クワガタ、カブトムシを産卵させる際、 【...続きを読む

クワガタ、カブトムシを産卵させる際、 【定期的に採卵する】か、 【※採卵し個別管理している卵】   【しばらく放置してからの回収】にするか・・・ 【※...続きを読む

クワガタ、カブトムシを産卵させる際、

【定期的に採卵する】か、

【※採卵し個別管理している卵】

 

【しばらく放置してからの回収】にするか・・・

【※一定期間放置してから回収した幼虫達】

確かに悩むところではありますね。

今回はこのテーマについて少し掘り下げて書いてみたいと思います。

 

あくまで私個人のやり方や考え方を前提としてでお話しますが、正直どちらの方法を取ってもメリット、デメリット、どちらもあると考えています。

 

【定期的に採卵する方法】

<メリット>
・親♀の産卵徘徊中の他卵の潰し等から守れる
・幼虫が孵化した際の子食いから守れる
・ブヨブヨ病などの予防につながる

<デメリット>
・産卵モードに入っている♀の行動を一旦ストップさせてしまう
・卵回収した後、孵化まで別に管理した際に卵がカビたり雑菌にやられることもある

 

【しばらく放置してからの回収方法】

<メリット>
・親が作った卵室(卵を囲む空間)が幼虫孵化には最適ゆえ孵化率が高い
・産卵モードに入っている♀を途中で止めさせずにすむ

<デメリット>
・孵化した幼虫等を子食いする可能性がある
・ヒラタ系は産卵セットを長期間放置するとブヨブヨ病の発生率が高まる

【※子食いされた幼虫】

 

大きく見ても上記等の点が考えられます。

 

どちらの方法を取るかは、人それぞれであり、その方の考え方です。

 

例えばカブトムシで言うと、

ヘラクレスやゾウカブト等の大型の種等は♀の体長も大きい故に狭いケースでの産卵セットではすぐに産むスペースが無くなってしまいます。

そうすると、狭いケース内を行き来してしまうため、折角自分が産んだ卵をまた掘り起こしてしまったり潰してしまったりする可能性も出て来てしまいます。

そういう場合はこまめに卵を採卵した方が産卵数や孵化数が伸びる傾向が強まると考えております。

逆に小さな種においてはスペースに余裕がある場合は、放置しておいても良いと基本的には考えております。

 

クワガタの場合ですと、

本来基本的には私は放置型の方法を取っております。

しかし、種類によってはあまりに長い放置は良くない結果を生むこともあります。

ドルクス系(ヒラタ系含む)などは子食いの可能性が高いので、産卵ケース底や側面等に見えて来た幼虫を長期間放置してしまうと、割り出した際に「あれ?こんなに少なかったっけ??」と思ってしまう可能性もあります。

またヒラタ系はブヨブヨ病にもかかりやすい事でも知られております。

 

なので私はクワガタの場合は、産卵セット後しばらく放置(1~1ヵ月半程度)してからの回収する、あるいはケース底や側面に幼虫が5~6頭程度孵化して来た頃合いを見計らって回収を行っています。
これは孵化率、♀の産卵モードを止めない、に重視を置いての考え方です。

 

上記方法はあくまで私個人のやり方や考え方ですのでどちらをお勧めするというわけでは御座いません。

どちらのやり方をやるにせよ、上記で挙げたメリット、デメリットが存在すると思っています。

あくまでご参考程度にして頂ければ幸いですm(__)m

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2022年11月25日

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今回はゾウカブト種:ギアスゾウカブトの飼...続きを読む

今回はゾウカブト種:ギアスゾウカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。     【ギアスゾウカブト(亜種:ポリオン)♂...続きを読む

今回はゾウカブト種:ギアスゾウカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。

 

 

【ギアスゾウカブト(亜種:ポリオン)♂参考画像】

 

【飼育種】
和名:ギアスゾウカブト
学名:Megasoma gyas 

 

 

★★幼虫飼育★★

幼虫飼育は、私は以下の様な方法で行っています。

 

【使用するお勧めエサ】
きのこマット完熟マット
【使用する容器】
♂♀:1800ccブロー容器~クリーンケースS程度
【エサ交換回数】
♂:途中6~8回程度
♀:途中5~6回程度
(※マットの痛み、劣化、エサの減り具合により誤差あり)
【設定管理温度】
23~25℃前後
【マット水分量】
適量(手で握って土団子が出来き、指の間から水が染み出ない程度)
【羽化までにかかるおおよその時間】
(※ 通年23~25℃前後での管理下)

♂:約18~24ヶ月程度
♀:約14~18か月程度
(※ 管理温度、エサ、湿度、大きさにより誤差あり)

 

幼虫飼育は比較的簡単で、エサ(マット)さえ切らさなければすくすくと育ってくれます。

管理温度にもよりますが、過去の飼育では23~25℃前後の管理下(きのこマット、完熟マット使用)で約1年半~2年程で羽化してくれました。

この温度帯でもなかなかの大型個体が羽化してくれましたので、もう少し温度を下げてじっくり育てきれればより大型化も望めるかもしれません。

 

 

★★産卵方法★★

 

次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。

 

【産卵にお勧めのマット】
完熟マット黒土マット
【セット期間】
開始~約1ヶ月半から2ヵ月程度
採卵する場合は約2週間に一度の採卵
【産卵に使用するケース】
衣装ケース中~大クラス
【産卵管理温度】
25℃前後
【マット水分量】
適量(手で握って土団子が出来き、指の間から水が染み出ない程度)

