先日の日記のレスの中で、レインさん、hera26さんのコメントがありました。以下の分です。
<レインさん>
レスの回答にまさか貴重な日記内で取り上げて頂けるとは思っておりませんでし。本当にありがとうございます♪ヘラクレスの類代は♂がF3で♀はCBの両親は別の個体です。なので血の入れ換えを目的として別血統の幼虫を購入いたしまして育てました。そうですか・・・血統の違う個体同士ならば、血の障害は比較的薄いと思いますが・・・。後は親のどちらかがの生殖機能の障害がある・・・。考えられるとすればその辺でしょうか・・・。今度は、Shihoさんのアドバイスを参考に完熟マット(ストックで残ってる)の深さを20センチくらいにしてリベンジしてみたいと思います。
お忙しい中、詳しくご説明やアドバイスありがとうございました。良い報告ができるように、この個体が産んでくれる環境作りを整えてあげて、150ミリ(個人的に大満足)の立派な♂が羽化した時の感動を来年もう一度味わいたいです♪
今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。
はい、是非頑張って下さいませ。朗報期待しております。(^^)
<hera26さん>
shihoさんお久しぶりです!この前、ヘラクレスの累代障害について真面目にとあるショップの店長と語ったのですが、虫屋さんでもヘラクレスが絶える事態が起きてますね…原名亜種はドミニカ、グアドループはまずWDは皆無…
リッキー、オキシの産地エクアドルも厳しい状態だそうです。
仮にCBF1とあっても同じ血の可能性もあると聞き、確かに3令初期で落ちた個体もいました。
この先はヘラクレスは飼育亜種は少なくなって行くだろうという見解になりました。寂しいですね??
hera26さん、レスありがとうございます。飼育個体による累代飼育の限界ですね。この事は私も少なからず感じていました。
※これはあくまで私Shiho個人の意見ですので、何の証拠も根拠もありません。ただ私個人が感じた事を素直に述べただけですので、そこの事を踏まえてお読み頂ければ幸いです。m(_ _)m
昔の話になりますが、私はパプキンにとてもハマった時期がありました。ちょうどブルー♀やパープル♀が固定化されて出てきた頃です。
この時、このキレイな♀の色を固定化しようとそれこそ何千というパプキンを飼育しました。
その固定化に至って、後々まで累代が途切れないように、累代の若い段階で可能な限り兄弟を作って、血統を枝分かれさせ、その血統を延ばしある程度累代が行った所で戻す・・とういわゆる戻し交配をやっていました。そのために何千頭もの個体を飼育するはめになってしまいました。
とても大変でしたが、その成果もあって、累代は20代位までは飼育できていました。まだまだいけるだろうと思っていた矢先、その後の累代で突然産卵数が激減し始めました。
パプキンの場合、私は通常ならば1♀より約30~40頭程度は幼虫を取れるのですが、この時ばかりは1♀より1~8、ほどんどが一桁台、産卵しない個体も出ました。その上、取れた幼虫達が羽化した際、羽化不全個体が目立ちました。
そして、その次の累代では産卵数はゼロ・・・。
約30セットほど産卵セットを組んで全てゼロでした。これで長年つづいた血統は途絶えてしまいました。この事は極太ヘラクレス、極太オオクワガタの固定化でも同じような事が起こりました。兄弟個体達を高確率で極太化させようとする場合、どうしても同血統による交配が必要になります。
そうすると固定化するまでにある程度累代が進んでいますので、固定化が完成した! とおもった時点でその個体達は血の濃い個体になってしまっています。ですので、次の累代から産卵数が減少し、また個体達にも奇形が出たりする傾向が出てきました。
少し長文になってしまい、分かりにくくなってすみません。ここで私が言いたいのは、累代が進むと個体の血が濃くなるのは当然ですが、個体自体の生命力も弱くなっているような感じがします。ある程度累代が進んだので、血の入れ替えをしようと考えるのは当然ですが、その血の入れ替えを行おうとしている別血統の個体も生命力が弱くなっていれば、弱いもの同士を交配させてもパワーが無く、次の子孫を残せなくなるような気がしてしまいます。
いい血統、いい形を持った個体たちほど次の累代も残していきたい、固定化させたいとうのは理想ですが、その反面、血を濃くさせ、生命力自体をダウンさせてしまいそうな気がしてしまいます。この辺が累代飼育の難しさではないでしょうか・・・。これはあくまで私Shiho個人の意見ですので、何の証拠も根拠もありません。ただ私個人が感じた事を素直に述べただけですので、そこの事を踏まえてお読み頂ければ幸いです。m(_ _)m
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先日の日記のレス&質問に以下の質問が来ていました。
