
今回は、パリーオオクワガタオオクワガタの飼育方法をご紹介したいと思います。
【参考画像:パリーオオクワガタ】
産地:ジャワ島産
【飼育種】
和名:パリーオオクワガタ
産地:ジャワ(東部&西部)、スマトラ、タイ、マレー、ミンダナオ等
パリーオオクワガタ。
沢山の産地があり、各産地ごとに特徴が異なりがある場合があります。
上記画像でご紹介したのは東ジャワ産のパリー。
東ジャワ産のパリーは比較的顎が太く、西ジャワ産のパリーとはまるで別種のようにも見えるほど。
多数の生息地の中では、ミンダナオ産が特に人気が高いです。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
♂:菌糸:E800~E1100
♀:菌糸:E800~E800
マット飼育も可:お勧めはきのこマット
【えさ交換回数】
♂:合計2本程度
♀:合計2本程度
※但し菌糸の劣化や幼虫の食い具合により差異あり。
【設定温度】
20~25℃前後
【羽化までにかかる時間】
♂:約10~12か月程度
♀:約6~10か月程度
※あくまで目安です。
♂♀、管理環境(管理温度、飼育するエサ等)によって個体差があります※
幼虫飼育はとても容易な種だと感じてます。
菌糸(Basicでもelementでも可)、マット飼育でもOK。
マットならばきのこマットがお勧めです。
管理温度は20~25℃程度。
20℃に近い低温飼育でじっくり管理すると、羽化までの時間はかかりますが幼虫期間が長くなるため比較的大型個体が出やすい傾向があります。
★★産卵方法★★
パリーオオクワガタの場合、国産オオクワガタと同じ材で産卵をさせております。
<材使用の産卵セットを組む場合>
【産卵に使用するもの】
マット+材1~2本程度
【お勧めマット】
きのこマット、完熟マット
※産卵木の下に敷くマットで、直接マットに産卵させるのではありません※
【お勧め材】
産卵木:クヌギorコナラ、カワラ材、霊芝材等
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
まずマットをケース底面(3~4㎝程度)固く詰める。
そして材を入れ、その回りは材がマットに埋もれないように材が半分以上露出するようにセットする。
図示すると以下のような感じで組みます。
実際の産卵セッティング手順です
まずは使用する材を用意。
下記画像はクヌギ材になります。
あくまで私が選ぶ基準は、少しは柔らかいが、しっかりと身の詰まった材を選ぶようにしています。
柔らかいがしっかりとした材を選ぶ
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。
材が露出してしまう転がし産卵セッティングの場合は、材にカビが発生しやすいという難点もあります。
なので皮を剥かずにセッティングするという方も多くいらっしゃいます。
私の場合は皮は剝く派なので、剝くセッティング方法でご紹介します。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。
パリーオオクワガタは材産みが主体なので、マットは基本的には何でもOKです。
針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難です。
弊社のマットではきのこマット、完熟マットでの使用がお勧めです。
次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。
この画像で使用しているのはクヌギ材2本です。少し柔らかめの材です。
ゼリーと生体を入れて完成。
真上からの画像です。
このようにマットをそこまで深く詰める必要はありません。
いわゆる「転がし産卵」で十分です。
特別難しい種ではなく、国産オオクワガタと同様のセッティング感覚でOKです。
皆さんも機会がございましたら、是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現時点での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m ※
使用したアイテム
Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Naturaシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース
2020年12月10日
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今回は、アンタエウスオオクワガタの飼育方法をご紹介したいと思います。
【参考画像:インド・ガントク産】
【参考画像:マレー・フレイザーヒル産】
【種類】
和名:アンタエウスオオクワガタ
学名:Doucus antaeus
【分布地域】
インド、ネパール、ブータン、パキスタン、マレーシア、ベトナム、ミャンマー、ラオス、タイ、中国 等・・・
かつての大人気種:アンタエウスオオクワガタ。
和名では、ミナミオオクワガタとも呼ばれていたこともあるようですが、学名のアンタエウスオオクワガタという呼び名の方が主流になっているようです。
私にとってこのアンタエウスオオクワガタ=通称アンテは気持ちの中では別格的な存在です。
アンテブーム最盛期には幼虫1頭:数万円、成虫もレア産地のものになると数十万円~時には100万以上で取引されていたこともあったそうです。
アンテは生息分布がかなり広い為、個体形状も地域の特徴が出ています。
それがまた人気の秘密でもあるようです。
当時は特にインド、ブータン、ネパールなどのヒマラヤ系が特に人気が高い産地でした。
そして、アゴの湾曲が強く内歯が広いマレー系アンテも人気があり、横幅のアゴも太くがっちりしたタイ産なども人気がありました。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
♂:菌糸:E1100~E1400~E1400
♀:菌糸:E1100~1100
マット飼育も可:お勧めはきのこマット
【えさ交換回数】
♂:合計3本の菌糸ビン
♀:合計2本の菌糸ビン
※但し菌糸の劣化や幼虫の食い具合により差異あり。
【設定温度】
