を固めていきますが、クワガタのマット産卵セット時のようにガチガチに固める必要はありません。中程度の固さで大丈夫です。
IMGP7706

 

中程度固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
IMGP7707

 

転倒防止のハスクチップを入れます。
IMGP7708

 

ゼリーを入れます。
IMGP7710

 

 

親となる♀を入れ、クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了

IMGP7724

 

 

セット方法を図示するとこのような感じです。
matsanranset

 

 

如何でしたでしょうか?
上記が私のアオカナブンの飼育方法です。

マットの水分量が少し少な目にする以外は国産カブトムシのセット方法とほとんど同じです。

アオカナブンの場合、野外でも他のカナブンと違い、少し標高の高い場所で多く見かける事が出来るので、管理温度や産卵セット時の温度は他カナブン種と違い少し温度低めでセットしてみると良いと感じています。

皆様も色合い美しいアオカナブンの産卵に是非挑戦してみませんか?(⌒∇⌒)

 

※この方法&セット方法の考え方はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※

※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。

これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m

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季節はもう10月・秋。 夏のクワガタ採集...続きを読む

季節はもう10月・秋。 夏のクワガタ採集シーズンも終わり、野外のクワガタ達もほぼ見かけなくなってきました。 夏に採集して大事に飼われていた虫達も一部の種を除いて...続きを読む

季節はもう10月・秋。

夏のクワガタ採集シーズンも終わり、野外のクワガタ達もほぼ見かけなくなってきました。

夏に採集して大事に飼われていた虫達も一部の種を除いて大部分がお亡くなりになって来る悲しい時期でもあります。

 

野外採集をされて採集した大事な虫、もしくは飼育(ブリード)していた大切な虫が死亡した場合、皆さんはどうされていますか?

安らかに眠らせてあげるように土に還す方もいらっしゃるでしょう。

またあるいは思い出にと、その個体を大事に標本にしていつまでも手元に置いておくという楽しみ方もあると思います。

 

大切に育てた、夏の想い出のつまった大切な昆虫を大事に残したい。

そんな想いを形にするには「想い出標本」がおすすめです!

採集や飼育で大事に育てた虫達をきちんとした形にして残しておけば、虫に対して感謝の気持ちも愛着もこれまで以上にわいてきます。

 

今回の飼育日記では月夜野きのこ園でご紹介している「標本の作り方」についてご紹介してみたいと思います。

※この記事は毎年ほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より初めて標本に挑戦する方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※

 

 

でも標本って作るの大変そう・・・

 

そんなふうに思われがちですが、実は標本は「乾燥させるだけ」で大丈夫なんです。 ですのでここでの紹介は特別な薬品などの用意はいりません。このページでは月夜野流の標本作りをかんたんな3ステップでご紹介します!

 

 

★★★標本つくり方の3つのステップ★★★

 

ステップ① 「カチコチに固まった昆虫をほぐす(軟化)」
ステップ② 「昆虫針を昆虫に刺す(貫通させる)」
ステップ③ 「形を整える(展足)」

お亡くなりになってしまった昆虫は固く乾燥しているか、お亡くなりからあまり時間の経っていないものが良いです。 また、体がグニャグニャするものは腐敗防止の為にも一旦乾燥させてからの方が扱い易いです。
今回は乾燥して体が固くなっているものを用意しています。

 

〜用意するもの〜

①段ボールか発泡スチロールのような針が刺しやすい板
②固定用の針、マチ針でもOK
③使い古した歯ブラシ
④木工用ボンド(足が取れたりした場合の修復用)
昆虫針、今回は6号というものを使います。
⑥有れば便利、ピンセットや先の細長い物、竹串や楊枝
⑦お亡くなりになった昆虫

 

まずは昆虫を洗いましょう!
お亡くなり後、そのままの状態で乾燥していますので、体に付いたオガやゴミを水で洗い流し、歯ブラシなどでキレイに汚れを取り除きます。 

汚れを落としたら次に50~60度のお湯に漬けます。 (熱湯に入れてしまうと眼が白くなってしまいますのでご注意!)。昆虫の乾燥具合で柔らかくなる時間が変わってきますが、30分~1時間位で柔らかくなってきます。

 

足の先端の方から柔らかくなってきますので昆虫の足を動かしながら確認していってください。 まだ固いようであればさらに漬けてください。 
足がだいたい動かせるようになったらお湯から引き揚げます。