shihoさんお久しぶりです。レインです。先日メンガタクワガタの件でアドバイスして頂き、2♀で124匹と個人的には爆産?に成功しました。今回はヘラクレスリッキーの事でお聞きしたいのですが、先日御社で購入させて頂いた完熟マットを特大プラケースに底10センチ程固詰めで5センチ程柔らかくいれましたが、交尾済みの♀を入れても、潜ったと思ったらすぐに出てきてしまいます。
2週間弱経ってから割り出しましたが0でした。昨年はヘラヘラで繁殖したのですが何が駄目だったのでしょうか?ちなみに繁殖部屋の温度は26度です。リッキー♂は150ミリの23年5月20日羽化でリッキー♀は23年5月14日に羽化でハンドペアリングは9月に2回程させました。完熟マットときのこマットを混ぜてみたりしたほうが産卵には良いのでしょうか?リッキー150ミリは御社のきのこマットにて羽化した個体です。これからも御社の製品を愛用させて頂きたいと思っております。長々と失礼しましたが、よろしくお願い致します。
レインさん、レスありがとう御座います。(^^)まずはメンガタクワガタの爆産!おめでとうございます。2♀で124頭は凄いの一言です。素晴らしいですね!そして御質問のヘラクレスリッキーの件ですが、セット方法については特に問題はないと思います。設定温度の26度は理想的ですし、羽化日から考えても熟成の方も問題ないでしょう。
マットの深さは固い所が10cmは少し浅い気もしますが(私の理想は20cm位)、それでもまだ可能な範囲内だと思います。その他で考えられる原因となると、
・♂もしくは♀個体自体の産卵機能の低下あるいは欠損
これが一番考えられると思います。この個体はワイルドから近い個体達でしょうか?ワイルドよりかけ離れている場合、累代による生殖機能低下の線も考えられます。
どちらにせよ、その個体で産ませるならば、対策としては後は根気良くセットを組んでみる・・・これしかないですよね。
やり方(セット方法)や熟成の度合いは全然問題ありませんので・・・。私も過去にですが、1回目、2回目のセットはダメで、3回目セットから産み出したということもありました。その事が今回のパターンに当てはまるかどうかは分かりませんが、もう少し諦めずに頑張ってみてはどうでしょうか?
あまり当てにならない回答で申し訳御座いません。ぜひとも頑張って下さいませ。朗報期待しております。
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羽化報告です。ラテラリスノコギリクワガタです。
【飼育種】
和名:ラテラリスノコギリクワガタ
産地:スラウェシ産
累代:CB
【羽化体長】
♂58mm
【使用した容器】
900ccブロー容器(径100mm×高さ145mm)
【えさ交換回数】
途中1回
【設定管理温度】
23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】
♂2令投入して約7ヶ月(合計9ヶ月程度)
野外入荷個体として良く聞かれるラテラリスノコギリです。何度も飼育していたのですが、当日記に紹介するのは2回目?なんですね。もっとUPする機会はあったのですが・・・。ラテラリスちゃんごめんなさい・・・。
さて、幼虫飼育はとても容易な種です。菌糸、マットどちらでも大丈夫です。今回はくわマットで飼育しました。マット飼育だったせいか、羽化まで9ヶ月ほどかかりましたが、菌糸ならばもう少し早く羽化してきたと思います。
背中の模様が3色に分かれており、とてもキレイなクワガタです。このラテラリスは亜種も沢山あり、顎の形状なども異なったタイプも出る個体もありみたいで、とても興味深いですね。
産卵ですが、マット産みでも十分なのですが、あくまで私が飼育した場合なのですが、材を入れたほうが結果が出ています。以下のセット方法ですね。
【産卵に使用したマット】
くわマットもしくは完熟マット+少し柔らかめの材2本
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM(W305×D195×H232)
【産卵管理温度】
20~22℃(若干低温気味)
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
セット方法を図示してみました。以下の様な感じです。(※図では2本の材は平行セットになっていますが、実際のセットは材の大きさもありTの字でセットしました。これはどちらの方法でも構いません。)
このような感じでセットを組みます。上手く産んでいれば、1ヶ月~1ヶ月半程度で幼虫を回収出来ます。小型でとてもキレイなクワガタです。
機会がありましたら、是非一度挑戦してみて下さいませ。(^^)
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羽化報告、シカクワガタ4連発。今日紹介するのは、台湾シカクワガタです。
