
皆さんはクワカブのエサとして何を与えていますか?
おそらく大半の方は昆虫ゼリーだと思います。
【昆虫ゼリー例:BPゼリー【17g】】
このゼリー、皆さんはどのように昆虫に与えますか?
あくまで私:Shihoの個人的考えではありますが、与え方によってどのようなメリット、デメリットがあるのか、考えをご紹介してみたいと思います。
<フィルムを完全にはがす>
↓
完全にフィルムを剥がして、与える。
【メリット】
・昆虫が食べやすい。
【デメリット】
・早く蒸発しやすい。
・ゼリーがまき散りやすく、その結果こぼれたゼリーでマットがベト付きやすい。
<カッターで切り込みを入れる>
カッターを使用して、
↓
切り込みを入れる。
※今回は十字に切り込みを入れました。
【メリット】
・蒸発しにくい。
・ゼリーがまき散りにくい分、無駄がなく、そのこぼれない分マットがベト付きにくい。
【デメリット】
・大きいアゴの個体によっては食べにくい。
・小さい個体が中に入り込んでしまい、時に出れなくなり溺れ死んでしまうことがある。
私は時と場合によって使い分けています。
小さい個体にあげる時は全部剥がし、大きい個体にあげる時は多少食べにくいのは可哀想ですが、切り込みを入れて与えています。
ゼリーの与え方にルールはありませんので、どうあげるかは勿論自由ですが、少しでも昆虫達が快適で食べやすいように与えてあげたいものですね^^
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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1月ももう下旬。
私が住んでいる宮崎は日本の中でも暖かい方ですが、それでも真冬となると氷点下にもなる時もあります。
今日は【成虫観察シリーズ】の一環として、越冬させているクワガタの様子を観察してみたいと思います。
私の飼育ルームの気温。
1/22:午前11時の気温:12℃です。
越冬させているオオクワガタです。
1400ccプレミアムボトルを使用しています。
マットはひのきマットのみを使用。
外から見て空間が見えますね。
ここに黒いものが見えます。
ここにオオクワガタがいるようです。
容器を開けた様子。
やはり動いた形跡はないようですね。
ゼリーは減っているように見えますが、おそらくこれは蒸発してしぼんでしまったようです。ほとんど食していない感じです。
ゼリーを取り除いて、少しずつマットを掘り進んでいくと、
いました!
オオクワガタの大アゴが見えました。
お顔全体が見えました。
むこうもこちらに気が付いたようで、マットを噛むような仕草を見せています。
お休みの所、申し訳ないのですが、観察の為取りさせて貰いました。オオクワガタ君ゴメンなさいっ。
触覚もピンとはり、爪の掴みも強くとても元気です。
冬眠は無事うまくいっているみたいですね。
早々に元に戻し、
マットを戻し、ゼリーを置いて完了です。
如何でしたでしょうか。
今回は越冬中のオオクワガタを観察してみました。
この程度の大きさの容器でも無事越冬しており、元気いっぱいのようです。安心しました。
オオクワガタ君、無理やり起こしてしまってゴメンなさい、また春に逢いましょうね。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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ヘラクレス・ヘラクレスオオカブトの羽化報告です。
いつも幼虫飼育はきのこマットで行うのですが、今回は敢えて完熟マットのみで羽化させてみました。
ちなみに産卵に使用したマットも完熟マットのみです。
【飼育種】
和名:ヘラクレス ヘラクレス
学名:Dynastes hercules hercules
産地:グアドループ島
累代:CB
【親情報】
♂123mm
♀54mm
【羽化体長】
♂138.5mm
【使用したエサ】
完熟マット
途中交換回数4回
(Pクリアボトル1400cc移行後)
【飼育で使用した容器】
初令~2令後期:プリンカップ860cc
3令時:Pクリアボトル1400cc
蛹時期:人工蛹室
【設定管理温度】
初令~2令時:25~27℃前後
3令時:23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】
1令投入後、約13ヶ月(合計14ヶ月程度)
<羽化までの手順>
割り出しは卵状態。
↓
そこから孵化させ、最初の1~2令時はプリンカップ860ccで管理。
使用したエサは完熟マット。
↓
そして3令になったところで、Pクリアボトル1400ccに移行。
↓
蛹化前直前までこのボトルでエサ交換を繰り返す。
↓
幼虫が蛹室を作り、前蛹状態になったら、
↓
人工蛹室に移行
↓
羽化 ♂138.5mm
上記、この流れで育てました。
特に難しい種ではありませんが、気を付けた点と言えば、
・エサ交換
(エサは絶やさずに)
・前蛹時、蛹室を作りタイミング