 



昆虫がやわらかくなったらティッシュで水気をきって発泡スチロールの上に置きます(この時、足を全体に広げるように置きます)。 うまく広げられたら初めに1本昆虫針を刺します。 刺す位置は真ん中よりやや右です。真ん中だと背中の羽<翅>が開いてしまったり、形が崩れてしまいます。

結構固いので、抑えの板なんか有ると便利です。あと、ラジオペンチを使用するとより簡単かもしれません。(両手を添えると刺しやすくなります(1人での撮影のためここでの画像は片手ですが、、、)。

針の刺さり具合ですが、一旦上部の羽(翅)が貫通したら角度を確認します。前、後ろから確認して垂直に刺さっていれば、角度に気を付けて下まで貫通させます。 針の上部1.5cm位を目安にしてください。

 

ちなみに標本の道具で平均台という物があり、あると針の差し込みの時に便利です。


一番上段の大きいほうの穴に針の頭を差し込み、グイっと一気に押しつけます。
すると、丁度良い刺し具合になります。

 

さてお次は昆虫の形を整えていきます。まずは、このままだとクワガタが回転してしまうのでお尻の方を針で抑え、次にアゴをお好みで広げて針で固定します。標本の形は図鑑などに載っているものをお手本にするのがわかりやすくておすすめです。

 

では、後ろ足から形を整えていきます。

ここで一つポイントがあります。出来るだけ左右対称に整えてあげましょう! 
それと、足をなるべく縦になるように針で固定します。ピンセットを使って整えてから固定すると上手くいきました。足の固定は針を十字に刺すと安定します。

 

そして、足の爪を開かせます。足の爪を開かせるとよりぐっと標本っぽく見えてきます。

次に中足です。この足も少し癖がついていたのでピンセットで少し引っ張りながら整えました。 
もともと爪が開いている足は針の固定はしていません。
要するに整って乾燥出来ればそれで良いのです!

 

ここでポイント!「触角をお忘れなく!!」 
私はついつい終わってから気がつくことが多いです、、、。
眼の下の方に折りたたまれているので、細い棒で出してあげます。

 

中足も整えて、なるべく左右対称にします。
整え終えたら、あとは乾燥させて出来上がりです。

 

乾燥する際は風通しの良い日陰で干してください。もともとの昆虫の乾燥具合にもよりますが、 2週間~1ヶ月が目安です(大きいものだと1ヶ月以上かかる場合もございます)。 また乾燥期間中に少しずれたりすることもありますので時々チェックして微調整しましょう。

同じ要領でメスも隣で整え(展足)ました。オスメスの形を揃えると奇麗に見えるのでおすすめです!

 

乾燥できたら標本箱に納めてみましょう。
自分の思い出が残るっていいですね~!うん、かっこいい!
※標本箱の中には一緒に防虫剤を入れる事をお勧め致します。

 

鑑賞用でだけでなく、 データも残したい場合はラベルを作成しましょう!

【野外採取の場合】①何時 ②何処で ③誰が採った
この3つが基本です。

【飼育の場合】①昆虫名 ②産地(~産) ③累代
やその他飼育中の管理の仕方など表記しておくとよいかもしれません。
ラベルは標本昆虫の針に一緒に刺しておきましょう。

他にも 想い出深いエピソードを記載しておくのもおすすめです! 自分なりに工夫したり楽しみながら標本を増やしていけたらより楽しめると思います。

 

【まとめ】

ステップ① 「カチコチに固まった昆虫をほぐす(軟化)」

・昆虫は歯ブラシなどで水洗いする。
・50~60度のお湯に30分~1時間位漬けこみます。
・関節の動き具合で確認し、固いようならさらに漬けこむ。

ステップ② 「昆虫針を昆虫に刺す(貫通させる)」

・昆虫針を刺す時は支え板やラジオペンチを使うと刺しやすいです。
・貫通させる前に針の角度を垂直かを確認してから貫通させる。

ステップ③ 「形を整える(展足)」

・形を整えるにはまず昆虫が動かないよう大まかに固定してから細かい所を整えていく。触角を整えるのを忘れずに!
・乾燥期間の目安:乾燥にはオオクワ♀なら3週間が目安。オオクワ♂70mm程度の大きさなら1ヶ月以上。オオヒラタやオオカブトなど体長80~150mmのものは3ヶ月以上かかる場合もあります。元々の扱う昆虫の乾燥具合にもよりますので確認しながら乾燥させて下さい。
・データを残したい場合はラベルを作成、標本昆虫の針に一緒に刺しておく。