 

 

【セット方法】


ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)

 

セット方法は図示すると以下の様な感じです。

産卵自体はとても容易な種だと考えます。

産卵セットで使用するケースが小さい場合は親がせっかく産んだ卵を動いているうちに潰してしまう可能性が高くなりますので、そういった場合はこまめに採卵してあげると良いと思います。

 

【採卵した卵の管理方法:例】

採卵した場合は、あくまで私のやり方ですが、上記のようにケースに穴をつくって卵を落とし込み、その上をマットで軽く覆います。

有精卵ならば孵化率も悪くなく結構沢山の幼虫が取れます。

 

【採卵せず放置しておての割り出しの場合】

ケースの大きさが広く(衣装ケース大クラス位)、かつマットの劣化なども見られなければ、数か月(~2か月位)放置しておいて産卵セットを解除するのも良いと思います。

人間の手で採卵管理しているのと違い、ほぼ自然な状態で孵化するので孵化率も高くなると考えます。

 

上手くいけばゴロゴロした多数の幼虫が見られる可能性も高いでしょう。(※参考画像)

 

 

如何でしたでしょうか?

今回はギアスゾウカブトの飼育方法についてご紹介させて頂きました。

是非機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)

 

※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※

 

※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。

これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m

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今回はサマールオオヒラタクワガタの飼育方法をご紹介したいと思います。   【参考画像:サマールオオヒラタクワガタ♂】   【飼...続きを読む

今回はサマールオオヒラクワガタの飼育方法をご紹介したいと思います。

 


【参考画像:サマールオオヒラタクワガタ♂】

 

【飼育種】
和名:サマールオオヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus 
産地:フィリピン サマール島

 

オオヒラタ種でサマール島で採集されることよりその島の名前を取ってサマールオオヒラタクワガタと呼ばれております。

パラワンオオヒラタほどではありませんが、こちらもとても大型になります。

 

それでは私個人のやり方ではございますが、幼虫飼育方法と産卵方法をご紹介してみたいと思います。

 

★★幼虫飼育★★

 

【お勧めのエサ】
菌糸、きのこマット
【マット飼育の場合に使用する容器】
♂800~1400程度
【菌糸飼育の場合】
♂1100~1400㏄~1400㏄の3本程度
♀1100~1100(もしくは800でも可)の2本程度
※菌糸ビンの劣化、幼虫の食いによってはもう一本必要とする場合もあります※

【設定管理温度】
20~25℃前後
【羽化までにかかる時間:菌糸の場合】
♂:初令投入して約10~12ヶ月程度
♀:初令投入して約6~8ヶ月程度
※あくまで目安です。♂♀、管理環境(管理温度、飼育するエサ等)、亜種の違いによって個体差があります※

 

幼虫飼育はとても容易な種だと感じてます。

菌糸(Basicでもelementでも可)でもOK。

マットでも弊社のマットでは、きのこマットでよく育ってくれます。

管理温度は20~25℃程度 で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。

超大型を作出させるために成長期である3令時には2000㏄以上の容量のある菌糸ビンに投入する方もいらっしゃいます。

 

 

では次に産卵セット方法についてご紹介してみたいと思います。

産卵セットはマットのみで産卵させるやり方と、材を入れたセット方法の2パターンがあると考えます。

 

★★産卵方法★★

 

<マットのみを使用した産卵方法>

【産卵に使用するお勧めマット】
完熟マット、黒土マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~l程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を深さ7割位で固く詰める。
残りの1割程度はフンワリと。

 

セット方法を画像付きでご紹介します。

 

産卵セットに使用するケースの準備。
今回はクリーンケースを使用します。

IMGP7733

 

マットを大きなケースに出します。
IMGP7700

 

ケース底面を固めていきます。
IMGP7706

 

固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
IMGP7707

 

転倒防止のハスクチップを入れます。
IMGP7708

 

ゼリーを入れます。
IMGP7710

 

 

 クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了

IMGP7724

 

セット方法を図示するとこのような感じです。

matsanranset

 

次に材を使用した産卵セット方法のご紹介です。

 

<材を使用して産卵セットを組む場合>

 

【お勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【お勧めの材】
コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【お勧めの容器】
クリーンケースM~l程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。

 

セット方法の具体例をご紹介してみます。

 

まずは使用する材を用意。

こちらはクヌギ材になります。
少し柔らかめの材がお勧めです。
IMGP7730

 

次に材の皮を剥きます。
IMGP7731

材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。

 

材を水に浸します。
IMGP7736

あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。

目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。

 

IMGP7737

実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。

これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。

もし敢えて時間的に言うならば、あくまで私のやり方になりますが、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。

 

水から出した材を縦に置き、陰干しします。
IMGP7739

これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。

 

次にマットを準備します。

IMGP7740

今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。

弊社のマットでのお勧めは、完熟マット、黒土マット。

 

材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。

IMGP7742

 

材の周りをマットで埋め込みます。
IMGP7744

 

上から見た画像
IMGP7745

マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれますので・・・。

 

後は上に転倒防止のハスクチップを敷きます。
IMGP7746

 

ゼリーを入れます。
IMGP7748

 

後は親♀を入れフタをします。
IMGP7755
今回はコバエシャッターを使用してみました。

 

セット方法を図示すると以下の様な感じです。

(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
zaisanranset

 

産卵セッティングに関しては上記の2パターンのいずれかでセットを組めば大丈夫だと思います。

私は主にマットのみの産卵で行っていましたが、材を入れてのセットも有効です。

♀によは個体差があり、はマット産みを好む個体、材産みを好む個体がいるようです。

材を入れて産卵させる場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。

 

 

 いかがでしたでしょうか?      
 