【台湾シカ♂56mm】
【飼育種】
和名:台湾シカクワガタ
産地:台湾産
累代:CB
【羽化体長】
♂56mm
【使用したエサ】
Element11002本使用
【設定管理温度】
23℃前後
【羽化までにかかった時間】
2令投入して約8ヶ月(合計10ヶ月程度)
台湾産の台湾シカクワガタです。飼育はとても容易、菌糸、マットどちらでも大丈夫です。容姿的にはスペキオサスシカによく似ています。 スペキオのブラック版ってところですね。
産卵セット方法も先から紹介しているシカのセット方法と同様でOKです。
※前回の日記の内容と重複になります事を御了承下さいませ。
【産卵にお勧めのマット】
完熟Mat+少し柔らかめの材2本
【産卵にお勧めのケース】
クリーンケースM~クリーンケースL
【産卵管理温度】
22℃前後(若干低温気味)
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。セット方法を図示してみました。以下の様な感じです。
このような感じです。下の画像はオーベルチュールシカをセットした際の実際画像です。この台湾シカも同じセット方法なので参考に御覧下さいませ。
【斜めから見たセット完成図】
【真上から見たセット完成図】
【フタをして完全完了!】
私はこのような方法でセットを組んでいます。産卵形態はほぼ材産みです。しかし過去に多種のスペキオサスシカではマットに産卵した事も多々ありました。ですのでマットもしっかりと入れておくようにしています。ご参考までに。(^^)
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羽化報告。シカクワガタ3連発です。
今回は台湾のシカクワガタの一つ、ザウテルシカクワガタです。
【飼育種】
和名:ザウテルシカクワガタ
産地:台湾産
累代:CB
【羽化体長】♂57mm
【使用したエサ】Element1100 2本使用
【設定管理温度】23℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約8ヶ月(合計10ヶ月程度)
台湾産のザウテルシカクワガタです。
かつてはかなりの珍品と言われていましたが、ブリードものも出回り入手し易い種となりました。
飼育は比較的容易です。マット、菌糸どちらでも育ちます。今回は菌糸で育てました。
以外にもこの日記上では台湾ザウテルは初登場?なのかな?形状的には中国ニセシカ (クロツヤシカ)に酷似しております。
ただニセシカの場合は足が赤ですが、このザウテルは真っ黒です。 参考までに下にニセシカの画像を載せてみました。
ほんと、足の赤さ位でしょうか?似ております。
ちなみに産卵セットは以下のように組みます。
前回から紹介しているシカのセットと同等です。 一応この日記から読む方の為に載せて置きます。
※前回の日記の内容と重複になります事を御了承下さいませ。
【産卵にお勧めのマット】くわMat 、完熟Mat +少し柔らかめの材2本
【産卵にお勧めのケース】クリーンケースM ~クリーンケースL
【産卵管理温度】22℃前後(若干低温気味)
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
セット方法を図示してみました。以下の様な感じです。
このような感じです。
下の画像はオーベルチュールシカをセットした際の実際画像です。
このザウテルも同じセット方法なので参考に御覧下さいませ。
【斜めから見たセット完成図】
【真上から見たセット完成図】
【フタをして完全完了!】
私はこのような方法でセットを組んでいます。産卵形態はほぼ材産みです。 しかし過去にスペキオサスシカではマットに産卵した事も多々ありました。ですのでマットもしっかりと入れておくようにしています。 ご参考までに。(^^)
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先日のマキシカに続き、シカ2連発です。
今回はおなじみディディエールシカクワガタの羽化報告です。
【飼育種】
和名:ディディエールシカクワガタ
学名:Rhaetulus didieri
産地:マレー産
累代:F3
【羽化体長】♂73mm
【使用したエサ】Element1100 2本使用
【設定管理温度】23℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約8ヶ月(合計10ヶ月程度)
長顎で、格好の良いシカクワガタ、ディディエールが羽化してきました。
今回はElement1100 菌糸での飼育でした。この種はマットでも羽化可能です。
こうして横から画像を撮ると顎が本当に大鹿の角のように見えてきますね。凄く格好よいです。
ちなみに産卵セットは以下のように組みます。
【産卵にお勧めのマット】くわMat 、完熟Mat +少し柔らかめの材2本