【ポイント】
・基本的にはルールは有りませんが、左右対称にする事や足の爪を開かせたり触角を整えるとより標本っぽく奇麗に見えます。
・有る程度数を並べるのであれば整える形に一貫性を持たせると並べた時に奇麗に見えます。

 

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

上記までは月夜野きのこ園HP上でもご紹介している「標本の作り方」です。

後はこんなのもあった方が良いな、こんなやり方もあるよ、と思うものをShiho的に少し補足してみました。

 

【酢酸エチル、もしくは除光液での防腐処理】

標本を作製するには死亡した虫を乾燥させるだけでも勿論大丈夫です。
月夜野きのこ園的には自然乾燥をお勧めしますが、中には防腐処理をしておきたいという方もいらっしゃると思います。

そんな方達の為に防腐剤について少しご紹介しておきたいと思います。

 

防腐剤として主に使用されるものには、「酢酸エチル」もしくは「除光液」などがあります。

本来ならば、純度の強い「酢酸エチル」の方が望ましいのですが、こちらは劇薬の為、簡単に入手することが難しく、最近では薬店でも販売や取り扱ってくれない所が多いです。

 

IMGP7667

上記画像は「酢酸エチル」

 

また取り扱っている場合にも購入には「用途説明」や「身分証明書提示」等、何かと手続きが必要な場合があります。

 

この「酢酸エチル」の代用品として「除光液」を使うという手もあります。
「除光液」とは女性が爪等につけるマニキュアなどを洗い落す液体のことで、この除光液の中には「酢酸エチル」が含まれているものがあります。

勿論「酢酸エチル」より効き目は強くはありませんが、それでも何もしないよりは効果はあると考えます。

こちらは化粧品店や薬店、場合によっては100円均一ショップでも販売しています。購入する際にも身分証明書なども必要ないので、とてもお気軽に入手することが可能です。

IMGP7624

上記は100円均一ショップで入手した除光液。

 

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成分ラベルに「酢酸エチル」と書いてあるものを入手しよう。

 

★★酢酸エチル&除光液の使用方法★★

酢酸エチル、もしくは除光液を手に入れ、防腐処理の方法をご紹介します。

気密性の高いビンなどにティッシュペーパーを数枚入れ、そこに液を数滴~適量入れ、ティッシュペーパーに染み込ませます。液はなるだけ染み出ないようにし、気化させた蒸気で防腐処理を促します。

 

IMGP7642

密閉したビンに入れたノコギリクワガタの死亡個体。

ティッシュペーパーは除光液の色を染み込んでピンク色になっています。

 

実は本当は、生きたままの生き虫を入れた方が防腐剤としての効き目は強いそうです。

ただし勿論入れた昆虫は死ぬことになりますが、呼吸器から防腐剤を吸い込むことで更に防腐効果が強まると聞いていますが、私には抵抗があり、ちょっと無理ですね。

 

 

【展足した後、標本を乾燥させる方法】

皆さんは昆虫を展足した後、どのように管理されていますか?

上記の説明でも書いているように展足が完成し、昆虫が乾燥するにはかなりの時間がかかります。

問題はその間の管理方法です。

もう10年以上前の話ですが、当時よく標本を作っていた私は、展足を終え、完成した標本を乾燥させていました。

当時はそのまま日の当たらない日陰に置いてそのまま放置しておいたのですが、まだ十分に中が乾燥していない間は腐敗臭がします。

その腐敗臭に引き寄せられ沢山のハエが外部からやって来て、結果的にそこに卵を産みハエの幼虫が沸き、標本がダメになったものも出てしまいました。

その時は酢酸エチルがあったので、生体の死亡後は酢酸エチルで防腐剤処理をしていました。最初は酢酸エチルの強烈な臭いでハエは集まらなかったのですが、時間とともに酢酸エチルの臭いは薄れていくので集まってくるようになりました。

 

なので、標本を乾燥している間、外部からハエなどの虫が集まらないようにしておく工夫も必要だと考えます。

そこで私はその後はタッパー等の気密性の高い容器の中で乾燥させるようにしました。風通しが良くありませんので、勿論外で乾燥させるより時間はかかりますが、ハエなどの外敵から守るには仕方ありません。

 

IMGP7650

少しでも乾燥を助ける為、乾燥剤を入れておくと良いです。

 

IMGP7649

きっちりとフタをして外部からのハエ等の侵入を防ぎます!