16~25℃前後
※ヒマラヤ系と呼ばれるインドやブータン等のアンテは温度低めの方がより良いと言われることもある。
【羽化までにかかる時間】
♂:約12~16か月程度
♀:約10~12か月程度
※あくまで目安です。
♂♀、管理環境(管理温度、飼育するエサ:菌糸かマットか:等)によって個体差があります※
幼虫飼育はとても容易な種だと感じてます。
菌糸(Basicでもelementでも可)、マット飼育でもOK。
マットならばきのこマットがお勧めです。
管理温度は16~25℃程度。
温度に差がかなりありますが、大型個体を作出しようとする時、ヒマラヤ系と呼ばれるインドやブータン、ネパールなどの産地のアンテは現地の気候の性質上、他の産地(マレーやインドネシア系)のアンタエウスよりより低温飼育で管理した方が良いとも言われることもあります。
★★産卵方法★★
<マットのみを使用した産卵方法>
【産卵に使用するお勧めマット】
完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を深さ7割位で固く詰める。
残りの1割程度はフンワリと。
セット方法を画像付きでご紹介します。
産卵セットに使用するケースの準備。
今回はクリーンケースを使用します。
クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
次に材を使用した産卵セット方法のご紹介です。
<材を使用して産卵セットを組む場合>
【お勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【お勧めの材】
コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【お勧めの容器】
クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
セット方法の具体例をご紹介してみます。
まずは使用する材を用意。
こちらはクヌギ材になります。
少し柔らかめの材がお勧めです。
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、あくまで私のやり方になりますが、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。
弊社のマットでのお勧めは、完熟マット、黒土マット。
材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。
マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれますので・・・。
後は親♀を入れフタをします。
今回はコバエシャッターを使用してみました。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵セッティングに関しては上記の2パターンのいずれかでセットを組めば大丈夫だと思います。
私はサバゲノコギリの場合は、主にマットのみの産卵で行っていましたが、材を入れてのセットも有効です。
♀によは個体差があり、はマット産みを好む個体、材産みを好む個体がいるようです。
材を入れて産卵させる場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。
特別難しい種ではなく、また凄っく格好の良いクワガタです。
皆さんも機会がございましたら、是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現時点での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m ※
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今回はサゴロファ・テルサンデールタテヅノカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【ゴロファ・テルサンデール♂参考画像】
【飼育種】
和名:ゴロファ・テルサンデールタテヅノカブト
学名:Golofa tersander
産地:メキシコ
ゴロファ種、いわゆるタテヅノカブト種の中でも珍しい♂が真っ黒な小型のカブトムシです。
★★幼虫飼育★★
幼虫飼育は、私は以下の様な方法で行っています。
【使用するお勧めエサ】
きのこマット、完熟マット、
【使用する容器】
♂♀:500~800cc程度のブロー容器やプリンカップ
【エサ交換回数】
♂:途中1~2回程度
♀:途中1~2回程度
(※マットの痛み、劣化、エサの減り具合により誤差あり)
【設定管理温度】
25℃前後
【マット水分量】
適量(手で握って土団子が出来き、指の間から水が染み出ない程度)
【羽化までにかかるおおよその時間】
(※ 通年25℃前後での管理下)
♂:約8~10ヶ月程度
♀:約8~10か月程度
(※ 管理温度、エサ、湿度、大きさにより誤差あり)
幼虫飼育は比較的簡単で、エサ(マット)さえ切らさなければすくすくと育ってくれます。
管理温度にもよりますが、過去の飼育では25℃前後の管理下(完熟マットやきのこマット使用)で約8~10ヵ月程度で羽化してくれました。
★★産卵方法★★
次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。
【産卵にお勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【セット期間】
開始~約1ヶ月半から2ヵ月程度
【産卵に使用するケース】
小~中ケースクラス
【産卵管理温度】
25℃前後
【マット水分量】
適量(手で握って土団子が出来き、指の間から水が染み出ない程度)
【セット方法】
ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
産卵自体はとても容易な種だと考えます。
私は採卵ではなく、一定期間放置しておいての割り出しをしております。
目安としては、産卵セットから約1か月半~2か月程度です。
上手くいけばゴロゴロした多数の幼虫が見られる可能性も高いでしょう。(※参考画像)
如何でしたでしょうか?
