
クワガタ野外採集記(昆虫採集記)、2018年度4回目のフィールドに行ってきました。
ここ数日かなりの春の陽気で、日中市内では25℃を越える日がありました。
その春の陽気に乗せられて、私も山に出向いてみることにしました。^^
市内を出る時に出逢った桜の木。
超満開で素晴らしい美しさでした。
もう春だなぁと思わされてしまいます。
フィールドに到着。
ここはハルニレの群生ポイント。
前回2月の採集下見時期よりは緑が多くなったような気がします。
画像手前の大きなハルニレの木はよくノコギリクワガタが付いていた木です。
その近くに枯れ木と枯れ葉が堆積している場所を見つけました。
おそらくこういう場所の下には・・・
やはりいました。
カブトムシの幼虫です。
細い木に食い入っていました。
丸々と太ったカブトムシの幼虫。
良い大きさ、かなり立派な幼虫です。
ちなみにこの幼虫は♂でした。
国産カブトムシ幼虫の場合お尻から2番目の線と3番目の線の間に(v)のvマークがあるかないかで判別します。
(v)のマークがあるのがオス。
無いのがメスです。
国産カブトムシの幼虫は前回飼育必要分を採ったので、画像だけ撮影してそのまま同じ木の食い込み部分に入れ込んで戻しておきました。
このカブト幼虫が出て来た木の下から、
こんな甲虫が出て来ました。
ユミアシオオゴミムシダマシですね。
3センチにも満たない虫ですが、なかなか格好良い甲虫です。
その後もクワガタの姿を探して回りましたが、結局見つからず・・・。
市内では25℃もあったのですが、山間では全く空気も違っていて甘くはありませんでした。
しかしそれでも山の散策は気持ちの良いもの、
山間でも桜の花が見事。
ふきののとうは一足遅かったかな。
もう背丈が伸びきっていました。
ふきのとうは2月頃が良いですね。
こんな感じで今年4回目の野外採集を楽しみました。
市内では暖かくなって来たので出向いてみましたが、山間ではもう少し先のようですね。
でもシーズンまでもう少し!
またトライしてみたいと思います。^^
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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アスタコイデスノコギリクワガタの羽化報告です。
【飼育種】
和名:アスタコイデスノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus astacoides
産地:ジャワ島
累代:WF1
【親情報】
♀32mm(ワイルド個体)
【羽化体長】
♂52mm
【使用したエサ】
きのこマット
途中交換回数1回
【飼育で使用した容器】
300ccプリンカップ
【設定管理温度】
25℃前後
【羽化までにかかった時間】
1令投入後、約6ヶ月(合計7ヶ月程度)
<羽化までの手順>
幼虫状態で回収(1令)
↓
使用したエサはきのこマット。
300ccプリンカップで管理。
↓
途中1回の交換(きのこマット使用)。
↓
羽化 ♂52mm
上記、この流れで育てました。
特に難しい種ではありませんが、気を付けた点と言えば、
・管理温度(25℃前後をキープ)
・マットの乾燥
この点に気を付けて飼育しました。
無事に羽化してくれたとはいえ、このサイズはまだまだ小型。
菌糸やマット容量を多くすれば、もう少し大型が狙えたかもしれません。
とっても綺麗で美しいクワガタです。
是非機会がありましたら一度飼育してみては如何でしょうか?^^
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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3月に入り暖かい日が多くなりました。
こういう日には無性に外に出かけたくなり、宮崎を散策して来ました。
今回は数日に渡って散策した宮崎の様子をご紹介してみたいと思います。
ここは宮崎市平和台公園。
市内では良く知られている観光スポットの一つです。
広大な公園内には、広い湖畔があり風情があります。
公園内には鳩を始め、沢山の野鳥が飛来していました。
またこの公園の名物でもある埴輪があるのも平和台公園の特徴です。
公園内には至る所に色とりどりの花が植えられていて目を楽しませてくれます。
公園を出て市街地を散策してみると、
白い梅の花も満開!