【産卵にお勧めのケース】クリーンケースM ~クリーンケースL
【産卵管理温度】22℃前後(若干低温気味)
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
セット方法を図示してみました。以下の様な感じです。
このような感じです。
下の画像はオーベルチュールシカをセットした際の実際画像です。オーベルもディディエールと同じセット方法なので参考に御覧下さいませ。
【斜めから見たセット完成図】
【真上から見たセット完成図】
【フタをして完全完了!】
私はこのような方法でセットを組んでいます。産卵形態はほぼ材産みです。 しかし過去にスペキオサスシカではマットに産卵した事も多々ありました。ですのでマットもしっかりと入れておくようにしています。 ご参考までに。(^^)
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日記初登場です。
マキシカクワガタの羽化報告です。
【飼育種】
和名:マキシカクワガタ
産地:ネアン産
累代:F3
【羽化体長】♂70mm
【使用したエサ】Element1100 2本使用
【設定管理温度】21~23℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約9ヶ月(合計11ヶ月程度)
当日記初登場です。マキシカクワガタです。
幼虫飼育はとても容易な種です。今回は菌糸ボトルElement1100 を使用しました。
体色、格好からみると、シカクワというよりはフタマタっぽく見えます。セアカフタマタにとてもよく似ております。
この個体は幼虫を入手し羽化させたものですので、これから産卵に挑戦です。 頑張って沢山産ませたいと思います。(^^)
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今日は羽化報告です。今日のクワガタはホペイです。
【飼育種】
和名:ホペイ
学名:Dorcus hopei
産地:中国福建省
累代:CB
【羽化体長】
♂77mm
♀48mm
【使用したエサ】
♂76mm:Element1100を2本使用
♀48mm:Element1100を2本使用
【設定管理温度】20~23℃前後
【羽化までにかかった時間】
♂1令後期投入して約9ヶ月(合計10ヶ半月程度)
♀1令後期投入して約7ヶ月(合計8ヶ月程度)
中国を代表するクワガタの一つ、ホペイです。飼育はとても容易で、菌糸、マットどちらでも育ってくれます。今回は菌糸Elementで育てました。 かつては国産オオクワと同一種とされていただけあって、形はかなり酷似しますが、内歯の重なり度合いなど、 個体によっては国産オオクワとはまた違った特徴も出て魅力があります。 また国産オオクワよりも比較的大型になりやすいという話も聞いております。
産卵は国産オオクワガタと同様のセットでOKです。参考までに、材でのセット方法は・・・・・
<材を入れたセット方法>
【産卵に使用するマット】マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースL程度
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。材の頭が出るようにセット。産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)
画像で見ると・・・・
真上からの画像は・・・
こんな感じでセットします。このようにマットをそこまで深く詰める必要はありません。いわゆる「転がし産卵」で十分です。
大型になり、顎もなかなか太いクワガタです。格好よいですよ。(^^)
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この時期は繁忙期のため、日記の更新が遅れてしまって申し訳御座いません。
今日は羽化報告をします。この個体は前に羽化した個体です。
【飼育種】
和名:マヤシロカブト
学名:Dynastes maya
産地:ホンジュラス
累代:CB
【羽化体長】♂90mm
【使用したエサ】きのこマット
【使用した容器】 ♂♀1800CCブロー容器(径137mm×高さ155mm)
【えさ交換回数】途中♂回7回程度
【設定管理温度】20℃前後
【羽化までにかかった時間】♂2令投入して約18ヶ月(合計20ヶ月程度)
多分月夜野初登場・・・ になるのかな?マヤシロカブトです。
特徴的な部分は何と言っても頭角先端の斧状の突起です。
通常のヒルスシロカブトだと小型で羽化すると先端の突起が消失しやすくなるものなのですが、 この種は結構小型に羽化しても特徴が出やすくなっています。う~ん、 格好よいですね~。(^^)
飼育は比較的容易です。 きのこマットでグングン育ちます。が、羽化までに結構時間がかかります。