(人工蛹室に移行するタイミングを逃さずに)
この点に気を付けて飼育しました。
完熟マットのみでも体長は138mmと小型ですが、十分にカッコいいヘラクレス。
羽化期間も14ヶ月と短めでしたので、管理も楽でした。
今回は完熟マットのみでの飼育での羽化体長をみるのが目的でしたが、完熟マットのみでも、血統と、もう少し低温飼育で管理すれば、もう少しは体長も伸びたかもしれません。
ともあれ無事に羽化してくれて何よりです^^
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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クワガタ、カブトムシをブリードさせる時、必ず避けて通れないもの。
その一つに「交尾」があります。
おかげ様で月夜野きのこ園では毎日沢山のご意見、ご感想、ご質問を頂いております。
その毎日沢山来るご質問の中の一つで、
「交尾がうまくいきません」
という話をよく聞きます。
その原因として、あくまで私個人考えですが、
<交尾が上手くいかない原因>
・それぞれの個体、もしくはその片方がまだ熟成していない。
・♂、♀の相性が悪い。
この2つが主に頭に浮かびます。
個体それぞれには、「熟成」というものがあります。
熟成とは「産卵が可能になるまで成長した個体の成熟度」を意味します。
この成熟度が十分に熟成していないと、
・交尾を行わない、嫌がる。
・産卵活動を行わない。
・産卵数が少ない。
・産卵しても無精卵が多い。
といった事が起こりえる可能性が高まります。
折角手に入れた個体ならば、きっちりと産んで次世代につないで欲しいですよね?
そういう意味でも、
「熟成した♂♀同士で交尾(交配)させる」
というのは重要だと私は考えています。
成熟期間の目安は種類やによって様々です。
短い種で成熟する種もあれば、長い時間をかけて成熟する種もあります。
<短い期間で成熟する種(例)>
・パプアキンイロクワガタ
・メタリフェルホソ赤クワガタ
・エレファスゾウカブト
など・・・。
<長い期間で成熟する種(例)>
・国産オオクワガタ
・国産ミヤマクワガタ
・ティティウスシロカブト
・メンガタメリー
など・・・。
♂♀それぞれをきっちりと成熟させて「交尾」に進みましょう。
しかし十分に成熟しているはずなのに交尾をしない・・・。
という事も実際に多くあります。
その時に考えらえるのが、
「♂♀の相性」
です。
これ、結構ある話なんです。
交尾がスムーズにスッと上手くいくやつもいれば、何度やっても上手くいかないやつもいる。
クワガタ、カブトムシにも相性というのが確かに存在します。
その時の対処方法としては、
・仕切り直しをする
・他に予備個体があればパートナーを交換してみる
といった方法と取ってみると良いかと思います。
どんなにペアリングさせても上手くいないのに、別の日に行ってみたらすぐに交尾してくれた、ということは良くあります。
交尾が上手くいく場合は、意外に短時間での場合が多いです。
同居ペアリングする場合は別ですが、ハンドペアリングの場合、1時間もやって上手くいかなければ、その後続けるより後日改めて仕切り直しした方が上手くいく可能性が高いと考えます。
また♂♀どちらか、複数成熟した個体がいるならば、パートナーを変えて交配してみるのも良い手です。
パートナーを変えた途端にすぐに交尾したという事もよくあります。
如何でしたでしょうか?
自然界では普通に行わていることですが、ブリード下で意図的に行おうとするとなかなか難しいものです。
熟成においても、相性においてもタイミングが重要だと考えますので、一度失敗しても何度か挑戦してみましょう。
※この方法はあくまでも私:Shihoのやり方や考え方で、絶対的なものではございません。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※
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2019年 今シーズン始まって最初の野外採集です。
野外採集といってもこの時期はクワカブは成虫では活動していませんので、採集フィールドの散策(下見&観察)というような感じです。
1月になってフィールドが恋しくなって来たので野外散策に行って来ました。
今回はその時の様子をご紹介したいと思います。
真ん中に見えるのは大きなハルニレの木。
この時期は葉もほとんど落ちて丸裸ですね。
それに対して、
こちらはクヌギの木。
ハルニレと違い、葉は落ちてはいませんがそれでも既に茶色に枯れてしまっています。
この時期は昆虫もほとんど活動はしないはずですが、
ミツバチが山茶花の花粉に集まっていました。
この時期でも活動するのですね~。
宮崎という土地柄暖かいからでしょうか?
小さなウロをチェック!
さらにこちらのウロもチェック!
・
・
・
・
・
しかしやはりウロや樹皮裏には何も姿は見られません。
となると、落ち葉下や倒木下なのでしょうか?