とっても綺麗です。^^
こちらはピンク色花の梅の木。
素晴らしく立派な形状に見事に梅の花がマッチしていて風格があり、思わずしばらく見とれてしまいました。
こちらの寒緋桜にはメジロの姿も見られました。
活発に花蜜を吸蜜していました。
近くで見かけた猫ちゃん。
人懐っこくて、近づくとスリスリしてくれました。^^
花も咲き乱れ、動物たちも行動を活発にしてきているようですね。
もしかすると、もう少しすれば寒さに強いコクワやオオクワガタは活動を始めるかもしれません。
また近い内に下見がてらに山に行ってみたいと思います。^^
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少し前になりますが、国産ノコギリクワガタ(本土:宮崎県産)が羽化しました。
今回はその時の羽化報告をしてみたいと思います。
【ノコギリクワガタ♂68mm】
【飼育種】
和名:ノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus inclinatus
【産地】
日本 宮崎県産
【累代】
WF1
【飼育したエサ】
EP-1100菌糸×2本
【幼虫初回令数】
1令投入
【途中エサ交換】
途中1回
(1本目投入から約4ヶ月後)
【管理温度】
25~27℃前後(最初の2ヶ月程度)
21~23℃前後(その後~羽化まで)
【羽化までにかかった時間】
1令投入後、約7ヶ月
(合計8ヶ月程度)
【羽化体長】
♂68mm
<羽化までの手順>
幼虫状態で回収(1令)
↓
使用したエサはEP-1100
↓
途中1回の交換(EP-1100使用)。
↓
羽化 ♂68mm
上記、この流れで育てました。
特に難しい種ではありませんが、気を付けた点と言えば、
・管理温度
・菌糸の雑菌周り等の注意。
この点に気を付けて飼育しました。
今回は菌糸ビン2本使っていますが、幼虫のエサ食いはオオクワやヒラタ等のドルクス系に比べると少なく、本来ならば交換しなくても良いような気がしました。
しかし投入後4ヶ月経過していたため、栄養価や雑菌などの面も考え、今回は交換することにしました。
そう考えると、最初の1本目は1100ccではなく800ccのボトルでも良かったかもしれません。
もう何度も飼育している種ですが、飼育する度に「あぁここはもう少しこうしておけば良かった・・・」等と反省点が見つかるものです。
飼育は奥が深いと改めて感じさせられます。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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今年も行ってきました。
国産カブトムシの幼虫採集です。
昨年、採集下見中に、国産カブトムシ幼虫が沢山いるポイントを見つけたので、今年もいるのではないかと思い行ってみる事にしました。
この枯れ木の下が怪しそうです。
枯れ木をよけて、少し掘ってみると、
出て来ました!
丸々と太った国産カブトムシ幼虫です。
どうやら当たりのようです。
ここら辺を中心に少し土を掘ってみるとします。
半分ほど土に埋もれた大きな材を掘り起こしてみました。
この材をひっくり返してみると、
やはり居ました。
大きな丸々と太ったカブトムシの幼虫2頭。
材の亀裂目から材に食い入っています。
その後も次々と出て来て、
約30分ほどで、27頭を得ることが出来ました。
あまり多くても仕方ないので、飼育出来る分だけお持ち帰りとしました。
さて、今年はこの後、どうやって育ててみようか楽しみが増えました。^^
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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オキピタリスノコギリクワガタが羽化しました。
今回はその時の様子のご紹介です。
【飼育種】
和名:オキピタリスノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus occipitalis
産地:スマトラ島
累代:WF1
【親情報】