今回はゴロファ・テルサンデールタテヅノカブトの飼育方法についてご紹介させて頂きました。
是非機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), プリンカップ, 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2020年12月3日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), プリンカップ, 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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今回はアスタコイデスノコギリクワガタの飼育方法をご紹介したいと思います。
【参考画像:アスタコイデスノコギリクワガタ♂】
【飼育種】
和名:アスタコイデスノコギリクワガタ
産地:スマトラ、ジャワ、台湾、インド等
中型のノコギリクワガタ。
色合いは赤褐色系で、インド~インドネシア、中国、台湾など亜種を含めればかなり広い地域に分布するクワガタです。
飼育は産卵、幼虫飼育共に容易な種です。
それでは私個人のやり方ではございますが、幼虫飼育方法と産卵方法をご紹介してみたいと思います。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
菌糸、きのこマット、完熟マット
【飼育容器】
♀ならば容器500㏄程度の容量があれば十分
♂ならば、大型を考えても、容器800㏄の容量でOK
【えさ交換回数】
途中1~2回程度(※マットの劣化や状況による)
【設定温度】
20~25℃前後
【羽化までにかかる時間】
♂:約6~8か月程度
♀:約8~10か月程度
※あくまで目安です。♂♀、管理環境(管理温度、飼育するエサ等)、亜種の違いによって個体差があります※
幼虫飼育はとても容易な種だと感じてます。
菌糸(Basicでもelementでも可)でもOK。
マットでも弊社のマットでは、きのこマットでよく育ってくれますが完熟マットでもOK。
中型種なので、♂でも800cc程度のブロー容器やPPボトルならば大丈夫でしょう。
管理温度は20~25℃程度 で管理。
夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
では次に産卵セット方法についてご紹介してみたいと思います。
産卵セットはマットのみで産卵させるやり方と、材を入れたセット方法の2パターンがあると考えます。
★★産卵方法★★
<マットのみを使用した産卵方法>
【産卵に使用するお勧めマット】
完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースS~M程度
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を深さ7割位で固く詰める。
残りの1割程度はフンワリと。
セット方法を画像付きでご紹介します。
産卵セットに使用するケースの準備。
今回はクリーンケースを使用します。
クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
次に材を使用した産卵セット方法のご紹介です。
<材を使用して産卵セットを組む場合>
【お勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【お勧めの材】
コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【お勧めの容器】
クリーンケースS~M程度
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
セット方法の具体例をご紹介してみます。
まずは使用する材を用意。
こちらはクヌギ材になります。
少し柔らかめの材がお勧めです。
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、あくまで私のやり方になりますが、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。
弊社のマットでのお勧めは、完熟マット、黒土マット。
材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。
マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれますので・・・。
後は親♀を入れフタをします。
今回はコバエシャッターを使用してみました。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵セッティングに関しては上記の2パターンのいずれかでセットを組めば大丈夫だと思います。
私は主にマットのみの産卵で行っていましたが、材を入れてのセットも有効です。
♀によは個体差があり、はマット産みを好む個体、材産みを好む個体がいるようです。
材を入れて産卵させる場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。
特別難しい種ではないと感じています。
皆さんも是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現時点での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m ※
使用したアイテム
Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース
2020年12月1日
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Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース
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前回に日記では横に蛹室を作る種用の人工蛹室の作り方をご紹介しました。
ですが、一部のカブトムシ種などには縦長に蛹室を作るものもあります。
【縦に蛹室を作った国産カブトムシの蛹】
国産カブトムシやヒメカブト種などが該当します。
今回はそういった縦長に蛹室を作る種用の縦長人工蛹室の作り方についてご紹介してみたいと思います。
作成する媒体は園芸用スポンジが一般的ですが、今回はトイレットペーパーの芯を使った作成方法をご紹介します。
まず、トイレットペーパーの芯とティッシュ、クリーンケースsサイズを用意。
トイレットペーパーの芯を約半分にカットします。
カットする長さは幼虫がはみ出ない程度でよいと思います。
カッターよりもハサミの方がやり易いじゃないかと思いました。
クリーンケースsにティッシュを2枚敷いて、 軽く、霧吹きで2,3回ふきます。
前蛹、幼虫をそっと持ち上げて、
丁寧に芯の中に移動させます。
ティッシュに加水したクリーンケース に入れます。
横からそっと、縦に置きます。
大き目の幼虫には芯をそのまま切らずに使いました。
こちらも、横から入れて、縦に置きます。
トイレットペーパーの芯がずれないように固定します。
今回はあまってた芯を詰めて固定しました。
前蛹や蛹も動きますのでトイレットペーパーの芯がずれないように上に何か重石を置くことをお勧めします。
フタとケースの間に新聞紙を挟んで出来上がりです。
無事に羽化してくれる事を願います。
如何でしたでしょうか?