 

数ヶ月後、乾燥が終了し、標本が完成した後は、

 

IMGP7672

標本箱に入れてみましょう。

きっちりと並ぶ姿はさぞかし美しいでしょうね。

 

 

IMGP7655

 

ミヤマ標本乾燥1

 

ヒラタ標本乾燥1-1

 

ノコギリ標本乾燥3-1

昨年私が展足した標本個体

 

今回色々と標本作成について書いて来ましたが、特別なルールはないので、個々で色んな形にしても楽しいので、 是非、みなさんもチャレンジしてみてください!!(^^)

 

※この方法はあくまでShiho&月夜野きのこ園流のやり方です。人それぞれによってやり方は様々です。 あくまで参考として見ていただければ幸いです。

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2022年10月7日

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「夏に採集したクワガタを産卵させてみよう」シリーズ、 今回はクワガタではありませんが、「国産カナブン」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。 カナブン...続きを読む

「夏に採集したクワガタを産卵させてみよう」シリーズ、

今回はクワガタではありませんが、「国産カナブン」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。

カナブンには主に、

「カナブン」
「クロカナブン」
「アオカナブン」

の3つが知られており、夏の樹液採集でもよく見かける事が出来ます。

色合いのキレイなカナブン、色合いも様々なタイプがあり(カナブンの場合)、とても美しくクワガタ、カブトムシには無い魅力があります。

 

今回は「カナブン」の産卵の方法をご紹介してみたいと思います。

 


【個体参考例:色彩変化多彩のカナブン】

 

【飼育種】
和名:カナブン
学名:Rhomborrhina japonica
産地:日本国

 

 

<産卵セット時の方法>

【お勧めのマット】
黒土マット
【お勧めの容器】
クリーンケースS~L程度
【水分量】
※クワガタやカブトムシの産卵セット時より少し少な目にするのがポイント
【マットの詰め方】
ケース底面7割程、中程度の強さで押し固めて、上部はフンワリと敷き詰める程度
【設定温度】
25~28℃前後

 

 

まずは産卵セットに使用するケースを準備。
今回はクリーンケースを使用します。
IMGP7733

 

マットを大きなケースに出します。
お勧めは完熟マット、もしくは黒土マット。
IMGP7700

 

ケース底面を固めていきますが、クワガタのマット産卵セット時のようにガチガチに固める必要はありません。中程度の固さで大丈夫です。
IMGP7706

 

中程度固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
IMGP7707

 

転倒防止のハスクチップを入れます。
IMGP7708

 

ゼリーを入れます。
IMGP7710

 

 

親となる♀を入れ、クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了

IMGP7724

 

 

セット方法を図示するとこのような感じです。
matsanranset

 

 

如何でしたでしょうか?
上記が私のカナブンの飼育方法です。

マットの水分量が少し少な目にする以外は国産カブトムシのセット方法とほとんど同じです。

皆様も色合い美しいカナブンの産卵に是非挑戦してみませんか?(⌒∇⌒)

 

※この方法&セット方法の考え方はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※

※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。

これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m

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「夏に採集したクワガタを産卵させてみよう」シリーズ。 今回は「スジクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。 ※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲...続きを読む

「夏に採集したクワガタを産卵させてみよう」シリーズ。

今回は「スジクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。

※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より産卵を初めてする方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※

野外採集してきた個体も、飼育個体も産卵方法は同じですので、これからスジクワガタを産卵させようと思われている方の参考になれれば幸いです。

 

 
【スジクワガタ♂:2018年度採集個体】

 

 

 スジクワ♀1
【参考画像:スジクワガタ♀個体】

 

【飼育種】
和名:スジクワガタ
学名:Dorcus striatipennis
産地:日本国

 

スジクワガタの場合、産卵木を使用した方法が最適です。

 

<産卵セット時の方法>

 

★材を使用しての産卵セット方法★

 

【産卵に使用するマット&材】
マット+材2本程度
【産卵に使用するマット】
きのこマット完熟マット黒土マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】 
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
材の頭が出るようにセット。