♀30mm(ワイルド個体)
【羽化体長】
♂42mm
【使用したエサ】
きのこマット
途中交換回数1回
【飼育で使用した容器】
300ccプリンカップ
【設定管理温度】
25℃前後
【羽化までにかかった時間】
1令投入後、約5ヶ月(合計6ヶ月程度)
オキピタリスノコギリクワガタの羽化です。
<羽化までの手順>
幼虫状態で回収(1令)
↓
使用したエサはきのこマット。
300ccプリンカップで管理。
↓
途中1回の交換(きのこマット使用)。
↓
羽化 ♂42mm
上記、この流れで育てました。
特に難しい種ではありませんが、気を付けた点と言えば、
・管理温度(25℃前後をキープ)
・マットの乾燥
この点に気を付けて飼育しました。
小型種のオキピタリスノコギリですが、とても美しいクワガタです。
また野外個体としても比較的入手のしやすいクワガタだと思います。
是非機会がありましたら一度飼育してみては如何でしょうか?^^
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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クワガタ野外採集記(昆虫採集記)、2018年度2回目のフィールド下見に行ってきました。
この日は宮崎は春の陽気に包まれて日中15℃を越えて来ました。
とはいっても採集フィールドは山間部なので、やはり気温は下がりますが、空気も澄んでいてとても気持ちが良いです。
採集地に到着。
ここはクヌギの群生がある場所。
予想通りまだ木の葉は枯れています。
落ち葉を拾い上げてみて、
枯れたクヌギの葉の表側
枯れたクヌギの葉の裏側
少し奥に移動。
ここは渓流地。
この周りにハルニレの木が自生しており、シーズン中にはミヤマクワガタを中心に、ノコギリ、コクワ、ヒラタ、スジクワ、カブトなどが集まります。
この時期は雨も少なく、渓流川は枯渇状態。
周りの景色も夏の緑色一色と違い茶色く見えます。
この地の一角に昨年スジクワガタがタコ採れした木があるので行ってみる事にしました。
ありました。
このハルニレの木です。
中を覗いてみますが、当然のごとく何も居ず。。。
直径は20cm位と細い木ですが、昨年(2017年)シーズン中にはたっぷりの樹液も出していて、ウロにはスジクワガタが沢山集まっていました。
(2017年7月14日飼育日記掲載のスジクワガタ)
この木はまさにスジクワガタの宝木でした。
近くの倒木に、
サルノコシカケと言われる霊芝が生えていました。
近くの植物の葉上では、
アシナガバチの姿が見られました。
気温が少し暖かくなったので、活動を開始したのでしょうか?
このような感じで、今年2回目の野外採集地下見を楽しみました。
この時期は当然のことですが、虫の気配はほとんどありませんし、山も静かでまさに春~夏に向けて休息しているかのように静かです。
採集活動としては何も収穫がないように思える冬の採集ですが、意外に冬だからわかる事もあります。
例えば冬はほとんどの草木が枯れる為、山間での視界が開け、遠くまでその様子が分かるようになります。
そして、夏には草などで隠されていた、新しい採集木等を発見出来るのも冬場の醍醐味でもあります。
実際、この日も新たに数本、夏にクワガタが集まりそうな木を見つける事が出来ました。
今年はこれらの木もチェックする木のリストに加えたいと思っております。^^
※この方法はあくまで私自身のやり方です。人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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ヘラクレス ヘラクレスが羽化しました。
今回はその時の様子のご紹介です。
【飼育種】
和名:ヘラクレス ヘラクレス
学名:Dynastes hercules hercules
産地:グアドループ島
累代:CB
【親情報】
♂142mm
♀65mm
【羽化体長】
♂156.5mm
【使用したエサ】
きのこマット
途中交換回数5回
(Pクリアボトル1400cc移行後)
【飼育で使用した容器】
初令~2令後期:プリンカップ860cc