この縦長の人工蛹室作成方法は、月夜野きのこ園:HPの「クワガタ・カブト飼育実験」のコーナーでもご紹介しております。
今回はトイレットペーパーでの作成をご紹介しましたが、園芸用スポンジで作成されても勿論問題ありません。
【参考例:園芸用スポンジで作成した縦長カブトムシ用の人工蛹室:真上から見た様子】
作り方や考え方は人それぞれです。
今回ご紹介したやり方、考え方はあくまでも月夜野流ですので、ご参考程度にご覧頂ければ幸いです。
※やり方には色々な方法があると思います。今回紹介したのははあくまでも私Shihoの考え方による管理方法についてのやり方&見解です。 あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。
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今回は先日お客様からご質問がありました、「人工蛹室」の作り方についてご紹介したいと思います。
※ 今回の記事は以前にもご紹介しております。重複引用しますことをご了承下さいませ※
クワガタ、カブトムシの幼虫を飼育していて、幼虫の状態が終盤を迎えた時、幼虫は蛹になる為に蛹室(ようしつ)というものを作り出します。いわゆる蛹の部屋です。
何かの理由で、自力で蛹室が形成出来なかった場合の対処方法として、いわゆる人工蛹室への移行させるという方法があります。
人工蛹室に幼虫を移し替えるには2つのタイミングがあります。
・前蛹状態での移し替え
・完全に蛹になってからの移し替え
です。
完全に蛹になってからの移し替えは比較的楽ですが、前蛹状態での移し替えの場合は、タイミングが重要になってきます。
一番重要なのは、完全に前蛹状態になってから移し替えることです。
前蛹の場合、完全に前蛹状態になると、幼虫の頭(アゴ)と手が完全に固まります。
人工蛹室に移し替えるならばこの状態で移し替えないといけません。
もし頭(アゴ)と手が完全に固まってしまう前に人工蛹室に移し替えてしまうと幼虫はまだ動けますので、その人工蛹室をバラバラに壊してしまう可能性があります。
なので、完全に固まってから移行する。これが私なりに思う鉄則だと考えています。
下の画像が前蛹、手と口が完全に固まった状態です。
この状態のようになってから移行させるのがベスト!