以上が私が行っているサマールオオヒラタクワガタの幼虫飼育&産卵方法です。

特別難しい種ではないと感じています。

皆さんも是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)

 

 

※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※

 

※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。

これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現時点での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m ※

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今回は、マヤシロカブトの飼育方法についてご紹介してみたいと思います。   【マヤシロカブト♂参考画像】   【飼育種】 和名:...続きを読む

今回は、マヤシロカブトの飼育方法についてご紹介してみたいと思います。

 


【マヤシロカブト♂参考画像】

 

【飼育種】
和名:マヤシロカブト

学名:Dynastes maya
産地:メキシコ ホンジュラス

 

 

★★幼虫飼育★★

幼虫飼育は、私は以下の様な方法で行っています。

 

【使用するお勧めエサ】
きのこマット

【飼育で使用する容器】
初令~2令後期:プリンカップ860cc
3令時:PPボトル1400㏄、もしくはブロー容器1800㏄程度
蛹時期:そのまま蛹化させ~羽化させる。
ただし、蛹室形状が悪ければ→人工蛹室へ移行


【エサ交換回数】

♂:途中4~5回程度
♀:途中4~5回程度
(※マットの痛み、劣化、エサの減り具合により誤差あり)

【設定管理温度】

20~25℃前後

【羽化までにかかるおおよその時間】
(※ 通年20~25℃管理下)

♂:約14~18ヶ月程度
♀:約12~14か月程度
(※ 管理温度、エサ、湿度、大きさ等により誤差あり)

 

幼虫飼育は比較的簡単で、マットさえ切らさなければすくすくと育ってくれます。

孵化~羽化までの期間も、小ぶりの種だからといっても、羽化までそれほど早いとは感じられない個体もいました。

例として25℃管理で17ヵ月かかる個体もいましたので。。

個体差も勿論そうなのですが、管理環境(エサの種類、温度、湿度、飼育しているケースの容量等)でも違いが出るような感じがします。

 

弊社のマットでは幼虫飼育には、きのこマットがお勧めです。

 

 

 

★★産卵方法★★

 

次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。

 

【産卵にお勧めのマット】
完熟マット黒土マット

【セット期間】

開始~約1ヶ月半から2ヵ月程度
採卵する場合は約2週間に一度の採卵

【産卵に使用するケース】

クリーンケースL~衣装ケース中程度

【産卵管理温度】

23~25℃前後

【水分量(湿度)】

適量(手で握って土団子が出来る位)

 

 

【セット方法:例】


ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)

 

セット方法は図示すると以下の様な感じです。

管理温度さえ低温というところを除けば、産卵自体はとても容易な種だと考えます。

 

産卵セットで使用するケースが小さい場合は親がせっかく産んだ卵を動いているうちに潰してしまう可能性が高くなりますので、そういった場合はこまめに採卵してあげると良いと思います。

 

 

【採卵した卵の管理方法:例】

採卵した場合は、あくまで私のやり方ですが、上記のようにケースに穴をつくって卵を落とし込み、その上をマットで軽く覆います。

あとは孵化を待つのみです。管理温度は産卵セットの時と同じ温度帯にして管理しています。

有精卵ならば孵化率も悪くなく結構沢山の幼虫が取れます。

 

 

【採卵せず放置しておての割り出しの場合】

ケースの大きさが広く、かつマットの劣化なども見られなければ、数か月(~2か月位)放置しておいて産卵セットを解除するのも良いと思います。

人間の手で採卵管理しているのと違い、ほぼ自然な状態で孵化するので孵化率も高くなると考えます。

 

上手くいけばゴロゴロした多数の幼虫(画像参考)が見られる可能性も高いでしょう。

 

如何でしたでしょうか?

今回は、マヤシロカブトの飼育方法についてご紹介させて頂きました。

 

皆さんも是非機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)

 

 

※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※

 

※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。

これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m

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ここ先日までの日記記事で「クワカブの冬場...続きを読む

ここ先日までの日記記事で「クワカブの冬場の管理方法」について「発泡スチロールを使用した簡易温室」「メタルラックを使用した簡易温室」等をご紹介して来ました。 これ...続きを読む

ここ先日までの日記記事でクワカブの冬場の管理方法について発泡スチロールを使用した簡易温室」「メタルラックを使用した簡易温室等をご紹介して来ました。

これらは冬場の温度管理対策として、どちらも温源(熱を発する機器)を使用した簡易温室でした。

今回の日記では、そういったものを利用せず、もっと容易に冬場の管理が出来ないかを考えてみたいと思います。

 


そのまま常温で管理出来れば楽なのですが・・・💦

 

※これはあくまで私、Shihoが考えうる方法をご紹介するもので、他にも様々な対策案があると思います。ご参考程度に見てもらえれば幸いです。またこの記事は過去にもご紹介したことがあります。一部重複しますことをご了承下さいませ※
 

 

冬場は当たり前ですが、気温が下がります。
気温が下がる中、温源を使用するエアコン管理や、簡易温室を利用せずに何とか乗りきる方法はないのでしょうか?