 

産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)

 

zaisanranset

 

 

では画像と共にセット方法の手順をご紹介したいと思います。

 

<手順>

 

まずは使用する材を用意。
こちらはクヌギ材になります。
IMGP7730

 

次に材の皮を剥きます。
IMGP7731

材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。

 

材を水に浸します。
IMGP7736

あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。

目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。

 

IMGP7737

実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。

これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。

もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。

 

水から出した材を縦に置き、陰干しします。
IMGP7739

これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。

 

次にマットを準備します。

IMGP7740

今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。

お勧めは、きのこマット完熟マット黒土マットです。

 

材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。

IMGP7742

 

材の周りをマットで埋め込みます。
IMGP7744

 

上から見た画像
IMGP7745

マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれます。

しかしスジクワガタに関してはほとんど材産みが主なようです。
スジクワガタは野外では土に半分埋まった材からも幼虫が出てくるので、本来は材産みですが、似たような環境を作る為に私の場合は敢えて材を埋めるようにセットしています。

 

後は上に転倒防止のハスクチップを敷きます。
IMGP7746

 

ゼリーを入れます。
IMGP7748

 

後は親♀を入れフタをします。
IMGP7755
今回はコバエシャッターを使用してみました。

 

 

 産卵セッティングに関しては上記のようなやり方でセットを組めば大丈夫だと思います。

 

 

次に産卵セットを組んだ後、今度はいつその幼虫の割り出し作業を行ったら良いのかについてご紹介してみたいと思います。

 

 <割り出し、幼虫取り出しの時期>

 

スジクワガタの場合、基本的に材産みの種ですので、材の中に幼虫が入っているのがほとんどです。ですが、上記のような埋め込み式のセット方法を組んだ場合、結構な確率で、マット側面にも幼虫が確認出来る事も多々あります。

理由は材からこぼれ落ちた幼虫がそのままマットに移行し、マットも発酵マットゆえ食べる事が出来るので、材には戻らずそのままマット中に居座る為です。

 

割り出しのタイミングは、基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。但しマット状態が悪い場合、すべての幼虫は材に入り込んでマットには出てない場合もあります。

あくまでも目安ですが、ケース側面&底面に幼虫が見えている時は、「ケース側面&底面に幼虫が5~6頭位見え始め、その幼虫の大きさが2令位の大きさになった位」が割り出しの目安です。

もしマット側面&底面に幼虫が見えてこない場合は、材の中にのみ入っている場合が多いですので、ケース外側からは幼虫が見えず割り出しのタイミング分かりません。そういった場合は、思い切って産卵セット開始後、「約2ヶ月程度」を目安に割り出すと良いと思います。

 

卵や幼虫が1~2頭見え始めたからといってで早期に割り出してしまうと、まだ産む気がある♀の産卵活動を一旦ストップさせてしまうことがあるのであまり好ましくありません。

だからと言ってスジクワガタの場合も、あまり長く放置も出来ないんです。その理由は「子食い」にあります。

先の日記記事「コクワガタ編」でも書きましたが、コクワガタ、オオクワガタ、ヒラタクワガタ等のドルクス系クワガタは子食いの可能性が高いことで知られています。勿論スジクワガタも同様です。

産卵をしている♀は栄養補給の為に高蛋白質のものを欲し、栄養価の高い幼虫、いわゆる自分が産んだ我が子を食してしまう事がよくあります。

 

コクワガタ幼虫子食い
子食いによって親♀に食された幼虫(コクワガタのセット)

 

こうならない為にも、産卵セットを組んだ後、ある程度の期間で割り出してあげる事も必要になってきます。このことはスジクワガタ、コクワガタ、オオクワガタやヒラタクワガタ等のドルクス系でも同様だと言えると思います。ご注意下さいませ。

 

いかがでしたでしょうか?