参考例:ヘラクレスの前蛹
では次にその移行させる人工蛹室ですが以下のようなものを準備して下さいませ。
※人工蛹室を入れる容器はプリンカップや飼育ケースなど様々です。あくまでも人工蛹室のサイズに合わせたサイズのものをご用意下さいませ。
![]() |
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スプーン | 園芸用スポンジ | 大きめプリンカップ等 | カッター |
【1】
ホームセンターや園芸店で売られている生花やフラワーアレンジ用の
園芸用スポンジを前蛹や蛹にあわせてカットします。
【2】
人工蛹室の大きさをある程度に決め、スプーンを使いあとをつけます。
幅の目安は蛹の幅の約1.3~1.4倍です
【あくまでの一例】
2cm(蛹の幅)×1.3 = 2.6cm
【3】
枠を決めたらスプーンで掘っていきます。
【4】
向かって左が「あたま」になります。
「あたま」上に少し傾斜をつけ「おしり」の方を少し深く掘り下げます。
【5】
水分を含ませ削った面を「指のはら」で
やさしく擦り表面を滑らかにします。
最後に水ですすげば人工蛹室の完成です。
【6】
前蛹を入れた様子。
【7】
蛹を入れた様子。
【8】
プリンカップなどの容器に入れ
通気用に穴を開けたフタをし管理します。これで完成です。
次にクワガタではなく大型カブト、ヘラクレス用の人工蛹室をご紹介します。



あくまで私の作り方ですが、私の場合、ヘラクレス用の人工蛹室は「あたま」側の返しを作らず、角が引っかからない様に作ります。 頭側を高くし角度をつける事と、同じく頭側に返しを作らない事で角曲がりを軽減する事ができます。
※ヘラクレスの人工蛹室は大きい為、プリンカップではなくプラスチック容器を使用します。あくまで人工蛹室に合わせた容器をご用意下さいませ。
如何でしたでしょうか?私の場合、上記のようなやり方で人工蛹室を作成しております。
本当は幼虫自らが作成した蛹室に勝てるものはないのですが、何らかの理由によって作成した人工蛹室が不完全な場合もあります。
そういう場合に上記のような人工蛹室を作成し利用するというのも有効な手段の一つだと考えております。
今回ご紹介しました人工蛹室の形状等はあくまでも私のやり方なので、ご参考程度にご覧いただければ幸いです。(^^)
また今回ご紹介したのはヘラクレス等のように横に蛹室を作る用の人工蛹室です。
国産カブトムシやヒメカブト種などは縦長に蛹室を作りますので、人工蛹室の作り方もまた変わってきます。
これはまた次回にご紹介してみたいと思います。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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今回はサビイロカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【サビイロカブト♂参考画像】
【サビイロカブト♀参考画像】
【飼育種】
和名:サビイロカブト
学名:Allomyrina pfeifferi celebensis
ちょっとマイナーなかんじもするサビイロカブト。
小型種ですが、体色、体毛と言った方がよいのか、ビロード調のフサフサした毛並みが触り気持ちよい可愛いカブトムシです。
★★幼虫飼育★★
幼虫飼育は、私は以下の様な方法で行っています。
【使用するお勧めエサ】
きのこマット、完熟マット、
【使用する容器】
♂♀:500cc程度のブロー容器やプリンカップ
【エサ交換回数】
♂:途中1~2回程度
♀:途中1~2回程度
(※マットの痛み、劣化、エサの減り具合により誤差あり)
【設定管理温度】
25℃前後
【マット水分量】
適量(手で握って土団子が出来き、指の間から水が染み出ない程度)
【羽化までにかかるおおよその時間】
(※ 通年25℃前後での管理下)
♂:約6~10ヶ月程度
♀:約6~10か月程度
(※ 管理温度、エサ、湿度、大きさにより誤差あり)
幼虫飼育は比較的簡単で、エサ(マット)さえ切らさなければすくすくと育ってくれます。
管理温度にもよりますが、過去の飼育では25℃前後の管理下(きのこマット、完熟マット使用)で約6~10ヵ月程度で羽化してくれました。
★★産卵方法★★
次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。
【産卵にお勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【セット期間】
開始~約1ヶ月半から2ヵ月程度
【産卵に使用するケース】
小~中ケースクラス
【産卵管理温度】
25℃前後
【マット水分量】
適量(手で握って土団子が出来き、指の間から水が染み出ない程度)
【セット方法】
ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
産卵自体はとても容易な種だと考えます。
サビイロカブトの場合、私は採卵ではなく、一定期間放置しておいての割り出しをしております。
目安としては、産卵セットから約1か月半~2か月程度です。
上手くいけばゴロゴロした多数の幼虫が見られる可能性も高いでしょう。(※参考画像)
如何でしたでしょうか?