3令時:Pクリアボトル1400cc
蛹時期:人工蛹室
【設定管理温度】
初令~2令時:25~27℃前後
3令時:20~23℃前後
【羽化までにかかった時間】
1令投入後、約16ヶ月(合計17ヶ月程度)
ヘラクレス ヘラクレス(ヘラヘラ)の羽化です。
<羽化までの手順>
割り出しは卵状態。
↓
そこから孵化させ、最初の1~2令時はプリンカップ860ccで管理。
使用したエサはきのこマット。
↓
そして3令になったところで、Pクリアボトル1400ccに移行。
↓
蛹化前直前までこのボトルでエサ交換を繰り返す。
↓
幼虫が蛹室を作り、前蛹状態になったら、
↓
人工蛹室に移行
↓
羽化 ♂156.5mm
上記、この流れで育てました。
特に難しい種ではありませんが、気を付けた点と言えば、
・幼虫の令数時の管理温度。
(1~2令は高め、3令時は少し低温管理)
・3令時のエサ交換
(エサは絶やさずに)
・前蛹時、蛹室を作りタイミング
(人工蛹室に移行するタイミングを逃さずに)
この点に気を付けて飼育しました。
体長も150mm後半と、ギネス個体と比べればまだまだ遠く及びませんが、それでもまずまずのサイズが羽化してくれました。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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先日お客様と直接お電話でお話しした際、
「国産のカナブン、アオカナブンの見分け方、♂♀の違い、飼育方法を教えて下さい」
とのご質問を受けました。
そういえば、カナブンに関しての記事はここ数年書いていませんでした。
3年程前の記事の重複になりますが、ちょうどアオカナブンの飼育記事について書いていましたので、ここで改めてご紹介してみたいと思います。
カナブンの中でもひときわ美しい国産の「アオカナブン」の紹介をしてみたいと思い
まずは国産アオカナブンとはどういう昆虫なのかをご紹介してみたいと思います。
【国産アオカナブン♂】
【国産アオカナブン♀】
【国産アオカナブン】
【体長】
22~27mm
【分布】
北海道~九州まで幅広く生息。山地性が強い。
【体の特徴】
全体的に光沢があり、とても美しい。
色合いはグリーン、赤みのあるグリーン、ブルーなどの色彩変異がある。
身体をひっくり返した際、両後足の付け根の左右の基節がお互いに接する。
身体のラインは比較的細みのやや縦長。
【♂と♀の体の違い】
♂には腹側の下腹部の部分に縦筋の凹みがある。
♀には凹みは見られず、平らなまま。
(※下の記述で詳しくご紹介します)
【行動の特徴】
非常に素早く動き、あっという間に飛んでしまう。
飛翔性がかなり高い。
交尾意欲が高い
【野外で採れる場所】
平地でも見られるが、比較的山地性が強く標高の高い所で良く見られる。
クヌギやニレ、ナラ、ヤナギなどの樹の枝状にくっついて樹液を食している。
夜の灯火によく集まり、灯火採集はとても有効な手段。
【有効な採集方法】
樹の枝回りなどをじっくりと見て網などで捕獲する方法。
樹を蹴って落とす方法。ただしよく飛ぶので落下する前に飛んでしまうことが多い。
灯火採集方法。
【活動期間】
5月下旬~9月下旬
ベストシーズンは6月上旬~7月中旬。
【採れる時間帯】
朝方~昼間にかけて活発に活動するが、夜でも見られる。
★★国産アオカナブン♂と♀の違い★★
皆さん、国産アオカナブン成虫の♂♀の違い(見分け方)ってお分かりでしょうか?ぱっと見、外見上ではほとんど見分けがつきませんよね。でも実はある部分を見ると決定的に異なる箇所があるんです。
その箇所とは、「お腹の凹み(ヘコミ)の有無」を見ることです。
下に国産アオカナブンの♂と♀のお腹の部分の拡大画像を紹介しております。ご覧下さいませ。
如何でしょうか?
♂の方はお腹の部分が縦に凹んでいます。♀の方は凹まず、平らな状態です。
外見上では♂か♀の判断は難しいですが、お腹側を見れば一目瞭然です。
この判別方法は、例外もあるようですが、国産カナブン、国産クロカナブンなどでも適用するようです。雌雄判別に迷ったら、まずはお腹側下腹部分の凹みの有無を確認してみては如何でしょうか?