上記が私のスジクワガタの産卵セットの組み方です。

スジクワガタの産卵セット時の管理温度は私の場合は25℃前後程度で行っています。

実際、以前もこの温度帯で成功していますので、この温度帯をご紹介していますが、ただスジクワガタは野外でも比較的標高のある所を好みますので、25℃前後よりもうすこし低い温度設定でも良いのかもしれません。

是非一度産卵セットを組み、幼虫飼育を挑戦してみて下さいませ。(^^)

 

※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※

 

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9月の最終週の昨日(9/26)、約2週間...続きを読む

9月の最終週の昨日(9/26)、約2週間ぶりに山に行って来ました。 今回はどんな虫達に出逢えるのでしょうか?^^   最初に見つけたのは、 ヒラタクワ...続きを読む

9月の最終週の昨日(9/26)、約2週間ぶりに山に行って来ました。

今回はどんな虫達に出逢えるのでしょうか?^^

 

最初に見つけたのは、

ヒラタクワガタ♂♀の交尾シーンですね。

子孫を残す為に皆必死で生きています^^

ここは触らないようにスルー。。

 

 

こちらのハルニレと他木ツタが絡んでいる隙間に黒いお姿を発見!

 

 

お顔を拝借させて頂くと、小型のヒラタクワガタ♂でした。

手足をしっかりと閉じる程元気でキレイな個体でした。

 

 

ふと上を見上げてみると、細いクヌギの枝にノコギリクワガタ♂の姿を見つけました。

 

撮影している内に、私の気配を感じたのか落ちてしまいました。

 

拾い上げ、改めて見てみると、

とても赤みの強い個体でした。

しかもなかなかの大型。

サイズは♂66㎜程ありとてもキレイでした。

 

 

こちらではカナブンの姿がありました。

まだカナブンもギリギリ頑張っているようです。

 

このカナブンが居る少し上のウロをチェックしてみると、

 

中からはコクワガタ♂を見つけることが出来ました。

サイズは♂40㎜程でした。

 

 

こちらのクヌギの樹皮裏からは、

 

 

大型のヒラタクワガタ♂を発見!

サイズも♂64㎜ありなかなかの良型個体でした。

 

 

こちらのハルニレ木を叩いてみると、

 

バラバラバラバラっつ

 

と、クワガタシャワーをあびました!!

 

探し当ててみると、

 

ノコギリクワガタ♂中歯型

 

 

ノコギリクワガタ♀

 

そして、

 

今回採集の一番の大物、

ミヤマクワガタ♂70.4㎜

が落ちて来ました!!

 

体毛もほとんど擦れてこの時期らしい個体ですね。

この夏を生き抜いてきたって感じがしました。

 

本当は他にも後1~2頭程落ちたのですが、探し当てられたのはこの3頭のみ。

落ちる瞬間、どうしても一番大きな個体に集中してしまうので、他の個体は見逃してしまうことが多いです。

クワガタシャワーはとても嬉しいですが、あまり落ちすぎるとこのような欠点もありますね💦

 

このような感じで今回の採集を楽しみました。

今回はカブトムシの姿を見かける事が出来ませんでした。

日本のムシキング;カブトムシも今年はもう見納めでしょうか。。

他は、ミヤマ、ノコはまだ見かける事が出来ました。

中でもミヤマの特大サイズ(70㎜UP)は嬉しかったです。

過去年にも9月時期に特大個体は見かけていますが、実際数少なくなっていく中で大物を見つけた時は喜びが一層ましてしまいます^^

来週から10月になりますが、まだもう少しは採集を楽しめそうです^^

 

 

※採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。

採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。

また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!

もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。

また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!

もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。

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2022年9月27日

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「夏に採集したクワガタを産卵させてみよう」シリーズ。 今回は「アカアシクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。 ※この記事は昨年もほぼ同じ内容...続きを読む

「夏に採集したクワガタを産卵させてみよう」シリーズ。

今回は「アカアシクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。

※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より産卵を初めてする方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※

野外採集してきた個体も、飼育個体も産卵方法は同じですので、参考になれれば幸いです。

 

 

【アカアシクワガタ参考画像】

 

【飼育種】
和名:国産アカアシクワガタ
学名:Dorcus rubrofemoratus
産地:日本

 

 アカアシクワガタの場合、産卵木を使用した方法が最適です。

 

<産卵セット時の方法>

 

★材を使用しての産卵セット方法★

【産卵に使用するマット&材】
マット+材2本程度
【お勧めマット】
きのこマット完熟マット黒土マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】
20℃前後(※重要)
【水分量(湿度)】 
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
材の頭が出るようにセット。

 

産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)

 

gateway.php

 

 

では画像と共にセット方法の手順をご紹介したいと思います。

 

<手順>

 

まずは使用する材を用意。こちらはクヌギ材になります。
IMGP7730

 