今回はサビイロカブトの飼育方法についてご紹介させて頂きました。
是非機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), プリンカップ, 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2020年11月19日
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今回はカネギエーテルノコギリクワガタの飼育方法をご紹介したいと思います。
【参考画像:カネギエーテルノコギリクワガタ♂】
【飼育種】
和名:カネギエーテルノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus kannegieteri
小型種で、色合いも美しく可愛いノコギリです。
飼育は産卵、幼虫飼育共に容易な種です。
それでは私個人のやり方ではございますが、幼虫飼育方法と産卵方法をご紹介してみたいと思います。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
菌糸、きのこマット、完熟マット
【飼育容器】
プリンカップ300㏄程度、ブロー容器500㏄程度もあれば十分
【えさ交換回数】
途中1~2回程度(※マットの劣化や状況による)
【設定温度】
20~25℃前後
【羽化までにかかる時間】
♂:約6~8か月程度
♀:約6~8か月程度
※あくまで目安です。♂♀、管理環境(管理温度、飼育するエサ等)、亜種の違いによって個体差があります※
幼虫飼育はとても容易な種だと感じてます。
菌糸(Basicでもelementでも可)でもOK。
マットでも弊社のマットでは、きのこマットでよく育ってくれますが完熟マットでもOK。
小型種なので、 500cc程度もあれば十分。
マットに劣化等の痛みなどがなければ、2令投入位ならばほとんど羽化まで交換無しで羽化してくます。
管理温度は20~25℃程度 で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
では次に産卵セット方法についてご紹介してみたいと思います。
産卵セットはマットのみで産卵させるやり方と、材を入れたセット方法の2パターンがあると考えます。
★★産卵方法★★
<マットのみを使用した産卵方法>
【産卵に使用するお勧めマット】
完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースS~M程度
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を深さ7割位で固く詰める。
残りの1割程度はフンワリと。
セット方法を画像付きでご紹介します。
産卵セットに使用するケースの準備。
今回はクリーンケースを使用します。
クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
次に材を使用した産卵セット方法のご紹介です。
<材を使用して産卵セットを組む場合>
【お勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【お勧めの材】
コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【お勧めの容器】
クリーンケースS~M程度
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
セット方法の具体例をご紹介してみます。
まずは使用する材を用意。
こちらはクヌギ材になります。
少し柔らかめの材がお勧めです。
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、あくまで私のやり方になりますが、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。
弊社のマットでのお勧めは、完熟マット、黒土マット。
材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。
マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれますので・・・。
後は親♀を入れフタをします。
今回はコバエシャッターを使用してみました。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵セッティングに関しては上記の2パターンのいずれかでセットを組めば大丈夫だと思います。
私は主にマットのみの産卵で行っていましたが、材を入れてのセットも有効です。
♀によは個体差があり、はマット産みを好む個体、材産みを好む個体がいるようです。
材を入れて産卵させる場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。
特別難しい種ではないと感じています。
皆さんも是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現時点での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m ※
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2020年11月16日
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きのこMat(昆虫マット・発酵マット), プリンカップ, 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース
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11月に入り、朝夕は寒さを増してきました。
私が在住する宮崎でも朝は特に寒く、平野部でも10℃前半になることも多くなって来ました。
しかし日中はまだ20℃前半まで気温も上がることもあり、朝と昼の寒暖差が激しく感じます。
しばらく採集に行ってなかったので、今シーズンの採集納めの挨拶も含めて、行ってみることにしました。
【11/13の採集】
この時期ならではの風景。
熟した柿の実がたわわに実っています。
ポイントに到着し、
木々をチェックして見ると、
意外とすぐに、
樹液に来ているゾウムシの姿を見つけました。
まだ虫は活動しているようです。
虫を見つけたことでテンションも上がり、
木々をチェックしていくと、
樹皮裏の小さな隙間から、黒い背中を見つけました。
周りの樹液は発酵していて、マヨネーズっぽい匂いがします。
おそらくコクワガタだと思いますが、敢えて取り出さず、そのまま撮影だけに留めました。
ようやくクワガタを発見出来、嬉しくなりましたが、
その後は全然見つかりません。。。
クワガタを探している途中に、
アケビや、
真っ赤に熟れたカラスウリ等を見つけました。
こういった風景を見ると、ますますシーズンの終わりを感じてしまいますね。。
もうクワガタはいないのかな・・
と諦めかけた時に、
クヌギの樹皮裏に、コクワガタ♂の姿を発見!
なかなか大きく、♂40㎜前半程度はあったかと思います。
こうして約2時間程度、11月の採集を楽しみました。
出逢ったクワガタは2頭と寂しいものがありましたが、今シーズンも沢山楽しませて頂きました。
最後に、
毎年恒例のお神酒を山の神様に捧げて、今シーズン採集納めのお礼と感謝を申し上げました。
今シーズンも沢山の出逢いがありました。
もう長年採集を続けていますが、毎年毎年違った出逢いがあり本当に飽きが来ません。
また来年どのような出逢いがあるのか、既に今からもう楽しみです。
この気持ちはいつまでも忘れずに今後も採集を楽しませてもらおうと思っております。
山の神様、今シーズンも本当にお世話になりました!