もしこれで♀だけでも採集出来れば、持ち腹を期待して産卵セットを組むことも可能ですね。
★★国産アオカナブンの養殖(ブリード)方法★★
国産アオカナブン、こうしてじっくりと見ると、とても美しい魅力のある昆虫ですよね。
実はこのアオカナブン、野外でも多く見かけることが出来ますが、養殖でも産卵させ、羽化させることが出来るんです。
※一部画像&文面が過去日記内の「クロカナブンの飼育」より抜粋しております。ご了承くださいませ※
<国産アオカナブンの産卵方法>
【お勧めのマット】
黒土マット
【使用した容器】
クリーンケースS
【水分量】
水分量は通常のセットよりは少な目、マット開封後、ほぼ加水なし
【マットの詰め方】
ケース底面10センチ程度、少し強く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】
25~28℃前後(大体27℃キープ)
産卵セット割り出し時の様子
アオカナブンは低温飼育が良いと言われていますが、この時、私の場合、カナブン系の知識があまりなかったので、ノコギリやヒラタ、コクワなどと同等の部屋で、管理温度 25~28℃ 程度で産卵セットを組みました。
この時はこの温度帯でセットし、数は少ないもののとりあえず幼虫を得る事には成功しましたので、あえてこの温度帯でご紹介させて頂きますが、後で調べたところ、国産アオカナブンは山地性が強いということなので、もう少し低めの温度で産卵セットを組んでやれば、もう少し産卵数も増えたのではないかと考えます。
マットの水分量は通常のカブトムシのセット時にする時よりも、少し少な目にするのがポイントです。マットを手で強く握っても固まらない(土団子が出来ない)程度が望ましいです。
また上記データではマットはケース底面は固く敷き詰めたとありますが、そこまで固く詰めなくても大丈夫です。柔らかい部分にも産んでくれます。
★★国産カナブンの幼虫★★
カナブンの幼虫をご紹介してみたいと思います。
身体の皮膚はとても薄く、すごく柔らかく、少し強い力で握ると潰れてしまうようです。
いわゆる背面歩行をする傾向があります。
頭は身体にめり込んでしまうほど小さく、そして頭の両側(左右)に斑点のようなものがあります。
次に幼虫飼育時の詳細です。
以下のように育てました。
<国産アオカナブンの幼虫飼育>
【使用したエサ】
黒土マット
【水分量】
少し少なめ
【設定温度】
23~25℃前後
【使用容器】
300ccプリンカップ
【エサ交換回数】
4~5回位
【羽化までの期間】
合計11~14ヶ月程度
300ccカップの9分目位マットをぎりぎり入れて育てました。
それで羽化してきたのが、
11ヶ月程度の飼育で、上記2体が羽化。
自力脱出してきている所を発見。
上の♂は完全にグリーン、下の♀は少し背中にレッドが入っているようです。
同じ親からの子供なのですが、色彩が微妙に違います。
この色彩変化が多彩な所は外国産クワガタのパプアキンイロクワガタに似ているような気がします。
上記画像でご紹介した2頭のみが先に11ヶ月程度で羽化してきました。
他の個体はこの後、14ヶ月程度かかってようやく羽化。
冬場も温度管理をして育てたので、一年一化で羽化するのは考えられますが、全て一斉に羽化しないのを見ると、環境が合っていないのかもしれません。山地性が強いらしいので低温管理が必要だったのかもしれません。
実績はまだ数頭ですが、国産アオカナブンは飼育でも産卵~幼虫飼育~羽化と、一応無事に育てることが出来ると言えます。
とてもキレイで色彩変化もあり、羽化が楽しめる昆虫だと思います。
世間ではブルー色に近いカナブンが人気があると聞きます。
私はまだ野外でも養殖ものでも実際見たことがありませんが、機会があれば野外で出会い、可能ならばブリードして羽化させてみたいと思っております。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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昨年一度だけですが、ご紹介したコーナー。
その名も【幼虫観察シリーズ】。
あれからまったく続編を書いていませんで申し訳ございません。
今回は本土ヒラタクワガタ幼虫についてご紹介してみたいと思います。
※入手出来る幼虫はその時に応じますので、令数が異なる場合があります。また個体差もあると思いますので、あくまで参考画像としてご覧頂ければ幸いです※
【本土ヒラタクワガタ♂参考画像】
【本土ヒラタクワガタ♀参考画像】
【種類】
本土ヒラタクワガタ
(九州 宮崎県産)
【令数】
3令♂(下記画像の幼虫)
【本土ヒラタクワガタ♂の頭部画像(3令)】
【本土ヒラタクワガタ♂全体画像(3令)】
上記が本土産ヒラタクワガタ幼虫の画像です。
この幼虫は3令幼虫♂だと思われました。
幼虫の事に関してはやはり私はど素人ですね。
頭を見て、特徴をどう説明したらよいのかを思いつきません。
なので大変恐縮ですが、このような感じの幼虫であるということをご観察頂ければ幸いです。
如何でしたでしょうか?
今後もまた少しずつではございますが、画像等が入手出来た時には【幼虫観察シリーズ】という名の元でご紹介できればと思っております。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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