あくまで私が考えつく参考例(画像がなくてスミマセン)にはなりますが、いくつか具体例を挙げてみたいと思います。

 

 

【日中、日が当たる部屋の影になる場所に置く】

日中に日差しが入り、部屋全体が比較的暖かくなる場所に置くということ。

但し日光を直接当ててはダメです。
あくまで影の場所において下さい。
一度温度計を置いてその部屋がどれ位の温度になるか計ってみるのも良いでしょう。

 

 
 
【発泡スチロール箱やダンボール箱に入れて管理する】

管理する時、棚の上等でそのまま管理するのではなく、ダンボール箱や発泡スチロール箱に入れて管理するやり方です。

外からの見栄えは悪くなりますが、ダンボールや発泡スチロールは保温性があります。入れた周りの隙間などに新聞紙や綿などを入れても良いと思います。

 

 
【土やマットに埋めて管理してみる】

衣装ケースなどに菌糸ビンやケースに入った成虫などを入れ、その周りをビンの肩口付近位までマットや土、腐葉土などでフタの部分まで埋めるという方法です。

ここでのポイントは地面となるマットなどは固く敷き詰めないで、軽くフンワリと敷くのがポイントです。空気が含めばより保温性が高まると思いますので・・・。
 

 
【プチプチやアルミマットなどのクッション材等をケースや菌糸ビン等に巻く】

菌糸ビンや飼育ケース等に、プチプチやアルミマット(薄いやつ)などのクッション材等を巻いて管理する方法です。

寒さが直接当たらないように防護するといったやり方です。

衣装ケースなどに一緒にまとめて入れ、その周りを全体的に巻いても良いかとは思います。
 

 
【水を張った水槽や衣装ケースなどに入れる方法(温源利用する手もあり)】

夏場にはよく聞く方法です。
水を張った水槽や衣装ケースに上面が出るようにして水の中に入れます。

ただしこの方法は冬場はかなり水も冷たくなると思いますので、自然的な方法からは外れますが、熱帯魚の温度を保つ熱源を入れてやると良いかと思います。

これにより水が温められて適温になるかと・・。

サーモまでつなげれば、よりベストだと思います。
先日紹介した簡易温室が空気を暖めるバージョンならば、こちらは水を温めて利用するバージョンといった感じでしょうか・・・。
 
 

 如何でしたでしょうか?
正直、温源を使用した対策には及ばないとは思いますが、何もしないよりは少しは効果があると思います。

勿論他にも色々とやり方は沢山あると思います。
今回は実際の画像がなく、文面だけではわかりづらかったかもしれませんがご参考にして頂ければ幸いです。

皆さんも色々と工夫をしてこの冬を乗り越えましょう。(^^)

 

※管理のやり方には色々な方法があると思います。今回紹介したのははあくまでも私Shihoの考え方による管理方法についてのやり方&見解です。 あくまでご参考程度に見て頂けますと幸いです。

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2022年11月10日

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前の日記で、冬場の温度対策の一例として、...続きを読む

前の日記で、冬場の温度対策の一例として、「Shiho自作の発泡スチロールで作る簡易温室」の作成方法をご紹介しました。 今回は発泡スチロールの大きさじゃ容量が足り...続きを読む

前の日記で、冬場の温度対策の一例として、Shiho自作の発泡スチロールで作る簡易温室の作成方法をご紹介しました。

今回は発泡スチロールの大きさじゃ容量が足りないという方達の為に、ちょっとワンランク上のメタルラックを使用した簡易温室の紹介をしてみたいと思います。

 

※あらかじめ御了承を得たいのですが、この記事は秋口になると毎年紹介しております。それゆえに何度もお目にかかられた方も多いと思います。

ですが、今年から始められたクワカブ初心者の皆様や当日記を初めて御覧になられている方達の為に少しでもお役に立ちたいと思い、しつこいながらも今年も紹介させて頂きたいと思います。

一部訂正箇所や追記事項もありますが、大体の内容は例年と同じ重複しております。御理解&御了承の程よろしくお願い致します。

 

 

ではご紹介していきましょう。

 

出来上がった全体図からご紹介すると、

浜田温室1

このような感じで作成しました。

 

この温室を作成するのに、いくら予算が必要なのかを知りたい方も沢山いらっしゃると思いますので、作成時にかかった金額をご紹介してみたいと思います。

 

<材料>

メタルラック:150cm(中古)
 1個 ¥2000
フォーム(上下面&背面)
 1枚 ¥800
養生プラダン(左右側面&背面)
 2枚 ¥360(@¥180)
ビニールカバー(前面)
 1m×1.8m ¥380
プレートヒーター(中古)
 1個 ¥3000
サーモスタット(中古)
 1個 ¥1000
ファン:小型扇風機(中古)
 1個 ¥300
室内外用温度計
 1個 ¥1500

総合計金額 ¥9340

※金額は購入した際(2016年当時)の価格
※価格はあくまでこちらで購入時の目安です※

 

このような感じで温室を作成しました。

 

材料について一つずつ細かく紹介してみましょう。

※紹介してる材料は実物とは一部異なるものもあります。あくまでも参考画像です。ご了承下さいませ※

 

【メタルラック(150cmタイプ)】

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

メタルラック150cm程の同様のタイプです。

一番下に温度の元(ヒーター)を入れますので、それの熱がスムーズに上に上がるように棚板は隙間のあるものが良いです。その点で言えばメタルラックは適任ですね。

 