来年もよろしくお願い申し上げますm(__)m
※採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!
もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。
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今回はホソアカ種、メタリフェルホソアカクワガタの飼育方法をご紹介したいと思います。
【参考画像:メタリフェルホソアカクワガタ♂】
【参考画像:メタリフェルホソアカクワガタ♀】
【飼育種】
和名:サバゲノコギリクワガタ
産地:ペレン島、スラウェシ島
ハルマヘラ、サンギール等、
色虫の代表格の一つとされるメタリフェルホソアカクワガタ。
小さいボディに似合わない大きな大顎をもつ風貌はクワガタ種の中でも異彩を放つ存在です。
産地も多数あり、産地によって体色などの特徴が異なります。
一般的に流通の多いブロンズ系色が多く見られるスラウェシ産、体色にブルーやグリーンの個体も見られるペレン島産。
一番の輝きを放つと言われるサンギール産などなど。。
飼育は産卵、幼虫飼育共に容易な種です。
それでは私個人のやり方ではございますが、幼虫飼育方法と産卵方法をご紹介してみたいと思います。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
菌糸、きのこマット、完熟マット
【飼育容器】
600~1100㏄程度
【えさ交換回数】
途中1回程度(※マットの劣化や状況による)
【設定温度】
20~25℃前後
【羽化までにかかる時間】
♂:約5~7か月程度
♀:約7~8か月程度
※あくまで目安です。♂♀、管理環境(管理温度、飼育するエサ等)、亜種の違いによって個体差があります※
幼虫飼育はとても容易な種だと感じてます。
菌糸(Basicでもelementでも可)でもOK。
マットでも弊社のマットでは、きのこマット、完熟マットでOK。
あくまで私の飼育方法ですが、私は菌糸ではなく、マットで育てています。
初令幼虫をまず600㏄程度に入れて約4~5ヶ月ほど管理。
その後羽化の事も考えて私の場合は♂は1100㏄に投入します。
もちろんより大きな1400cc程度の容器で管理した方が一番良いのですが、場所とスペースの事を考えて、あえて1100ccの容器で管理っするようにしています。
ただ2本目の1100㏄で管理した際は、特に大型の幼虫個体の場合は、最後の蛹化時にボトルを横に倒しました。
その際、ボトルの上面(ふたぎりぎり)までマットを追加投入し、隙間をなくしました。こちらの推測どおり横長に蛹室を作ってくれてそのまま蛹化~羽化。長い体長でも問題なく羽化出来ました。
管理温度は20~25℃程度 で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
では次に産卵セット方法についてご紹介してみたいと思います。
産卵セットはマットのみで産卵させるやり方と、材を入れたセット方法の2パターンがあると考えます。
★★産卵方法★★
<マットのみを使用した産卵方法>
【産卵に使用するお勧めマット】
完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースS~M程度
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を深さ7割位で固く詰める。
残りの1割程度はフンワリと。
セット方法を画像付きでご紹介します。
産卵セットに使用するケースの準備。
今回はクリーンケースを使用します。
クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了
セット方法を図示するとこのような感じです。
次に材を使用した産卵セット方法のご紹介です。
<材を使用して産卵セットを組む場合>
【お勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【お勧めの材】
コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【お勧めの容器】
クリーンケースS~M程度
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
セット方法の具体例をご紹介してみます。
まずは使用する材を用意。
こちらはクヌギ材になります。
少し柔らかめの材がお勧めです。
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、あくまで私のやり方になりますが、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。
弊社のマットでのお勧めは、完熟マット、黒土マット。
材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。
マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれますので・・・。
後は親♀を入れフタをします。
今回はコバエシャッターを使用してみました。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵セッティングに関しては上記の2パターンのいずれかでセットを組めば大丈夫だと思います。
私は主にマットのみの産卵で行っていましたが、材を入れてのセットも有効です。
♀によは個体差があり、はマット産みを好む個体、材産みを好む個体がいるようです。
材を入れて産卵させる場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。
特別難しい種ではなくホソアカクワガタの入門種と言っても過言ではないかと思います。
皆さんも是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現時点での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m ※
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2020年11月9日
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