私は一応低温飼育で管理しました。もう少し高くても大丈夫なのかもしれません。
とても格好よい種ですので、皆さんも是非機会があればチャレンジしてみて下さいね。(^^)
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クワカブ飼育の王道、国産オオクワガタの羽化報告です。
【飼育種】
和名:国産オオクワガタ
学名:Dorcus hopei binoduosus
産地:日本国宮崎県産
累代:CB
【羽化体長】♂72mm、♀46mm
【使用したエサ】きのこマット
【設定管理温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】
♂1令後期投入して約10ヶ月(合計12ヶ月程度)
♀1令後期投入して約9ヶ月(合計11ヶ月程度)
今回の個体はきのこマットで飼育しました。少し小型でした。
このサイズでも菌糸で育てるのとは若干時間がかかりますね。
飼育はとても容易です。温度管理をすれば冬は越冬せずそのまま育ち約1年ほどで羽化します。(マット飼育の場合)
温度管理をしない場合、冬場に寒い所で管理した場合は、冬は成長せず、もう少し羽化までに時間を必要とします。
オオクワの紹介は久しぶりなので、 これから産卵セットをする方達の為に産卵セッティングの様子をご紹介します。(過去の画像&データでご紹介します事を御了承下さいませ)
オオクワガタの場合、材産みの種ですので、私の場合は材を入れたセット方法と、 菌床で産ませる方法で行います。
<材を入れたセット方法>
【産卵に使用するマット】マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースL程度
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。材の頭が出るようにセット。産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)
手順です
①マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。フタマタ系は材産みが主体なのでマットは食が出来るマットならばなんでもOKです。針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難です。きのこMat 、くわMat 、完熟Mat 、黒土MatどれでもOKです。
②次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。この画像で使用しているのはコナラ材2本です。少し柔らかめの材です。
③ゼリーと生体を入れて完成。
④真上からの画像です。
このようにマットをそこまで深く詰める必要はありません。
いわゆる「転がし産卵」で十分です。
<菌床産卵でのセット方法>
【使用したケース】クリーンケースLサイズ
【使用した菌床】Basicクヌギブロックまるまる1個
【周りを埋め込んだマット】きのこマット、くわマット、完熟マットどれでもOK
【水分量】菌床はそのまま、マットは少し水分少なめ
【設定温度】24~25℃程度
産卵セットは以下のような感じで組みます。(参考例です)
①まずケースを用意します。このケースはクリーンケースLサイズです。
【クリーンケース L】
②次にケース底面にマットを入れます。底2~3cm程度敷き詰めます。今回使用したマットはきのこマットです。
③次に袋から出した菌糸ブロックを丸ごと入れます。ケースに入りきらない場合は菌糸ブロックを削って入れてもOKです。
【使用したBasicクヌギ菌糸ブロック】
今回の場合産卵種がオオクワですので完全に埋めきる必要はありません。
半分か1/3程度でOKです。
⑤ゼリー、生体♂♀を入れます。
⑥フタをして完成です。
【真上から見た画像】
【横から見た画像】
上記が産卵の手順です。
【菌床産卵の利点】
・セットが楽(産卵木の柔らかさや加水の手間が要らない)
・割り出しが楽(産卵木の割り出し時のように幼虫を潰すことも少なく、また手で楽に割り出せる)
・若令幼虫に最初から菌糸を摂取させられる。
菌床産卵の利点は何と言っても割り出しの楽さ、それと若令幼虫より菌糸を与える事が出来るという利点です。 ただ産卵数に関しては材産みの方が若干多い場合もあるような気もします。ただ過去には40頭近く産んだ例もあるので、どっちが良いとは一概には言えないのも事実です。
もう直ぐ秋になり、気温も少しは下がってきます。
晩秋は野生下のオオクワガタ達も産卵モードに入る時期ですので、温度管理ナシでも産ませやすくなる時期でもあります。 来年羽化させる個体達の為に頑張ってセット組んで見て下さいね。(^^)
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