【フォーム】

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

フォーム

いわゆる住宅用の断熱材(発泡スチロール)の板です。

通常の発泡スチロールでも良いですが、住宅用のフォームはきめが細かく保温効果も強いですのでお勧めです。

この時は上面、下面、背面のみに使用しましたが、全ての面を覆ってもOKです。

 

【養生プラダン】

浜田温室素材4

養生プラダン

薄く柔らかめの断熱素材です。
コスト削減の為に左右側面に使用。
上記のフォームと比べると同じ大きさで価格は約1/5で済むのが魅力です。

 

【ビニール製カバー】

ビニールカバー1

柔らかめのビニール製カバー

切り込みを入れ、のれんのようにして前面のカバーとして使用しています。ほぼ透明なので中の様子がある程度見えるのも良いですね。

 

【プレートヒーター】

浜田温室素材3

プレートヒーター
暖房管理の必需品です。

これは実際に使用しているものと同型機。
ワット数は250Wあります。

温室用に使用するヒーターとしてはとても使いやすいタイプで、このW数ならば150cmメタルラックの容量程度ならば十分に温めてくれます。とても扱いやすいです。

 

【サーモスタット】

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

温度調整の必需品、サーモスタット

中のヒーターにより温度が上がり過ぎると、設定温度を超えた時点でスイッチが切れ、設定温度からある程度温度が下回るとスイッチが自動的に入るというのがサーモスタット。

人がつきっきりでなくても自動で管理してくれるのでとても重宝します。

ちなみに上の画像のサーモスタットは約15年位前に私が使用していたもの。これを見ると当時の懐かしい記憶が蘇りますね。

 

【ファン:小型扇風機】

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ファン(小型扇風機)です。
温室内の空気の循環に使用します。

ヒーターにより温めた空気は上に上がりますので、温室内はどうしても上部の方が温度が高くなります。

その温まった空気を循環させ、均一にするのがファン(小型扇風機)です。これを使用する事により温室内全体がほぼ均一な温度をキープ出来るでしょう。

 

【室内室外温度計】

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

室内外用温度計

長いコードのあるセンサーで温室の内部の気温を計ると同時に、外気温も計る事が出来る便利もの。

温室内が今現在何度なのか、これがあれば一目瞭然です。

ちなみに上記画像の温度計は月夜野きのこ園で販売されているものと同じです。

 

以上がメタルラックを使用した温室の作成でした。

 

如何でしたでしょうか?

ここは宮崎県という事もありまして、宮崎県の冬の気温に適した温室作成をしております。

例えば、メタルラックの全ての面をフォームで囲めば、それ以上の保温効果は望めますが、南国宮崎県という土地柄、そこまでしなくても十分に保温効果が得られると判断した上での作成方法になっております。

温室も使う場所によって様々に状況(温度)が変わってきますので、その様子を見ながらご自分なりのオリジナル温室を作成すると良いでしょう。

道具を駆使して、お安く、丈夫でかつ便利な温室を作り、冬の寒さを乗り越えましょう!

 

※この温室作成方法はあくまで私個人の作成方法の一例です。 人それぞれによって考え方や方法等は異なると思います。あくまで参考例として見ていただければ幸いです。

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2022年11月7日

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今回は、毎年恒例記事の一つ、冬場の温度管...続きを読む

今回は、毎年恒例記事の一つ、冬場の温度管理方法についてご紹介したいと思います。 その一つの方法である、Shiho自作の「簡易発泡スチロールによる簡易温室」の紹介...続きを読む

今回は、毎年恒例記事の一つ、冬場の温度管理方法についてご紹介したいと思います。

その一つの方法である、Shiho自作の「簡易発泡スチロールによる簡易温室」の紹介です。

※あらかじめ御了承を得たいのですが、この記事は秋口になると毎年紹介しております。それゆえに何度もお目にかかられた方も多いと思います。

ですが今年から始められたクワカブ初心者の皆様や当日記を初めて御覧になられている方達の為に少しでもお役に立ちたいと思い、しつこいながらも今年も紹介させて頂きたいと思います。

一部、修正や追記事項等もありますが、大体の内容は例年と同じ重複しております。御理解&御了承の程よろしくお願い致します。

 

 

ブリード環境下において、中でも外国産のクワカブにとっては日本の冬は寒さの厳しい時期です。

日本の虫は、元々この日本の四季のある環境に順応しており、氷点下になる冬でも乗り越えられる能力を持っています。

ですが、外国産の虫についてはこの能力は持ち合わせておらず(一部例外もあります)、日本の虫と同じように常温飼育をしてしまっては、 かなり動きが悪くなり、場合によっては死亡してしまいます。

それではどうすれば良いのか?

答えは温度管をしてあげれば良いのです。

簡単に答えてしまいましたが、この温度管理、結構大変で苦労している方も多いと思います。

 

温度管理方法で一番先に思いつくのは、

【エアコンでの管理方法】

 

IMGP3779

 

大量に虫を飼育されている方等は、一部屋ごと空調(エアコン)による温度管理をされている方が多いようです。

しかしコストが割高になる、家族の理解など、なかなか問題があり、そうそう容易に実行出来るものではありません。

少量を飼育されている方、 電気代を考えて一部屋エアコンを常時つけられない方も多数いらっしゃると思います。

そんな時は簡易温室を作ってみるという手があります。

簡易温室には、ガラス温室を利用した立派なものもあれば、メタルラックにビニールをかぶせたもの、 ダンボールや発泡スチロールを工夫して作ったもの等、工夫次第で色々手作りする事が可能です。