落ち葉をあさってみると、
ノコギリクワガタの死骸が見つかりました。
こちらには胸の部分。
茶褐色なのでおそらくはノコギリクワガタでしょう。
目につくのは、前回同様に赤いカラスウリなどです。
川の水も冷たそうですね~。
ここは山間部なので水も澄んでとても綺麗です。
散策していると、
道路に野生のニホンザルが降りて来ていました。
そういやぁ猿って冬眠しないんでしたっけ??
エサを探しているのでしょうか?
こちらの気配に気付いてすぐに見えなくなりました。
今回もこのような感じで2時間ほどフィールドを散策しました。
生き物の姿は少なく、見かけたのはミツバチやお猿さんだけ。
枯れ葉下や倒木下なども少し探してみたのですが、今回もクワガタの姿は見つかりませんでした。
しかしマイナスイオンたっぷりの山間のフィールド散策が満喫出来ました。
ともあれ今年最初の野外採集はこんな感じでした。
あと数ヶ月もすればまた賑やかになるでしょう。
今年もどんな虫達と出逢えるのか、今から楽しみです^^
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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2019年 新年あけましておめでとうございます!
皆様、ご無沙汰しております、飼育日記担当のShihoです。
年末年始は如何お過ごしになられましたでしょうか?
クワカブの飼育に明け暮れた方もいれば、懇意にしていらっしゃるショップさんに初買いに行かれたり、あるいは採集に行かれた方もいらっしゃることと思います。
とりあえず無事年を越し、新年を迎えることが出来ました。
毎年言っていることなのですが、今年は昨年以上に気合を入れて頑張っていこうと思っております。
何かと至らない点も多数出てくるとは思いますが、今年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
とりあえず今回は新年のご挨拶まで・・・。
皆様にとって良い一年になりますように^^
飼育日記担当:Shiho
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早いもので、来週はもう2019年!
今年も採集にイベントに飼育に明け暮れている内にあっという間に仕事納めとなってしまいました。
今年も色んな出来事がありました。
【クワガタワイワイ vol.4:2018/6/6開催】
クワガタの喧嘩の秘密に迫った本郷先生を講師に招き、おなじみむし社の飯島さんやワイルドプライドの塩倉さんと共に皆さん一緒に大いに盛り上がりました!
皆さん、沢山のご参加ありがとうございました!!
そして夏には、
【世界のクワガタカブト大集合:2018/7/21~22開催】
夏休みに入ってすぐの土日、2018/7/21~22には毎年おなじみの世界のクワガタカブト大集合イベント!
開店前から長い列を並んで頂きました。
ありがとうございます!
会場内は大混雑!
【カブトムシゆかりさんの昆虫教室!】
【私、Shihoの昆虫教室】
【ヘラクレスオオカブトとのふれあいコーナー】
【一番人気のむしくじ】
【見事一等を当選!!おめでとうございます!!】
こちらのイベントも大盛況でした!
来場して頂いた皆様、ありがとうございます!
また来年もお待ちしております!^^
そして、夏の業務の合間に野外採集も楽しみました!
【ヒラタクワガタのペア】
【ノコギリクワガタのペア】
【一日でミヤマ70mmUP×3】
【関東&佐賀のクワ友と採集】
【地元の友人の子供達と採集】
【地元のクワ友と採集!】
【佐賀のKazuくん、4度も宮崎に採集来県!】
【ビッグサイズ!宮崎県産ヒラタ♂72mm】
【クワカブたっくさん!!】
今年も沢山のクワカブに出逢うことが出来ました。
と、同時に上記で紹介した方達以外にも沢山の方と採集をご一緒させて頂きました。
とっても楽しかったです。また是非ご一緒しましょう!^^
とこんな感じで2018年度も仕事納めとなりました。
イベントや採集、飼育、業務対応など、まだまだ色々と至らない点もあったかと思います。
来年は今年よりは少しでも進歩してまた業務が出来る用、より一層精進して参りたいと思っております。
皆様、2018年度末、そして新年、よいお年をお迎えくださいませ。
本年も本当にありがとうございました!