次に材の皮を剥きます。
IMGP7731

材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。

 

材を水に浸します。
IMGP7736

あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。

目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。

 

IMGP7737

実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。

これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。

もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。

 

水から出した材を縦に置き、陰干しします。
IMGP7739

これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。

 

次にマットを準備します。

IMGP7740

今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。

お勧めは、きのこマット完熟マット黒土マットです。

 

材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。

IMGP7742

 

材の周りをマットで埋め込みます。
IMGP7744

 

上から見た画像
IMGP7745

マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれます。

しかしアカアシクワガタに関してはほとんど材産みが主なようです。
アカアシクワガタは野外では土に半分埋まった材からも幼虫が出てくるので、本来は材産みですが、似たような環境を作る為に私の場合は敢えて材を埋めるようにセットしています。材の周りのマットはあえて固く詰めなくてもOKです。

 

後は上に転倒防止のハスクチップを敷きます。
IMGP7746

 

ゼリーを入れます。
IMGP7748

 

後は親♀を入れフタをします。
IMGP7755
今回はコバエシャッターを使用してみました。

 

 

セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
zaisanranset

 

 産卵セッティングに関しては上記のやり方でセットを組めば大丈夫だと思います。

 

 

次に産卵セットを組んだ後、今度はいつその幼虫の割り出し作業を行ったら良いのかについてご紹介してみたいと思います。

 

 <割り出し、幼虫取り出しの時期>

 

アカアシクワガタの場合、基本的に材産みの種ですので、材の中に幼虫が入っているのがほとんどですが、材よりこぼれ落ちた幼虫がそのまま周辺のマットを食し、マットで育っている場合があります。

割り出しのタイミングは、材からこぼれ落ちた幼虫が多数いる場合には、基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。

あくまでも目安ですが、ケース側面&底面に幼虫が見えている時は、「ケース側面&底面に幼虫が5~6頭位見え始め、その幼虫の大きさが2令位の大きさになった位」が割り出しの目安です。

 

もしマット側面&底面に幼虫が見えてこない場合は、材の中にのみ入っている場合が多いですので、ケース外側からは幼虫が見えず割り出しのタイミング分かりません。そういった場合は、思い切って産卵セット開始後、「約2ヶ月程度」を目安に割り出すと良いと思います。

 卵や幼虫が1~2頭見え始めたからといってで早期に割り出してしまうと、まだ産む気がある♀の産卵活動を一旦ストップさせてしまうことがあるのであまり好ましくありません。

だからと言ってあまり長く放置するのも危険が伴います。
その理由は「子食い」にあります。

産卵をしている♀は栄養補給の為に高蛋白質のものを欲し、栄養価の高い幼虫、いわゆる自分が産んだ我が子を食してしまう事がよくあります。

 先の日記記事でも書いていますが、コクワガタ、オオクワガタ、ヒラタクワガタ、スジクワガタ等のドルクス系クワガタは子食いの可能性が高いことで知られています。

アカアシクワガタではまだ実際に見たことはありませんが、同じドルクス系なので用心するに越したことはありません。

 

コクワガタ幼虫子食い
子食いによって親♀に食された幼虫(コクワガタのセット)

 

こうならない為にも、産卵セットを組んだ後、ある程度の期間で割り出してあげる事も必要になってきます。

 

下の画像は過去に行ったアカアシクワガタ産卵セット割り出し風景です。

 

アカアシ1
ボロボロになった産卵木

 

アカアシ5
産卵木の中のアカアシクワガタの幼虫。

 

アカアシ4
次々と出てくるアカアシクワガタの幼虫。

この時の産卵セットでは2本の産卵木で合計31頭の幼虫を取ることが出来ました。

 

 

 いかがでしたでしょうか?
上記が私のアカアシクワガタの産卵セットの組み方です。

アカアシクワガタの産卵セットで一番大事なのは温度管理、20℃前後の温度帯でセットするということだと思います。

アカアシクワガタは野外でも比較的標高の高い所に生息しております。それゆえ、産卵させる時の温度帯はミヤマクワガタ、オニクワガタ等をセットする時と同様の温度帯が好ましいです。この温度帯をキープ出来れば、産卵させること自体はそこまで難しくないと思います。

是非一度産卵セットを組み、幼虫飼育を挑戦してみて下さいませ。(^^)

 

※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※

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