今回はその中でも、少量飼育の方の場合を想定して、発泡スチロールでつくった簡単な温室をご紹介してみたいと思います。

 

【発泡スチロールで作る小型簡易温室】

同じ大きさの発泡スチロールを3個用意します。

 

3個の発泡の内、2個を底面をカッターでくり抜き、キャンプ等で使用するバーベキュー用の金網をおきます。

 

残り一つは一番底面になるのでそのままですが、温度源となるものを置きますので、コードの穴を開けます。 今回は電気あんかを温源に使用しました。

 電気あんかの下には少しでも熱を上に上げる為に、アルミ箔シートを下に敷き詰めました。

 

コードの穴の隙間部分は切り取った発泡スチロール部分を少し小さくして再度はめ直すとよいでしょう。

 

3つそろって下のような感じです。

 

後は重ねて、2つの段の上に飼育する虫を置くだけです。

 

この温室は小さいので多数は置けません。また温源も電気あんかと比較的弱めの温源であるため、外気温が凄く寒い場合には、中が低くなる場合もあります。置く場所などを選んで、 適温になるように調整しましょう。

 

<理想の温度帯>

温室が完成しましたら、必ず温度テストをするようにしましょう。
どこにお住まいか、またどんな場所に置くかでも温度はかなり違ってくると思われます。

ご自分の育てる場所で、どれくらいの温度をキープ出来るかを認識しておくことは重要です。

 冬場でもクワガタ、カブトムシ(主に外国産)を活発に活動させるには、

15~28℃

大きく言うと、この温度帯をキープが必要かと思います。

※飼育する虫の種類によっては活発な活動温度帯は異なります。それぞれの飼育種に合わせて更に細かく調整するなどの工夫も必要かと思います※

 

テスト実験してキープ温度がもう少し低いならば

・もう少し暖かい部屋に移動させる
・外側にアルミシートなどをかぶせる
・加温器を少しグレードアップさせる
・発泡スチロールの容量を少し狭くする

等の対処をして、ご自分のお住まいに合った調整法を考える必要があると思います。

 

 

<温度確認方法>

中に温度計を1つ入れて確認すると良いと思います。

弊社でも販売している「室内室外温度計」ならば、先端のセンサーの部分だけを小さな穴を開けて差し入れておけば外側からでもすぐに内部の温度が分かるので便利です。

室内室外温度計

 

また昔小学校の頃位に実験などでよく使っていた30cm位の長い温度計などでも発泡スチロールの上面から突き刺しておけば、外側からでも確認出来るので便利だと思います。

 

<通気確保>

また空気確保の為、発泡スチロール上面に小さな穴を2つ位開けておくと良いと思います。元々そこまで保温能力は高くないので、大きめの穴は避けた方が良いでしょう。

この様な感じで小型のものならば結構簡単に作れます。
飼育の数に合わせて土台を選び、それにあった温源を選択するとよいでしょう。

温度が高く上がりすぎるような温源(小型電気ヒーター)等は、 コンセントとの間にサーモを接続して温度設定をしてあげれば、 一定の温度を保つ事も可能かと思います。

また、より広く、ちょっと本格的なものを作りたいならば、例を挙げるならば下記の画像のような園芸用の温室等を使用すればより簡単に簡易温室が作れます。

d02pic_1022_2

一番下の棚に温源となるものを入れて後は密閉するだけ・・・。
温源とサーモを接続してコンセントに差し込めれば、容易に温度管理が可能です。

また内部に小型ファンを入れれば空気も循環して全体的にムラなく温度管理が出来るでしょう。

 

ご紹介したのはあくまで簡易温室ですが、以外となかなか役に立つものです。

しかし上記でも書きましたが、皆様の住んでいる地域地域によっては能力に差が出てくることもあります。

例えば北海道で使用するのと九州、沖縄で使用するのとでは全然違ってきます。

それぞれの管理する場所にあった温室作りが大事だと考えます。

しっかりと温度対策をして厳しい冬を頑張って乗り切りつつ、クワカブライフを楽しみましょう。

 

※この方法はあくまで私自身のやり方です。 人それぞれによって考え方や方法等は異なると思います。あくまで参考例として見ていただければ幸いです。

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2022年11月4日

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本日より11月に入りました。

まだまだ日中は暑い日もありますが、夏の採集シーズンも終わり、お住まいの地域によっては朝夕になると、かなり気温が低くる日が多くなって来ています。

そこで今回は、冬場の管理方法の一つ、越冬の方法についてご紹介してみたいと思います。

 

※これからご紹介するやり方は過去の日記でも取り上げておりますので、過去の日記の記事&画像(一部加筆&訂正あり)が重複しますことをご了承下さいませ。※

 

代表的な越冬するクワガタと言えば、

おなじみ国産オオクワガタ、

オオクワガタ♂♀
参考画像:国産オオクワガタ♂&♀

 

国産オオクワガタは野外では春~秋(4月~10月位)にかけて活動、冬(11月~翌年3月位)には越冬をします。

飼育下においては温度をかけてやれば一年中活動しますが、温度管理が必要となります。

温度をかけないやり方(常温飼育)の場合は越冬をさせてやることで翌年春より活動を再開します。

越冬後も元気な姿を見る為にも適切な越冬体勢を整えてあげることが必要かと思います。

私:Shihoなりのやり方にはなりますが、国産オオクワガタを例にとって越冬のやり方をご紹介したいと思います。

 