来年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
【月夜野きのこ園スタッフ一同】
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先日よりご紹介している【産卵させてみようシリーズ】の第8回目。
今回は「スジクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。
※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より産卵を初めてする方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※
野外採集してきた個体も、飼育個体も産卵方法は同じですので、これからスジクワガタを産卵させようと思われている方の参考になれれば幸いです。
【飼育種】
和名:スジクワガタ
学名:Dorcus striatipennis
産地:日本国
スジクワガタの場合、産卵木を使用した方法が最適です。
<産卵セット時の方法>
★材を使用しての産卵セット方法★
【産卵に使用するマット&材】
マット+材2本程度
【産卵に使用するマット】
きのこマット、完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
材の頭が出るようにセット。
産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)
では画像と共にセット方法の手順をご紹介したいと思います。
<手順>
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。
材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。
マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれます。
しかしスジクワガタに関してはほとんど材産みが主なようです。
スジクワガタは野外では土に半分埋まった材からも幼虫が出てくるので、本来は材産みですが、似たような環境を作る為に私の場合は敢えて材を埋めるようにセットしています。
後は親♀を入れフタをします。
今回はコバエシャッターを使用してみました。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵セッティングに関しては上記のやり方でセットを組めば大丈夫だと思います。
次に産卵セットを組んだ後、今度はいつその幼虫の割り出し作業を行ったら良いのかについてご紹介してみたいと思います。
<割り出し、幼虫取り出しの時期>
スジクワガタの場合、基本的に材産みの種ですので、材の中に幼虫が入っているのがほとんどです。ですが、上記のような埋め込み式のセット方法を組んだ場合、結構な確率で、マット側面にも幼虫が確認出来る事も多々あります。
理由は材からこぼれ落ちた幼虫がそのままマットに移行し、マットも発酵マットゆえ食べる事が出来るので、材には戻らずそのままマット中に居座る為です。
割り出しのタイミングは、基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。但しマット状態が悪い場合、すべての幼虫は材に入り込んでマットには出てない場合もあります。
あくまでも目安ですが、ケース側面&底面に幼虫が見えている時は、「ケース側面&底面に幼虫が5~6頭位見え始め、その幼虫の大きさが2令位の大きさになった位」が割り出しの目安です。
もしマット側面&底面に幼虫が見えてこない場合は、材の中にのみ入っている場合が多いですので、ケース外側からは幼虫が見えず割り出しのタイミング分かりません。そういった場合は、思い切って産卵セット開始後、「約2ヶ月程度」を目安に割り出すと良いと思います。
卵や幼虫が1~2頭見え始めたからといってで早期に割り出してしまうと、まだ産む気がある♀の産卵活動を一旦ストップさせてしまうことがあるのであまり好ましくありません。
だからと言ってスジクワガタの場合も、あまり長く放置も出来ないんです。その理由は「子食い」にあります。
先の日記記事「コクワガタ編」でも書きましたが、コクワガタ、オオクワガタ、ヒラタクワガタ等のドルクス系クワガタは子食いの可能性が高いことで知られています。勿論スジクワガタも同様です。
産卵をしている♀は栄養補給の為に高蛋白質のものを欲し、栄養価の高い幼虫、いわゆる自分が産んだ我が子を食してしまう事がよくあります。
こうならない為にも、産卵セットを組んだ後、ある程度の期間で割り出してあげる事も必要になってきます。このことはスジクワガタ、コクワガタ、オオクワガタやヒラタクワガタ等のドルクス系でも同様だと言えると思います。ご注意下さいませ。
下の画像は過去に行ったスジクワガタ産卵セット割り出し風景です。
いかがでしたでしょうか?
上記が私のスジクワガタの産卵セットの組み方です。
スジクワガタの産卵セット時の管理温度は私の場合は25℃前後程度で行っています。
実際、以前もこの温度帯で成功していますので、この温度帯をご紹介していますが、、ただスジクワガタは野外でも比較的標高のある所を好みますので、25℃前後よりもうすこし低い温度設定でも良いのかもしれません。
是非一度産卵セットを組み、幼虫飼育を挑戦してみて下さいませ。(^^)
※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※
使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2018年12月20日
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2018年度版【産卵させてみようシリーズ】の第7回目。
今回は「アカアシクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。
※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より産卵を初めてする方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※
野外採集してきた個体も、飼育個体も産卵方法は同じですので、参考になれれば幸いです。
【飼育種】
和名:国産アカアシクワガタ
学名:Dorcus rubrofemoratus
産地:日本
アカアシクワガタの場合、産卵木を使用した方法が最適です。
<産卵セット時の方法>
★材を使用しての産卵セット方法★
【産卵に使用するマット&材】
マット+材2本程度
【お勧めマット】
きのこマット、完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】
20℃前後(※重要)
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
材の頭が出るようにセット。
産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)
では画像と共にセット方法の手順をご紹介したいと思います。
<手順>
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。
材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。
マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれます。
しかしアカアシクワガタに関してはほとんど材産みが主なようです。
アカアシクワガタは野外では土に半分埋まった材からも幼虫が出てくるので、本来は材産みですが、似たような環境を作る為に私の場合は敢えて材を埋めるようにセットしています。材の周りのマットはあえて固く詰めなくてもOKです。
後は親♀を入れフタをします。
今回はコバエシャッターを使用してみました。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵セッティングに関しては上記のやり方でセットを組めば大丈夫だと思います。
次に産卵セットを組んだ後、今度はいつその幼虫の割り出し作業を行ったら良いのかについてご紹介してみたいと思います。
<割り出し、幼虫取り出しの時期>
アカアシクワガタの場合、基本的に材産みの種ですので、材の中に幼虫が入っているのがほとんどですが、材よりこぼれ落ちた幼虫がそのまま周辺のマットを食し、マットで育っている場合があります。
割り出しのタイミングは、材からこぼれ落ちた幼虫が多数いる場合には、基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。
あくまでも目安ですが、ケース側面&底面に幼虫が見えている時は、「ケース側面&底面に幼虫が5~6頭位見え始め、その幼虫の大きさが2令位の大きさになった位」が割り出しの目安です。
もしマット側面&底面に幼虫が見えてこない場合は、材の中にのみ入っている場合が多いですので、ケース外側からは幼虫が見えず割り出しのタイミング分かりません。そういった場合は、思い切って産卵セット開始後、「約2ヶ月程度」を目安に割り出すと良いと思います。
卵や幼虫が1~2頭見え始めたからといってで早期に割り出してしまうと、まだ産む気がある♀の産卵活動を一旦ストップさせてしまうことがあるのであまり好ましくありません。
だからと言ってあまり長く放置するのも危険が伴います。
その理由は「子食い」にあります。
産卵をしている♀は栄養補給の為に高蛋白質のものを欲し、栄養価の高い幼虫、いわゆる自分が産んだ我が子を食してしまう事がよくあります。
先の日記記事でも書いていますが、コクワガタ、オオクワガタ、ヒラタクワガタ、スジクワガタ等のドルクス系クワガタは子食いの可能性が高いことで知られています。
アカアシクワガタではまだ実際に見たことはありませんが、同じドルクス系なので用心するに越したことはありません。
こうならない為にも、産卵セットを組んだ後、ある程度の期間で割り出してあげる事も必要になってきます。
下の画像は過去に行ったアカアシクワガタ産卵セット割り出し風景です。
この時の産卵セットでは2本の産卵木で合計31頭の幼虫を取ることが出来ました。
いかがでしたでしょうか?
上記が私のアカアシクワガタの産卵セットの組み方です。
アカアシクワガタの産卵セットで一番大事なのは温度管理、20℃前後の温度帯でセットするということだと思います。
アカアシクワガタは野外でも比較的標高の高い所に生息しております。それゆえ、産卵させる時の温度帯はミヤマクワガタ、オニクワガタ等をセットする時と同様の温度帯が好ましいです。この温度帯をキープ出来れば、産卵させること自体はそこまで難しくないと思います。
是非一度産卵セットを組み、幼虫飼育を挑戦してみて下さいませ。(^^)
※この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
2018年12月17日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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先日の日記のコメントに、投稿常連のお二人から野外採集の報告を頂き、私も触発されてしまいフィールドへ行って来ました。
今回はその時の様子をご紹介したいと思います。
この時期に山に来ると、まず出迎えてくれるのが山茶花。
ピンク色の美しい色合いが寂しくなった山の景色に色を与えてくれます。
今年も綺麗に咲いているようです^^
フィールドに到着しました。
山茶花の美しい色合いとは対照的にこの時期の山は茶色一色。
夏のあの緑青々とした活気がなくとても静かに感じられます。
上記のようなウロ(木の穴)や樹皮裏を探していきます。
・
・
・
・
・
・
しかし予想していた通り、
クワガタの姿は全く見かけられません。
枯れ葉等を取り除いたり、軽く土を掘り返してみるものの・・・
目についたのは、
ノコギリ♂大歯型頭部
コクワガタ♂頭部
カブトムシ足
ノコギリ♀腹部
ノコギリ♂羽
・・・・等々
既に天に召された個体達の残骸ばかりでした。
それでも山の散策は楽しいもの。
真っ赤に熟れたカラスウリ。
サルノコシカケ。
山に自生していた柿。
普通柿は渋柿でも熟すると甘くなるので鳥達の大好物なのですが、この時期に残っている柿って???
まだ渋いままなのでしょうか??
名前の知らない赤い実。
フィールドが茶色一色の為、こういった赤色の果実系がよく目立ちます。
早朝の2時間ほど、山の雰囲気を十分に楽しみました。
やっぱり山は自然は良いですね~。
早く夏にならないかな^^
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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