まずは皆様、ご自分の飼育状況を考えて下さいませ。
エアコン温室などで、冬場も温度管理が出来る方は、そのままその管理下で飼育すれば良いと思います。

では、温度管理が出来ない場合どのようにして越冬させるのかをご紹介してみたいと思います。

 

 

国産オオクワガタ成虫(越冬可能なクワガタ含む)の越冬方法

 

 

<用意するもの>

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

オオクワガタを越冬させるのに準備した用品類。

 

簡単にまとめると、

【主役のオオクワガタ】
来年に備えの為に越冬させてあげます。

【越冬させるケース】
用意したのは、クリーンケースS
SSサイズでも十分ですが、スペースは広い方が管理温度が安定するので、大きめのケースでやるとなお良いと思います。

【ケースに埋め込むマット】
今回用意したのは、ヒノキマット

その他のマットだとどのようなマットを選んだら良いのか?
基本的にはどんなマットでも構いませんが、可能ならば粒子が粗く、空気が含みやすいものが私 は好きです。

2021年現在、弊社で今販売している商品ですと、
ヒノキマット、 きのこマット完熟マット黒土マットがあります。

 内容的に詳しく申し上げると、

虫の体に優しいマットを選ぶならば、
きのこマット完熟マット黒土マットお勧め。

少しでもダニ等の発生を防ぎたいのであれば、
ヒノキマット がお勧めです。

ただヒノキマットの場合、新品で開封直後は針葉樹独特の香りが強い場合がある時もありますので、その時は数日かけて香りを飛ばしてから使用すると生体にも優しくなるかと思います。

 

今回はヒノキマットを選んでご紹介します。

 

【マットに埋め込む材(1~2本:木片でOK)】

マットの中に潜むクワガタに空間(隙間)を作ってやる為です。

【マットの上に敷く転倒防止材】

マット上に上がって来た際に転倒して弱らないために用意します。

【ゼリー】

越冬開始してしまえば、しばらくは必要ありませんが、準備した直後と、越冬が終了した際、タイミングはこちらでは分からないので、一応念のために入れておきます。

 

では、実際に越冬セットを組んでみましたので、その時の様子を順を追ってご紹介してみたいと思います。

 

 

<越冬セットの組み方>

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

さぁセット開始です。

マットは水分量が少ない場合は、少し加水し、水分調整をします。この際、マットが固まる位の水分量では多すぎます。水分は少なめにします。押詰めません、軽く空気を含むように入れます。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

主役の国産オオクワガタを入れます。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

あくまで私の場合ですが、生体が隠れれるように木片を1~2本入れます。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

上から見ると、こんな感じです。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

その上からマットを軽くかぶせます。
この時も押詰めずに軽く空気を含ませるような感じでかぶせます。
マットはケース高さの約8割程度までかぶせます。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

そして転倒防止のハスクチップとゼリー。

完全に潜って上部に出てこなくなったらゼリーはしばらくは撤去しても良いですが、セット初めの時は越冬のスイッチがまだ入り初めかどうかの時期ですので、一応ゼリーは入れておきます。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

真上から見たらこんな感じ

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

フタをして完了。

 

 

091024-11
上の段階のままでもOKですが、コバエ等から守る為に新聞紙とディフェンスシートを用意する手もアリです。

 

 

<用途理由>

ディフェンスシート
乾燥、コバエ等から守る

【新聞紙】
マットから蒸発した過剰な水分をケース内で蒸れさせずに吸収させる為

 

 

 

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ディフェンスシートを容器の大きさに切って乗せます。 

 

 

091024-13
次に新聞紙を乗せます。私はいつも2~3重に折り曲げます。

 

 

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最後にフタをして完成です。 

 

 

如何でしたでしょうか。
私は越冬するクワガタは上記のような方法でセットしています。

また国産オオクワガタだけでなく、国産コクワガタ、外国産のクワガタでも台湾オオクワガタ、ホペイなどは越冬させます。

形は似ていますが、国産ヒラタは厳しい寒さにはあまり強くはありません。
私なりには越冬は極力控えた方が良いと判断しています。ご参考までに・・・。

 

 

【国産オオクワガタ幼虫の場合】

次に幼虫の場合ですが、冬場に温度管理をすれば、冬の間もエサを食しますので成長を続けます。
常温管理の下におけばある程度の寒さに達した時点で越冬し始めます。

この間はエサを食さないので成長は止まります。
やり方は飼育される方のお好みで選んで頂ければと思います。

より自然に近い方法がお好みならば常温飼育、冬場も成長させたいのであれば温度管理飼育・・・という具合です。

※ただし、幼虫を入れているマットや菌糸は管理状況によっては、コバエやダニ、線虫、菌の寿命等により、劣化する場合があります。

その場合は越冬させせているからと言っても、交換してあげた方が良い場合もありますのでご注意下さいませ。

 

如何でしたでしょうか?

上記が私Shiho流ではございますが、国産オオクワガタ(越冬するタイプのクワガタも含む)の越冬方法例になります。

夏場と冬場・・・厳しい温度変化のある日本では管理方法やその準備 がなかなか難しいですよね。。

手はかかりますが、やり方(方法)はありますので、少し頑張ってお大事な虫たちの為に準備してみては如何でしょうか?

では皆様、これから寒い冬が来ますが、一緒に頑張っていきましょう。(^^)/

 

※管理のやり方や考え方には色々な方法があると思います。今回述べるのはあくまでも私Shihoの管理方法についてのやり方&見解です。 あくまでご参考程度に見て頂けますと幸いです。

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「夏に採集したクワガタを産卵させてみよう...続きを読む

「夏に採集したクワガタを産卵させてみよう」シリーズ。 今回は「国産ネブトクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。   ※国産ネブトク...続きを読む

「夏に採集したクワガタを産卵させてみよう」シリーズ。

今回は「国産ネブトクワガタ」の産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。

 

※国産ネブトクワガタは亜種:アマミネブトや沖永良部ネブト等多数ありますが、産卵方法に関しましては全て今回ご紹介するセット方法で産卵が可能です※

 

ネブトクワガタ、とても小さく、あまり格好よい印象はないかもしれませんが、それは小~中歯タイプでの事、大型の大歯タイプのフォルムは素晴らしく格好が良く、これを国産オオクワ位のサイズにしてみたら、国内一格好の良いクワガタと言っても過言ではありません。

 

※飼育方法につきましては、過去の日記記事と重複する部分(一部加筆&訂正あり)がございます。あらかじめ御了承下さいませ。

 


【個体参考例:本土産ネブトクワガタ♂】

 

【飼育種】
和名:本土産ネブトクワガタ
学名:Aegus laevicollis
産地:日本国

 

 

<産卵セット時の方法>

【お勧めのマット】
黒土マット
【お勧めの容器】
クリーンケースM~L程度
【水分量】
手で握って土団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】
ケース底面7割程度固く詰めて上部3cmはフンワリと。
【設定温度】
25~28℃前後

 

 

まずは産卵セットに使用するケースを準備。
今回はクリーンケースを使用します。
IMGP7733

 

マットを大きなケースに出します。
お勧めは完熟マット、もしくは黒土マット。
IMGP7700

 

ケース底面を固めていきます。
IMGP7706

固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
IMGP7707

 

転倒防止のハスクチップを入れます。
IMGP7708

 

ゼリーを入れます。
IMGP7710

 

 

親となる♀(参考画像)を入れます。

【個体参考例:本土ネブトクワガタ♀】

 

 
 
 クリーンケース使用の場合は間に新聞紙を挟んでセット完了

IMGP7724

 

 

セット方法を図示するとこのような感じです。
matsanranset

 

 

如何でしたでしょうか?
上記が私の本土産ネブトクワガタの飼育方法です。

本土産ネブトはシーズン中に野外で採集したワイルド♀から持ち腹で産ませようとすると、なかなか産まないことが多いと言われています。

一説にはネブトクワガタの♀はシーズン開始したら、まずは産卵を済ませてから木に付くと言われていることもあるみたいです。

なので木に付いているワイルドの♀を採集して産卵させても、既に産卵終了している個体なので産まないとか・・・。

真偽の方ははっきりとは分かりませんが、確かにワイルドものの♀をそのまま産卵させた場合、なかなか手強いのは事実です。

ちなにみ実際私の所でも、累代ものの個体の場合、意外にあっさりと産んでくれた経験があります。(本土ネブトと奄美ネブト)

それか何か上手く産ませるコツがあるのかもしれませんね。

皆さんも国産のネブトクワガタの採集個体を持っていらっしゃいましたら、是非一度挑戦してみて下さいませ。

 

※この方法&セット方法の考え方はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m※

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10月下旬。 朝がかなり寒い日が増えて来...続きを読む

10月下旬。 朝がかなり寒い日が増えて来ました。 とはいってもここ宮崎ではまだ日中は20~25℃位はあるんですけどね💦 そんな中、野外採集に行っ...続きを読む

10月下旬。

朝がかなり寒い日が増えて来ました。

とはいってもここ宮崎ではまだ日中は20~25℃位はあるんですけどね💦

そんな中、野外採集に行って来ました。

 

この時季になると野原に咲き乱れるセイタカアワダチソウ。

この花を見るとシーズン終了を強く感じ寂しい気持ちになってしまいます。

 

ポイントに到着し、探してみますが、

 

なかなか見つかりません。。

 

1時間ほど探し周り、

 

ハルニレの樹皮裏にクワガタの大あごを発見!

 

お顔を拝借すると、

 

なかなか大きいコクワガタ♂でした。

頭部傷があるものの、個体は元気そのもの。

大きさも♂40㎜半ば位はありそうです。

 

やっと見つけた一頭でしたが、その後も後が続きません。。

 

途中で野栗が落ちていたので、栗拾いをしてしまいました笑

 

 

その栗拾いをしていた場所よりほんの少し離れたハルニレの樹皮裏で、黒い背中を発見!

 

 

小型のヒラタクワガタ♂でした。

こちらもまだまだ元気そうです。

 

その後は何も見つからず・・

 

 

今回見かけたのは2頭のみ。

どうやら今シーズンはこのあたりが引き際のようですね。

 

あらかじめ準備していたお酒で、

「今シーズンも大変楽しませて頂きました。本当にありがとうございます!」

と、山の神様にご挨拶をしました。

 

とこのような感じで、2022年シーズンの採集納めとしました。

今シーズンも怪我することもなく、楽しく採集を楽しませて頂きました。

また来年度もどんな出逢いがあるか・・

またブログにてご紹介していきたいと思います^^

 

※採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。

採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。

また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!

もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。

また外国産や離島産等のその土地にいないクワガタカブトムシの放虫は厳禁です!

もともとその土地に根付いて生息している昆虫達の生態系を壊す原因になりかねませんので、意図的な放虫は止めるよう心がけましょう。

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2022年10月25日

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